△ トリコロ人物紹介 △


・この紹介はキャラクターのイメージをつかむためのものです。数値的データ等は、公式ガイドブックを参照して下さい。


△七瀬家
 長織県の県庁所在地である長織市の、すすきヶ原2−8−16にあるちょっぴり古い家。二階建てで部屋数は多いが和室しかない。元は幸江と八重だけが暮らしていたが、真紀子や多汰美がやって来て、景子も入り浸るようになり、一気に賑やかになっている。

七瀬八重(ななせ・やえ)
 七瀬家の一人娘、だったはずが今では三女扱い。真紀子、多汰美、景子と共に、県立道星高校に通っている。極めて背が低く、体型もめりはりが無いため、半年ほどお姉さんにもかかわらず、真紀子と多汰美に妹扱いされてきたが、餌付けその他諸々により、もはや完全に景子のお姉さんと化している。身体的に虚弱なのか、肩はあまり上がらず、膝が上がらないため湿布を大量に常備し、身体をほぐすと関節が鳴り、サポーター代わりのハイソックスが無いと学校まで歩けず、プールの筋肉痛は4日後にも続くという有様。授業は居眠りや景子の枝毛裂きなどでちゃんと聞いていないらしく、勉強は非常に苦手。唯一の取り得は料理くらい(とはいえ、真紀子も多汰美も景子もそちらは大惨事だが)。本質は純粋さと善性に満ちている……はずだが、犬にはサディスティックな愛情を抱き、お菓子で体重が増える道連れを求める辺り、微妙に歪んでいる節もある。冗談はどーしよーもなく下手で、一同に酷評されたり制裁されたりする。趣味は懸賞の応募で、異様に当たる率が高いのだが、「身体の成長を削って物を当てる能力がある」説が真紀子から出されている。また、シューティングゲームの達人。髪のボリュームが激しく、内部に異次元空間が広がっているとか。

青野真紀子(あおの・まきし)
 幸江の友達の娘で、大阪府出身(家で干し柿を作っているため、市街地ではなく田舎らしい)。今の七瀬家では長女扱い。長身で体型のめりはりもあるが、体重を非常に気にしており、髪の伸びが速い事(景子曰く「エロ河童」)もあり、景子にネタにされては景子の髪を芸術的に結んで報復している。ボケやツッコミには強くこだわる一方で、本人は比較的真面目なツッコミ役(ほんとーに「比較的」レベルだが)。頭は良く、知識も豊富で勉強も得意。父親(画家)譲りで絵も上手(というか、八重も多汰美も幸江も景子も絵が下手すぎ)。たこ焼き用の器具を持っているのに料理は絶望的で、間違った意味で「食い倒れ」。現実的だが、その分発言に身も蓋もなく、アダルトな妄想に突っ走る事も。犬がひどく苦手。好きなゲームはシミュレーションゲーム。

由崎多汰美(ゆざき・たたみ)
 幸江の友達の娘で、広島県出身(都市部にいた模様)。今の七瀬家では次女扱い。そこそこの背があり、体型のめりはりもある。真紀子とは違い、細身で体重を気にしていない。中学で陸上部に入っており、運動能力は極度に高いが、ヘアピンがないと身体のバランスが悪くなる。言動は全般的に変で、それなりに知識は豊富なようだが、勉強の成績には全然繋がっていない。お好み焼き用の鉄板を持っているが、料理の腕前はやはり絶望的。動物にやたら好かれる所があり、相手の気持ちを汲む事もできる。高価な物の近くでは本能的にハイエナ耳と尻尾(のようなオーラ。一部の人にしか観測できない)が出て、身体能力が更に強化される。実家からプレイステーション2を持って来ており、『桃太郎電鉄』で貧乏神をなすり付けるのが得意。

