◆シープクレスト小話集◆

電撃G'sマガジンに掲載された文に、個人的見解を書き加えたものです。


〈その1・フローネ編〉
ルシード:なんだそりゃ、ネコ?
フローネ:……ええ。この子、子供の頃に離ればなれになった弟を探しにきてるみたいなんです。それで……弟さんが見つかるまで、ここに置いてあげたいなって思ったんですけど。*1
ルシード:いいんじゃねえの? 置いてあげれば。
フローネ:でも……さっきメルフィさんに話したら、ダメだって……。
ルシード:メルフィは真面目なだけで別にオニじゃないんだから、ちゃんと事情を説明すればわかってくれるだろ。*2
フローネ:わかりました。もう一度、メルフィさんにお話してみます。

*1…フローネは動物と会話が出来ます(何らかの魔法を使うのではないようですが)。
*2…フローネの能力が「有り得る事」として認められているのが分かります。メンバーが魔法使いばかりの「ブルーフェザー」に限られた事かもしれませんけど。
 
〈その2・ビセット編〉
ビセット:雨降ってると何もやる気起きないよね。遊びに行く気にもなれないし。でも1人でじっとしていても、息が詰まるし……。そうだ、ルシードに遊んでもらおっかな〜?*1
メルフィ:でも、とっくに休憩時間は過ぎてるのよ。
ビセット:わあっ、メ、メルフィ!? いつの間にっ!?
メルフィ:いつの間に、じゃないわよ。あなた仕事サボるつもり?
ビセット:ち、違うってば! えーと……自主休憩! うんっ、それ。*2
メルフィ:それをサボりっていうのよ。
ビセット:あう……。

*1…ビセットはルシードと仲が良いようです(ビセットが一方的に振り回してる可能性もありますが)。
*2…この口の上手さは、誰の影響を受けたんでしょう?(汗)
 
〈その3・バーシア編〉
バーシア:ン? ……ああ、ルシードか……あのね、アタシ昨日寝たの遅いんだ。そーゆーワケで、オ・ヤ・ス・ミ。*1
ルシード:フザけんな、起きろ!! だいたいなんで集合時間ピッタリに目覚ましがセットされてんだよ。
バーシア:ん〜、もうウルサイなぁ、何様のつもりだよエラソーに……。*2
ルシード:俺はリーダーなんだよ! エライんだよ!!*3
バーシア:どうせリーダーつったって、なんかの間違いでなったモンでしょ。エラくない、エラくない。*4
ルシード:…………。

*1…バーシアは完全無欠の夜型人間で、午前中の行動は恐ろしく緩慢です。
*2…メンバー最年長でキャリアも長いので、5つも年下の新入りがいきなりリーダーになった事に関して文句もあるのでしょう。
*3…ここまで感情剥き出しになる辺り、「近親憎悪の法則((C)店主&悠久大辞典)」はシープクレストでも適応可能なようです。
*4…ルシードが「ブルーフェザー」を嫌がってる事を知ってるようです彼女(笑)。
 
〈その4・ルーティ編〉
ルーティ:いーじゃん、べつに、ヒマだったんでしょ?
ルシード:オマエが俺にしか頼めない用事があるって言うから……。
ルーティ:だって今年、水着買ってないのあたしだけなんだよ。*1
ルシード:知るかよ、俺が。
ルーティ:今ならぁ、あたしの水着姿がタダで見られまーす。ほらほら若いコのオシリも見られるぞー。*2
ルシード:青クセえガキのシリなんざ、興味ねえよ。オマエのフラットボディじゃなにされてもねぇ……。*3
ルーティ:フラットってゆーなぁ!*4

