∴汎用キャラクターによる「ディスガイア2」プレイ日記∴

 

 

 第一話 魔王の一人娘(担当:エレアノール)
 第二話 うそつきロザリンド(担当:カジミール)
 第三話 魔神降臨(担当:ヴィクトワール)
 第四話 アクターレの秘策(担当:クレメンタイン)
 第五話 不器用な約束(担当:タバサ)
 第六話 コロシアム(担当:コリンヌ)
 第七話 ためらいの武闘会(担当:ソワレ)
 第八話 魔王ゼノン登場!!(担当:二重スパイ)
 第九話 魔王召喚(担当:マリグリッド)
 第十話 忍者ふたり(担当:エレアノール)
 第十一話 覚醒(担当:カジミール)
 第十二話 ゼノン城攻略(担当:ヴィクトワール)
 最終話 真実(担当:クレメンタイン)
 エンディング(担当:コリンヌ)
 更なる後日談(担当:ソワレ)
 おまけデータ



>第一話 魔王の一人娘(担当:エレアノール)

 初めまして、僧侶のエレアノールです。悪魔ですがあくまでも堕天使の末裔として、暴虐な連中とは一線を画している……つもりですが、最近の同族は弓を使い込んだり、魔法使いからエクストラゲインを受けたり、マナ集めに手段を選ばない有様なのは、ちょっぴり悲しい所かもしれません。
 魔界化したばかりのヴェルダイムに新設された僧侶の魔法学校を卒業した私は、ホルルト村の超有名召喚師ママさんの旦那様であるパパさん――ちなみにどちらも本名です――に雇われました。なんでも息子のアデルさんが、ママさんの召喚の事故で呼び出された魔王ゼノンの娘のロザリーさんを、契約解約のためにゼノンの所へ届けなくてはならないというのです。ちなみにアデルさんは、ヴェルダイムで悪魔化していない(恐らくは)唯一の人間。私は人間を生まれて初めて見ましたが、身体の鍛え方はまるで悪魔か天使兵で、話に聞くひ弱さとは全く無縁でした。
 そのために私はアデルさんと一緒に戦う事になりましたけど、どうやらアデルさんは、家族や村人を人間に戻すためにゼノンを倒したいとかいう事で……。というかここ100万年も表舞台に姿を現していないというゼノンをどーやって見付けるつもりなんですか貴方? それにゼノンに出会った時、私は戦う勇気なんて、予言者プラムや背徳者サロメみたいな魔王クラスにならない限り持てません! ……まあ、私が「無敵」の、ゼノンが「ダメージ反転」「一撃死」のジオパネルに乗っているなら話は別ですけど。
 ともあれ雇い主の息子さんの意向には逆らえないですので、ゼノンが見付からない事を心底願いながら、村の中を見て回りました。小さな村の割には商店や時空ゲートも揃っていますし、緑も非常に豊かで、住んでいる悪魔達ものどかな方が多く、冒険の拠点としては願ってもない環境です。屋外の魔界病院がどこに設備を構えているかは、村最大の謎ですが。
(それよりオレは、ローゼンクイーン商会の本店がどこなのか気になるんだが……。店の連中もヴェルダイム支店より上は知らないっていうし……。(アデル))
 ……ある意味、ゼノンの居場所よりも謎ですね。発祥の地はマール王国という所だそうですけど。

 そして、屋敷がヴェルダイムのどこにあるのかも分からないとロザリーさんが言うので(笑)、まずは腕試しのために村外れの草原をパトロールしに行くと、ゴーストだのプチオークだのプリニーだのがうろついていました。贖罪のために働くプリニーは、本来はこんな所で見られるものではありませんが、どこかの上級悪魔が命令を与えてでもいるのでしょう。いずれにせよ目障り……もとい、村の安全を図るために排除しようという事で満場一致。
 けれど。
 …………実は私達、全員が1レベルだったのです。言い訳をさせていただくなら、パパさんの提示した金額で雇われてくれるのは、新人である私達くらいだなーという事で……。
 まあそれでも、アデルさんの身を挺した(戦闘不能1回、ロザリーさんに射殺される事1回)チュートリアルのおかげで、それなりには戦えるようになりました。プリニーはゼノンと敵対している魔神が放っているという事も明らかになり、……だから何かが変わる事はないんですが。おまけにアデルさんは「ゼノンの呪いに掛からない」という根拠だけで戦いを挑もうとしているし、ちょっぴり泣きたい気分です。
 しかし、やはりロザリーさんが言っていた通り、まだまだ低レベルのパーティには――様式美であろうとなかろうと――伝統的なレベル上げが必要ですし、暗黒議会で弟子を作ってパーティの増員を図る事にしました。アデルさんは女戦士のコリンヌさんを、ロザリーさんは赤魔法使いのヴィクトワールを、戦士のカジミールさんは盗賊のソワレを弟子にしました。ちなみに素質はせめて「平凡」にするために、なけなしのマナをつぎ込みました。「落ちこぼれ」なら安上がりですけど、転生まで長い付き合いになる以上、長期的にはお得ですよね?
 そして、魔法使いは既にオーランドさんがいるのに、わざわざ女魔法使いを作るアデルさんに話を聞くと、
「女は苦手だが、SP消費量が少ないのは魅力的だろ?」
 ……との事です。オーランドさんを全く使っていないのはそーいう意図があるからですか。
 その結果、私にも、青魔法使いのクレメンタインという可愛い弟子ができました。私の水属性が+50%なので、エクストラゲインでクールを修得させたいとの事で、ご好意に甘えて(マナを消費したのは私ですが)可愛がらせてもらいます。ついでにマナ集めにお世話になった弓もコリンヌさんに任せて、これからは杖を使いましょう。

(ちなみに余が持っておる手引によると、キャラクターの作成・育成のポイントは以下のようじゃ。(ロザリンド))
・補助・回復技でも経験値が入る(「ファントム」シリーズと同じ)。ただしマナが欲しいなら敵を倒すか、アイテム界でのみ買えるマナポーションI〜IIIを使わなくてはいけない。
・今回の盗賊は、成功率がかなり高い特殊攻撃「〜を盗む」で状態異常を与えられるため、ハンド系アイテムを使わない純粋な戦闘でも重宝するらしい。
・精霊魔法で与えるダメージも、キャラクターの属性に依存する(つまり、水属性−50%の赤魔法使いが青魔法使いの弟子から「クール」をエクストラゲインしても有効には使えない。この場合は風属性が0%なので、緑魔法使いの弟子から「ウィンド」をエクストラゲインする方が効率的)。
・転生するとそれまで集めたマナは消滅し、武器や魔法の熟練度もいくらか減少する。特殊技・特殊魔法(エクストラゲインできない魔法)は、同系統のクラスでないと消滅する(これは「1」と同じだが、「ファントム」シリーズとは違うので注意)。
・既存クラスの上級バージョンは、1つ下のクラスのレベルを上げないと出現しない。
・新規クラスは、出現条件(大半は何らかのウェポンマスタリー)を満たしてから「〜を作りたい」という議題を可決すると出現する。クラス名は直接表記はされず、魔法剣士なら「グラマー美女」、アーチャーなら「愛の狩人」という具合に変換されている。

 こうして村外れでレベル上げにいそしんで、ついでにプリニー隊のリーダー(レベル2)を捕獲してロザリーさんが「二重スパイ」などと凄い命名をしているうち、どうやらテレビ番組の収録をしているらしき集団を目にします。なのにいきなりロザリーさんが「あれが父上じゃ」などと無茶苦茶な事を言い出して、信じ込んだアデルさんが「欲しいのはお前の命だ」とか言うもので、その他全員が混乱しつつ戦闘に突入。護衛の戦士を蹴散らして、白い上っ張りを着た変なタレントもコンボを叩き込んで呆気なく仕留めました。
 ちなみに帰ってからパパさんの家にある村唯一のギガビジョン対応テレビでSatelliTVのニュースを見ると、どーやら私達は通り魔扱いされているようで(汗)。しかも相手は社会的に抹殺された模様(滝汗)。
 ああ、神よ許したまえ(泣)。


>第二話 うそつきロザリンド(担当:カジミール)

 俺は男戦士のカジミールだ。エレアノールが手記を交代制(というか押し付け合い)にするというんで、慣れないノートパソコンを前に苦心している。会話調になっているのは、なんでも冒険終了後に同人誌として出版する予定があるんだとか。……まぁ、後ろから入った茶々を挿入するにも都合がいいしな。
 さて、事もあろうに人違いで無関係な奴、ちなみにピンポンダッシュ魔界記録「1日427回」保持者をぶちのめした俺達だったが――ロザリー姫さんは人違いとか言っているが怪しいもんだ――、疲れた身体を風呂で休めて、すっきり爽快気分で目覚めた。ちなみに俺達の大所帯はパパさんの家でお世話になっているから、料理や洗濯は心得のある奴が交代でやっている。俺なんか料理も洗濯もダメで、薪割りや水汲みがせいぜいだが、女戦士のコリンヌは「生き抜くためのありとあらゆる手段」って奴を叩き込まれているおかげでどちらも達人クラスだ。それに引き替え、能天気な女魔法使い達は――いや、一生思い出したくない。
 ちなみにこの家、姫さんによると犬小屋と同レベルだとか。とゆーか犬数十匹用とか、ケルベロス用とかいうオチじゃあるまいな。
(断じてそんな事はないぞ。とある魔王の犬小屋は、人型悪魔5人が悠々と入れるとも、無敵戦艦とスーパーロボが同時に入れるともいうからな。(ロザリンド))
(……それってもはや犬小屋じゃねぇだろ。格納庫とでも呼べ。(アデル))
 ところで、言い遅れたが姫さん。
(何じゃお主。(ロザリンド))
 朝に泣いてたってのは、何か懐かしいモノでも見たのか? それが何かは別にいーんで、見た事のある景色とかだったら教えてほしい。
(余は泣いてなどおらん! ……じゃがあの戦場と思しき光景と、そこに立っていた者は一体?(ロザリンド))

 で、ハナコにお土産もせがまれた事だし、あてもなく行くよりは少しはマシだろうという事で、「心の耳」とやらで姫さんが指差した適当な方向にみんなでついて行くと、いきなり豪勢な宮殿が現れた。姫さんによると間違いなくゼノンの宮殿(ただし別荘)だそうだ。何者かに盛大に破壊されている辺り、ゼノンがここにいるわけじゃないだろうが。
 中に入ると、そのへんの悪魔が勝手に住み込んでいたもんで、遠慮なく蹴散らしてやった。SatelliTVの教育特集がつまらなくて腹を立てていたヴィクトワールとクレメンタインが主な戦力だった事は言うまでもない。とゆーか戦闘に私情を持ち込むなお前ら。
 魔物を排除してその先の広間に進むと、台詞が極めて下品な蛙に出会った(いや、厳密には蛙じゃないが)。変な蛙は姫さんの幼馴染だって言うんだが、姫さんには性格はともかく姿に覚えは無く、しかもアデルが姫さんと話しているのを誤解して、姫さんを自分専用(おい!)にしようと企んでいるエロ少佐(何故少佐なんだ?)と決めて掛かり、いきなり襲い掛かってくる始末。蛙――ティンクはぶちのめして姫さんが暴走封印の呪文を唱えると正気に返ったが、姫さんと内緒の相談を頻繁にしている辺り、どうにもこうにも全然信用ならねぇ。……まあ、俺が巻き込まれないなら別にどーだっていいし。

 そして女戦士や盗賊(勝手に住み着いたのか?)の襲撃を退け、一番奥まで来ると、またアレがいやがった。そして俺も嫌がった。……もう変な冗談は言わないから、とりあえず弓を収めてくれコリンヌ(汗)。
 まあ当然ながら、アデルはいきなり通り魔呼ばわりされるわけだ。さらにその三流芸人が宮殿襲撃犯だと姫さんが決め付けるわ、三流芸人は姫さんが悪漢の虜になっていると決め付けるわ、蛙は自分を棚に上げて悪魔に対する偏見について勝手な論評をぬかすわ、ヴィクトワールが「あたしのどこが悪漢なのよー!」と叫ぶわで、済し崩しに戦闘になるんだが、いきなりアデルが俺とクレメンタインを持ち上げて放り投げ、着地点で「アクターレの後方に投げてねー」と言われてクレメンタインを投げると、ジオシンボルを魔法で壊して全消滅を起こし、アクターレ以外の敵は壊滅状態。直後に殴り倒されたクレメンタインを尊い犠牲にしてアクターレは排除できたけど、宮殿巡りはほとんど無駄っぽく終わり、収獲は蛙1匹と経験値とヘルと戦利品だけ。……戦いを空しく感じたのは、戦士になって以来初めてだぞおい。
 なお蛙によると、宮殿は魔神エトナとかいう奴に破壊されたらしい。何らかの目的でゼノンをターゲットにしているらしいが、そんな考えは迷惑だからとっとと捨ててくれ。

 と、今回はここまでだが、SatelliTVのニュースを見ている姫さんが「あれのどこが父上じゃーーーーッ!」と叫んでいるのは何なんだろうな?


