◇物語の舞台&キャラクター◇

 物語の舞台
 キャラクター


〈物語の舞台〉

メルデルビア/Meldervia
 大陸北方のガーデングローブ地方にある小さな町で、200年前は小さな漁村だった。豊かな自然と建設中のカテドラル(完成予定は50年後)、発明家メイズ・デリシュベリーの名を冠したデリシュベリー図書館くらいしか見所はないが、カフェ「フランシス」や大劇場など一通りの施設は存在している。農業・牧畜以外に特筆すべき産業も無く、デリシュベリー邸(カタンの家)からスラム(アイラが居住)まで生活水準の落差も激しい。町の治安維持はメルデルビア自警団が担当しているが、あまり力は強くない。人々は純朴だがかなり騙されやすく、小説版では町長(ゲーム本編のオットーとは別人)や議員達も中央政府しか向いていない鼻持ちならない連中揃いというのが悲しい所。

(メルデルビアの施設)
町役場
 町の行政の中心。オットー・ビスマルク町長を始めとする役人達が働いている。
ファーズナー学園
 町で唯一の学校。更に上級の勉強をしたい場合は都会の学校に行く。
デリシュベリー図書館
 メイズ・デリシュベリーの遺産を元にして作られた図書館。借り出しは町民限定だが閲覧は誰でも可能。
マクベイン美術館
 町に寄贈されたアルツ・マクベインの屋敷と収集物を展示する美術館。元執事のアーサー・ランカートが館長を務める。
自警団本部
 メルデルビア自警団の本部。取調べの際には儀礼食として「カツ丼」が供される(笑)。
中央市場
 名前通りの場所。メルデルビアでは最も人通りが多い。
ソングジェムパーク
 メルデルビアで一番大きな公園。町のイベントにも使われる。
聖パルマ教会
 メルデルビアではほぼ唯一の宗教組織。ザック・モルガン神父は町民の信頼も厚い。
メルデルビア大聖堂
 メルデルビア出身の富豪アラン・バラーズの提供により、教会の敷地外に建設中のカテドラル。完成予定は今のペースで50年後。
メルデルビア大劇場
 メルデルビア唯一の劇場施設。名前に反して大した規模ではないが。
バルマン施療院
 メルデルビア唯一の病院。医師のジム・バルマンは人間相手の医者だが、町に獣医がいないため動物の治療も少し行える。
バーギンス菓子店
 菓子屋。
カルダック手芸店
 手芸品の店。
カフェ「フランシス」
 ムードの良い喫茶店。メルデルビアの若者の人気を集めているが、値段はちょっと高め。
ジェイド古物商会
 古美術品からガラクタ、訳の分からない物まで売っている店。
パメラの占い屋
 占い師の店。占いの的中率は非常に高い。

