シーラ監修・イヴのミッション日記
私はイヴ・ギャラガー。大学部の文学部に通う、クラブ活動は美術部の2年生よ。ゲーム中で使われている2回生というのは、関西ローカルの表現だからよその地方では使わない方が賢明ね。
「PBの「おうどん」「飴ちゃん」からして、スタッフに関西系の人がいるってもっぱらの噂なんですけど……(汗)」
それはともあれ、ランディさんの担当する「ミッション授業」なるシステムの試験生に無作為摘出で選ばれたの。
せっかくの出会いを無駄にする事はないから、この機会を活かして対人関係を豊かにしようと思うけど……メンバーが悠久学園屈指の曲者揃いなのは心配だわ。私が曲者ではないと言うつもりは全くないのですけど。
「何だか、それってイヴさんのキャラクターとは違うような……」
……声優が代わったんだし、イメージチェンジくらい大目に見て下さる?
≡蔵書一覧≡
さて、私が20数名のミッション授業試験生に選ばれたしばらく後の日の事でも説明しておきましょうか。
「あ、ミッション授業の説明会があった日ですね?」
その通りよ。メンバー決定からクリスさんによるとアレフさんは親睦会を6回くらいやってたんですって(汗)。
で、その日私が図書館のカウンターにいたらマリアさんが来て、魔法関係の本は入ってないか聞いてきたの。ないと言ったらがっかりしていたけど、そこにマリアさんの言う暴走コンビことシェリルさんとフローネさんが来て、ミッション授業に関する話になったわけ。
その時分かっていたのは「仮想空間で何かをする」事だけだったから、マリアさんが「魔法の国もできるかな?」と質問したわ。私が「データさえあればいいから不可能ではないはず」と答えたら、何故かシェリルさんやフローネさんまで空想にトリップ(笑)。
「フローネさんの「見渡す限りの赤、赤、赤……」って、一体どんな世界なのかしら……(汗)」
悠久1のイベント「White Ocean」の失敗パターンであったわね。ヨーグルトに続いてジャムが学園の食堂から湧き出して街中を覆い尽くす話(笑)。
という事で、自分の思い描く世界に浸るのは気持ちのいい事みたいだけど、私にはトリーシャさんの真似はできないからエルさんが呆れていてもとりあえず私がフローネさんを、エルさんがシェリルさんとマリアさんを説明会会場のミッション室まで運ぶしかなかったのだけど……。
そしてミッション授業の説明。仮想現実装置にアクセスして現実には存在しない環境に放り込んで状況判断能力を見るそうですけど、詳しい説明は面倒だから他の方の記録を参考にしてね。
「…………」
≡ファーストミッション「父の遺産」≡
そして最初のミッション。選択の余地なく4〜5人ごとに1つのミッションを受けるから、説明を他人任せにはできないわね。
「ちなみに、このファーストミッションのグループで日記を出した人はイヴさんが最初です」
「古城のどこかに隠した私のノートを見つけた者に、遺産を全て与えよう」という家長リカルドの遺言。それが公開され、欲に眩んだ遺族が続々と古城へと集結した。
妻イヴ、息子ビセット、娘ルーティ&マリア、甥のアルベルトの5人が、遺産の一人占めを狙って熾烈な戦いを開始する。
……というのがストーリーだけど、私の気合入った格好は余りにも怪しいような気分がするわね。
「た、確かにあれは特殊部隊や暗殺者の役が使う服装の使い回しですけど……(汗)」
まず初期配置は右側にビセットさんとマリアさんとアルベルトさん、左側に私とルーティさん。途中で右側はロープを、左側ははしごを使って登る必要があるわよ。
はっきり言ってこのミッションは、初期アイテムに左右される感が否めないわね。スタート地点が後方にあるビセットさんとルーティさんは木製バットと刀を持ってるから、もしLv6なんかを持っていたらマリアさんや私では到底太刀打ちできないわ。脇道からスタートするアルベルトさんもいるし、マリアさんでクリアするのは至難の業かも。
でもその分ライバル同士の潰し合いにも期待できるしゴールまでの距離も短いから、トータルするとどのキャラでも条件は互角なんでしょうけど……。
そしてミッション開始直後、進路を塞いでいた私はいきなりルーティさんに襲撃されて敗北(汗)。でもルーティさん(というかCPU)は必要アイテムが獲得できるマスがいくつあっても一番手前にしか止まらないのよね。
それで私も何とかはしごを確保。登る直前でルーティさんにまた負けたけど何とか続いて登ったわ。その頃には右側で三つ巴を演じていた3人も相次いでロープで登って、移動力低下マスや1回休みマスの続く一本道を集団で進行。またまたルーティさんに負けたりしたけど1回休みマスにはまってたから、その隙に何とか追い抜いたわ。