>第三話 魔神降臨(担当:ヴィクトワール)

 こんちはー! 解説書に「頭がゆるい」とか書かれて腹を立ててる赤魔法使いのヴィクトワールでーす! そりゃあ確かに「ぽこんっ!」とかいう変な掛け声は上げるけど、「らぶりー!」とか戦闘中に叫ぶイヴォワールのウィッチよりはマシだと思うんだけどなぁ。
 さて近頃はロザリンド様もアデルさんの家族にすっかり馴染んで、タローくんやハナコちゃんを家来にしようと目論んでいるよーですが、あたし達も赤ティンクさんにまとわり付かれたり、メガ系魔法でお返ししたりという毎日です。なお昨日のテレビのニュースによると、あたし達が探している魔王ゼノン――1000の魔王を虐殺した、その姿を目にして生きて帰った者はない「魔王神」。18年前に魔王99人を惨殺した容疑者――は風の巨人ドグマとプリニガーXを足したような姿で「怖い顔」と「なぞの模様」があって、強い腕(一億馬力)にビーム剣を持っているとか。
(あんなものを信じるでないわ。「その姿を目にして生きて帰った者はおらず〜」と言っておるくせに無茶苦茶な合成画像を流しおって。(ロザリンド))
 それと、昨日の特集「環境破壊〜正しい都市破壊と美しい自然破壊〜」のゲストの破壊神ってハンサムよね。あの人の宿命のライバルだっていう「宇宙最強の魔王」とゼノンって、一体どっちが強いのかなぁ。
 ……などと思いつつ外を見ると、遠くから赤ティンクさんの罵声が響いていました。まあアルラウネの外見が全然性別と関係なくても、被子植物だからって全員両性具有じゃなくて良かったんじゃ?
(そんな慰めはいらねーってんだよ……あのカマ野郎ーっ!!(泣)(ティンク))
(……ティンクに限った話じゃなく、こんな能天気な仲間が増えてよかったのかオレ?(アデル))

 でもそんな全魔界を沸かせた話題とはかんけーなく、ロザリンド様ったら、「殺戮者の宝庫」とかいう無茶苦茶怪しい所にアデルくんを連れ込んで抹殺しようと考えているみたいです。しかし最初の戦闘「蠱毒の沼地」が7〜8ターン侵蝕させたパネルの全消滅で弱ったゾンビの一掃で、次の戦闘「狂気の安全地帯」はパネルの3回連続色変化でモスマンが何もできずに全滅。レベル上げとヘル稼ぎに励むあたし達のせーで、ロザリンド様はなかなか先に進めません。ついでにあたしが僧侶のタバサさんを弟子にしたり、クレメンタインちゃんが緑魔法使いのマリグリッドちゃんを弟子にしたり、カジミールさんが魔物使いのルシールさんを弟子にしたり、コリンヌさんが魔法剣士のコンスタンティアさんを弟子にしたり、肝心のロザリンド様まで火星人――という名前の賢者さんを弟子にしたりで、余計に腰が重くなる有様です。
(経験値やボーナス稼ぎの名所その1だからな。ちなみに「狂気の安全地帯」で色変化のダメージ(合計78点)を回避してクリアボーナスの経験値を受け取るには、賢者を最下層にしたタワーを作るといいぞ。手近なモスマンを1匹倒しておけば、貰えるクリアボーナスも1つ増えて更にお徳だ。(アデル))
 やっと進んだらこの地域の固有種のワースラッグがわらわら湧き出して、ティンクさんなんかもー露骨におびえる始末でいー気味――などと楽しむ暇もなく戦闘に突入。敵が水属性無効なのでクレメンタインちゃんがぶーたれていましたけど、薙ぎ倒して危機を脱しました。何故か敵リーダーがダークロザリオを持っていたんで、ソワレちゃんに盗んでもらったりして。

 と、そこでいきなり村に呼び戻され、郵便屋さんから罪状が届いちゃいました。固有種を殺したのが罪状になったと思いきや、ティンクさん宛ての「存在そのものが罪」という、無茶苦茶言いがかりっぽい代物。というかそんな調査を、どーいう目的でやってるんですか魔界裁判所は。
 そんなこんなでアイテム界に乗り込み、魔界裁判所にティンクさんを出廷させて無事に前科1犯を与えて(ついでにダークロザリオを貰って)からデールで帰還。ちなみに出廷すれば誰にでも前科を与えるので、罪をなすり付ける事も可能なよーだけど、女の子としては前科持ちになるのはイヤだよねぇ。

 そしてやっと「前科持ちがいないと開かない時空ゲート」なるややこしい代物を通ると、そこにはスレンダーな――胸が小さいなんてストレートに言わないでよカジミールさん!――悪魔の女の子と、大勢のプリニーがたむろしていました。ティンクさんが横流しした盗撮写真(……最低(怒))でロザリンド様の身元があっさりバレると、女の子……魔神エトナは、実は宮殿襲撃犯じゃなかったという事が判明。つまりティンクさん、憶測だけで断言したってわけですね?
 まあそれはストロー片手に置いといて、そこでロザリンド様ったら、エトナに「ペチャパイの小娘」なんて言うの。確かにロザリンド様の胸はコンスタンティアさんの次くらいにゴージャスだけど、後ろであたし達やコリンヌさんやソワレちゃんが声を忍ばせてむせび泣いているのもちょっとは気にして欲しいなぁ。
 当然ながら怒り爆発で、「ゼノンを殺して魔王になりたいから案内しろ。でないと殺ス」と脅すエトナの前に、ロザリンド様は気丈にも脅しには屈さないと言うんだけど、「貴様のような貧相な胸の小娘に」ってゆー台詞には、背後の約数名の殺気も高まっちゃったかも(泣)。
 そこでエトナからロザリンド様を庇って立つのはアデルくん。その男気に大抵の女の子は感動すると思うのに、ロザリンド様はなぜか複雑な表情。まあ、頭の癖っ毛からしてちょっぴりアホっぽいのが難点だしー(汗)。

 そして私達は、魔神エトナのために麗しく惨劇を演じさせられてしまいました。全然セクシーでもないのに「セクスィービーム」なんて技を使うだけでも犯罪的なのに、レベル1000だとかいうおかしい強さを誇る相手に、一体何をしろというんですか。
(……説明書にもあるイベント戦闘って奴だな。まかり間違って勝ったらどーいう展開になるんだか……。(アデル))
 結局、ロザリンド様がお父さんの居場所を知らない、それどころか物心付いてからは一度も会っていないから顔も分からないというので、エトナは満身創痍のあたし達を放置して帰っちゃいました。村に帰るにはベースパネルに飛び込むだけでいーとはいえ、そこまで動くのもしんどかったし、あんな思いは二度とごめんです。えーん。


>第四話 アクターレの秘策(担当:クレメンタイン)

 えー、魔神のエトナさんに降臨されて、身も心も傷だらけのクレメンタインです。4桁ダメージを受けてはふつーの人間なら死ぬところですが、あたしも悪魔で頑丈なのでその程度では死にません。というかアデルさん、人間なのにあたし達と同じペースで傷が治るなんて凄いですよ。
 しかし心配なのは、昨日見たニュースの情報。ゼノンがヴェルダイムにいるって事が全魔界に流されちゃって、ゼノン最強伝説に挑戦する魔王や魔神が大挙して押し寄せたら、ヴェルダイムはもーおしまいですってば(汗)。
 あと昨日の晩、ロザリー様はまた例の夢――お父さんらしき人が荒野に立っている夢を見ていたそうです。ていうかどこのギャルゲーですかその展開。

 で、また当てもなくゼノン探しに出掛けようとしたその時、タローくんとハナコちゃんが「白いマントの馬鹿」に連れ去られたとの情報がママさんから来ました。アルラウネさんも目撃していたアクターレの仕業だろうけど、アデルさんの断定120%中20%は一体何なのやら。ハナコちゃんの年齢からすると、人間界にありがちないかがわしい目的じゃないだろうけど、放っておくのも寝覚めが悪いし、美味しいお料理が食べられなくなるのも嫌だし、パシリ1号がいないと何かと不便なので、ダロス大河まで助けに行く事にしました。
(……お前ら、他人の弟に何してやがる。(アデル))
(タローは余の家来じゃ! 手を出すでない!(ロザリンド))
 すいません。……でも誘拐したのって、タローくんが目的って可能性もあるわよね。
(腐女子かお主? 余は薔薇系は苦手なのじゃが……。(ロザリンド))

 途中でアデルさんの身の上話とか、ロザリー様がゼノンに抱いている複雑な気持ちなんかを聞いたけど、まあ結果として、レベルを上げすぎていたおかげで楽に奥まで行けちゃって、すぐにタローくんとハナコちゃんに再会できたの。相変わらず私達を誘拐犯と勘違いしているらしい白い馬鹿は、人質を盾に取って私達を倒し、ゼノンから大金を貰った上に有名人に返り咲こうとしてたんだけど、いくら映像を編集しても負けたら私達が身ぐるみ剥いで殺しちゃうのにねぇ。
 ……いや、普段の相手は殺してないけど、白い馬鹿があまりにも馬鹿すぎるからつい(汗)。
 そこでロザリー様は怒って、罪も無い子供を誘拐した白い馬鹿を成敗するって堂々と宣告。白い馬鹿は「お姫様」に対して勝手な妄想を抱いてたみたいだけど、今は強いヒロインが当たり前なのよ。
(特に女魔法使いは強いを通り越して暴虐苛烈……ああっお口が勝手にー!!(ティンク))
 かくして「最終回! アクターレ、悶絶死するの巻!」が収録開始。アデルさんも「お前にはバッドエンドがお似合いだ!!」なんてノリノリで戦闘突入ー♪
 相手は準備万端でジオパネルを配置してたけど、タバサさんを崖の向こうに投げ込んで厄介なジオシンボルを壊したり放り投げたりして処理。白い馬鹿は、無敵エリアからのこのこ出てきたところをソワレちゃんが「意識を盗む」して、身分不相応なインペリアルをハンドで没収。みんなでボコボコにしちゃいました。

 そーして負けた後でも往生際の悪い白い馬鹿ったら、ロザリー様を改造したんだろって難癖付けるの。2000歳過ぎてるのに17歳の人に「いい加減大人になって」と言われるのは恥ずかしくないの?
 でもタローくんが足を滑らせて川に転落、そのままハナコちゃんも混ぜて助けに急ぐ事になって、追求はうやむやになっちゃいました。以下次号。
 ――って、私の担当これだけー?


>第五話 不器用な約束(担当:タバサ)

 こんにちは。アデルパーティの予備回復役こと、僧侶のタバサです。
 録画していた先日のニュースでダロス大河が出ていましたけど、野球中継が延長になったせいで、冒頭部分を除いて「予言者プラムの生首占い」共々録画範囲に収まっていませんでした。だから私は嫌いなんです野球って。

 その間私達は、川に流されたタローさんを追って、下流にある魔の大空洞に辿り着き、魔物と戦い続けていましたが、疲れたので一旦時空ゲートで村に戻り、いつの間にかガンナーや咎人や侍や男忍者やアーチャーが作れるようになっていたので、アデルさんがすりおろし林檎……という名前のアーチャーを弟子に。本当に心配しているんですかアデルさん。
(……その間そなたらは、食事や休憩や身支度で時間を食っておったのではないか?(ロザリンド))

 と、ともかく時間の浪費を最小限にするため、再度時空ゲートに飛び込み戦っていると、そこで出会ったのは仮面をした謎めいた悪魔。仮面の悪魔はゼノンの配下でしたが、ゼノンはロザリーさんに会えない何らかの理由があるようです。結局仮面の悪魔は邪魔をせず通してくれましたが、別れ際に餞別として召喚師が使う魔笛を渡してくれました。ママさんが持っているのと同じような物で、下級の魔物を封じ込める働きがあるという事です。
 更に先に進むと、そこにはなぜかクーシーの群れから喰らい付くように懐かれたアクターレが。タローさんを逃がしている間に囲まれてしまったようで、ほっといても寝覚めが悪いのでアデルさんが魔笛を……吹けませんでした。次にレディのたしなみとして自信ありげにロザリーさんが吹こうとしますが、アデルさんが口を付けた後の笛は間接キスだとハナコさんに指摘され、赤面して放り出してしまいます。
 結局アクターレと共にクーシーの群れと戦いますが、クーシーを封印しているジオパネルを破壊する前に、どさくさに紛れてアクターレのデビルリングを奪おうとするソワレさんは、20%で成功する判定に10回連続失敗して11回目でやっと成功(この確率は約2.1%)。その腹いせにかどうかは分かりませんが、アクターレは、アデルさんと共に行動しているロザリーさんに勝手に反逆疑惑を植え付けて報道しようと言い出す始末。……ディレクターやカメラマンの目が無ければ、社会的にだけでなく肉体的にも、ロザリーさんに射殺されていたティンクさん共々抹殺するところだったんですが。