(メルデルビアの行事)
成人の祝い
 1ヶ月目第4週末にある行事。ついいい加減に年齢を18歳と偽称したカタンが参加させられる羽目になる。町の偉い人の話を聞いた後は飲み放題食い放題で、アイラとお子様精霊トリオは食事を思いきり満喫していた。
聖アルディガシアの日
 2ヶ月目第4週末にある行事。アルディガシア姫と剣士の悲恋を伝える日であり、女性が男性に紅いバラをプレゼントして愛の告白をする日でもある。メリルの意見は、「なぜさっきの話がそうなるんじゃ? 納得いかん!」。
 カタン編ではカタンが大量にバラを貰うが、アイラに要素の1つとして「お金」を指摘されたカタンはど〜〜んと落ち込んでしまう(汗)。アイラ編ではフラッシュに負けてルシエルが暴走。
花祭り
 3ヶ月目第4週末にあるお祭り。「植樹祭のお花版みたいなモン」であり、アイラは公園で花の苗を渡すアルバイトをする。アイラ編ではピアはひっくり返してしまった苗を魔法で浄化・再生したが、最高位の魔法を使ったせいで花の苗は約3倍に巨大化してしまう。カタン編ではアイラが勝手に掘り起こして痛めた苗をピアが魔法で治し、ついでに数週間分飛び越して満開になってしまう。
シークレット・スイートの日
 4ヶ月目第4週末にあるお祭り。お菓子を隠して子供達が探すのだが、アイラは10年以上のキャリアがあるため隠せそうな場所は全て知っている。しかしアイラ編におけるカタンとの競争では惨敗(汗)。
復活祭
 6ヶ月目第1週末にある教会の行事で、1日断食してから夕方教会に行く。商売に縁遠いためアイラは嫌い。カタン編ではみんなで参加するが、精神修養を目指すフラッシュに連れられたピアの願い事は「早くご飯を食べたい」だったりする。
ボールディング
 6ヶ月目第2週末にあるお祭り。元は家畜や農作物のコンテストだったらしいが、今では料理や手芸品とか、色々な物のコンテストになった。家畜や農作物は専門家が審査するが、料理やお菓子や手芸品は会場に来た人がその場で審査する。カタン編では手芸品部門でデザインが精霊好みの編み物(フラッシュ作)が出品されたが、あいにく優勝は料理/お菓子/手芸部門でコンテスト上位入賞常連のアイラ。アイラ編ではアイラ&フェイ作のバターケーキが出品されたがピアとメリルに店番を押し付けた間に売れ行きが良過ぎて無くなってしまい、フェイが隠していた一番出来の悪かったケーキのお陰で辛うじて入賞する。
レイテシア湖竜神祭
 6ヶ月目第3週末にあるお祭り。約200年前メルデルビアがまだ小さな村だった頃、湖に住み着いた竜神が丸い物、光る物、紅い物の3つを供物として要求し、賢者が桶に葡萄酒を入れて湖岸に置き、夜に月が映ったのを見た竜神が喜んで葡萄酒を飲み干して満足したという話に由来する。またもやメリル曰く「神というのは得てしてそのようなものじゃよ。ワシら精霊以上に勝手な存在じゃな」「神とは本来わがままなものじゃ」。この際葡萄酒(か葡萄ジュース)を半分湖に注いで願い事をすると竜神が叶えてくれるという。

ドリーデイリスリバー
 エルファーロの森から流れ出てレイテシア湖に注ぎ込む川。

レイテシア湖
 メルデルビアが面する湖で、ここで行う漁業は昔のメルデルビアの中心産業だった。農業の盛んになった今でも、その重要性は衰えていない。

エルファーロの森
 メルデルビアの近くに広がる森で、薬草(アイラが取りに来る)や毒草(イルミナが趣味で育てている(汗))も非常に豊富。精霊界からの門はここの奥の原生林に開くため、様々な神秘的な話が伝えられていた。今でも一般人は奥に立ち入る事はない。

精霊界
 メルデルビアのある世界(人間界)から次元を隔てた異世界。精霊達が精霊王に率いられて生活をしている。
・人間界と数十年間付き合いが無かったため、じーさんばーさんしか向こうの事を知らなかった。
・昼夜の区別が無く、いつも薄明るい。
・自然が豊か。
・芝居はあるが、衣装や道具を使ったりしない規模の小さな物。
・人間界と同じく、編み物は主に女性の趣味。
・お金は存在しない。多分物々交換。
・大都市は存在しない。
・人間界と違う言語と文字を使用する。
・ホレ薬が伝わっており、名門のお嬢様であるフェイがその気になれば入手できる。
・精霊に遺伝的に近い種族である妖魔も住んでおり、王家は精霊の王家と遠縁に当たる。他の種族もいるかもしれないが不明。
・人間界と果物の種類が違うため、リンゴは存在しない。
・時間の流れが違い、精霊界の1日が人間界の1年相当。精霊界に来た人間はほとんどが帰れなくなった。……とフェイがアイラに言ったがこの時間差が常に適用されるわけではなく、特に精霊界から人間界へ行く場合は別に危険でも何でもない。
・人間界にいない生物も生息しているが、人間界にも精霊界にいない生物が生息しているのでお互い様。
・石はないが、宝石や水晶がその辺に転がっている。
・人間界と同じく、お茶が存在する。