最後は1回休みマスにいたマリアさんを追い抜いて直前で追撃してきたけど返り討ち、しかし私はきっかり進めずに後退(笑)。次のターンに前進して遺産を見事獲得したの。
「で、遺産ってどんなのでしたか?」
借金よ。
「へ?」
借金の帳簿。……遺産相続の罠にしっかり掛かったというわけ。
マリアさんに「ママ、ちゃんと返してね」とか言われるし、この後どうなったのかは考えさせないで(汗)。
「最後に1つ。アイテム使用マスから移動できる所のマスで移動を終了させて、その後アイテム使用マスから来た敵と戦って負けたら、その敵が直前までいたアイテム使用マスに戻ってしまいますから、くれぐれもそういうマスでは止まらないようにして下さいね。逆も同様ですから、移動先に敵がいる場合には無闇に戦闘を仕掛けないように」
ここの場合は左ルートと右ルートの合流地点、右ルートからロープで上がった所にあるマスが該当するわ。
≡読書1≡
とりあえず期間が他の半分、1ヶ月しかないから省略。この時期はまだ美術部のままだけど、後で長刀部に転部するから交換チャートを記しても無意味ですしね。
「あのですね……(汗)」
≡ミッション1「古城潜入大作戦」≡
そして通常ミッションの開始。まだ十分にアイテムは揃ってないから、ミッション選択は慎重に慎重を重ねないと……。
人が寄り付かない古城で研究を重ねていたマッドサイエンティスト、短く言うとイカレ科学者のディアーナが、ついに人造人間イヴを作り出す。
そのイヴの秘密を手に入れるため、政府の腕利き諜報員トリーシャ、A国諜報員のルーティ、B国の諜報員シェリルが古城へとやって来た。
それを知ったディアーナは侵入者No.0(ルーティ)とNo.1(シェリル)の排除をイヴに命じ、隠し通路の出口へと急ぐ。
……というのが今回のストーリー。諜報員達が仲間同士じゃないのが不幸中の幸いと言えるけど、同じ諜報員に見えても標的が全く違うから、くれぐれも敵の前に姿を晒したりはしないようにね。
「このミッションに限らず、成功条件が複雑過ぎて忘れちゃったら、「マップを見る」でキャラクターにカーソルを合わせて△ボタンを押して下さいね」
まずディアーナさんが隠し通路方面へ移動。援護したいのはやまやまだけどそちらから来るトリーシャさんに破壊されたくないから反対方向に移動して、そちらから来るルーティさんとシェリルさんを防ぐ方に回るわね。
そうしたらまずディアーナさんはトリーシャさんを倒して出口へまっしぐら。私も戦闘で足止めし合ってやっと来た(笑)ルーティさんやシェリルさんと戦闘して勝利。
後はトリーシャさんから必死で逃げて、ディアーナさんがゴールするのを待つだけ。
そして穏やかな表現を使うとあまり賢くない諜報員達を、ディアーナとイヴは振り切ってそのまま逃走。帽子のマークを鳥の羽じゃなくて蝙蝠の翼に変えていたルーティさんの努力も関係なかったようね(笑)。
「で、諜報員3人の中でトリーシャちゃんだけがイヴさんの排除対象に指定されなかったのは何でかしら?」
…………さあ?(汗)
≡読書2≡
今回はディアーナさん、トリーシャさん、セリーヌさん、クレアさん、ルーさんの5人を対象に攻略したけど、アイテム交換チャートは面倒だから省略するわね(笑)。
「イヴさんはいろんなアイテムを1レベルから6レベルにしてくれるから、それが使えないのは苦しいですよね……」
ちなみに、長刀部で入手可能なタオル2・3はトリーシャさんへそのままプレゼントできるわよ。薙刀全部はルーさんへ決して渡さないようにね(汗)。
そしてある日、食堂でローラさんがシーラさんと話をしてたわ。そこに何か言いたそうなトリーシャさんが来て会話に加わって、アリサさんに憧れてると言うのよね。シーラさんも憧れているそうだけど、そうでないのはアルベルトさんの猪突猛進な行動を好ましく思っていないクレアさんくらいよ(笑)。
そしてシーラさんが優しくてお淑やかかどうかトリーシャさんに聞かれて、そうは思わないと答えたの。でもトリーシャさんは「もっとお淑やかになる」と理解して、シーラさんから招待状まで頂いてしまったわね。「嘘から出る真」とはこの事かしら。
「……イヴさん、招待状を返してくれる?」
(無視)で、ローラさんが首を突っ込むから本題に戻って、トリーシャさんが買って来た指輪(恋愛成就のお守りだそうよ)をローラさんに渡そうとするけど、実はそれ、さっきシーラさんが見せてもらった物と同じ指輪だったの。2人ともそういうのが好きだから、リボンで情報をキャッチするのも素早かったみたいね。
「あのー、リボンはアンテナじゃないんですけど?」
でも綺麗だからアリサさんが指輪を貰ったの。ローラさんが好きな人はいるか聞いたら、「みんな好き」ですって。
