◇ストーリー◇
 数々の過程をパスして迎えた18歳の春、主人公のルシード・アトレーは保安学校を卒業し、晴れてシープクレスト保安局刑事調査部の一員となりました。
 そしてさっそく、局内でも腕利きのエリートで構成される凶悪犯罪専門の第一捜査室への配属を希望していたルシード。
 しかし、その願いは聞き届けられず、第四捜査室、通称「ブルーフェザー」の新リーダーに任命されてしまいます。
 「ブルーフェザー」は第一捜査室とは全く反対で、局内で最も暇で安全と言われる部署。扱う事件は、今や廃れてしまった魔法犯罪や心霊現象の類など、不可思議な出来事の調査ばかり。ルシードが夢見ていた大活躍とはおよそ無縁の部署でした。
 ですが、第四捜査室に配属されたのにはそれなりの理由がありました。入局時の適性検査の結果、今は珍しい魔法の潜在能力を認められていたのです。
 この決定に納得できずに、そして個性的極まる癖の強いメンバー達を見て、着任してすぐ転属願いを出しましたが簡単に転属できるはずもなく、ルシードは「ブルーフェザー」の一員としての生活を送る事になりました。
 それから1ヶ月。そんなルシードを待ち受けていたのは……。


◇冒険の舞台◇
#港湾都市シープクレスト
 交易が盛んな沿岸の都市。「1」「2」の舞台であるエンフィールドと同じ世界に存在する、とある連邦国家に属する活気溢れる自治都市。
 かつては日常的に魔法が使われ魔物やゴーストが多い所だったが、現在では魔法を使う人物も減少し(しかし道具としては使われ、一般社会に許容されている)、魔物などもすっかり姿を潜めた。日常的に魔物に悩まされたエンフィールドに比べると、ちょっとどころかかなり平和ボケ気味に見える(汗)。

〈補足〉
 魔法動力プロセッサの発明が、この世界の文明に大きな影響を与えました。自分で魔法を行使しなくても様々な機械の恩恵に預かれるようになった反面、自力で魔法を行使する事の必要性が薄れ、魔力を持つ人間の出生率が減少してしまいます。一般的な市民生活では問題無いとはいえ、魔法犯罪の捜査・解決のためにはどうしても魔力が必要なのです。
 魔法は犯罪に結び付きやすいために、特に保安局員には厳格な使用制限が敷かれています(たとえ治癒魔法でも)。修得許可を受けた人物が個々の魔法に対して修得許可を得た上で、使用の際には別個に許可を得なくてはいけません(非常時には事後承認で構わない場合もありますが)。拳銃の方は刑事調査部では個別の使用許可は不要ですが、そもそも魔物には役に立ちません(笑)。
 (「悠久2」当時開発中だった電気エネルギーは、現在は不便さ(送電設備が必要、交流でないと遠隔送電不可)のせいで放棄されたようです)
 ちなみにプロセッサ製造工場は、連邦政府によって厳重に管理されています。
〈更に補足〉
 メルフィとの日常会話によると、腕時計の電池として使われるくらい小型の物もある。またこのプロセッサ(「魔動プロセッサ」と略して言う事もある)は無限に動くわけでなく、こちらでの電池と同じように使っているとその内切れるようだ。しかしメルフィが「どこかこの辺りに魔動プロセッサ交換してくれるようなお店ってあったかしら?」と言っていたので、時計屋に持っていけば入れ替えてくれるというものではないらしい。

 科学技術(現世のそれと違い、魔法エネルギーの応用が基礎の技術)は進歩して、鉄道やテレビが既に存在しており、シープクレストにも東駅と西駅を通る鉄道がある。
 大きさは約5km四方。中央を流れる川(バードソング・リバー)により分かれる東の旧市街・西の新市街と南の海(プレーステール海)に面した港湾区の、3つのエリアで構成される。住民はほとんどを人間が占め、後はエルフ若干名、ライシアン1名、ヘザー1名(非公式にだが)。主食は麦と米らしい。
 創設者は赤髭と呼ばれる人物で、天然の良港でありながら政治的状況により町が作られなかったシープクレストに、一生を費やして町を建設した(この赤髭の話はシープクレストに住む人なら常識らしいですが、メルフィに教えてもらうまでルシードはこの事を知りませんでした)。

#連邦(国名不詳)
 シープクレストが属する連邦国家。多数の国や独立都市が所属し、中央に連邦保安機構その他の官庁を有する。オーストリア帝国やドイツ連邦共和国の政治形態を想像すると近いかも。
 領内にクィーンズポート(エンフィールドの遥か南方)が存在するらしいため、大陸の最南端に近い所に存在しているらしい。