精霊
 精霊界に住む種族。一般的な人間型精霊は姿形が人間とほとんど同じだが、小柄で透明な羽を生やした「フェアリータイプ」と呼ばれる精霊(精霊でも古い種族で寿命も極端に長い)も存在する。歌や踊り、演奏を好んでおり大多数は善良な種族だが、女の子を襲う暴漢やその暴漢を死んだ方が良かったような目に遭わせる相手もいる。生活様式や身分差、家族内の葛藤なども人間と同じく存在しており、司る属性に働く能力(一般的に魔法と呼ばれるが、厳密には人間の魔法とは別物)を生まれつき行使できるという以外に人間との大きな違いはない(もっともその力は、生命への損傷覚悟なら容易に町1つ一瞬で壊滅させる事も可能だが)。普通は寿命も人間と同じ程度。現在時点では若手の精霊は人間界の事を知らなかったため、メルデルビアでも場所に不適切な、というかはっきり言って異様な行動を繰り返す傾向にある(笑)。人間に悪戯をする事はあるが、仕返し以外で人間に危害を加える事はせず、嘘もつけない……ハッタリはつけるが。祖先と精霊王、そして祖先の種族であるフェアリータイプの精霊を崇めている。仕事は機嫌良く過ごす事――具体的に言うと、機嫌良く過ごして司っている万物に良い影響を与える事。血が固まって宝石になる種族も存在するが、メインキャラ内にはそのような種族は存在しない。
 とはいえ以上の説明は人間型の、特に人間に友好的な精霊に関するもので、他の精霊などは人間に無関心だったり敵対的(意図の有る無しを問わず)だったりする方がずっと多い。特に妖精は軽い気持ちでとんでもない事を平気で行うため、そんな物が人間に見えないのは幸いとも言える。妖精や精霊に作り方が伝わる塗り薬「ホリホック」さえ瞼に塗れば全ての精が見えるのだが……。
 なおフェイによると、精霊の服は身体の一部のようなもので生まれた時から同じ格好らしい。おかげで洗濯の必要もほとんどない。

フェアリータイプ精霊
 精霊の中でも古い種族であり、大昔の精霊の祖先でもあるため人間型精霊からは神に近しい存在として崇められている。その寿命は人間型の10倍に匹敵し、通常は1000年近く生きる事が可能。しかし長すぎる寿命は自らの心との戦いであり、頑固で無感動な他者を受け入れない性格となってしまう者が多い。これは種族の存続にとって致命的であり、精霊界でも個体数が激減して滅亡の道を辿っている。なお現存する個体はメリルを含めて24人……ではなく5ヶ月目第1週に1人死んだので23人。しかも一番若いのはメリルで次が300歳少し。死んだ1人は658歳だった。

(魔法について)
 精霊の魔法は、自然界の元素に働き掛ける力です。ですので厳密に言うと「魔法」ではなく、司る属性にのみ働き、それも自然界の理を無視したり超越したりする事はできません。
 この世界で言う魔力とは、「理では推し量れぬ超常の力」……「魔の力」であり、これを多大に有する者が人間の魔法使いです。「妙に勘が鋭い」程度のレベルの能力も魔力あっての存在です。占い師パメラや発明家メイズにはかなりの魔力があります/ありましたが、インチキ予言者シドラーにはこれっぽっちも魔力は存在していません。