シーラさんも素敵だと思って指輪を売っていたお店の事を聞いて、帰りにみんなで一緒で行く事にしたわ。
「それでね、そのお店で髪の伸びる人形を買っちゃったの!(嬉)」
……未だにシーラさん、あなたという人がよく分からないわ……(汗)。
で、また別の日。セリーヌさんと更紗さんが食堂で何やら話している所に、ローラさんやリオさんと一緒に来て、試食させてもらう事になったの。お料理研究会のメニューを更紗さんの提案でジャムに決めたんですけど、ローラさんの提案したイチゴはこの時期高いから別の果物を使う事にしたわ。
「時期って言われても、システム的にいつの季節でもこのイベントは起こるんですよね?」
……候補はスイカ、メロン、バナナ。私はついバナナを提案してリオさんとローラさんに不評を買ったのだけど、お料理研究会の存在意義の立証のため新しい味を求めて研究したい部長のセリーヌさんはそれを採用。見事お料理研究会特製バナナのジャムが完成したわ。
「あ、意外と美味しい!」
でもローラさん、そーいう変なメニューを平然と作るお料理研究会の行く末を心配してたわね……。
部活登録日が来て、この時美術部から長刀部に転部。
……それにしてもこのゲーム、体育系の部活が有利なのはちょっと解せないわね(汗)。
「私も軽音楽部をほっといて、剣道部に移籍しちゃったし……」
それからしばらくして、メルフィさんがクレアさんに料理の話をしていたわ。メルフィさんの聞いた所では「本に忠実だと面白味に欠ける」そうだけど、自分で食べる分には別に構わないわね。
「そんな事言わないで……確かに菜食主義だから食べる物合わないですけど」
……こほん。そこにリーゼさんとセリーヌさんが来たから、メルフィさんは2人にもいろいろ話してもらったわ。
リーゼさんの秘訣は心を込めて作る事。抽象的だけど効果はありそうね。
でもセリーヌさんはレシピも見ないで手順も考えない、材料や火加減も気にしないのに、何も考えないのに気が付いたらできているという私には理解し難い展開を見せるの。
これを武道で言う無心の状態だとクレアさんが勝手に納得してたけど、リーゼさんの言う「天然の腕」の方が何だかしっくり来るかもしれないわね。
「「天性の腕」って言い直してましたけど、そっちの方が近いような気がします……」
≡ミッション2「恐怖の人食いズ」≡
さて、次のミッションだけどタイトルが文法的に間違ってるわね。
「イヴさん、そんな突っ込まなくても……(汗)」
そして内容は、キャンプしようとして古城に入り込んだルーさんとトリーシャさんとリオさんが怪物に出会った所から始まるの。その怪物は人食い人形イヴと怪奇狐女由羅。
数年間人を食べていなかった怪物達は、協力してサマーキャンプの客を餌食にしようと活動を開始。でも標的が人食い人形は全員、怪奇狐女は好みのリオさんだけだからチームワークが問題になる所ね(笑)。
ルートは一本道で、城壁を一周して門から外に出るタイプ。城壁の後半が2本に分岐しているのが唯一のポイントよ。
こちらは2人だからすれ違って戻される分のロスは小さいけど、あちらは3人。後半部分に何とか辿り着かないと逃走は不利だし、CPU担当キャラが分岐を逆走する危険もあるから非常に分の悪い戦いを強いられるわね。
で、私は由羅さんを引き離してから一本道の半分も行かない所でルーさんに追い着いてミッションに成功して、私はルーさんとトリーシャさんを食べて満腹。由羅さんと相談して更なる獲物を求めて古城を立ち去ったわ。
この辺りの詳細な描写が無かったのは、菜食主義の私としては有難かったけど。
「そーゆー問題じゃないと思うんですけど……」
≡読書3≡
そろそろアイテムも増加。低レベルの物でもプレゼントで消化するだけじゃなくて、貯め込んでから大量交換で強いアイテムに換えるのもいいかもね。
「……5人同時攻略だと、ちょっぴり余裕が無くなりますから遣り繰りに注意して下さいね」
で、シーラさんやシェールさんと一緒に保健室に来たら、落ち込んでいるディアーナさんに隠れるようにしてゼファーさんがいたわ。
「あの〜、これはゼファー先生じゃなくてディアーナちゃんのお話なんじゃ?」
ディアーナさんの話に戻るけど、努力家だし見込みが無い事はないんですけど、生物の授業で蛙の解剖をして気絶したから落ち込んでたみたい。
「カエルで自分がひっくりカエル」とか言っている辺り、シェールさんの言う通り大丈夫のようだけど。
そこにゼファーさんが出てきて、「なかなか見事なシャレだったぞ」と誉めるんですけど……。
「「シャベルが喋る」で、一瞬空気が凍ってましたよね……」
……パティさんやフローネさんが結構強いのも、ホームルームの度に鍛えられているせいかしら?