#保安局(シープクレスト保安局)
 自治都市シープクレストの治安組織。本部は新市街オフィス・エリア。

#保安局刑事調査部
 保安局の、刑事事件を調査する部局(…………)。内部に複数の捜査室があり、事件の種類により担当部署が分かれている。

#保安局刑事調査部第一捜査室(一捜)
 凶悪犯罪を専門に取り扱う、腕利きのエリートだけで構成される花形部署。ルシードはここへの配属を希望していたが、隊員の多数がエリート意識を鼻に掛け態度が悪いため、他の部署の局員からは好かれていない。

#保安局刑事調査部第四捜査室(四捜/ブルーフェザー)
 第一捜査室とは対照的に寂れた部署。モンスター事件・魔法犯罪・心霊現象といった超常犯罪を取り扱っている。かつては花形部署だったのだが、モンスターが激減して魔法も廃れた現代では、担当する事件がほとんどない上に周囲からも異端視されている。その上、一般市民では知らない人の方が多いという有様。
 ちなみに、第四捜査室のメンバーは新市街と旧市街の間の中洲にある独立した事務所で共同生活を営んでいる(元々本部にいたのだが寂れかけた頃に追い出されたのと、切り詰め過ぎて交代要員すら確保できなくなったのが原因)。通称「ブルーフェザー」で、徽章は「正六角形の内部に六芒星魔方陣と青い羽、内部に組織名“Blue Feather”の略称“BF”と都市名“Sheepcrest”」。