〈キャラクター〉

カタン/Catan(人形、男、50歳余り(外見は10代後半))
 町外れのデリシュベリー邸に住む人形の青年。50年前に発明家メイズ・デリシュベリーが孤独から抜け出すために作ったが完成・起動後にメイズが死亡、それ以来ずっと本を読んで過ごしてきた。自分自身も孤独に悩んでおり、そんなある日精霊達と出会う。引っ込み思案だが知識も豊富で意思も強く冷静沈着。実はメルデルビアでも一番の金持ちなのだが、どこかズレている本人はその事に普段気付いていない。精霊達の中でも真面目なフラッシュとは特に気が合う。お金持ちなのでつい恭しい態度を取られてしまうが、それを隔意と感じて幾分被害妄想的。
 家にメイズの大量の遺産を持ち、それは本が中心だが100年前のヴァイオリンや練習曲もまともに弾けない自動演奏ピアノなどという物も。ゲーム内で言及される「暴れる森の醜女(しゅうじょ)」「コリをほぐすツボの本」「超秘術!ファミリーお灸!」「ラブラブ・ストレッチ体操」「ベリーナイス健康食生活」などの本は、題名が災いしてメリルやアイラの評判は悪い(汗)。

アイラ/Ira(人間、女、17歳)
 スラムに住み鶏7羽と同居する天涯孤独の、しかし向上心に燃えた積極的な17歳の少女。幼い頃に父親を失った上に貧乏生活を続け、母親を4年前に流行病で失い、そのためにお金にがめついちょっぴり歪んだ性格になった。芯は優しい所もあるのだが、それを普段は表に出さない。仕事にかけては万能だが学問には疎く、何かとアバウトな所がある上にギャグは最低(笑)。しょっちゅうルシエルに口説かれている。金儲けに関しては平気で嘘を付き、精霊を見て真っ先に売り飛ばそうと考える倫理観の……穏便な言い方では高める必要が大いにある性格。町の人には割と好かれているが、過去の事があり幾分被害妄想気味。
 実の両親は貴族のキルマー夫妻(レイモンドとエリザベート)で、17年前の相続争いの際に危険を逃れるために傭兵である家臣(メルデルビア出身)に娘を預けたがしばらくして家臣は事故で死亡、その妻は詳しい事情を知らなかったため……モルガン神父も返すようにとは言えず、しかも神父もキルマー家の事は全く知らずどうしようもなくなっていた。ちなみに両親の付けた名前はアイアルラ。

フラッシュ/Flash(精霊、男、23歳)
 雷を司る精霊で、精霊達の代表者。優秀な資質を持ち精霊の王家とも遠縁なのがきっかけで、10年前からピアのお付きを務めている(フラッシュ以外の全員も、精霊界ではそれなりに身分のある家の出身者だが)。普段は温和な青年で真面目なのが災いして絶えず胃痛に悩まされているが、実は妖魔の王族の血を引いており我慢が限界に達すると凶暴化して攻撃的になる。趣味は編み物で、苦手なものはつい硬直してしまう初対面の女性。虫が大好きだがメリル以外に理解してもらえないのが悩み。嘘はつけないがハッタリはつける(笑)。妖魔の血を引くだけあって雷の魔法も強力で、一発で相手を消し炭に変えるほどの力を持つ。

アッシュ/Ash(精霊、男、16歳)
 炎を司る精霊で、褐色の肌と尖った耳が特徴的。「フランシス」のルチータの飼っていた犬ピーターにそっくりらしい(汗)。子供っぽく(というか完全なお子様)言動も乱暴だが、根は律儀で素直(死んだ母親に「約束は破るな」と言われたから)。しかしワガママで悪戯好きで滅多に反省しない。甘い物が大好きで、辛い物撲滅を熱く語ってくれる(笑)。手芸屋でボタンの代金をアイラにツケとこうとする侮れない男(アイラ談)。実はイルミナのようなタイプに弱いらしい。学園に通っているハックやトムと友達。炎の魔法を扱えるのだが、怪獣ではないので(笑)火は吐けない。でも手加減して髪だけ焼く事も可能。実は魔法を遠慮なく使える「緊急事態」を密かに期待しているおちゃめさん(汗)。

