シープクレスト保安局(Sheepcrest Safty Agency)は、連邦国家に属する自治都市シープクレストの治安を一手に担う組織です。
「1」「2」の舞台エンフィールドの治安組織である自警団が各部隊間で流動的な役割分担を行っていたのに対し、街の規模自体が大きいシープクレストでは各部局の役割がきちんと分かれています。エンフィールド自警団のような軍隊的な役割は、シープクレスト保安局は果たしていません。
なお本部(コンピューターも配置)は新市街オフィス・エリアに、刑事調査部第四捜査室の事務所はバードソング・リバーの中央の島にあります。
#情報管理部(Infomation Management Dept.)*Dept.=Department
保安局の統括部署。指令はここから他の部局に発せられ、各部局から傘下の局員に指令が下される。『水妖の姫』でのフローネのセリフによると略称は「情管」。
#刑事調査部(Criminal Investigation Dept.)
→刑事調査部概要
#生活安全部(Life Security Dept.)
市内警備他、生活の安全の維持を任務とする部署。ここの部署は制服を着用。通称「生安」。
#交通秩序保全部(Traffic Order Preservation Dept.)
市内の交通秩序を守る部署。いわゆる交通機動隊。通称「交保」。
・交保海上隊
交通秩序保全部の海上勤務隊。隊長はレイモンド・クランツ。
・コンピュータルーム
保安局本部の地下にある。中に入るためのIDカードを借りるには申請書が必要。おそらくデータを盗まれないように外部からのアクセスもできないようになっているはず。ただし、一捜のヴァレス室長は、しょっちゅうここを使うので特例で専用のIDカードを持ってる。
〜刑事調査部〜
刑事事件の調査を行う部署。かなり大きく、更に4つの捜査室に分けられている。それぞれ別の室長が指揮を取り、受け持つ任務も大きく異なっている。現在のハンス・ロイド部長は陰険な上に事無かれ主義、おまけに他罰的であるため特にルシードから嫌われている。
#第一捜査室(The 1st Section)/ゲイリー・ヴァレス室長
殺人や強盗などの凶悪犯罪を担当。腕利きのエリートで構成され、プライドが高いせいか高慢なメンバーが多いのが問題点だが腕は確か。通称「一捜」。
『ライシアンの少女』で現場にいたのが、ヴァレス室長とレスター、ミラ、ローワンの4人。「半数以上が別件で出払っていた」というので、実際には10人かそれ以上いるのだろうが、この4人の他にはフレッドしか顔も名前も分かっていない。
#第二捜査室(The 2nd Section)/ファラ・ビノシュ室長
窃盗や傷害などの軽犯罪を調査・摘発する部署。通称「二捜」。
#第三捜査室(The 3rd Section)/デール・パクストン室長
人捜しや遺失物、薬物、詐欺を取り扱う部署。地味な捜査活動が特に多い(ついでに登場回数も少ない)。通称「三捜」。
#第四捜査室(The 4th Section)/ルシード・アトレー室長
魔法犯罪や心霊現象の調査が専門。拳銃などの攻撃を受け付けない敵や目に見えない敵に対抗するため、メンバーは魔法使いや特殊能力者で占められている。そのせいで保安学校出身のメンバーが少なく、保安学校出身の新人を即座に室長にした。
事務所も本部から離れており、メンバー全員が集団生活を行っている。どこからどー見ても保安局員に見えないメンバーも多いため、市民に対する知名度も低く、一言で言えば虐げられている(室長クラスの局員は、そういう事もないのだが……)。通称「四捜」。