 そして大空洞の中心近く、巨大な塔が横倒しになって埋もれている所にタローさんがいました。クーシーに囲まれているだけで十分ピンチでしたが、そこにバキエルが乱入してまさに私達まで絶体絶命のピンチ(クーシーが一撃で消し炭になっているからって、「きららぁぁぁほーー!!」なんて奇声を上げて注意を引き付けないで下さいティンクさん!)。肝心の魔笛は、ハナコさんには吹けないし、ティンクさんは教室に忍び込んで好きな女子の笛を吹いた程度の心得だとか……。
(あの時はうっかり聞き忘れましたけど、あなた達の中にも笛を吹ける人はいなかったんですかー?(ティンク))
 いませんでした。特に私はあれが縦笛か横笛かも分かりませんでしたし。ともあれぶち切れたティンクさんは笛を放り投げ、バキエルがじわじわと迫ってくるのですが、そこにいきなり響く笛の音。私は密かに後をつけていたママさんかと思ったのですが、そこにはアクターレの姿が。バキエルは退散し、アクターレもちゃっかり笛をくすねて立ち去ります。
 この間タローさんもクーシーも我慢強く待っていてくれましたが、ここでようやく戦闘に。塔の窓だった部分が進入禁止状態なので、一方に戦力を寄せて各個撃破。ようやく助けられたタローさんは感激し、ロザリーさんの家臣になると宣言します。アデルさんとロザリーさんの仲はまだまだ急接近とは行かないようですが、今後を楽しみにエレアノール先輩共々お待ちしていますね。
(……何を楽しみにしてるんだお前ら。いや、答を聞きたくはないけどよ。(アデル))


>第六話 コロシアム(担当:コリンヌ)

 あたしは女戦士のコリンヌ。何の因果か悪魔嫌いで女嫌いのアデル師匠の弟子になった弓使いです。一応自分の弟子(魔法剣士のコンスタンティア)もいるんだけど、いつかリーベ(女戦士の弟子)を持ってみたいなぁ。……胸はエクストラゲインできないしねぇ(ぼそり)。

 魔の大空洞から帰ってきて、さっそくテレビのニュースを見ると、ヴェルダイムのコロシアムでゼノン主催の武闘会が開かれるって話がありました。イメージ画像がプリニーをパイプ椅子で殴り倒す魔法剣士なのは謎ですが、次のジャンプアップクイズが面白いし、ママさんとハナコちゃんのご馳走はおいしいし、身体は疲れたけど本当に幸せな一日でした。
 ところでティンクさん、アデル師匠に向かって「ぼくらは、いまや身も心もひとつでしょー?」ってホモくさい台詞はよさないと、ヴィクトワールにストローを使わせるよ?

 さて、村の中も武闘会の話題で賑わうそんな日に、アデル師匠達は雪丸というおっとりした感じの忍者の女の子に出会いました。彼女はとある使命のために武闘会に挑戦するそうで、しかも記念すべき第1回大会優勝者はゼノンに謁見できるとの事です。まあ1回で終わっちゃっても、第1回は第1回だしねー。
 ……という余計な感想はともかく、雪丸さんがコロシアムへの道を訊くと、タローくんとハナコちゃんは村の近くの遺跡への道――ではなくゲート番号「GZ256」を教えます。時空ゲートは便利な事は便利だけど、自分の足で歩かないのは不健康の元になりそーよね。とある魔界の魔王城は、警備をめんどくさがって時空ゲートでしか中に入れないって聞くし。そこでロザリー様を見た雪丸さんが、ロザリー様の白く輝く瞳を見て雪丸さんの一族の血を引いているんじゃないかと言いますが、その辺の真実は定かでないようです。
 そしてアデル師匠とロザリー様は、優勝してゼノンの前に出ようとやる気満々。エレアノールさんやヴィクトワール辺りは気が進まないみたいだけど、あたしやカジミールさんはツワモノに挑戦してみたいという気持ちはアデル師匠と一緒だから、意気揚々とコロシアムに向かいました。
 ……出発直前までティンクさんはシャンプーしていたそうだけど、ロザリー様盗撮の前科があるし、あたし達の事を何者かに密告しててもおかしくないわよね。とかつい邪推を。
(いやーそんな事。……それは妄想じゃこの貧乳娘ぇ!! ベルト増量してもペタンコは隠せねぇよゴルァ!!(ティンク))

 じゃ、赤蛙に思う存分ストロー使ったところで続き行きますね。
 時空ゲートに飛び込んだ先には、無茶苦茶立派な闘技場が鎮座ましましておりました。そこには魔神エトナがいて、「プリニーを優勝させてゼノンに近付いてブッ殺す」という、逆方向にパーフェクトな計画を立てていました(汗)。しかも中にはアクターレがいて、こいつが司会者兼審判だとか。ディレクターさんもこんな奴のお守りで可哀想にねぇ。でもアデル師匠にとことん蔑ろにされたアクターレは、いきなり第1回戦スタートを宣告。
 ……出場登録とかもちゃんとせずに、いきなり第1回戦に連行されたあたし達の前に現れた対戦相手は、「無敵勇者団」なる、打倒ゼノンを目指すという別世界の勇者パーティ。でも外見はあたし達とあまり変わらないから、おんなじ悪魔みたいだけどね。ちなみにメンバーは勇者の「無敵」って恥ずかしい名前のと、他には戦士2人、僧侶1人、魔法使い2人、盗賊2人の8人パーティ。人数が少なくてスタメンがいない分、あたし達がちょっぴり有利かな?
 と思いきや、戦士に杖・銃装備だとか魔法使いに拳・弓装備だとか無茶苦茶不向きな装備させてるし、無敵装備は見掛け倒しだし、あんたら戦いをなめとるのかヲイ。
 当然呆気なく勝っちゃったけど、実はこれが無敵勇者団のデビュー戦で、「戦った事がないから無敵」とかいうベタベタなオチ。あたし達は無敵勇者団に勝った唯一の戦士として後世に語り継がれる予定とはいえ、この件については「迷惑だ」と言ってのけたアデル師匠と同意見です。

 無事に第1回戦を終えたあたし達は、コロシアム内の魔界病院やローゼンクイーン商会武闘会支店で準備を整えたり、その辺の参加者とお喋りしたりして過ごします。エトナ配下のプリニーや村の悪魔達による「ホルルト村戦士団」、自信たっぷりなのに実は1回戦負けのパメラさん率いる魔物組もいたけど、印象に残るのは優勝してアイドルを目指そうとする女戦士のラフィーネさん。……アクション映画スターの方がいいんじゃない?

 第2回戦の相手は、神螺の塔でジオパネル研究歴1万年という賢者のジオじいさん。あたし達が頭脳戦に弱いだろうとアクターレがぶつけた対戦相手だけど、チュートリアル担当だけあって実は頭脳戦にも強かったアデル師匠がジオパネル破壊の糸口を見切り、延々回り道した末に赤いシンボルを破壊。そうすると色変化が4795って何!?
 こうして戦闘(というかパズル解析)は終わり、あたし達はボーナスどっさりで大儲け。ジオじいさんからも神螺の塔秘蔵の万能薬を薄めた、それでもやっぱり名前は「万能薬」を貰いましたが、戦闘マニアのアデル師匠には任せられないとロザリー様が取り上げてしまいました。
 試合の後雪丸さんに出会い、雪丸さんが2回連続相手の大怪我で不戦勝だとか、宮殿襲撃犯が雪丸さんそっくりの服装だったとか、新たな謎が次々と現れますが、その解決はまた後で。

 そして第3回戦。アデル師匠に不利なマッチメイクをたくらむアクターレが決めた対戦相手は、予言者こと夜魔族のエレノア率いる、某魔王なら卒倒確実のムチムチ集団。……エレノアって、あたし達パーティの僧侶のエレアノールさんと名前が似てない?
(英語の「エレノア」=フランス語の「エレアノール(厳密には北方ではエレオノール、南方ではアリエノール)」じゃな。ランダムネームは和風洋風から珍妙な単語までよりどりみどりじゃからのう。(ロザリンド))
 何でもエレノアはアデル師匠と深い因縁がある様子。エレノアがいかがわしー言い方をするものでロザリー様は変な誤解をしかけるけど、決してそーいう関係じゃなくて、どうしても聞き出したい事があって契約を結びかけ、それ以来「魂よこせー」とエレノアが追い回していたそうです。ちなみにアデル師匠の顔の傷はその時付けられたもので、借りを返すべく――別名お礼参りとも――開戦しました。
 そしてあたし達はムチムチ集団を全滅させ、エレノアの「意識を盗」んでからダークロザリオとどこに着ていたのか分からない巫女のちはやを剥ぎ取ります。そこで悪戯心を起こしてジオシンボルを水色パネルに全部投げ込んで、ヴィクトワールが破壊すると、色変化が優に1000を超えて、クレメンタインやソワレどころかあたしやエレアノールさんまで衝撃波で戦闘不能になって意識が飛んじゃう羽目に。残りのメンバーでとどめを刺したとはいえ、余計な事をするべきじゃなかったみたいです。
(……破壊したシンボルから一番遠いシンボルと同じ色のパネルに立っていれば、蘇生させる必要もなかったのにな。ちなみに奴は契約を永遠に保留にするとかぬかしてたが、今更そんな物に頼るつもりはねぇからむくれるなロザリー。(アデル))
(だだだ、誰もむくれておらぬわこの無礼者っ!(ロザリンド))

 そして第4回戦は、プリニー隊と対戦。プリニー隊はわざと負けてくれるものと決めて掛かっていたみたいだけど、そんな虫のいい考えが通用するわけもなく、痛痒も感じずに――いやだから、そんな物騒なモノ無しで聞いてよカジミールさん?――正々堂々とした戦いをアデルさんは宣告。そこでプリニー隊は実力で勝負しようと、「ボーリングで勝負ッス!」なんて、まるで自分達がボーリングのピンみたいに隊列を組んでくるんだけど、やっぱりこれって倒される側のポーズじゃない? もちろんアデル師匠は、黒いプリニーの「マイボール1号」を投げ付けて、全員ストライクで倒しちゃったけどね。

 その後、途中で出会った別人のような雪丸さんの様子に悩みながら、休憩室でくつろいでニュースを見……ようとしたら何なのこれーーーーっ!?!?


>第七話 ためらいの武闘会(担当:ソワレ)

 やほー。盗賊のソワレだよん。ハンドや未確認飛行物体で装備を掠め取るだけの男盗賊とは違って、ボク達は健康だの意識だの身の自由だのを奪う技を持ってるから、戦闘でもばんばん活躍させてねー。
 さて、アデルくんが仮面の悪魔(元人間?)の謎めいた言動に困惑してるとか、さっき負けたプリニー達が「修羅の国」の秘密基地に逃げたとか、魔法使いのローザさんが3回戦負けとか、女戦士のラフィーネさんが試合で強く殴り過ぎたラムダさんから求愛されて困っているとか、SatelliTVに電波ジャックしたティンクさんの瀕死体が柱の陰に転がっていたとかいう愉快な話はさておき、練習用に解放されている第4回戦会場でプリニーを倒していると、そろそろ休んで明日に備えようとアデルくんが言ってくれたんだ。さすがにこのお誘いには「血の滴る肉、ボクも好きですロザリー様♪」って叫んじゃって、女性メンバーが多いせいで大食い大会さながらになっちゃったんだよね。
 そして夜も更けた頃、寝室から抜け出すロザリー様を見たボクは、慌ててみんなを叩き起こして――ベースパネルにスタンバイ、ボク1人でロザリー様の後をつけたんだ。月明りの下で物思いに耽るロザリー様は色っぽくて、思わずそそっちゃったんだよねーあはははは、って何を言ってるんだよボクっ(汗)。
 そこで不意に、ロザリー様がいきなり「誰じゃ!」と叫ぶと、空の彼方に躍る影。白い翼――はないけど白っぽい服を着たのは雪丸だったの。なぜか殺る気満々でロザリー様に迫るんだけど、「光を失えど我が心眼は〜」って、ロザリー様の瞳を見て驚いた雪丸の言動じゃない。つまりこいつは雪丸の偽者ってコト。偽雪丸はいきなりロザリー様に刀を――、
 ――振り下ろした瞬間、そこに割って入ったのはアデルくん。ボクと同じくロザリー様が気になって探していたそうで、アデルくんがヒーローって感じでロザリー様ともいい感じ。……何でそこまで割って入らなかったかって? ボディガードは忍者の役目で盗賊のやる事じゃないしー。
 で、ベースパネルから大挙して出動したボク達が偽雪丸を撃退したんだけど、「拙者の攻撃を凌ぎ切るとは」って、ボクに意識を奪われたまま装備を剥がれただけじゃないかぁ。しかも覗きがばれてボク達はロザリー様に散々怒られちゃうし。

 翌日はヴェルダイムだと珍しくないけど、普通の魔界だと珍しい澄み切った青空。
 久し振りに暗黒議会を訪ねると、「名前に漢字を使いたい」なんて案件も追加されてたけど、必要マナが多いのでまた今度にしよーね?