ルシエル/Luciel(精霊、男、19歳)
 氷を司る精霊。精霊界でも神童との誉れが高く、フラッシュと同じピアのお付きにしようとする動きもあるほどだったが、本人は押し付けられる期待に重圧を感じていた。そして成長するに従って素行が悪くなり(厳密には「素行の悪い部分を見せ付け」)さっさとリタイア、今では精霊・人間構わず女の子(特にお気に入りらしいアイラ)を口説く事に余念が無く、メルデルビアでもすぐに「女たらし」として名高くなる。滅多に本心を見せず韜晦しているが今もかなりの切れ者で、教える側のカタンやアイラより人間心理への洞察力に優れている事も。氷の魔法を扱うが、ルーレットで「BOO」を出された際には暴走して自分自身が氷漬けになる(笑)。
 パメラのお天気タヌキ占い(アイラ編・2ヶ月目第3週)によると、「女難の相」「雨、時々ハリケーン。所によってポールシフトを伴う」「特に近くにいるお金にがめつい女性には心を許してはならない。ケツの毛まで抜かれる事になる」(汗)。

ピア/Pia(精霊、女、13歳)
 花を司る精霊で、今の精霊王グアジンの娘。年齢相応以上に言動も幼く、精霊界待望の後継ぎとして甘やかされてしまったのがお付きのフラッシュ最大の悩みの種(ちなみに、お嬢様だけあって家事の腕は(以下省略))。しかし今はワガママも我慢できるが、家族同然に育ったフラッシュとメリルにはついワガママを言ってしまう。フラッシュとイルミナには「姫さま」と呼ばれているが、お子様トリオを組むアッシュとフェイには「ピアピア」と呼ばれている。他人への呼称も時折幼く、メリルは「メーちゃん」でイルミナは「イルちゃん」でルシエルは「ルルくん」に。余談だが既に精霊王がお婿さん候補を決めており、その中にフラッシュとルシエルも入っている(爆)。お菓子とバナナと小石集めが大好き。扱えるのは花に関する魔法で、最高レベルの物を使えば苗を3倍の大きさにする事も可能(笑)。

メリル/Meril(フェアリータイプ精霊、女、144歳(外見は16歳程度))
 緑を司る精霊だが、それ以前に他の精霊達と違う古き種族の精霊でもあり(この種族は精霊の祖先でもあるため、人間型精霊からは神に近しい存在として崇められている)、そのため精霊王とも幼馴染みで「グア坊」呼ばわりする上に、言動が「ワシ」「〜じゃ」などと妙に偉そう。背中に半透明の羽が生えているため(この羽は湿気が増すとべとつくので、降雨予報は百発百中)見た目が虫をイメージさせるが、実際に「虫」と呼ばれると怒り狂う(特にアイラ相手)。若く見えるが実年齢は144歳であるため、今までに大勢の友人(先代精霊王を含む)に先立たれてきた辛い経験を持つ。動物と話す特殊能力も持つが、ニャーニャーとかコケコケとか言っている彼女の姿は精神衛生上良くないであろう(笑)。漁師のドーソンや木こりのジャックと知り合いで、人間観察(覗きではない(汗))と卵に抱き付くのが大好き。猫好きでもある。緑の魔法は主に動植物を操る物で、特にアイラには毛虫召喚で多大な精神的ダメージを与えるらしい(笑)。

イルミナ/Ilumina(精霊、女、16歳)
 月を司る精霊で、清楚と思いきや挑発的な服装をしている(爆)。おっとりした気性の持ち主で、どこか天然ボケな所も。しかし怒ると非常に冷酷になり、しかもフラッシュとは違いいつまでもねちねちと嫌がらせをし続ける。今は駆け落ちしている5つ上の快活で才能にも恵まれた姉がいるが、その姉と親にまで比較され続けて根強い劣等感を抱いていた。お茶と昼寝が大好きだが、本人は夜の方が落ち着くようである。実は森の中に趣味で毒草畑を作り秘密の毒草屋(というよりバイヤー)のアイラに流しているため、通称「毒婦」とも(嘘)。月の魔法は治癒系が中心だが、属性として近い光の魔法で相手を殺傷する事も可能。