そして林間学校。という割には、私は子供達をヴァネッサさんに任せてメルフィさんやシェリルさんと一緒に海に行ってたわ。
だからこちらはこちらで楽しもうとシェリルさんが提案。それで泳ぎに行こうとしたらメルフィさんが怖がるの。何でもメルフィさんは水が苦手だそうで、浅瀬で遊ぶのもダメだそうよ。
あと、ルーティさんが由羅さんを見て何やら決意していたようね。一体何をしてたのかしら?
そして月も代わって。私がシェリルさんと歩いていたらルーさんがクリスさんに勉強を教えていたの。ルーさんは巷だと学園始まって以来の天才だと言われているそうだけど、本人は別に気にはしないようね。
で、シェリルさんは占いをしてもらおうとしたんですけど、先約のセリーヌさんがその辺をふらふらしていたわ。
セリーヌさんの悩みは落とし物……ではなくて、「進むべき道が分からない」というものでしたけど……。
「何だか大きなテーマですね……」
いいえ。ただ単にお料理研究会の部室に行く途中で迷子になってただけだったわ。
「…………」
そしてしばらく後。
セリーヌさん、帰り道が分からなくなっていたから私が付き添ってあげたわね(笑)。
≡ミッション3「パレードの暴走」≡
そして次のミッションは、とりあえずこんなのを。
ある日、競技場でイヴ女王を招いてパレードが行われる。ところがパレードの馬の1頭である更紗号がなぜか突然暴れ出した。
更紗号は来賓席のイヴ女王目掛けて突進して行く。馬係のティセとクレアが直ちに手綱を取るべく更紗号を追う。SP紅月も切り捨てようと刀を抜く始末。
イヴ女王は、そして更紗号の運命は?
で、私はぼーっとしていただけで他の3人が更紗さんを倒してミッション成功。すこぶる楽な展開だったわね。
実は更紗号は先代の王が持っていた牧場で生まれたのですけど、生まれつき身体が弱くて競走馬になれず、外へ売られてしまっていたんですって。
「そして更紗号はイヴ女王の馬として引き取られました。めでたしめでたし」
≡読書4≡
さてと、この辺りでもうプライベートイベント2が発生し出すから、条件を満たしていない場合はどんどんプレゼントを注ぎ込んでね。
そしてある日、トリーシャさんと一緒に廊下でリカルドさん達に会ったの。「お父さーん!」なんて呼ぶから「先生と呼びなさい」ってリカルドさんは言ってたけど、ヴァネッサさんの言う通り、けじめをつけるのが意味のある場合もあるわね。
で、トリーシャさんがアルバイトしたいのをごまかしてリカルドさんは怒ってたけど、ヴァネッサさんは元よりバーシアさんまで庇おうとするの。靴をプレゼントしたいっていうから、正直に言えばそれでいい事だと思ったけど、バーシアさんによると内緒でプレゼントしたかったみたいね。
ちなみに内容は私の紹介したベビーシッター。親の帰りがよく分からないのが難点だったの。
「あ、そーだったの?」
そうそう、バーシアさんがやけに突っ込んでいた理由は、リカルドさんを見ていて既に亡くなったお父さんを思い出したんですって。実は私の父も……。
あと、ディアーナさんとハメットさんがやけに危ない本を図書館から借り出していたのはパティさんの記録を読んでくれれば一部始終が分かると思うわよ。
「あのですねぇ……(汗)」
それから部活登録や学園祭もあったけど、あんまり関係無かったから仔細は省かせて頂くわ。
ある日ローラさん、マリアさん、シェリルさんと一緒にいたら、ルーさんが何かを探しているみたいだったわ。そこでシェリルさんをよそに物怖じしないマリアさんが呼んだら、ローラさんはいつもの妄想で身悶えしていたわね。
「妄想ってイヴさん……(汗)」
で、やはり何かを落としたっていうから、マリアさんが「魔法で探す」なんて世界設定を蹂躙するような発言をしたの(笑)。ルーさん同様私も信じられないと言ったらすねてたけど、魔法を見たがっていたローラさんで気を取り直して、おもむろに占い用のカードを取り出したわ。
しかし何と、それがルーさんが落としてマリアさんが拾ってたまたま持っていたカード。ルーさんは「一応」感謝していたけど、マリアさんは呆れるローラさんに構わず(笑)魔法の威力を主張してたわね……ふう。
≡ミッション4「女の魅力コンテスト」≡
次は、ちょっとコミカルなのを選ぼうかしら。親しみやすさでファンを増やすのもいい手段よ。
「(コミカルと親しみやすさって、どー関係があるのかしら?)」
競技場を湧き立たせていたのは、「女の魅力コンテスト」決勝戦。「美女」の称号と共にスポンサーのロクデナシ財閥総帥シャドウの花嫁の座を射止めるべく、由羅さん、ディアーナさん、私、ティセさんの4人が花束を取り合って争うの。
にしても、「ちょっぴりドジなのはヒロインの一番大切な要素」と断言するティセさんは侮れないわね……。
「……ティセちゃんの場合、ちょっぴりとゆーか何とゆーか……」