 そして朝から5回戦目突入。武闘会最終日って、そりゃあ全日程2日でも最終日は最終日だし、もしかしてこの武闘会って思ってたより参加者少ない?
(えーと、7回勝てば優勝のトーナメント形式じゃから、最低で(26−1)+2=65試合(アデルチーム、無敵勇者団、第1回戦で負けた魔物チーム、魔物チームに勝った相手、合計4チームだけが第1回戦を戦う場合)、最高で27−1=127試合(全員が第1回戦を戦う場合)じゃな。そなたが考えておるより、遥かにハードな日程じゃぞ?(ロザリンド))
 第5回戦の相手は、銀河宇宙のあの辺からやって来たという、その名も虹色戦隊ニジレンジャー。第1回戦・第4回戦に引き続き嫌気満々のアデルくんに、5人しかいなくて7色揃っていないのがお気に召さない様子のロザリー様だけど、とりあえず使命に「萌」えないでよ黄色い奴。
 連中は勝手に自分の世界に浸っていたけど、そこにロザリー様が文句を言おうとアデルくんが警告する間もなく割り込んだところ、怯える緑の奴がいきなり玩具のような棒から出る光をぶつけたの。どうやら攻撃のつもりだったみたいだけど、ロザリー様にとっては痛くも痒くもないんだよね。余計パニックに陥る連中が哀れだとはいえ、それで手心加えるアデルくんじゃないし、ボク達を「辺境の惑星に住む悪魔」だなんて馬鹿にするよーな赤い奴には特に痛い目を見てもらいたいよねー。いししし。
 とゆーコトできっちり痛い目を見てもらった正義の味方は、ボロボロに負けて転がる事になったわけで。ハナコちゃんは「情け掛けてる」というけど、悪魔もタイプによりけりだしね。無益な殺生をしないのも僧侶や魔法剣士にはよくいるし、ボク達盗賊は殺すよりいたぶって遊ぶ方が気に合うから。
(この悪魔め、ちょっと説教してやるからトレーニングルームまで来い。(アデル))
 ああんウソウソ。で、赤い奴は悪魔に情けを掛けられた屈辱に悶える姿がもう快感で快感で。さすがにアデルくんが「オレは人間だ」と主張するけど、赤い奴は「胸に内蔵されている悪魔レーダーがお前を悪魔と言っている」なんて言い掛かりを付けるんだよね。じゃああんたらは何なのさ。
 結局メンバー募集を決意しながらニジレンジャーは引っ込むけど……最後まで7色揃わないのが気に入らないらしいロザリー様でした。

 そして引き続き、とうとう準決勝。対戦相手は雪丸と配下の忍者達。雪丸は武士道精神にのっとって戦おうと――忍者が武士道精神にのっとってどーするのかは分からないけど――するんだけど、夜襲の件をアデルくんが出しても全く実に覚えが無いらしく、余計に怒り出しちゃうの。とゆー事はやっぱりアレは偽者?
 まあ何とか着衣を剥ぎながら……じゃなくて、装備を奪いながら雪丸達に勝つと、雪丸はいきなり震える手で自害用短剣を取り出してだーと涙を出すんで、「どうしても勝ち進むならオレ達の仲間になればいい」とアデルくんがなだめる事になって新規メンバー加入。……ところで忍者達は貰えないの? けちぃ。
(随分簡単に済ませましたねー。まあ第5回戦がネタ多過ぎでしたけど。(ティンク))

 そしてとうとう決勝戦。緊張と共に立つフィールドには誰も姿が見えず、決勝戦で対戦する「お方」はまさかゼノン本人……なわけはなくアクターレ。なんでも自分がテレビに映りたいがために、本当の決勝戦進出者は出場停止にしてしまったそーで。しかも自分で勝つ自信がないからエキストラ頼り。
 当然ボク達がそんなのに負けるわけなく、「意識を盗」んでゆっくりとデビルリングを盗んでから、アーマーブレイク3連発→怒涛の武器攻撃でトドメを刺してボーナス稼ぎ。
 ちなみにテープが回っていなかったおかげで、この残虐シーンは放送できないみたい。カメラをゾンビに使わせるのが、そもそもの間違いだと思うんだけど。

 と、こうして優勝を複雑な気持ちで感じていた例のカップル(ママさん推奨)。でもそこにいきなり、「お前はここで死ぬのだからな」と笑わせてくれるティンクさんだったけど、いきなりどこからか攻撃を受けてお亡くなりに。
 ……かと思いきや、別方向からティンクさんが平然と、仮面の悪魔と一緒に登場。するとティンクさんの死体(?)が偽雪丸に変身して立ち去ったの。一体何なんだか。
 そして仮面の悪魔に招かれる先、コロシアムの地下で待ち受ける魔王ゼノン。はたして次回は最終回になってしまうのか!? まあゲーム上そんな事もないと思うけどねー。


>第八話 魔王ゼノン登場!!(担当:二重スパイ)

 あああああ、やばい事になっちまったッスよ。アデルさん達に捕獲される前、エトナ様に受けた一番きついお仕置きを上回る超やばい状態ッスー!
 あ、挨拶が遅れて申し訳ないッス。おいらは二重スパイという名前の、魔物使いを作るためにキャプチャーされた元・プリニー隊ッス。今ではプリニー踊り(ダメージが大幅に増えたッス)も覚えて、微妙に一軍っぽい所のポジションを占めているッスよ。
 アクターレのアホを倒して見事優勝した後、おいら達は銀河宇宙的伝説の魔王神ゼノンに謁見を受ける事ができたッス。なぜか後ろにテレビ撮影のクルーを連れながらッスけど、地下数層にわたる階段を降りると、最下層のいかにもな大広間に魔王ゼノンの姿が! ……外見は人型のおっさんで、テレビの想像画とは全然似てないッスけど、まとっている迫力はまさに魔王そのもの。まあ魔王でも、ペタンコだったり気弱だったりするのもいるッスけどね。
 しかーし。
 いきなりおいら達を反逆者扱いして、魔神エトナが混ざっていると決め付けるあたり、武闘会開催がゼノンを狙う連中を殺し合わせる罠だという割にはこすっからさが足りないッスねー。魔王の家来時代から悪辣さで有名なアレが、そんなストレートな事をするわけないッスてば。
 そこでロザリー様が親子の名乗りを上げると、「誰だお前は」的なお約束があるかと思いきや、どーやら写真かビデオで顔は知ってたみたいッス。しかし何故に「こんな事態は筋書きにない」なんてうろたえるんスか?
(まあ魔王なら、「これも我が計画のうちよむぼははははは」とか言いそうなイメージがあるけどな。しかしよく冷静に分析できたなお前?(アデル))
 ちょっとゼノンの言動が妙で影武者の疑いが沸々と湧いてきたところで、いきなり雪丸さんがゼノンを攻撃して返り討ちにされたッス。なんでもゼノンに雪一族――雪丸さんの実家みたいッス――を15年前に滅ぼされて、一族の仇として狙っていたそうッスけど、道連れ自殺行為はやめてほしかったッスよ。
(申し訳ないでゴザル! ここはひとつ自害して責を……!(雪丸))
 そーいう責任の取り方もよして下さいッス(というか自害するとおいら達の仲間入りッスよ?)。とーぜん怒り心頭のゼノンは即座にゾンビと、前に会ったより青っぽい仮面の悪魔を瞬間移動で呼び出して、処刑しろとか言って一方的に攻撃してくるんで、いつも通りに返り討ちにしたッスよ。ちなみに1ターン目には全然動かないし、仮面の悪魔は戦闘メンバーじゃなかったんで、思ったよりは楽だったッス。

 とはいえ際限なく呼び出されてはたまらないッスー、と思っていると、あの気丈なロザリー様が半泣きで勘弁してとせがむのに、ゼノン(影武者?)はロザリー様の記憶を奪って、おいら達は皆殺しだなんて、エトナ様以上の壮絶な鬼畜っぷりッス! ……ところで、「○○以上」イコール「○○と同じかそれより上」っスから、エトナ様の鬼畜度がゼノンと同等という事はあるんスかね?
 ともかくそこにエトナ様が登場。部下だった時にはあれほど(削除)な人が、これほど頼もしく感じるなんて信じられないッスけど事実ッスよ。正義の味方みたいで恥ずかしいって言うわりに、倒したゾンビを爆発させるあたり、某堕天使様の悪影響が滲み出ているよーな気もするんスけど。
 そしておいら達はエトナ様がゼノンと壮絶バトルを始めた隙に、ロンリーハートなロザリー様を連れて逃げ出したっス。ちなみにアクターレ達は世紀の怪獣大決戦を撮影するために残ってたッスけど、くれぐれもとばっちりで死なないよーに気を付けるッスよー。

 で、脱出するために5つの階層を連戦しながら地上を目指すッスけど(……昔の少年漫画ッスか?)、ステージが再戦不可というのは結構厳しかったッス。でも第4回戦会場の元仲間達の経験値のおかげで、概ね無事に突破できたッスよ。
 ……しかし一緒に脱出したメンバーに、魔界病院やローゼンクイーン商会出張所や暗黒議会書記官までいるのは、まさかロザリー様を見たかもしれないお店や暗黒議会の皆さんまで抹殺するつもりだったッスか? とばっちり食らわせて申し訳ないッス。

 何とか地上に脱出すると、そこには赤い方の仮面の悪魔がいたッスけど、なぜか見逃してくれたッスよ。悪魔らしくないいーヒトッスけど、やった事がゼノンにバレないよーに、邪神ヴァルヴォルガにでも祈っておくッス。
 そこで時空の渡し人にゲートを開いてもらってホルルト村に帰って、SatelliTVを見ると緊急速報が流れてて、それによるとエトナ様がゼノンを倒したらしいッス。ちなみにレポートしたのはアクターレで、番組経費の使い込みを隠すためにアクターレ達を社会的に抹殺していたプロデューサーがついでに逮捕されたそーッスよ。てゆーか、魔界に逮捕なんて制度がある事自体おいらとしては驚きッス。
 ちなみにママさんは速報は完全無視で、前回のプレゼントコーナーで当たったワンタッチで処刑できる「らくちんギロチン」をうっとりと眺めていたッスけど……。
 ああ、こんな思いはもうこりごりッスよー。早く罪を清算して生まれ変わりたいッスー。
(安心するがよい。「2」では上級ランクモンスターは容易に捕獲できんから、そちをプリニー神目指して転生させまくるからの。(ロザリンド))
 …………育成マニアのこの人の部下でも、永遠に赤い月に行けそうにないッス…………(滝涙)。


>第九話 魔王召喚(担当:マリグリッド)

 はーい、緑魔法使いのマリグリッドでーす。クレメンタインお姉様の弟子として、ウィンド系魔法をエクストラゲインさせるのが主なお仕事。でも弟子が師匠に教えるのって、普通の感覚からすると変ですよねぇ。
 さて、わたし達がコロシアムから脱出して村に帰った夜。ニュース速報を見る心の余裕も無かったアデルさんとロザリンドさんは、ゼノンが死んじゃった事も知らず、ど〜〜んと暗い雰囲気を漂わせ、カジミールさんやヴィクトワールさんですらリアクションを取る事ができませんでした。そりゃまあ、家族の仇に手も出せなかったり、瞼の母ならぬ瞼の父に冷酷に扱われたりすれば当然ですけど。
 そして――朝にいきなり魔神エトナがやって来て、「魔王ゼノンを倒したのに称号が変わらない!」というよく分からない話をします。まあ私としても、エトナにヴェルダイムの支配者になられても困るんですが、確かにゼノンを倒したのにパパさんやママさんが悪魔の姿のままなのはどー見ても変です。そこでアデルさんが「あれはゼノンの偽者じゃないのか」という意見を出して、納得したエトナは帰っちゃうんですけどね。
 朝の騒がしい訪問者はさておき、あたし達も改めてゼノンを探す事になるんですけど、どこを探したらいいのか分かりません。
 そこでママさんが、「魔王ゼノンを召喚すればいいじゃない」とアドバイスをくれます。なんでも個人特定召喚には準備が何年もかかるという事なんですけど、「世界で一番強いやつ」を召喚するのは比較的楽……とはいえ、それには強力な魔力を持つ悪魔の一部(例:魔王の爪)が必要なのだそうです。
 そういう事で、魔神の爪を求めてエトナを追う事になったのでした。

 村の人達がびみょーに様子のおかしい(いや、いつもとは別の意味で)のを後に訪れたのは、時空の渡し人から聞いたゲート番号「JK548」――かつての錬金術都市アルケシティ。オープニング収録の時にお邪魔した所だったりしますが、画面上では一瞬なのでエレアノールさんやコリンヌさんやソワレちゃんやすりおろし林檎ちゃんが不憫っぽいです。ここは実験による環境悪化でゴーストタウンになったらしいんですけど、何のためにエトナがここに来たのやら。もしや錬金術で作った極めて危険なモノが目当て? なんて思っていたところ、道の向こうからプリニーの声が。……なんでも、テント生活に飽きたからアルケシティを占領して引っ越すんだとか。
 拍子抜けしたあたし達はさておき、アデルさんは3人いたプリニーに話を聞こうとしたところ、プリニー達は逃げ出して勝手に滑って転んで大爆発。そこに現れた傀儡使いの忍者集団との戦いで、アデルさんが襲撃組を屋根から叩き落しながら制圧していると、どす黒い空気が頬を掠めました。汚染された空気かと思いきや、アデルさんと雪丸さんによるとゼノンの呪いが強まった兆候だとか。
(わらべ達は角や翼が大きくなったとはしゃいでおったでゴザルが、村人と同じく楽観的過ぎるでゴザルよ……。(雪丸))

 ちょっとこの辺で、気分転換にアイテム界で冒険。といっても「見習い杖界」なんで、小部屋の番人ドラゴンもバキエル集団も全然強くないです。あとイノセントタウンで、いんちき外人風の「ニジオレンジ」に会ったくらいが面白かった事かなぁ。

 さてロザリンドさんは本物が偽者に幽閉されているんじゃないかと言いますが、アデルさんはまさかそんな事はないだろうと言います。やっぱり影武者なんでしょうか――などという思いもそこそこに、「経験値+50%」パネルに並んでいる魔法剣士と魔法使いを倒させてもらいます。ここもレベル上げの名所として、何十回も出入りさせてもらう事になりそーですね。
(※このステージで敵を持ち上げてからキャンセルすると、バグにより敵が持ち上げられたポーズのまま宙に浮いてしまい、クリアが不可能になる事があるので要注意!)