〈プレイ中のシーンより〉
 関西風に皆うどんを「おうどん」と言い、飴を「飴ちゃん」と言うらしい。
 全員子供の頃心霊現象を体験している(ティセは不明)。
 「悪食倶楽部」でもある(爆)。ちなみに主宰はボル原ゼファ山&アト岡ルシ郎(嘘)。
 ここそのものが水の上を動き出したりは絶対にしない。
 ホテルだった頃の客室をブチ抜いて作業室や実験室にして、訓練室は元大宴会場という可能性あり(笑)。
 つまみ食いを堂々と行う。メルフィ「私がつまみ食いしたっていいでしょ?」 フローネ「つまみ食いです。センパイも一緒にどうですか?」 バーシア「つまみ食いよ、だから邪魔しちゃだーめ」などなど。
 一番狭い倉庫でも、ビセットの貯金箱が隠してあったり、フローネがネズミと話していたり、髪の伸びる人形が置いてあったり、ゼファーが葡萄酒を隠していたり、メルフィが荷物に埋まっていたり、と色々なことが起こる。
 晩の献立を何にするかで会議を開く一見暇そうでやっぱり暇な部署。ちなみに室長が出席する必要は特にないらしいが、ルシードはちょびっとだけ疎外感を感じていた様子。
 生活イベントでは冒頭から「○○を××したのは誰だ!?」というパターンが多い気がするが、一番多いケースではその原因は言い出しっぺにある。
 プライバシーはほとんど無いが、トイレ及びバスルームには入れない、ということでぎりぎり存在している(汗)。
 ここでいう聖水とは、おそらくは「魔力が添加された液体の便宜上の呼称」であると思われる(連邦での魔法系統に神・精霊の影響が薄いところから推測して)。以上の点からブルーフェザーのメンバーが作業室で瓶に詰めているのは、彼/彼女らの体液ではないかと(デスバレイ・フラッド・クリムゾン・ウィンドミル・スカーレットにより完全消滅)。
 一応、ティセの事は「見習い」という形で本部に報告してあるようです(参照『イヤミな奴』)。それであるのに、本部がティセの素性を知らないと言う事は、「魔法能力者の事は魔法能力者に任せておけば良い」とロイド部長が考えているのか、それとも単に本部の連中がずぼらなだけでしょう(笑)。
 対戦相手の属性は通常戦闘発生時(あるいは数回行動後)にゼファーかメルフィの通信によって知らされるが、アドベンチャーパートの選択肢次第ではさりげなく判明したり(グリフレンツ・アハトバイン等)メンバーが見ただけで識別できたり(マダーハット等)プレイヤーがおおよそ識別できたり(海出身の魔物(笑))わかってもほぼ意味が無かったり(バイバイオリン等)様々な属性判明パターンが存在する。中でも一番腹が立つのは、自分からわざわざ教えてくれるアスカリト。ルシードでなくともキレるわい。
 ルシードの前任がゼファーなのは知ってるけど、前々任がどんな人物であったのかゼファーの口からもバーシアの口からも出ないのは何故だろう……。
 ↑1)前々任者は、何らかの犯罪を起こして捕まった(もしくは逃亡した)ので、口にする事を憚られた。2)前々任者と入れ替わりにゼフ、そしてバーシアが入ってきた。3)前々任者は、ゼフかバーシアのミスで退職しており、自分の恥を知られたくなかった。4)ゼフかバーシアに殺害され、完全犯罪が成立しているので、ヘタな事言ってボロを出したくなかった。5)もう忘れた。
 ワンアイとの初対面の時に「保安局の中でも、一番愉快でドジな部署らしいな」と言われる。街中でのブルーフェザーの評価の一つなのだろう。
 以前から新人の補充は極端に減って(というより絶えて)おり、また「話が違う」「実家の後をつぐ」「結婚する」といった理由で皆やめていき、人数は減るばかりだったそうです。最後に一人、行き場がなくて残っていたヤツも、ゼファーの事故(脚を怪我した)で踏ん切りがついてやめていったという事です。若いやつばかりで、「他に生きる道を見つけたのならそれが良かろう」というのでゼファーも止めなかったそうです。
 ↑「話が違う」と言ってやめていったのは、おそらくルーティやビセットと同じスカウト組と思われる。魔法能力を買われて隊員になったにも関わらず魔法犯罪は少なく、回ってくる仕事と言えば雑用や他の部署の手伝いで、しかもよその部署の局員からは露骨にバカにされている。こういった事が「話が違う」と思った所以だろう。
 ↑また保安学校出身のルシードと違い、転属願いが受理されれば他の部署に行けるというわけでもなく出世の見込みもない。昇進しても、せいぜいブルーフェザーのリーダーどまり。やめる時ゼファーが止めなかった理由はそんなところにもあるのだろう。
 ルシードの評価をつける者は事務所内にはいない。(ゼファーもメルフィも違う)まとめて一つ、ブルーフェザー自体の評価がメンバー全体の評価となっている。「いちいち評価などしていられない」というのが実情らしい。ルシードの評価を上げたいなら、本部が無視できない程にBFの評価を高めるしかない、という事。逆にBFの評価が下がればルシード自身の評価も下がる、という事になる。
 プライベートイベントにて、ゼファーの口から語られた衝撃の事実!なんとルシードは「室長」ではなく「リーダー」だったのだ!!…どういう事かと言うと、以前に、四捜の室長が他の部署の室長と同列に扱われる事に一捜や二捜から反発が起き、そのため四捜の室長は不在とし、リーダーと呼ばれる役職が作られる事になった。つまり四捜にいるのはリーダーであって、室長ではない、という事。立場的にはルシードは室長だが、室長を名乗れば、怒られるより「そんなものはいない」と笑われる事になるらしい。しかし現二捜室長ビノシュはそーいう事には構わず、ルシードもちゃんと「室長」と呼んでいる。
 シープクレストではおとり捜査は認められていない。但し、「バレなければいい」ようなので、『恐怖の闇鍋パーティー』や『通り魔』でルシード達はおとり捜査をしているし、多分他の捜査室のメンバーもやっているのではないかと思われる。
 シープクレストは、現在急激に発展しており、町の開発・再開発は盛んに行われている。しかし、従来の住民達が必ずしもこの開発を歓迎していないのは、変わり身通り再開発への反対運動(『通り魔』より)や、「湾岸開発計画」に地元の船乗り達が反発している事(『海の魔物』より)でも明らかである。またこの開発によって、開発予定地に住みついている魔物(クロベエやクルイロー)との軋轢も色々発生している。
 「性別が逆だった」オチはなかったけど、女装バーにスカウトされたバーシア、知らないおばさんに女の子に間違われたというビセット、しょっちゅう男の子に間違われるルーティ等、「性別を間違われる」ネタは多用されている。
 メルフィとの通常会話で、大雨で被害の出た(マンホールのフタが空いてしまったり、防波堤が決壊したりした)地域があったという話題が出た。その際、大雨が降ったら危険なので、何か対応策を考えないといけないとメルフィが言っていたので、どうやらこの事務所、川の増水に対する備えは何もしていなかったらしい。
 「聖水瓶詰め」の聖水は、戦闘(多分、対アンデッド用で、聖水を浴びるとアンデッドはダメージを受けるのだろう)で使うらしい。その際には玉に詰め込んで使うらしく、またバーシアは聖水を水鉄砲に入れて使おうとしていた。ただ、PBではアンデッドは敵として登場しない(ヴァンパイアはアンデッドと違うようだし)ので、実際に使うシーンは見られない。


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