花束のあるマスは1回取るとなくなるから、序盤のリードが何よりも大事。後はシャドウに気を付けながら、花束を3つ取ればミッション成功。
で結果は。
「全員俺の嫁にしてやる」と言ったシャドウ総帥は総スカンを食らって振られ、以後「女の魅力コンテスト」が開かれる事は二度と無かったそうよ。
「……平行世界の私達の恋人はそんな目に遭ってないけど、やっぱり人徳の違いかしら?」
≡読書5≡
そろそろ終盤。親密度は緑に突入させて後は調整だけ。残りのアイテムは遠慮なく強化用に割り振ってちょうだい。
体育館でカッセルさんやクリスさんやルーさんと世間話をしていたら、クリスさんがしきりにルーさんを「凄い」と言うの。でもルーさんは単純に喜ぶんじゃなくて、「自分が凄いと言われるようになってみろ」と建設的意見を述べていたわね。
そこにエルさんが来て、怖がりなクリスさんはこっそり隠れて、エルさんとルーさんは気が合わないみたいでさっそく睨み合いを始めたの。カッセルさん曰く「喧嘩するほど仲が良い」というパターンだけど、エルさんはルーさんのあんまりやる気のない行動が好かないみたいね。
でもクリスさんが開き直って――という表現が適当かどうかは知らないけど――エルさんに直談判したら、「頑張ってれば考えてやらない事も無い」くらいは思ってるんですって。クリスさんはルーさんに伝えるときにやや誤変換してたけど(汗)。
とりあえずクリスさんはもっと自信を持った方がいいし、エルさんも「怖くない」と私に言われてチューインガムをくれる辺り内心こっそり喜んでたみたいね。
それからお正月も過ぎて、ある日私はクレアさんやシーラさん、それに居合わせた由羅さんと一緒にセリーヌさん新作のジュースの味見を手伝っていたわ。由羅さんが飲んだのは牛乳をベースにリンゴの甘煮とシナモン、パイ皮の代わりに軽く炒ったアーモンドの粉を入れたリンゴパイ風ミルク。
で、由羅さんの用事というのは魚篭に入った大きな魚をおろして欲しいというものだったの。シーラさんは怖いっていうし、クレアさんは鯵や鯖しか経験が無いそうですし……。
「だって目が怖いし……セリーヌさんは気のせいだって言うんだけど」
という事で(ちなみに私は魚はおろせるけど)、セリーヌさんがシーラさんに教えてあげる事にしたんだけど、切り身でしか買ってないというのはどうやらホントみたいね。
「お母さんが留守の事が多いけどメイドさんもいるから……言い訳にならないかな?」
そんなシーラさんを見て「それじゃ良い奥さんになれないわよ」と由羅さんは言うんですけど、由羅さんは手が生臭くなるから結婚相手に押し付けるんですって(汗)。しかもセリーヌさんまでそれを聞いて感心するなんて……。
そして、私はトリーシャさんとエルさんとシェリルさんと話をしていたの。エルさんは自分の方が大人だってむきになるけど、3つしか違わないのにどうしてそこまでこだわるのかしら?
で、そこにトリーシャさんの部の先輩のリーゼさんが。昔何かあったみたいで、何だか苦手そうにしていたのよねエルさんは。
理由を言おうとしないエルさんにトリーシャさんが怒るから、仕方なく口を開くんだけど……。
「あ、リーゼさんが高等部の生徒会長だった時の事ですか?」
その通りよ。その時に呼び出されてお説教されたんですって。無愛想で挨拶の一つもしないからエルさんが根負けするまで何時間も。ちなみにシェリルさんは何やら妄想していたみたいだけど、文芸部の新刊で「リーゼ×エル」が出ない事を祈るわね。
「出ません!(多分)」
≡ミッション5「セリーヌのジュース」≡
少々気になるタイトルだけど、今回はエンフィールド編をプレイ。
とりあえず、公務員の薄給が原因で福利厚生もしっかりした「盆栽の友」に鞍替えした口調の変な時給刑事イヴよりはマシでしょうし(笑)。
「「〜ピョン!」「〜しちゃろう!!」なんて言うイヴさん、イメージ崩れちゃう〜っ!」
ここはエンフィールド。セリーヌの考案した材料盛り沢山のジュースを作るため、私とアルベルトさんとビセットさんは材料を探しに出発。
でも、贅沢な飲み物を自分達だけで楽しむなんて許せんからという薄弱な愚考を弄する紅月がセリーヌさんを付け狙って妨害しようとするの。
で、材料のある場所は以下の通り。しかも順番に取らなくてはいけないのよ。
フェニックス美術館…大根
魔術師組合…チョコレート
エンフィールド学園…ジャム
だからこの場合、まずは大根をアルベルトさんとビセットさんに取らせて、私はあらかじめチョコレートの近くで待機。2つ取り終えたらどうするか迷ったけど、セリーヌさんが逃げ続けられそうだからジャムを取りに行ったわ。
そしてミッション成功後、紅月も飲みたいというので一緒に試飲したのは大根とチョコのジャムジュース(爆)。
惨憺たる結果に終わったけど、紅月だけは「俺の求めていた味だ」と感動したのはやっぱり味覚障害かしら……。
「元々出ていた「1」だと、亡霊だから味覚がなかったし……」
≡読書6≡
