ローズレイクのほとりで〜『元気の出るおまじない』

 

ここはローズレイクのほとり、そこでローラが泣いているよ。そこにメロディがやってきて、

「ローラちゃん、どうしてないてるの?」

とメロディが聞くと、ローラはメロディのほうをふりむいて、目に淡く涙をためながら、

「メロディちゃん…。最近ね…お兄ちゃんがなんか冷たい感じなの…それにとっても忙しくて…ううっ…」

ローラがそこまで言い終わると、また嗚咽を込めて泣き出したよ。
そこにメロディがローラに歩み寄って顔を近づけて、

「ローラちゃん、こっちむいて」

ローラがおそるおそる顔を向けると、

「こまったきや、かなしいときにはね、げんきのでるおまじないがあるんだよ。」

「元気の出るおまじない?」

「ローラちゃんにもとくべつにおしえてあげるね。ちょっとかおをあげて。」

「ああっ」

―――ローラの言葉も続かないまま、メロディがローラの唇をそっとふさぐ。
そしてそのまま、メロディがローラの髪をそっとなでる。

そして、しばらくたって、メロディがローラから唇をそっと離すよ。

「どぉ、げんきでた?」

「メロディちゃん、ずるいよ…」

―――今度はローラのほうからメロディのほおに軽くキス。

「おかえしだよ♪」

おかえしのキス♪
 

メロディはもっといいことを考えついたようだよ。ふいにローラのほうを向いて、

「ねぇ、もっときもちいいことをしようにゃ。」

と、自分も上着を脱ぎつつ、ローラの胸のリボンと腰ひもを解いていくよ。

―――メロディが来ているものを全部脱いで、ローラが下着姿の状態で、

「ローラちゃんって、とってもしろくてすべすべしてるぅ」

と、胸をなでながら、耳すじ、ほお、首すじ、ブラウスを少しめくって、乳首を順に愛撫するよ。
メロディがローラの乳首の先端にすこしざらざらとした舌が軽く当たったとき、ローラが

「きゃふっ」

と可愛い吐息をもらして、それを聴いたメロディは耳としっぽを立てて少し興奮したおももちで、

「ローラちゃん、とってもとってもかわいいの。こっちのようすはどうかしら。」

と、ローラの下着をめくりあげて恥丘をゆっくりと撫で上げるよ。

「あっ、くふっ…」

ローラが熱い吐息を漏らしたところで、メロディは半ば強引に下着を脱がしていくよ。

―――そして、ローラの恥丘の少し下にあるちいさなワレメの中に舌を差し込んで、チロチロと舐め始める…。

「メ、メロディちゃん、何をするの…あっ、い、いやっ…やめて…」

「ここがいちばんきもちいいのよぉ…ほうら、だんだん…」

ローラは初めて感じる新しい感覚に驚きと戸惑いを隠せないまま、思わず声を張り上げて、

「いや、いやっ、くぅっ、くふ…っ」

―――ローラの秘部がだんだん赤く充血していって、水っぽい液が少しずつ、流れしたたり落ち始める…。

「うっ、ううっ…あふっ!」

☆

ローラがだんだん感じ始めたことを悟ったメロディは、ローラに自分の体を向けて、

「ローラちゃんがとってもびんかんなのぉ、だからめろでぃもこんなにかんじてるのよ…」

―――と、メロディは、ローラの前に立って自分の股をさらけだす。そこの発達した恥部からは、かなりの量の愛液が太股からくるぶしの当たりまで流れ出している…

「はぁっ、メロディちゃん…、あたし、あたしっ…!」

「ローラちゃん、めろでぃといっしょにさいごまでいこうよ。」

ローラはこくりとうなずいて、少し顔を赤らめながら、

「うん…メロディちゃんとなら…いい…いいよ。」

「さいしょはやさしくしてあげるからね…」

そういうと、メロディはローラに覆いかぶさって、ローラの秘部にメロディの秘部を重ね合わせて、ゆっくりと擦り付け始めるよ。

「ああっ、メロディちゃん、うっ…はうっ…」

「はぁっ、はぁっ、ローラちゃん…」

「うぅっ、ああっ、んああっ…メロディちゃん、あたし…」

「ローラちゃんいきそうなのぉ?めろでぃもいくのぉ…」

―――そうして、メロディはローラとの密着と動きをさらに強めていく…。

「んんっ、んぁ、ぁあああああーっ!、メロディちゃーーん!!」

「くふっ、はぁあっ、ローラちゃんとってもいいのぉーーーっ!!」

・・・・・・

「はぁっ、はぁっ…」

「ローラちゃん…とってもきもちよかったよ…」

と言いながら、やさしくローラのほおをなでるメロディ。そのほおを当てている手を取って、手を絡ませながらローラはメロディに軽いくちづけをした。

「メロディちゃん、とっても元気になりそうだよ…。」

・・・・・・

 