フェイ/Fay(精霊、女、17歳)
 風を司る精霊。さっぱりとした気性と陽気な性格を持ち、ニキビを気にしたりカタンの異性関係に世話を焼こうとしたり都会に憧れたり俳優のエドガーのファンになったりと年頃の女の子っぽい所も多い。精霊でも名門の家に生まれたが、親の束縛を嫌って使者の一員となった。見掛けによらず料理も上手。風の魔法は最大パワーで町を壊滅させるほどの力を持つという事だが(汗)、他にも手芸店を散らかしたり(汗)隠したお菓子の場所を感知したり(笑)声を遠くに伝達したりする事ができる。


メイズ・デリシュベリー(人間、男)
 50年前に死亡した人物で、カタンの作成者。小説版によると子供の頃はグアジン(後の精霊王)と友達だった。発明家として有名だったが孤独に悩み続け、自分の生命を削りカタンに命を与える。しかし元から身体も弱かったため、無理が祟ってしばらくして死亡してしまった。なお余談だが強い魔力の持ち主で、デリシュベリー図書館に本を寄贈した人物でもある。

レイモンド・キルマー(人間、男)
 富裕な貴族キルマー家の当主であり、誠実な人柄と折り目正しい態度が好感を与える紳士でもある。17年前に生き別れた娘を探してメルデルビアに来た際に、父の友人だったメイズの日記をカタンに託す。アイラの実父でもある。

エリザベート・キルマー(人間、女)
 レイモンドの妻で、淑やかな立ち居振舞いと穏和な性格を持つ女性。アイラの実母でもある。小説版ではエリザベス・キルマー。

精霊王(精霊、男)
 精霊達の王でピアの父親。本名はグアジンで、メリルからは「グア坊」と呼ばれている(笑)。司る属性は不明だが、人形を人間に変えたり金や宝石を生み出したりできるため「地」に関わりのある属性であると思われる。小説版では小さな頃メイズと友達で、父親である先代精霊王の命令で人間界との往来が禁止され別れてしまうが、その際に再びエルファーロの森に戻ってくる事を約束する。

ニワトリ達(ニワトリ、雌)
 アイラの収入源の1つで、毎日乱闘で卵を奪い取っている。小説版では名前はキング、グレゴリー、ブッチャー、ロドリゲス、ガリクソン等々で、その凶暴さは近所に知れ渡っている。


ザック・モルガン
 教会の神父で、アイラの出生の秘密を知る人物。一応は教会の信者であるアイラの事を色々と気に掛けている。

ジム・バルマン
 人間のみならず動物の面倒も見る、メルデルビアに1人しかいない医師。アイラの血液検査で義母と血の繋がりの無い事を知っていた。既に妻と死別している。野菜が苦手でパンと肉しか食べない(汗)。

ガルボ・バーギンス
アナ・バーギンス
 バーギンス菓子店の店長とその娘。ガルボは腕が良いものの、娘に対してかなりの過保護なのが難点である。

フランシス・マーシー
ソフィア・シャンファール
ルチータ・オルロンド
 カフェ「フランシス」の経営者とウェイトレス達で、フランシスは普段の穏やかな物腰とスラム育ちで身に付けた江戸っ子的行動が対照的な男性。ソフィアはまともだが新入りのルチータは無口な上に言っていけない本音を平然と口にして、しかも注文が滅茶苦茶になって帰って来るという接客業として致命的な娘。ルチータが飼っていた犬のピーターがアッシュそっくりだった(笑)。

エドガー・マードック
エミリア・フィルトン
トーマス・エンベルト
フレッド・マドガン
 エンベルト劇団の主演俳優2人と劇団長、そしてメルデルビア大劇場の支配人。エドガーとエミリアは仲は良いが、別に恋人同士というわけではない。