そして終盤。親密度操作に自信の無い人は念のため2月1日でセーブしておくといいわよ(笑)。
ある日バーシアさんやメルフィさんと一緒に保健室に来たら、ディアーナさんがルーティさんと留守番をしていたの。メルフィさんが我慢し過ぎて倒れたんだろうとバーシアさんが目星を付けて「たまにはサボった方がいいわよ」と言ったら、ルーティさんが「バーシア先生はサボり過ぎだよ」とカウンター(笑)。
で、ディアーナさんが意気込んでるのを見たバーシアさんは「メルフィを殺す気?」なんて言うけど、一番詳しいのはディアーナさんである事は間違いないからお願いしたの。
結論は風邪。ちゃんと詳しく聞いてからだし風邪薬なら出せるというから、次に授業があるメルフィさんも助かってたみたいね。
ちなみにこの時も、「バーシア先生は融通が利き過ぎだよね」とルーティさんの再度のカウンター発動(笑)。憮然とするバーシアさんをよそにみんなで同意してたわ。
そしてある朝、ルーティさんは牛乳1リットル飲んで来たって言ってたわ(汗)。背の低いのが悩みのようね。
トリーシャさんは今で十分可愛いっていうけど、本人は綺麗とかかっこいいとか言われたいみたいね。ビセットさんと泥沼になってクレアさんは怒ってたけど……。
「朝から喧嘩されると、朝の弱い私も嫌なのよね……」
そしてルーティさんはクレアさんの真似を決意。したらあんまり似合わなくてビセットさんとトリーシャさんに爆笑されちゃって撤回してましたけど(汗)。
≡読書6・番外≡
ある日クレアさんは、カッセルさんに悩みを相談していました。
「悩みって?」
それはもう少し後。そこにバーシアさんが来てタバコを吸うんだけど、クレアさんはあまり良く思っていないみたいね。カッセルさんも「そこまで行くとかえって気持ちがいい」と言うような態度の人だし……。
で、相談の内容を教えてもらえなくてバーシアさんが「え〜〜〜〜〜ん!」なんて嘘泣きして悶着起こしたりしたけど(笑)、真相はアルベルトさんの例のアレよ。
そこにアルベルトさんが来てちょっとした騒ぎが起こったんだけど、天井裏に隠した事を自分でバラしてる辺りクレアさんには永遠に勝てないでしょうね……。
また別の時の事だけど、ピートさんとビセットさんがいる所に私とアルベルトさんとルーさんが来て、聞いたら外で何して遊ぶか相談してたんですって。アルベルトさんはけしかけ……じゃなくて励ますんですけど、ルーさんは「勉強も忘れるなよ」ですって。ピートさん達が勉強をあまり好きじゃなくても、アルベルトさんみたいになるのは嫌だったみたいね。
それからスポーツに関していろいろ論戦が交わされるのですけど、ビセットさんの方がアルベルトさんより頭が良いらしい事はよく分かったわ(笑)。
「……いくらホントでも、それはひどいんじゃありません?」
で、私は勉強の方が好きと言ったらルーさんが参考書を……、
……低学年用の参考書で、私に一体何をしろというの?(汗)
≡ミッション6「女神の洞窟」≡
何でも願いをかなえる女神のいる洞窟に、自称正直者のリオ、エル、イヴ、ヴァネッサの4人が同時に押し掛けました。しかし女神アリサは1日1つしか叶えられないというので、誰が叶えてもらうかで争いが起きてしまいます。
結論は鬼ごっこ。退屈していたアリサの暇潰しがてら、4人がアリサを追い掛け始めたのでした。
「……アリサおばさまが壊れてるのが、ちょっと気になるんですけど……」
で、まず私は1ターン目で後ろから来るリオさんの攻撃を受けるから、それを容赦無く排除。合流地点の先でもエルさんを倒してリードを広げたわ。
その後は特に言う事もなく、1回休みマスに平気ではまる3人をよそにアリサさんの所にゴールイン。
そして。
家にある難しい本をすらすらと読めるようになりたいと願いを言ったら、アリサさんは家にある本を全て絵本にしてしまいました(汗)。
≡ミッション6「愛の行方」≡
このミッションは「あいのゆくえ」。「あいのなめかた」と呼んで茨城県南東部のストーリーにはしないようにね。
「そんな人、ふつーいないと思うんですけど?」
愛馬イヴ号と使用人のビセットを連れ、敷地内の散歩を楽しむ大富豪の娘フローネ。ビセットはフローネに恋していたが身分違いだと諦めていた。しかしフローネもビセットの事を好きになっていたが、突然現れたトリーティア家の財産を狙うアレフが用心棒のランディを引き連れ、フローネの身体を奪おうとする。
「イヴさん、その言い方は公序良俗上問題が……」
……まあ、そういう見解も否定はできないわね(汗)。
そして目的は、ビセットさんと協力してフローネさんを守ってアレフさんを叩きのめす事。アレフさんとフローネさんの間に割り込んで、ビセットさんと共同でアレフさんを挟んで待機し続けてパーフェクトな勝利を飾ったわ。
そしてこの戦いで互いの気持ちに気付き、愛を確かめ合ったフローネとビセット。
……結局私、台詞が「ひひーん」だけ?