昼下がりの自警団事務所前、その中で一仕事を終えて一息ついている主人公がいる。そこにローラがやって来て、

「お兄ちゃん、今日はクッキーを作ってきたの…いっしょに食べよう?」

「ん、ローラ。サンキュー」

「…」

ゆっくりとクッキーを食べるローラと主人公。そうして言葉を交わさないままふたりでほとんどクッキーを食べ終えたところで、「彼」はローラのほうを向いて、軽く頭を撫でるよ。

「なぁ、ローラ、最近忙しくてあんまりかまってやれなくてごめんな。…その、俺、今度もこうやって、ローラが差し入れしてくれて一緒に食べるの…楽しみにしているから。」

「…お兄ちゃん、お兄ちゃんっ!」

―――と、ローラは急に席を立って主人公に抱きついた。

「ありがとう、嬉しいよお兄ちゃん!」

主人公はローラの急な挙動に驚きを隠せない様子で、しかしローラは主人公の背中に腕を強く絡ませ、抱きしめた。

『お兄ちゃんはいつものお兄ちゃんだ。…あたしのお兄ちゃん、好き、大好き!!』

-Fin.-


CREDITS:
All Contents and Illustration Works:Pistachio 1998
Contents Debugger:Satoru.Nozaki Thanks!
(c)Media Works/Starlight Marry 1997,1998
 

―あとがきのようなもの 出張版―

 どうも、この度は私の稚拙な作品をご覧いただいてありがとうございました。

●作品についてちょっとした感想

 この作品のSS(ショートストーリー)を書くに当たって、自分は「もの書き」というものを今まで一回もやったことの無かった人間なので、まずプロットを書いてそれを元に8ページの漫画のネーム(下書き)を作り、そうやってようやくそれからショートストーリーを書き始めるという非常に回りくどいことをやって書きました。
 なにしろ8ページ漫画からの編集なので、ストーリーとして非常に短いものとなってしまいました。まぁこれは挿し絵の背景なんだと開き直ってしまえば非常に好都合なものなのですが、“このSSを試し読みのお手伝いをしてくれた方”は、「早いよ・・・」の一言の簡潔かつ非常にわかりやすいお言葉を頂いてしまいました。まぁ確かに早いことは早いのですが、「初めてなんだからこれでいいじゃないか、私なんて・・・」と、作者は勝手に開き直ったりしちゃったりしてます(^^;;;

 裏SSを書くに当たってもう一つ気を配ったところは、何しろ自分はこれ系のハードな作品を決して直視することの出来ない「清純派(どこがやねん、と自分であらかじめ突っ込んでおく)」なので、まず処女作ということで「非常に非常にソフトなものを」を目指して制作しました。
 これを書いて(描いて)あるいみ吹っ切れたところが出てきたので次はもう一歩進んだものを書いてみたいなぁと思っています。(その力を次に制作予定のシリアスSSに少々反映させてみようと思う今日このごろですが・・・。)

●絵についてちょっとした感想

 あらかじめことわっておきますが、このSSはほとんど絵のために有るようなものなので、SSよりもむしろ絵のほうを眺めて頂きたいと思います。上から順番に絵についてちょっとした感想を。
 ○最初の絵
SSを書くに当たって描いた漫画のネームから、2コマ抜粋して新たに絵を描き起こしてカラートーンを張りつけたように絵を描いてみました。仕上がりも上々で作者としては非常に満足の行く結果が出たと思います。
 ○次の絵
今度は感じをまったく対照的に、淡い色彩で描いてみました。あまりにも淡くし過ぎたので最後に色調補正をしにくく、大変でした。もっとコントラストを高めに描いたほうが良かったかなと反省しています。背景を描くのがしんどい&時間が無いので適当なフィルタでごまかしています。まぁこれだけでも日中青○している(ぉぃ雰囲気が出ているのでまぁ挿し絵としてはよしとしようと開き直ってたりします(^^;


ふろむ 次回はに気合いの入った挿し絵を付けてシリアスSSを書くぞ〜!!と意気込んでいる今日このごろな
Pistachioより。

↑掲載時はリンクが入っていましたが、Pistachioさんのページが移転したためリンクは外させていただきました。


 ……やや臨界点を突破しているきらいもありますが(笑)、初めてとしては上々でしょう。
 まあ、絵描きと文章書き、更にその内部でも18推に対する基準解釈は違いますけど(^^;;)
 思えば98年度のローラ誕生日、「ローズレイク〜」の掲示板に――

  (前略)
  ローラちゃん、11X歳の誕生日おめでとう♪

 などとたわけた事を書き込んだのがそもそもの始まりでした。
 それから掲示板にお邪魔して、リンクを貼って……、
 何で1ヶ月足らずで、裏SSを頂くまでに進展しちゃうんでしょう(核爆)。

#語りの部分の語尾の不統一(「〜だ」と「〜だよ」)、漢字の使用基準、符号の大きさ等には手を加えておりません。あしからず。

From:大橋賢一(悠久書店店主)


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