 で、またアイテム界に潜ると、賢者だらけのお坊さん界賊団、咎人の漂流界賊団(レベル80が1人だけ)、超時空ゲートと摩訶不思議ゲートを搭載した邪竜族と白竜族のゲート界賊団、各種店舗勢揃いの宇宙銀河デパート、プリニーカーチス、かくれんぼプリニーのプリ男などよりどりみどりでした。……界賊団が多いのは、地図の切れ端を携帯袋に入れたままだったからでしょーか(汗)。
 ついでに、パパさんに雇われたまま全然レベルを上げていなかった赤ドクロのオーランドさんにマナを稼がせて……女戦士の上位ランク職を出現させるためにレディウォリアーに転生させました。さすが、『電撃PS』Vol.346のP170で「性の垣根を跳び越えたゲーム」と評されただけあるかも(笑)。
(育成計画を立ててるのはロザリーだが、鬼かあいつ。(アデル))
(外見が変われば、新たな自分にすぐ馴染むと聞くぞ。……まあ、余は転生できても、この高貴な姿以外を選ぶつもりはないがな。(ロザリンド))

 ……随分エトナ探しをサボっていましたが、またアルケシティに戻って、通路の魔物の群れを――屋根の上の賢者達をゾンビ経由の「ダメージ拡散」で仕留めてから――タワー攻撃で蹴散らして、ようやくエトナとプリニーの群れを発見です。アデルさんが「爪を分けてくれ」と言うと、なぜか「プリニーを倒したらあげる」という事になりました。なおプリニーは「負けるとぶっ殺」されるそうですけど、魔界病院だと1ヘルで復活するからって無駄遣いは良くないと思います。……ああっ泣かないで二重スパイさんーっ!

 さて戦う場所は、ほぼ全面「敵強化」されていて、一番奥の台座には「増殖」パネルから動かないプリニーが2体。この意地の悪いジオパネルは、やっぱりエトナが配列したっぽいですけど、いきなり4連投げでアデルさんを飛ばして屋根の上の「敵強化」シンボルを破壊。2体ずつ増えるプリニーは倒したり爆発させたりしながら、最後は台座の下から持ち上げたプリニーを偽者に誘爆させて一丁上がり。

 そして貰った「魔神の爪」を持ち帰り、ダメージを回復させたら、アデルさんはすぐに「世界で一番強いやつ」の召喚に取り掛かります。イモリの生焼き、ガマの油、きのこ汁という食欲をそそる組み合わせに魔神の爪を入れ、ママさんが笛を吹くと、鍋から稲光と闇が溢れ――ってさっき入れたの、通販カタログに出てた小悪魔の付け爪じゃ――、

 ――召喚されたのはエトナでした。
 どうやら、まだまだわたし達の旅の終わりは遠いようですね。本音を言うと、ゼノンとの戦いが後回しになって嬉しいんですけど……。


>第十話 忍者ふたり(担当:エレアノール)

 ……悪夢にも出そうな爽やか系演技のアクターレをニュースで見てしまい、気分が未だに悪いエレアノールです。最初は1レベルだった私達も、今では40レベルを超えてすっかり心強くなりました(って、自分で言う事じゃないでしょうけど)。
 さて前回の続きですけど、いきなり召喚されてご立腹のエトナさんはそのまま帰ってしま……わず、いきなり戻ってきて怒り心頭の様子。なんでも、レベルが999も下がって1レベルになってしまったのだとか。ここで普通の悪魔なら「やーいざまあご覧遊ばせをほほほほ」とするところですが、私は僧侶なので、とりあえず口先だけの悔やみの言葉を述べておきました。ただし専門家(ママさん)によると、材料が揃っているから召喚間違いもレベル低下事故も起こるものではないという事です。やはり蠅でも混じっていたのでしょうか。
(随分と古いネタですねぇ。ソワレさんとどっこいどっこいですよー。(ティンク))
(他人の事は言えないけど、随分腹黒いわねここの僧侶……殺すリストの70番あたりに入れようかしら。(エトナ))

 さて外に出ると、プリニー達がエトナさんを探していました。しかしエトナさんのレベルが下がった事を(ティンクさんの口から)知った途端、晴れ晴れとした気分で立ち去ってしまい、エトナさんは激怒。「追い掛けてお仕置きしてやる」という事で強引に私達を引き込みます。
 ……でもまずは、アルケシティでレベル上げにいそしむ私達。ちなみにオーランドさんは、また男戦士に転生しています。次は何に転生させられるのやら気の毒ですが、とりあえずそれは置いておいて。
 「屍の荒野」というありふれた名前の場所を歩きながら、ティンクさんがエトナさんの「殺すリスト」の42番目に編入されたり、エトナさんがゼノンを倒すのは仕えていた魔王を見返してやるためだと判明したり、ハナコさんがエトナさんに憧れたりしているうちに――といってもすぐにですが、プリニー達を発見しました。装備とアドバイスをくれた「頼もしいアニキ」のおかげで妙に強気なプリニー達はプリニガーXに変形合体できそうな鰻の鯉のぼり……えーと??
(混乱するでない。とはいっても一番厄介じゃったのはジオパネルじゃったな。(ロザリンド))
 ええ。お約束の「持ち上げ禁止」に加え、「回避」「一撃死」まであって、安全地帯はベースパネルの上だけ。おかげで1ターンに1人しか参戦できず、戦闘不能者も何人か出してしまいました。……「一撃死」を気にせずに戦力を展開しても良かったかもしれませんが、「回避」の存在を考えるとリスクが高いような気がしまして。
 それからも、エトナさんの事はどーでもいーので(断言)、プリニー達の「アニキ」を一目見るために進んで行きます。

 次に待ち構えるプリニーは、さっきにも増して戦意旺盛。エトナさんの世界のプリニーはお金を稼いで罪を償うために働いているのに、無償奉仕させていた(たぶん、元は魔王が給料を出していたんでしょうが)なんて天罰覿面な事をしていたからですね。そーやってエトナさんに敵意を燃やすだけならまあいいとして、取り憑かれたアデルさんにとってはたまったものではありません。
 さてプリニー達は「持ち上げ禁止」「融合」パネル上にいて、早く倒さないとレベル80、レベル120、レベル160……のプリニーと戦う羽目になってしまいますので、ベースパネルの隣にカタパルト(投げ距離4以上の二軍キャラクター)を用意してヴィクトワールやクレメンタインを撃ち出し、辛うじてレベル80に抑えて倒す事ができました。
 戦い終わって一休みの時、ロザリーさんの戦いぶりにエトナさんが感心したのをきっかけに何故か、ロザリーさんとアデルさんがデキているのデキていないのという、ちょっぴり――ええとその、ヴィクトワールやソワレが耳をぴくぴく立てるような――まあそんな話に突入します。さすがに子供がデキちゃうのはまだ早過ぎますが――折檻は勘弁して下さいロザリーさん――、そこで聞いたのは人間の女性と結婚した魔王がいるという事。確かそこの魔界では3年前に魔王の息子が即位したそうですけど、一体どんな人なのでしょうか。

 そして最後に待っていたのは、眼光鋭い水色のプリニー。「愛くるしいでゴザル」という雪丸さんにそのプリニーは一言、「未熟者め」と声を掛けます。
 プリニーが変化の術とやらを解くと、そこには雪丸さんに一見そっくりですがあまり似ていない忍者がいました。忍者は雪丸さんのお兄さんの斧雪という人で、ティンクさんを蛙にしたのもこの人だというのですけど、何でも「ロザリーさんを殺せばゼノンが現れるから」という薄弱な理由でロザリーさんを殺そうと迫ります。最低ですね。
(兄者にそんな事……言われてもしょうがないかもしれないでゴザル……(涙)。(雪丸))
 すみません。――当然アデルさんはそんな卑劣な斧雪に怒り、戦闘に突入する事に。

 で結局は、ソワレさんが「意識を奪」ってからブラッドオーブを盗んでコンボでとどめを刺すといういつも通りの展開ですが。

 そうして倒されておきながら、「手加減している場合ではない」と昔懐かしい言い訳――いや、本当らしい発言――をする斧雪。雪丸さんが必死に「手段を選ばないようではゼノンと同じだ」と説得するのですけど、それで聞くようならコロシアムで殺そうとはしないはずです。
 ロザリーさん危うし!

 ――と思った次の瞬間、なぜか吐血しているのは斧雪の側。
 そしてゼノンが、まるで第七話のあの時のアデルさんのように現れます。口調はまるっきり悪役ですが。


>第十一話 覚醒(担当:カジミール)

 久し振りだな。今のところは(汗)男戦士のカジミールだ。姫さんは「コリンヌと区別が付かんと扱い辛いのう」と言っているから、性転換させられる心配はなさそうだが。

 さて、エレアノールの日記は中途半端な所で終わっていたが、斧雪がゼノンに一撃で倒された所から続けるとするか。
 斧雪はいきなり倒され、そこに現れたゼノンは――姫さんと同じ四つ葉のクローバーの紋章を出した。本物……じゃなければ、ゼノン本人お墨付きの影武者って事か? 当然ながら、エトナは自分が殺したはずの相手がぴんぴんしていて驚くわけだ。
 そして斧雪は、相討ち覚悟でゼノンに挑んだ。いきなり秘奥義を出すと負けるのがお約束だというが、意外にも健闘して本当に相討ち(ゼノンは逃げてしまったが)。慌てて村に担ぎ込んだが既に重体で、姫さんが預かっていた万能薬(希釈液)で命は取り留めたとはいえ、回復させるにはもっと濃度の高い万能薬が欲しいという事で、ジオ爺さんがいる神螺の塔に向かう事になった。

 と見てきたように書いたが、実際に付き添っていたのは本格的な治癒魔法が使えるエレアノール、タバサ、ヴィクトワールだけ。その間いても邪魔になる俺達はテレビを見ていたが、番組はアクターレの嘘くさいトークショーだったし、あいつを入れてからSatelliTVのニュース番組も面白くなくなったな。意外と女達に人気があったウサギを復活させて、とっとと降板させちまえ。

 さて、アルケシティの人間が神と交信するために造った――が交信には失敗した――神螺の塔に着くと、前に武闘会で対戦したジオじいさんが飛び出してきた。爺さんの言うところによると、1万年間保存していた伝説の万能薬を何者かに奪われ、内部が占拠されているらしい。
(という事は、街も塔も1万年前からあったという事ですか。人間界にしては、結構長い歴史があったんですねぇ。(ティンク))
 ちなみに内部は敵もいっぱい、ジオパネルの罠もいっぱいだとか。コンスタンティアと火星人のじーさんが攻略を謎掛け風にまとめたのがあるから、とりあえず参考にしといてくれ。これが唯一の解法ってわけでもないだろうがな。
・賢者の挑戦状:杖を手に、時をさかしまに回れ。幕が開けば、舞台の女優から絶対無敵の主役を奪え。
・知恵くらべ:聖域の妖精は、喧騒を殺し静寂を生かせ。沈黙の帳に勝機あり。
・諦めには死を:傷付けば癒える。ならば癒せば?
・冒涜者の野心:3本の杖は1本の杖より強し。螺旋乙女には先手必勝。
・邪なる誘惑:まあ、向こうさんから跳んでくるまで茶でも飲んでおけ。
・ゆがんだ知識渦:無敵は二重なり。女優の退場は幕開けを待つまでもない。
(ところでエトナさん、塔の中の悪魔達ってどーしてここにいたんでしょうか?(ティンク))
(張本人のアレの魔界の連中には見えないし、アレが現地雇用でもしたのかしら? ……まさか、塔がアレに占拠されたのに気付いてなかったとか……。(エトナ))

 頭が痛くなるほどのパズルの末に、最上部と思しき「神の交信塔」にやって来ると、凄まじい力と共に「ハァーッハッハッハッハッ!!」という、ハナコに似てなくもない声が頭蓋に響く。
 派手な落雷と共に現れたのは、神……には間違っても見えない、アデルより立派なアホ毛が2本ある悪魔の少年。とはいえ悪魔の年齢なんぞ、20歳過ぎたら外見なんぞで分かるはずもない。
 実はこいつは、エトナが仕えていた魔王ラハール。掃除も洗濯も飯の世話もエトナに任せっきりだったとは、こりゃまた随分とお坊ちゃんな事で。とりあえず言いたいが、俺達は楽しく遊んでいるわけじゃないんだぞ。
 ……万能薬が何かも分からず食ってしまったこいつを、シバくのに賛成1票。