≡ミッション6「ロボペット」≡
場所は電子ペットが流行している未来都市。クリスの猫耳少女型ペット・メロディとマリアの清楚で知的な人間型ペット・イヴのどちらが優秀かを争うために、喧嘩した2人は自分達のペットを戦わせます。
何故優秀かを争うのに、戦闘させるのかは分からないのですけど……。
「あの……裸エプロンとかは?」
無いわよ(きっぱり)。文芸部の同人誌じゃないんですから(汗)。
で、まずは知的なペットらしく(笑)、前進してメロディさんの近くに寄って防御側優位を活かしてメロディさんを倒します。
後はメロディさんの隣で待機し続けて返り討ちにするだけ。クリスさんもマリアさんが倒し続けて邪魔も入らなかったわ。
そして勝利したマリアさんは勝ち誇るんですけど、クリスさんを必死で庇うメロディさんを見て、「楽しいというのも重要よね」という結論に到達。2人はとても仲良くなったそうよ。
≡ミッション6「バウンティハンター」≡
見掛けはか弱そうな少女だが、実は腕利きのガンマンでありハンターでもあるティセ。保安官アルベルトに了解を取って張り切るティセだったが、ティセに恨みを持つならず者リカルドが子分のイヴに命じ、クレアを人質に取ろうと計画していたのであった。
というストーリーなのですけど、「〜なのだな」というティセさんの台詞が、普段の「〜ですぅ」以上に緊張感をほぐす役割を果たしているわね。
「本当ですかそれ……?」
そしてまず私は、かなり左の奥の方から来るリカルドさんと連携プレイでクレアさんを街の外の一本道で捕まえる事にして、近付くティセさんを倒してから右の出口を通ってクレアさんを追い掛けたの。
そして結果は上々。「倒されるな」という条件なら挟み撃ちにされても戦闘で排除が可能だけど、「追い着かれるな」だとそうはいかないのが難点かしらね。
そして人質を取られたティセは、成す術も無くイヴに利き腕を折られ……。
「そんな……ティセちゃんにあんなひどい事……」
……自分の配役とはいえ、腐り切ったのはご免蒙りたかったのですけど(汗)。
その後クレアに介抱を受けて街から姿を消したティセは数年後にリカルドへ復讐を遂げたのだが、それはまだまだ先の話であったそうよ。
「という事もありますから、皆さんも配役の事前チェックは忘れずに」
≡ミッション6「ラブ・ポーション」≡
ギャラガー薬局で開発発売された「ラブ・ポーション」(完全予約販売、1日1個のみ)は究極の惚れ薬として話題を呼んでいました。間が「★」じゃなくて「・」なのがポイントね。
「????」
そして店長イヴは笑いが止まらなかったけど、開発主任リカルドは開発途中の薬の販売を快く思っていなかったの。でも違法な医療行為でつまはじきにされた過去があるリカルドは抗議もできず、そのまま薬を作り続けざるを得なかったわ。
でも特務機関のルシードが薬を手に入れようとして、企業スパイのクレアもリカルドを攫おうとする。その上にクレアに恨みを持つ謎の少女ティセも絡まって、ラブ・ポーションを巡る5人のドラマが幕を……。
……私がプレイした結果だと、クレアさんとティセさんの背景が全然分からなかったわね(汗)。
で、近くから都市の外周に通じるワープマスに飛び込んで1回休みマスに嵌まり続けるルシードさんを追跡。こちらから戦闘を仕掛けて倒したわ。
ルシードさんを独房に放り込んで薬を取り戻したけど、その後リカルドさんは失踪。いくら探しても消息は知れず、「ラブ・ポーション」も製造は中止になったのよ。
≡ファイナルミッション≡
ミッションから帰還後、例の報告を受けて私はテディさんと共に再び仮想空間へ。
「ちょっとイヴさん、そーいう端折り方されても私……」
……同じ事を何度も言っても、煩わしいだけで益は少ないですし。
ともかくそんな迷惑な人達は、放置しておく訳にはいかないわ。
そして、シャドウと紅月が立ち塞がる一本道の空間を戦闘力10や移動力9のアイテムを駆使して突破。何とか救出してミッションを成功させたのですけど……。
……シャドウや紅月がランディさんと親しくしてるわね。捕まってたはずの人も妙に落ち着いて……。
何ですって? シャドウと紅月はランディさんが作ったデータで、これは全て仕組まれてたの?