*1…どこぞの魔法学科生同様、流行に囚われ易いタチのようですね(こーゆータイプは、細かく追及すれば根を上げますが)。
  また、そういう事をわざわざルシードに頼む辺り、彼女は少々ルシードに気があるみたいです(笑)。
*2…自分の身体に自信があってルシードを誘惑(爆)してるのか、ただ単にからかってるだけなのか……。
*3…これが照れ隠しでなければ、ルシードはそれなりに胸がないと興味がないようです(おい)。
*4…気にしてるんですねルーティ……。
 
〈その5・ルシード編〉
メルフィ:ルシードさん、情報管理部より出動要請が入ったわ。
ルシード:なんだよ、せっかくトランプで盛り上がってたのに……。*1
バーシア:任務の内容は?
メルフィ:場所は新市街のコンサートホール。住民の整理だそうよ。
ルシード:却下。そんなモン、ウチの管轄じゃねえだろ? 出動要請を伝えるんなら、なんでそんな仕事が回ってきたのか、そのへんを問い合わせてからにしてくれ。*2
メルフィ:……じゃあ急いで連絡とるから。はっきりしたら出動してよね。あとで始末書を書かされるの、私なんだから。*3
ルシード:へいへ〜い。

*1…勤務時間にトランプしてるのは不真面目かもしれませんが、仕事の無い時に仕事のフリをするよりはましでしょう。
*2…確かにそうですが、手持ち無沙汰な部署だと有名なので情報管理部が押し付けようとしたのかもしれません……。
*3…既に始末書を書いた経験がメルフィにはあるようです(汗)。合掌。
 
〈その6・ティセ編〉
ティセ:ご主人様、明日の休日はどうなさるんですかぁ?
ルシード:どうって、予定は特にナシ。
ティセ:じゃあじゃあ、明日は1日中一緒にいられるんですね!?
ルシード:なんでだよ。それに俺とどうこうの前に、メルフィと約束してただろ。少しは世話ンなってる皆サマの役に立て。*1
ティセ:それじゃまるで、ティセがゼンゼンお役に立ててないみたいですぅ。
ルシード:いうほど役には立ってねえぞ。*2
ティセ:あうぅ……。

*1…詳しくは後述。料理は上手ですけどとにかくドジで、数多の割れ物を犠牲にしています。
*2………そこまではっきり言うかいあんた(笑)。
 
〈その7・メルフィ編〉
ティセ:きゃ〜っ。(ガッシャーン!!)
メルフィ:……もー、これで今日お皿を割ったのは何枚目!? 料理は上手なのに、なんでこうオヤクソクをハズさないのかしら……。*1
ティセ:ふええ、ごめんなさいですぅ……。
メルフィ:あなた、この前もルシードさんの目の前でお茶をひっくり返したでしょ。
ティセ:あれからご主人様、あんまり口利いてくれないんです。まだ3回しかしてないのに……。*2
メルフィ:……3回もできれば上出来だわ……。

*1…にもかかわらずティセに家事をやらせるのは、税金が勿体無いのでは(汗)。
*2…やっぱり自覚が無いようです、ティセは……。
 
〈その8・ゼファー編〉
ゼファー:悪いがここは禁煙なんだ。タバコはしまってくれないか。
バーシア:あんた、自分がタバコ吸わないからってそういう……。
ゼファー:あそこの張り紙に書いてある字が読めるか。
バーシア:……なになに、終日禁煙!? だって昨日までは……。
ゼファー:今朝のミーティングで決まったんだ。オマエを除く全員が禁煙に賛成した。何を言っても結論は変えられん。*1
バーシア:き、きったねぇ……。
ゼファー:汚くない。民主主義に基いた“多数決”という決定プロセスをちゃんと踏んでいるだろう。*2

*1…バーシアは寝坊して、ミーティングに参加しなかったようです(笑)。
*2…もっとも、バーシアが所構わずタバコを吸うのをみんな嫌がったからこういう措置を取ったんでしょうけど。
  あと、この世界にも“民主主義”という政治思想が存在するようですね(まあ、テレビがあるので民主主義があってもおかしくはないでしょうが……)。


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