 ちなみにこの阿呆魔王はレベル1200。隕石まで落とすような無茶な奴に勝てるかい。
 という事で高笑いされる俺達を尻目に――傷に響いて痛いんだぞこら――、エトナを連れ戻そうとする魔王ラハール。「元のレベルなら負けなかったのに」って、そりゃ200も差があれば無理だろエトナさんや。
 で、俺が密かに大歓迎だったかどうかは秘密だが、そこで「仲間に勝手な事は許さん」と言う姫さん。紋章かざしてふんぞり返る姫さんを前に、そんな紋章の意味など知らないらしいラハールはいきなり紋章をひっぺがしてしまう。……っつーかあれ、ひっぺがせたのか?
 ひっぺがされた姫さんがいきなり悶え苦しんだかと思うと、怪しげな魔力をばりばり垂れ流しながら声まで変わり、「呼び覚ましたのは誰だ?」……っておい、一体何が封印されてたんだよーっ!?
 あまりの迫力にラハールが技で先制攻撃するが、そんなのは効かないのがお約束。「戦いは望んでおらぬ」と言いながら受けて立つ姫さんは、なんとレベル1900になってたもんで、何だか凄い技を使った後、どつき続けるだけであの魔王に勝っちまった。
 おかげで「今日のところは見逃してやる」と言いながらラハールは逃げるんだが、暴走した姫さんはエトナやティンクにまで攻撃してくる。見かねたアデルがぺちりとひっぱたいて正気に戻すんだが、疲れきったのか、そこで姫さんは倒れてしまった。

 ところで、俺は思うんだが。
(何がだ?(アデル))
 「孤独を望んで戦いを望まないが、敵はことごとく殺す」って……まさかやっぱり姫さん=本物のゼノンって事はないだろーな……。
(どんな結果であれ正々堂々と戦う。それがオレの流儀だ。(アデル))
(……そなた、答えが思い付かずごまかしておるのではないか?(ロザリンド))


>第十二話 ゼノン城攻略(担当:ヴィクトワール)

 お久し振りのヴィクトワールでっす♪ 二軍のみんなには悪いけど、またあたしに日記書かせてねー。

 怪しい力を発揮したロザリンド様が倒れてしまい、あたし達は慌てて村まで戻りましたが、幸いにも命に別状はなく、ちゃんと寝てれば回復するみたいでした。あの怪しい力の正体について朝まで生論争したあたし達魔法使い3人組は、そのままお昼過ぎまで寝てしまいます。てへ。
 しかし斧雪さんが、回復しきってもいないのに姿をくらましてしまいました。恐らくはゼノンを倒そうとしていると考えたアデルくん達は斧雪さんを追いかけ……ようとしたんですが、残念な事にゼノンの居場所が全く分かりません。これで斧雪さんもゼノンの居場所を知らずに迷子になってるというオチは、いくらなんでもないだろーし。
 そこで役に立ってくれたのが、タローくんとハナコちゃん。ゼノン城のゲート番号は「AX666」だとニュースに出ていたっていうけど、そんなのどこで分かったのかなぁ?

 で、久し振りに暗黒議会に行くと、「ニジレンジャー再び」なんて議題がありました。これを可決すると、七色揃ったニジレンジャー(レベル50。でも弱い)との戦いが可能になり、アデルくんのクラス名(だけ)がニジブラックになれるそーですが、寄り道はレベル上げだけにしておきましょう。
 そーいえば中ボスと戦える「エンディングが見たい」って、いつ頃まであった議題だったっけ。

 そして――屍の荒野で近接戦用武器しか持っていない盗賊とアーチャーを倒してレベルを稼いだり、アイテム界でブリキのたらいに乗ったプリニー界賊団(だからぁ、1人しかいないのは「団」じゃないってばぁ)を倒したり、漂流界賊団(LV160!!)がお礼参りに来て慌てて時空ゲートに飛び込んだり、二軍のみんなが上級ランクに転生したり、星魔法使いのユーフェミアちゃんを弟子にしたり、侍のケミカル村長さんと重騎士のつっこみ担当さんが仲間に入ったり、オーランドさんが侍や重騎士を経て盗賊に性転換――じゃなくて転生させられたりというのにも飽きて、ゼノン城へと向かい……じゃなくて跳びます。
 とはいえいきなりゼノンの前などとゆー手抜きは許されないようで、現れたのは遥か遠くに巨大な蝋燭っぽいお城が見える場所。横倒しのガラス棒のようなものでできた道を、延々と歩いて行く事になりそうでした。
 なお村で聞いた話によると、別魔界の軍勢がゼノン城に向かっているとの事。ゼノンを倒してくれるといいけど、巻き添えになると嫌度は無限大マキシマム状態かも。

 ゼノンとの対決を前にして、本当にロザリンド様のお父さんと戦えるのか、ゼノンが偽者と決め付けて自分を安心させていないか悩むアデルくん。やっぱりここは「娘さんをオレに下さい!」「許さん!」って展開が萌えるわよねー。
(なななななな、何を期待してやがる!?(アデル))
 しかもロザリンド様も、身体の火照りがおさまらず、胸の中に熱いものを感じるって……まさか看病と称してアデルくん――いや冗談ですから射殺しないで下さいねロザリンド様。
(……クレメンタインよりたちが悪いぞそなた。それにしても1つ目の戦闘「魔王の気配」(2回目以降)に「経験値+50%」のジオシンボルが2つあるとは、魔王の責務ともいえるレベル上げポイントの準備に抜かりはないようじゃな。「経験値+50%」を1つ置いてから色変化で虫の息にして、もう1つ置いてからトドメを刺せる1回目ほどボーナスは稼げんが、偽者であっても大したものじゃ。(ロザリンド))
 敵がベースパネルから遠過ぎて、低レベルキャラクターのレベル上げには向きませんけどね。あと女戦士の「ジールレーゲン」でクレメンタインちゃんが何度も倒されたとか(汗)。

 その後はさして面白い戦闘もなく、うっかりジオシンボルを壊すと「超敵強化3倍」が全面を覆う戦闘や、妖精さんの付いた「超敵強化3倍」シンボルがほぼ全面を覆うパネルを目指して突き進む戦闘といった、ごく普通にいぢわるな戦いが続きました。そして雪丸さんも斧雪さんを助けようと懸命になり、ティンクさんもそれに同意します。まあティンクさんは元の姿に戻してほしいという切なる願いがあるからだと思うんだけど、ストローが使えなくなると思うと残念だなぁ。
(……いい加減ストローから離れてくれませんかねぇ。ちなみに、ちょっとした無駄知識を下に並べておきました。(ティンク))
・村にある宝箱の中身は、一定のアイテムランクの範囲内からランダムに決定。レアアイテムやレジェンドアイテム、オーブ系やシンボル系(第十二話ではデビルリング、最終話ではプリオールの羽)が出るまで粘っても損はない。疲れるが。
・魔物型に転生してもウェポンマスタリーは(目減りするだけで)無くならないが、そもそも人型用武器が使えないので無意味になる。
・固有職業のキャラクターは、「転生して罪を償」ってもプリニーになる必要はない。安く買い物するためだけに前科を稼ぐなら、移動力が高く裁判ゲートに放り込みやすいティンクに罪を被せるのがお勧め。
・「LV上げすぎの罪(20以上)」「〜多すぎの罪(HP500以上、SP250以上、その他200以上)」は、転生すると一度リセットされる(受け取っていない罪状は郵便屋から消滅する)。これらの上級バージョンや「弟子育てすぎの罪」等の能力値系の罪も、要件を満たさなくなると罪状を貰えなくなる。それ以外の罪は、転生しても罪状は郵便屋に残る。
 また、「〜多すぎの罪」は装備修正込みの能力値に対して判定があるため、装備品で罪状を量産する事が可能。ただし装備品で一時的に能力を上げても、郵便屋と話す前に外すと罪状の対象に勘定されない。
・裁判屋は最初から移住可能。鍛えたいアイテムに移住させてついでに前科を稼げば一挙両得だが、かなり深い階に裁判ゲートがある場合、妖精の粉、ふつうのガム、なまくらソード、おもちゃの弓などの最低ランクのアイテムに裁判屋を移して、低レベルでも攻略できるようにするという手もある。
・裁判ゲートのある場所は、数値系の「〜多すぎの罪」は10階前後、単純な行為系の「敵倒しすぎの罪」「ダメージ与えすぎの罪」「パネル破壊しすぎの罪」は20階前後。

 なお下位ランク開封の使命をとりあえず終えたオーランドさんは、現在は猫娘族や夜魔族になっています。可愛いんだけど、元が男性だと思うとちょっとねぇ(汗)。

 などと余計な寄り道を挟んじゃいましたが、最終回っぽい雰囲気の中――『会得の手引き』(笑)に「全13話」って書いてあるし――とはいえその後に「最終話」や「第13話後編」があるってオチもあるかも――ああめんどくさいなぁもう――、エトナさんはゼノンを倒してレベルアップを狙い、タローくんとハナコちゃんまで便乗して遊んでました。
(……アンタ、どーやって心を読んだのよ?(エトナ))
 リボンが受信してくれるんですけど。あと魔界ラジオで、「魔王ゼノンが邪竜の墓場の邪竜王ドラゴ、吸血鬼を統べる魔王姫ヒルダ、魔王の首を刈り続ける黒勇者ジェダの魔王3人と交戦中」なんてニュースも受信してたりして。
(ラハール殿下の魔界の女魔法使いとは違って、随分と不思議生物よねアンタら……。(エトナ))
(同感だ。ちなみに5つ目の戦闘「死神のあぎと」は、ベースパネル周辺が「遠距離攻撃禁止」「味方ダメージ20%」で、やみくもに進むと「進入禁止」パネルの向こうから一方的に「敵強化50%」された攻撃を受けるという、一見するといやらしいステージだが、
 (1)ベースパネルから1人だけ出して、黄色パネルの前にいる戦士を近接攻撃で倒す、もしくはベースパネルから遠距離攻撃で倒す。
 (2)黄色パネルの「ワープ」で離れ小島へ飛ぶ。
 (3)「味方ダメージ20%」のジオシンボルを守っている侍を、マップの本土(魔法使いの集団がいる方)、できるだけ中心寄りへ投げ飛ばす。
  ……ここで下手に手を出して侍を倒し損ねると、「無明殺」で一撃死する危険があるぞ。
 (4)「味方ダメージ20%」のジオシンボルを壊し、「ワープ」でベースパネル近くに戻る。
 (5)ベースパネルからもう1〜2人出して、赤色・紫色パネルの前にいる戦士を近接攻撃で倒す。
 (6)赤色・紫色パネルの「ワープ」で1人ずつ離れ小島へ飛ぶ。
 (7-1)赤色パネルの「ワープ」の先で忍者を倒し、青色パネルの上の「敵強化50%」のジオシンボルを破壊する。
  破壊した後は、戻らずに「遠距離攻撃禁止」のジオシンボルの前で待機する。
 (7-2)紫色パネルの「ワープ」の先で咎人を倒し、「進入禁止」のジオシンボルの前で待機する。
 (8)遠距離攻撃主体のメンバーをベースパネルから出し、緑色パネル(「進入禁止」)に接するマスに集める。条件に該当するのは3マスしかないので、タワー状態にしておこう。
 (9-1)「遠距離攻撃禁止」のジオシンボルを、水色パネルから青色パネルに投げる。
 (9-2)「進入禁止」のジオシンボルを、緑色パネルから持ち上げる(だけ)。
    持ち上げると水色パネルが「進入禁止」になって、投げる場所が事実上なくなるからな。持ち上げているとターン毎にダメージを受けるが、咎人を倒せた奴ならまず問題ない。
    当然ながら、(9-1)と(9-2)は同一ターン内に行わないと、遠距離攻撃が解禁された水色パネルに魔法使いや賢者が出てくるという最悪の事態になるだろうから注意しろよ。
 (10)緑色パネルに接するマスに集めていたメンバーを、緑色パネルに投げ下ろす。
 (11)「進入禁止」で外に出られなくなり、「遠距離攻撃禁止」でこちらを攻撃する手段も封じられた魔法使い、賢者、ガンナー、ついでに侍を倒す。
   SP切れ等で侍を倒せない場合は、水色パネルに接するマスでターン終了→次のターン開始時に「進入禁止」ジオシンボルを緑色パネルの上に戻す→前進して侍を倒す。
 という具合に進めればいい。(アデル))

 …………そしてついに! あたし達はゼノン城の城門に到着したわけです!
(途中から聞いていませんでしたかー? だから女魔法使いは頭がゆるいなんて説明書に書かれるんですよー?(ティンク))
 (ストローを使用)その前に現れたのは、おなじみの仮面の悪魔2人。できれば(アデルくんとは別の意味で)戦いたくない相手だったけど、青い人は「我々を倒さないと、永遠にゼノンの悪行に手を貸してしまう」って言うの。どーいう事かと思ったら、2人ともゼノンに記憶と意思を封じられているんですって。ゼノンが別魔界の魔王達と交戦中で2人の封印も緩んでいる今のうちに倒して進めっていうんだけど……電波(笑)によると2人がアデルくんの両親だという可能性も高そうで、辛い戦いになるに違いありません――と言って外れたら悲しいけど。