潦景子(にわたずみ・けいこ)
 八重達の同級生。勤めで留守がちの両親と共に暮らしており、七瀬家の同居組ではないが、もはや四女扱いで、御飯の頭数にも数えられている。感情表現が不得手で、無口で態度も怖いため、「顔貸して」と言われた八重はカツアゲだと思う始末だった。実際、態度が大きく無遠慮(特に真紀子には)だが、調理実習で餌付けされて以来八重にはべたべたで、「姉」へのスキンシップが限度を超える事もしばしば。妄想は真紀子を上回り、特に八重絡みで真紀子をライバル視している節がある。視力は異様に高く、家から七瀬家を見て、そこにある天体望遠鏡を視認できる。のみならず八重を被写体に想定して高画素のデジカメや超望遠レンズを所持している(……犯罪には使わないよーに)。料理の腕前は絶望的で、自炊もまともにできず出来合いの物ばかり食べていた。

七瀬幸江(ななせ・さちえ)
 八重の母で、真紀子や多汰美の母の友人。外見は実年齢より幾分老けているが、気分は「年甲斐も無く」という表現が当てはまる。ただし、昔は引っ込み思案で大人びた美人だった。体型もめりはりがあり、服の好みもやはり、娘が引く傾向で年甲斐が無い。棋士(将棋指し)であった父親のしつけが度を越していたせいか、夫の両親と関係は良好らしい。

ななせ
 レース競技用の鳩。台湾から飛来して、いつの間にか七瀬家に居着いた。お菓子の食べ過ぎですっかり物理的に丸くなってしまい、今では短距離しか飛べない。何かと紛らわしい名前は景子による命名。

八重の父
 八重の父で、幸江の夫。八重が幼稚園に行っていた頃は健在だったが、今では故人。宇宙が大好きで、35歳頃まで宇宙飛行士になりたくて、八重と一緒に望遠鏡を眺めては覗き扱いされて通報されていた。猫好きのあまり、コタツの中を野良猫でいっぱいにした事もある。


△外部の舞台

・長織県長織市
 関東付近にある県の県庁所在地。長織ナンバーの車、長織新聞、長電タクシー(「長織電鉄」のグループ会社か)があり、繁華街は駅とバス停がある「大園」にある。中心部からバスで30分ほど行った山の上に美術館がある。多汰美曰く「思ったより都会」だが、開いているのに店員が留守にしている駄菓子屋があったりもする。

・長織県立道星高校
 緑が多く小高い所にある、学力平均は普通レベルの高校。自由な校風を装いながら、生徒に対する裏のチェックは厳しい。

八重の祖父母
 八重の父の両親。岐阜県在住。夫婦仲も、亡き息子の妻との関係も良好な模様。特に祖父は八重が可愛くて(略)。八重が懸賞で当てた外車を、「免許を取れるまで」という事で預かっている。

真紀子の母
 2巻冒頭で真紀子と電話をしていた、大阪府在住の幸江の友達。どんな人かは不明だが、引っ込み思案だった幸江に大胆な格好をさせる程度にははじけた人だったらしい。

多汰美の母
 1巻で電話を掛けてきた、広島県在住の幸江の友達。多汰美を「ご迷惑かけてるもんと」と言っている辺り、娘がどーいう人物かはよく心得ている模様。

潦和弥(にわたずみ・なごや)
 景子の母。夫と同じ製薬会社に勤務。頭はいいはずだがかなりお茶目な性格で、景子の中学時代の制服を着ている所を目撃されたりしている。

藤間東香(ふじま・あずか)
 真紀子と多汰美がプール帰りの電車で居眠りした先の終点の近くに住んでいる女の子。村立田賀谷小学校の2年生。野良犬を飼おうとするにあたり、多汰美の「時間に任せる」という判断に従う。

田畑さん
 七瀬家のご近所さん。八重の人騒がせな紙飛行機を拾って通報したり、和弥の自動車から遠慮して逃げ回る八重達を見て通報したり、ツバメが来ていたりする。

長織県警の皆さん
 長織県の警察。登場「人物」ではないが、窃盗団を検挙したり、誤解された和弥の車を追跡したりしている。

その他の人
 1回限りの登場人物達。八重と真紀子を将来結婚まで想定した引越し会社のおじさんや、多汰美に「飛べませんか」と無茶を言われた長電タクシーの運転手のおねーさんに始まり、その大半がどこかしら変な人である。もしくは変な人の無茶に振り回される側。


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