マリエル・キッドマン
 エドガーの初恋の人。元から身体が弱くて10年前に15歳で死亡したが、今も元気に(?)幽霊をエンジョイしている。最後の誕生日にエドガーに貰った服装品のペンダントが宝物。

トム・スタージュ
ハック・エレクター
ミナ・フレッチャー
アンナ・レッドフィールド
アリス・テイラー
マーガレット・エルギス
 ファーズナー学園の生徒達4人と教師、そして校長。カタンもアイラもここには通っていないが。

ペトラ・スタージュ
 トムの母親で、見るからに「上流階級でございますわをほほほほ」という感じのおばさん。トムの友達であるハックの事を、息子にすら分かるほど露骨に嫌っている。

オットー・ビスマルク
 メルデルビアの町長で気さくな人物。小説版で町長職を中央への踏み台程度にしか思っていない町長とはほぼ確かに別人。

スティーブ・フェンザー
マーク・フレイン
ポール・バーマー
ローズマリー・フェンザー
 メルデルビア自警団関係者と団長の娘。団員は全員やぼったい制服を着用しており、エンフィールド自警団のような有能危険人物は全く存在しない。

サラ・レオノール
 花屋。アイラから花を買っている。

ナジャンダ・クルス
 薬局を経営。アイラから薬草を買っている。

ギル・ガーナー
 メルデルビア出身の富豪アラン・バラーズにより建設が始まったメルデルビア大聖堂で働くために、外部から呼び寄せられた建築家。都会の方でも腕の良い建築家だったらしい。

ホーク・ブラックマン
 ジェイド古物商会の経営者マイケル・ジェイドに雇われている古物商。怪しい噂、謎の雇い主、絵を冗談で「俺の恋人」と呼ぶなど怪しさに満ち満ちている。カタンとも面識あり。

アスウェルト・モーリス
 メイズ・デリシュベリーの遺産で設立されたデリシュベリー図書館の館長。カタンの知り合い。

アーサー・ランカート
 マクベイン美術館館長。生前のマクベイン氏の執事であった。

アルツ・マクベイン
 現在はマクベイン美術館となっている屋敷の持ち主だった人物。ランカート館長の一族が代々執事として仕えて来た。生涯独身で相続者が無く、屋敷と美術品を町に寄付した。……というのは表向きで精霊の女性と結婚していたのだがその妻は強盗から夫を庇って死亡していた。その血が宝石となった物が現在は美術館に所蔵されている。

パメラ・ミルデシアス
 強い魔力を持ち、かなり高い的中率を誇る占い師。だが稀に「お天気タヌキ占い」のようなお茶目な占い方を行う事も。

ジャック・マーファー
 エルファーロの森の木こり兼炭焼き。アイラの年上の幼馴染みでありメリルとも親しい。必殺技は斧投げで、あと一歩でクライムを始末できる所であった。

ドーソン・ラング
 レイテシア湖の漁師。メリルやカタンと親しい。

メアリ・ハーテッド
グラハム・ボジェット
 メルデルビアの住民。

クライム・バルガー
 アイラに「悪党」呼ばわりされる、メルデルビア最大の札付き者の屑野郎。ありとあらゆるイベントで悪事を働きシドラー逮捕後ものーのーとしているが、実は犯罪のほとんど全てが未遂であり誰もバカらしくて訴える気にならないという寒い奴でもある(もっともイルミナに足を砕かれ、アッシュに頭を焼かれ、フラッシュやルシエルやジャックに殺される寸前だった分収支は取れているが)。その罪状はジェイド古物商とカフェ「フランシス」とイルミナと大聖堂建設現場とバーギンス菓子店へのゆすり、マクベイン美術館の絵画窃盗未遂、シドラーの予言詐欺と窃盗と放火の共犯(これは未遂ではない)、ピアとメリルとトムの誘拐未遂、マリエルの墓荒し、アイラ強姦未遂(!!)まで様々。一応冤罪も教会の寄付金泥棒(犯人は烏)、アッシュとイルミナのストーキング(視線の主はルチータ)、ピア誘拐(アイラと歩いていただけ)があるが、その程度では誰一人として同情しない。