 さて、あたし達アデルパーティの前に立ちふさがるのは魔王神ゼノンの腹心、暗黒魔剣を操りいかなる武器でも傷付かない魔将軍シュラと、暗黒魔法使いにしてあらゆる魔法攻撃を受け付けない魔神官セリオン! さらにその前には「超敵強化3倍」「持ち上げ禁止」されたアーチャーと僧侶(とついでに白竜と骨竜)!!
(あー、強調の順序が逆じゃないかお前?(アデル))
 でも気分的にそーだったし。物理攻撃に強いアデルくんを基準にしないでよ。
 ともあれ手前の竜を薙ぎ倒し、アーチャーの射程外でタワーを作ってから投げ飛ばして、色変化4連発を2回繰り返すとアーチャー全滅、僧侶は虫の息。「超敵強化3倍」を壊し損ねてアーチャーにソワレちゃんが蜂の巣にされたり、あたし達を庇ってロザリンド様がシュラに膾斬りにされたりしたけど、最強攻撃3連発ずつで倒せちゃってこちらの勝利。

 そして2人を倒すと、なんとゼノンの封印が解け、2人の記憶がかすかだけど戻ったみたいなの。
 シュラさんによると――ここからは「さん」付けでいーわよね?――、2人は権力争いを避けてヴェルダイムに落ち延びた別魔界の悪魔で(呪いで変化した元人間じゃなかったんだ)、人の温もりに触れて人間として暮らしていたんですって。
 でも15年前にゼノンが現れた時に、親友に後を託してゼノンに挑み……負けちゃって、それ以来操られていたとゆー事で、魔界化は明らかにゼノンの仕業だってセリオンさんが証言するの。人間を悪魔に変えると、ゼノンは魔力を増幅できるそうで。そしてゼノンの魔力の源は人間の良心。もはや魔力も底を突こうとしているっていうんだけど、それは雪丸さんが考えていた通り、人間が完全に悪魔になる一歩手前ってコト! ちなみにあたし達汎用キャラメンバーには純粋な悪魔と元人間が混ざっているみたいとはいえ、あまり過去をほじくるのもアレだから、歓迎していーのやら嘆いていーのやら分かんないの。なにしろ元人間でも、悪魔のままなら1万年単位でお肌ぴちぴちだし。
(まあ、人間でも魔法使いは話が別だけどね。殿下と正逆な人間の女の子がいた世界の魔女なんてそのいい例みたいよ。(エトナ))

 そして2人はアデルくんに使命を託して天に昇るんだけど、その時セリオンさんがアデルくんの名前を呼んだよーな……??


>最終話 真実(担当:クレメンタイン)

 さていよいよ最終回! それでもまったりマイペースなクレメンタインでーす。この前はあまり書く事なかった分、今回は余す所なくはりきらせてもらっちゃおーっと。――「少しは余せ」ってどーいう意味ですかカジミールさん。
 ……ちなみに前回亡くなったシュラさんとセリオンさんは、パパさんとママさんによるとアデルさんの実の両親という事です。つまりアデルさんは純血の悪魔だから、そもそも悪魔化の呪いなんか関係なかったようで……とゆーかニジレッドの悪魔呼ばわり(第七話参照)もあながちデタラメじゃなかったって事?
 以上の事は、エンディングまでアデルさんには内緒にしていて下さいね皆さん。あとティンクさん、バラそーとしたらストローが待っていますのでそのつもりで。
(がくがくぶるぶる…………てやんでぃ、そんなのとっととバラして精神的苦痛を与えて悦に入るに決まってるだろこのアマ――、(ティンク))
 どらーく・てぃんく・まはらーく☆

 爆死している蛙さんはさておいて、やけにシリアスなパパさんとママさん、「人間に戻っていきなり裸はいや」というネコマタさん、今までの悪業の数々に怯えるゴーストさん(って、つまみ食い程度なんじゃ)、次期魔王が誰なのか気にしているゾンビさんなどの愉快な村人を後に、ゼノン城へと突入します……休息やレベル上げを挟みながら。
 でもアデルさんにロザリー様、階段の前で「いよいよじゃな」「いよいよだ」って、まるで挙式前みたいで憧れちゃうかも。

 そして緋色を主体にした趣味の悪いお城の中に入ると、いきなり疲れた様子のゼノンが現れます。「こんなのがラスボスー?」とハナコちゃんにまで言われますが、シュラさんとセリオンさんに種明かしをされたのに、相変わらず偽者扱いするロザリー様に、「偽者じゃない」と主張してくれます。まあ独占欲が強いのは分かるけど、偏執的でまるで(以下削除)。
 ゼノンはそのまま消えてしまい(何をしに現れたんでしょう?)、直後に現れた侍・忍者部隊を倒したのも束の間、すぐさま現れた新手は魔の大空洞で見たバキエルの、しかも群れ。なにやら精神的外傷を受けたと思しきティンクさんが叫びまくり、私達が戦闘体勢を取る中、そこに響く笛の音は、……………………誰?
 などと一人でボケていた私の事など知る由もなく、アクターレは「ヒーローとは忘れた頃にやってくるもの!」などと格好付けていました。ほんとーに忘れていた私の立場はどーなるんですか。
 ともかく、最終回を華麗に飾るために蘇ったらしい――悶絶死するつもりはないよーです――アクターレが「ここは任せて先に行け」と言ってくれたので、好意に甘えてバキエル達をアクターレ(とディレクターとカメラマン)に押し付けておきます。
 ……雪丸さん、「貴殿の死は無駄にはせんでゴザルよ」って縁起でもない……。
(確かにそうでゴザったな。ちなみにここはゼノン城でも一番戦いやすそうな戦闘でゴザルが、敵がベースパネル近くで低レベルキャラクターと連携しやすいという他は、レベル上げにはさほど向いてはゴザらんよ。特に侍を倒し損ねると、反撃や広範囲特殊技+無明殺で悲惨な事態に陥るでゴザル。(雪丸))

 その後、「超敵強化3倍」されたケットシーの群れを「ダメージ20%」で仕留めてから、自動回復するウッドゴーレムを何とか倒した頃、アクターレの流した情報によりうじゃうじゃと現れた魔王やその配下達を、当のアクターレがバキエルをけしかけて追い払っていました。ゼノンを倒してもらってもよさそうだけど、ヴェルダイムに居座られると迷惑でしょーしね。

 そして私達はようやく斧雪さんに追い着いて、自分の命に構っていない斧雪さんに雪丸さんが「2人で生きて使命を果たそう」と涙をだーと流して言うと、さすがの斧雪さんもロザリー様に非礼を詫びて(でもティンクさんはほったらかし)、雪丸さんと一緒に秘奥義を放って目前の敵を一掃します。……うぅ〜ん、感動的な展開だけど兄妹ってあたりが−7.2点かなぁ。
(何の評価だそれは。というかその小数点以下は一体……。(アデル))
 気にしないで下さい。――でもまだ敵がいたので斧雪さんと共に戦う事になり、「敵レベルアップ10%」がちょっと怖かったものの、私がシンボルを破壊してから、エレアノールさんとヴィクトワールさんとマリグリッドちゃんが高台から一方的に魔法を放って全滅させてしまいました。
 結局斧雪さんはその辺をうろうろしてばかり。ごめんなさいね。

 その次の戦闘も曲者で、奥の方にぽつんとある(ベースパネル周辺と同じ色の)パネルの隣に「味方ダメージ20%」4つが意味深に置いてあるのを見て「モンスター付きかなー」と嫌な予感がよぎって、青い方の「進入禁止」をソワレちゃんに持たせたままにしておいたら案の定入れないでやんのー。
 などとやってる間も、アクターレは別魔界魔王軍100万艦隊を観光案内しているよーです。いいなぁ。

 こうして進んでいったお城の一番奥にあったのは――謁見の間。普通は奥に棺桶ベッドがあったりするものだけど、そんな生活感は全くないのが、私達はなぜか不思議にも思いませんでした。
 謁見の間には怪しげな炎が吹き上げ、行く手を遮るように、さっきにも増して疲れ果てたゼノンが待ち構えていました。別魔界の魔王たちは全員倒されちゃったみたいだけど、その過程で更に消耗してしまったみたいです。これもアクターレのおかげ……なんだろーけど素直に感謝し辛いのは何故でしょ。
 弱みを見せまいとしているのか、「なりそこないの人間どもが勝てると思っているのか?」とすごむゼノン。まあ負けちゃってもセーブデータをロードしちゃえばいーし。
(メタ的な台詞はやめーい!(ロザリンド))
 ごめんなさい。ええと――そこで相変わらず偽者扱いするアデルさんに、「魔力を使い果たしたと思っていい気になるな」とゼノンは呻きます。まあよーするに人間の良心を奪えば無尽蔵に魔力を補給できるってコトなんだけど、そこで急速に怪しげな魔力を吸い込み始めるの。どれだけ私達の良心が吸われたかは内緒ですが、そもそも良心吸われようと吸われまいと、てきとーな性格の多い私達にはどーって事もなかったりして。
 まあともあれ、ゼノンは世界としては比較的小さなヴェルダイムの支配などどーでもよかったようで、良心奪って支配できなくなってもお構いなし。ロザリー様を奪ったらよその人間界を魔界化して力を付けるという事は……ほっといたら拷問したり契約で魂を買ったりする相手がいなくなるなんて、全魔界の危機じゃないのそれ!
(お前……生粋の悪魔決定だな……。(アデル))

 ゼノンの身体が膨れ上がり、パワーアップして魔王お約束の変身を遂げると――、
 目が5つ付いてる黒いドラゴンの頭の、右に燃える骸骨のような頭、左に冷気を放つドラゴンの頭、右後ろと左後ろに髭おじさんの顔の付いた盾がくっ付いた、キモ可愛い姿。こんなタイプのラスボスは気色悪いのが多いんだけど、やっぱりお約束に忠実よね。……外見大きい割に接地面積が小さいから、1マスに収まってるのは興醒めだけど。
 でもこんな気色悪い奴に怖気付いている場合じゃなくて、素早く剣を握り締めたり弓に矢をつがえたり銃に弾込めをしたりリボンから大気中の魔力を吸収したり(ついでにゼノンがかき集めた魔力の一部を失敬しちゃったり)している私達の前で、戦闘体勢を取る雪丸さんとアデルさん。必ず生きて帰る決意を固める雪丸さんと、世界を救うなんて大層な事はなしで家族を守るために立ち向かうというアデルさんだけど……。
(ん? 途中で詰まってどうしたのじゃお主?(ロザリンド))
 あの時ロザリー様とティンクさんは、自然体で構えていたのか単に棒立ちだったのか、未だに悩んじゃうんですよねぇ。
(自然体だっつーに! そもそもぼくチンが立て――、(ティンク))
 オメガクーーーールッッ!!!!

 お、乙女の前でなんて下品極まるんですかティンクさんっ!!(激怒)
(哀れじゃなティンクよ……。ストローを使われておらんとはいえ……。(ロザリンド))
 そしてラストバトルに突入! 気付くと私達とゼノンが立つ足場の遥か下に苦悶する顔の群れにも見える赤い球体があり、周りを2つの衛星のようなものが回っていました。未だにあれが何なのか分からないけど、マリグリッドちゃんやコンスタンティアさんは、恐らくゼノンに魔力を吸い上げられているヴェルダイムなんじゃないかなーと思っているみたいです(にしては衛星の回転が速すぎますが)。まあ拳技には宇宙空間に飛び出ちゃうのがあるそーなので、あの不思議時空についてほじくるのはこれくらいにしてと。
 戦闘開始直後にゼノンのデータを見ると「属性攻撃軽減」なんてのがあるから、私達はコンボの先頭に回って、物理攻撃担当が後から畳み掛けて攻める事に決定。ほとんどの技で敵が移動しちゃうアデルさんは、当然ながらフィニッシャー役。
 ――ゼノンは通常攻撃を2発放っただけで、9連コンボ1発、10連コンボ1発の果てにコリンヌさんがキルマーク獲得。以上。
(……随分気軽そうに書いてるが、これは攻撃に専念してたからだ。ゼノンの装備アイテムを盗むつもりなら、ソワレくらいのレベルの盗賊でも、HIT屋(30以上)がいるうはうはハンドを使わないと苦しいぞ。盗むのは武器――災厄の石板からにするのが安全だが、筋肉ワールドやロイヤルリングを盗むための奴を残して3番手のハンドを使うと後で楽だな。(アデル))

 と思いきや、変身を解いてぼろぼろになりながらもゼノンはまだまだ戦える様子。2段階変身しないなんてお約束に反してるじゃない、なんて余計な事を考えている暇もなく、怒り狂うゼノンが更に魔力を集め、凄いビームを発射すると――、
 タローくんとハナコちゃんを庇った雪丸さんとエトナさんは満身創痍。ロザリー様を庇ったアデルさんはもー少しマシでしたが、腰がふらつきかけてカラータイマー点滅寸前。ちなみに私達は、直前でベースパネルに飛び込んで無事でした。
 そしてゼノンは、一緒に来いとロザリー様を誘うんだけど、ロザリー様を「我を満たすための華」呼ばわりだなんて、なんて傲慢なじーさんなのかしら。
 万事休すという感じの状態の中、苦しむロザリー様の前に四葉の紋章が現れ、狼狽するゼノンの前でロザリー様が変貌。その姿は、あの魔王ラハールの前で見せたのと同じもの。