……動いちゃいけなくてかなり疲れてたトリーシャさんに免じて許しておくけど、何だかどっと疲れが出たわね。
≡書評≡
そして、また4月から学校生活。
慌ただしかった1年も過ぎたけど、その間にあった事は一生忘れないつもりよ。
「確かにあのメンバーだと、忘れよーとしても忘れられないよーな気がしますね(笑)」
そしてある日……。
セリーヌさん、食堂で何を悩んでらっしゃるの? 私にできる事でしたら相談に乗るわよ。
「おやつの時間におやつが間に合ってない時は果物がいいのか」ですって?
「でも皮を剥いたり切ったりする手間が掛かるからどうしよう」?
……すみません、それは門外漢だから更紗さんかパティさんに聞いて下さる?(汗)
あら、クレアさん。先生方に挨拶とは感心ですね。
で、これから道場に行って「お師匠様」に挨拶してくるのね。
道場のバーシアさん、さすがにこの時間には起きてると思うけど……。
そして体育館。クラウド先生に言われて体力育成をするディアーナさんと一緒に走り込みをしたんだけど、体育から離れてる大学生には結構きついわね……。
でも、ディアーナさんが着実に成長している事は確かだわ。
……私も、負けないように努力をしないとね。
……! ルーさん……。
何をしているって、ハメットさんの真似をして柱に隠れ……じゃなくてその……(赤面)。
携帯の番号? そう、ルーさんは夜はあまり家にいないのね。
それじゃまた明日。気が向いたら電話するかもね。
さてと、帰りがてら息抜きに出掛けるとしますか。
……トリーシャさん? ええそうよ。これからちょっと遊びに。
でも、トリーシャさんは家の用事があるから一緒には行けないのね。リカルドさんも待ってるし。
分かったわ。それじゃ日曜。
…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…
「たぁっ!」
(バンッ!)
「はあはあ……大丈夫ですか、トリーシャ様?」
「うん……。でもクレアさん、薙刀だけじゃなくて合気道も強かったんだ?」
「コーレイン家の嗜みですわ。ルシード様やフォスター様には及びませんけど」
「お父さんは無茶苦茶強いしね。でね、実はイヴと日曜……」
…………。
「トリーシャ様も? それは奇遇ですわね」
「クレアさんがいれば、しつこい人に絡まれてもボクは安心だな♪」
「ふふ……そこまで頼って下さるなんて光栄ですわ」
(じゃくっ!)
「…………おい、セリーヌ」
「変ですねルシードさん。いつの間にかリンゴが2つに割れてます〜」
「お前が割ったんだ! ったく、その腕力は化け物か……」
「でも都合がいいですね〜。ローラさん達におやつを出したら、私は明日のお土産を作らないといけませんので」
「お土産って、誰かの所に行くのか?」
「ええ。実はイヴさんと……」
(ごくごくごく……)
「ふぅ〜っ! やっぱりお風呂上りの丸いヤツ牛乳は最高〜っ!
さてと、明日はイヴさん達と遊びに行くんだから、今日はそろそろ寝よっと。
それにしても、最近胸がおっきくなったなぁ。昼間見た柔道着――じゃなくて合気道の道着のトリーシャちゃんも大きかったけど。
……どこ見てるんだろ、あたし?(汗)」
(ピッ……)
「……ああ俺だ。今はビリヤードの最中。
は? 明日付き合わないかって?
……相手はセリーヌにクレアにディアーナか。妙なコンビだが……。
ま、たまには騒がしいのも悪くはないな。占いでも騒ぐのが吉と出ているし」
「う〜ん、まだかなぁ?
せっかく新しい服も着てきたんだし、メイクも大人っぽく清楚な雰囲気でまとめたけど、みんな分かってくれるかな?
そして何より、このおニューのリボンが自慢なんだけど……」
……あらトリーシャさん、今日はリボンを新調したのね。
「あはは。分かる〜?」
様子から見て何となく、ね。トリーシャさんの事は見慣れてるから、これは論理に基いてるわよ。
「う……もしかしてリボンをいじってた?」
正解。それじゃ、すぐそこで待ってるディアーナさんやクレアさんやルーさんと一緒に、セリーヌさんを捜しに行きましょう。
「え〜? また迷子〜?」
……みたいね。それじゃ行きましょうか。
「あ〜っ、待ってってばイヴったら〜!」
―Fine〜Eve GALLAGHER&Diana RAINEY,
Trisha FOSTER,Celine WHITESNOW,Craire CORRAINE,and Lou SIMONS〜―