シドラー・フォテル
 予言者を詐称する詐欺師で、作為的に事故を起こして信用させてから相手の不安に付け込んで金を騙し取ったりして指名手配をされていた。メルデルビアでもクライムと組んで同じ事を行い、精霊達に魔力の無い事を知られて逆に精霊達を悪者呼ばわりするが、最後は自警団に逮捕される事となる。

ジャン・ヒューズレック
キーファー・パイル
ザスタフ・ブランドル
ジェシカ・パンディ
 シドラーの煽動で精霊達を追い出そうとした連中。町民達の中でも特に頭が悪そうに描かれており(待て)、ゲーム内でも名前が出て来ない端役。

ボス猫
 メルデルビアの猫の中でも大立者で、かなり広範囲の縄張りを持つ。メリルと面識あり。


 メルデルビア各地に生息する生物で、メリルと仲が良い。猫達の間では、無闇に構ったりしてこないカタンの評判が良い。メリルが諜報員としてアイラに飼わせようと企む事も(汗)。


 レイテシア湖に生息する生物。メリルと会話可能。


 やはりメリルと会話可能。ニワトリ語でもちゃんと通じる(笑)。

子犬
 教会にいる生き物。会話イベントでフェイはアイラに引き取らせようとするが、飼い犬が溺れた自分を庇って死んでしまった事のあるアイラは拒否。別の所に貰われる事に。

カラス
 教会の寄付金を盗んだ犯人(笑)。盗まれた金額がいつも少しだったのも、小銭を勝手に持って行っていたせい。


ニンジャの子孫(自称)
 ハックによると、後ろを向いて黒板の数字を当てたり手で石を砕いたりする人物。各地の学校を回ったりしているらしい。

キルマーの父
 レイモンドの父親で17年前に死亡。若い頃から頑固で偏屈だったが、メイズとは親しく付き合っていた。メイズが亡くなる数年前に些細な事から喧嘩、それから二度と会わなかったが、メイズが亡くなる直前に突然日記を送られて来た……がそのまま50年以上後に亡くなるまで何もできなかった。

メリー
 ルシエルがアイラに休日のお誘いを受けた時に言及する相手。来週にしてもらったらしい(←何を)。
アリス
 同じく。こちらは夜から。

ウォリアー・マスク
 アイラ編2ヶ月目第3週に、アイラがアッシュに教える人間界最強の男。U1(ULTIMET-ONE。何でもありの格闘大会)の5年連続覇者で、別名キラー・マシーン。必殺技はブリリアント・スター・プレス。

ラウル・ヴァーミリオン
 アイラ編2ヶ月目第3週に、カタンがアッシュに教える人間界最強の男。1000年以上前の伝説の人物。魔法にも長けた凄腕の剣士で、バーランドの会戦では千人の敵をたった一人で打ち負かしたらしい。

イルミナの姉
 イルミナの5歳年上で優れた能力と快活な性格を持ち、イルミナ曰く「両親の理想の娘」。結局彼女は、両親と折り合いの悪い相手と駆け落ちしたが。

ピアの母
 精霊王の妻(初婚か再婚相手かは不明)。15歳で精霊王(当時は即位前だったかもしれないが)と結婚した。

フェイの両親
 精霊界でも名門の一族。既にフェイの縁談計画を進めているらしい。

アッシュの母
 アッシュを可愛がってくれたが少し前に病死。その辛さから逃げるようにアッシュは人間界へ赴く仲間に加わった。アッシュがイルミナに弱い要因でもある。

暴漢
 精霊界の精霊。ピアを襲おうとしてフラッシュの魔法で黒焦げにされ、その後「消し炭になっていた方が楽」な運命を辿った。政治犯かロリコンかはさておき(汗)、とりあえず合掌。


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