 ロザリー様の変貌した姿を前にしてゼノンは、「とうとう目覚めおったか、魔王ゼノン!!」って…………カジミールさんの想像がジャストヒット!!!?
 ど、どうやらやはりロザリー様=転生して封印されていた本物のゼノンで、ゼノン(偽者)は本物のゼノンに敗れて復讐を企み……というわりにはまともに再戦を挑んでも勝ち目はないからって、戦いを捨てようとしてゼノンがヴェルダイムに転生したのを機に、転生したてのゼノンを屋敷に監禁して娘として育てたそーだけど……これって危険なシチュエーションよね、じゅるり。
(待ちなさい腐女子。……で、一生飼い殺しにするだけで復讐になるって、あたしと殿下達が3年前に倒した某ヴァンパイアより遥かにちっちゃい男よねー。(エトナ))
(……結局のところ、ママ殿は魔王ゼノンの召喚に成功しておったのでゴザルな。あと雪一族が滅ぼされたのも、ロザリー殿が雪一族の娘として生まれたからに相違なさそうでゴザル。(雪丸))
 えー、それで悦に入っている偽ゼノンを、文字通り虚空から見下しながら、「それで?」と鼻で笑う本物のゼノン。まあ偽ゼノンの方が圧倒的に弱いみたいだしね。
 そして……「名前なんてどーでもいいから能書き垂れたらとっとと死ね」と言い捨てられ、名称不明魔王は「どこまでも我を見下すか?」と……だからあんたも飛んだらどう? しかも「かくなる上は貴様を滅ぼし」って、「勝ち目はない」って言ったのはどこのどなた様であらせられますでしょうかー?
 名無しの権兵衛は魔力を放つけど、そんなのは本物のゼノンに効く訳もなく。……で、「すべては敵だ!!」って、私を、というか可愛い弟子のヴィクトワールさんを巻き込むのだけはやめて下さいロザリー様ーーっっ!!
(賢者の火星人さんはジジイだから可愛くないですけどねー……って、天然素材100%の麦藁は痛いから抉らないで抉らないでーーっっ!!(ティンク))


>エンディング(担当:コリンヌ)

 えー、偽ゼノンとの戦いでめでたくキルマークを獲得した女戦士のコリンヌです。
 クレメンタインがティンクさんの拷問にかまけて忘れた、書きかけの文章の続きから行きましょう。

 偽ゼノンは本物のゼノン=ロザリーに塵一つ残さず滅ぼされ、あたし達は幸いにもダメージを受けず、めでたしめでたし――などという現実逃避はよしましょう。ゼノンは「貴様も敵だ」なんて言いながら、アデル師匠を次の標的に定めているんですから。そこで逃げもできずに腰が抜けていた情けなさとやるせなさを、あたしは一生――そう、悪魔の一生でも、決して忘れない事でしょう。
 でもアデル師匠は「殺したいならいいが、他の奴に手を出すな」と言うんです。「お前を守ると約束したから戦う気はない」って。……もし前科や味方殺しを重ねていたら、ここでゼノンとの戦闘に突入していたんじゃないかと思うと、全く根拠がない憶測なのにゾッとします。
 裏切られ、常に孤独だった、宇宙最強なのに心は満たされなかったなんて、強いからいい事ばかりじゃないってのは、いつもいがみ合って足を引っ張るだけの魔王達を見ていればよく分かるけど、とりあえず殺したがるのをよせばいーのに……。
 そしてゼノンの放つ攻撃をかわしもせずに――ロザリー様の記憶が手加減させているのかもしれないけど――歩み寄るアデル師匠。そして――あ、熱い抱擁ーー!?!? 人前でなんて大胆な事をするんですか師匠っ!! 子供の前でそれは目に毒ですっ!!
(文章打ちながら大声で叫ぶなって! 思い出すとオレだって恥ずかしいんだぞ!(アデル))
 ――なんと、そこで抱き返して、アデル師匠にすがり付いて嗚咽するゼノン……それともロザリー様?
 混乱した記憶のまま泣きじゃくって強がるロザリー様に、アデル師匠は……つ、次は接吻なんてーーっ!! ああっ舌まで舌まで〜〜っっ!!!?
(だーかーらー、文章打ちながらのた打ち回るでないわこの戯け者っ!!(ロザリンド))
(でもあの光景には……拙者も胸をどぎまぎさせたでゴザルよ。(雪丸))

 そして、
 怒り狂ってゼノンに戻りかけてるロザリー様に――主にヴィクトワールやソワレやタバサさんのせいであたし達まで――追われたとか、

 変化が解けたティンクさんが金髪のにやけたぼーやだったとか、

 雪丸さん達が雪しらべの里復興のために故郷へ戻ったとか、

 エトナさんが元の魔界に帰ったとか、

 とりあえずパパさんとママさんはすぐには悪魔化が解けていないとか、――村のネコマタさんが裸になってないからって泣きわめいていたティンクさんが袋叩きにされたとか、

 そんな事があってから約1年。悪魔化が解けた人間も、元から悪魔だった人も、みんな仲良くやってます。ヴェルダイムはしばらくの間、野山を全裸でうろつく人(元・魔物型悪魔)の群れで乙女には目を覆いたくなるような光景でしたが、仲良くなった悪魔達の手助けもあり横槍もあり、紆余曲折はありながらも、徐々に社会が復興していきました。とはいえ今まで魔界だった以上、元からの悪魔も大勢居着いてしまい、人間が大勢住む魔界という珍しい代物になっちゃいました。ちなみに、一応魔王はロザリー様という事になってるみたいです。
 そしてある晩テレビを見ると、ちょうどSatelliTVニュースをやってて、画面に映っているのは毎度お馴染みのプレネールさんとウサギさん。相変わらずプレネールさんは喋らないし、ウサギさんは前の放送事故の頃からちょっぴり右耳が短いみたいだけど……。
 結局ゼノン騒動はアクターレによるデマだという事になり、アクターレは別魔界の魔王達に殴られーの蹴られーの触手でまさぐられーのされたみたいですが、それでも自慢たらたらだったそうで。……まあ、ダークヒーローとしては正しいのかなあれって。おかげで人気スターになっちゃったんだからさ。
 そーやってテレビを見ながら雪丸さんから貰ったお菓子を食べてくつろいでいた時にノートパソコンに届いたのは、ハナコちゃんからみんなへの霊素メール(「地球」で言う電子メールっぽいもの)、添付でラハール魔界の画像付き。

 ハナコちゃんは人間になったのに、元の魔界に帰ったエトナさんの家来になっちゃって、ゲヘナの海のキングドラゴンを倒しに行くところのようです。アデル師匠にロザリー様と仲良くやっててだとか(師匠も実は純血の悪魔だから寿命長いし)、タローくんに彼女作れだとか、相変わらず他人の色恋沙汰に興味あるのは変わらなくてホッとしました。
 やっぱり魔神を目指すそーだけど、そっちの魔界の「魔人」にはなってほしくはないからね。あれ外見も怖いし。
(そんなお子様はさておいて、美形のこのボクと地下室でしっぽり……、(ティンク))
 ヴィクトワール、ストローを用意して。
「はーい♪」
 ……せっかく人型悪魔に戻ったのに、あのストロー恐怖症も変わんないよねぇ(笑)。


>更なる後日談(担当:ソワレ)

 今まで付き合ってくれてありがとー♪ ぬるいやり込みを愛好する盗賊のソワレでーす。
 ここでちょっぴり、いろんなやり込み要素を解説するね。

(2周目以降)
・議案に「究極の戦士を作りたい」が追加される。「〜を作りたい」系議案としては可決率が異常に低いので、携帯電話での根回しや専用アイテムの賄賂は最大限行っておきたい。
 「究極の戦士」は能力値やウェポンマスタリーは高いが、連携率がやたらと低く、移動力や投げ能力が最低レベルなので使い勝手は微妙。
・魔物全種類を1回以上倒し(これはストーリーを進めれば1周目で達成できる)、「〜を作りたい」を全制覇すれば、郵便屋に「みんなの罪」として「キャラメイク制覇の罪」の罪状が届く。裁判屋がいるのは15階前後。
・郵便屋に「みんなの罪」として「2周目の罪」の罪状が届く。ちなみに裁判屋はやたら深い所(40階前後)にいるため、レアかレジェンドのアイテムでないと移住は無意味っぽい。
 なお、3周目以降は罪状の対象とならない。
・エクストラステージクリアにより貰えるアイテムは、既に持っていると2つ目を貰う事はできない。ただしカーチスから貰える加速装置は例外で、2つ以上所持する事ができる。

(周回数とは関係ない事)
・「〜多すぎの罪」の上級版、「相当〜多すぎの罪」がそろそろ貰えるかもしれない。HPなら5000以上、SPなら2500以上、それ以外の能力値なら2000以上が目安。裁判屋がいるのは20階前後。
・ウェポンマスタリーをとことん上げた事による「〜を極めし罪」も貰えるかもしれない。ウェポンマスタリーは15以上が目安。裁判屋がいるのは60階前後なので、50階台後半になるまでギブアップ→ロードを繰り返せばレアアイテムへの移住・攻略が可能になる。
・「転生しすぎの罪」も以下同じ。転生10回が目安で、裁判屋がいるのはやはり60階前後。
・「ダメージ与えすぎの罪」「敵倒しすぎの罪」は、要件さえ満たしていれば転生する毎に貰える。
・アイテム界の特定の階で裁判を受けてからデールで脱出し、再び同じ階の裁判屋を移住させてからアイテム界に戻っても、連続で裁判を受ける事はできない。
・不思議な小部屋の店舗店員には、しつこく話し掛け続けるとキレて戦闘になる者もいる。携帯ショップのプリニーはレベルも比較的低く、盗賊で眠り・毒状態にして限界直前でコンボを食らわせば何とか倒せる(くれぐれも時空の案内人を攻撃しないように。また、万が一眠らせるのに失敗した場合は、味方がいない場所に投げて始末するべし)。易者やぼったくりバーやデパートガールをキレさせるのは、1周目クリアレベルでは自殺行為。
・「エンディングが見たい!」を可決して中ボスに勝てば、中ボスエンディングに突入する。エンディングが流れた後、クリアデータを作成可能(笑)。なおこの議案は中盤まである。
・ホルルト村の隠しスイッチを全部押すと“裏時空の案内人”メーベルMkIIが出現し、戦いを挑んで勝つと裏面が使用可能になる。裏面にはダーク太陽がある上に敵も異常に強く、通常ステージでいきなり(というか「うっかり」)裏面に引きずり込まれる事もあるため、キャラクターをとことん鍛え上げるまで戦いを挑むのは控えよう。しかも裏面の開封解除状態は周回後も持ち越されるため、表面の一部が無茶苦茶デンジャラスになる(汗)。
・1話毎に出現する拠点の宝箱を全部回収してから最終話に入……り、拠点の外に出てから帰ってくると、アデルの家の屋根にテスタメントが入った宝箱が置かれる。
 なお、テスタメントは2周目以降も貰える。
・最終話終盤で再度パパ&ママと話すと、それぞれバーニングブロウとノーブルローズを渡してくれるので、受け取るのを忘れないように(涙)。
・カーチスを3回呼んでから地球防衛軍が提案した議題をアデルが出席して可決し、量産型カーチスとの戦いに勝利すると、カーチスから加速装置を貰える。加速装置はMv+3の優れものだが、なぜか分類が「歯」。
・加速装置を貰った後、さらにカーチスを3回呼んで(中略)量産型カーチスの群れとの戦いに勝利すると、地球勇者認定証を貰える。ボスの量産型カーチスLV100は魔王ゼノンより強いが、LV80以上のキャラクターで精一杯コンボを組めば1ターンで倒す事ができる。
・前科34犯以上はアイテムの買値が売値よりも安くなり、同じアイテムを売ってから買い戻すだけで利益が出る(……脅迫?)。あらかじめセーブしてから、売値が高い加速装置などでやるのが効果的。
・前科を増やしていると出現する議題で別ゲームの主人公と戦えるようになれば、アサギと戦う事ができる。アサギは結構いいアイテムを所持しているので盗賊で剥いでしまうのがいいが、グラフィックで銃を持っているのに装備しているのは魔物専用武器(笑)。LV50にしては攻撃力がやけに高く、防御力の低いユニットが連続して撃たれると戦闘不能確実なので注意が必要。倒せば暑中見舞いを貰える。
・更に前科を増やすと議題で謎の封印を解き放てるが……敵はLV1000なのでよほど強くなるまでは控えておこう。
・「〜大好き屋」は、住んでいるアイテムの売値には影響しない。
・エクストラステージをクリアすると貰えるアイテムは、加速装置を除いて2つ以上持つ事はできない。加速装置を大量に確保するには、
 (1)カーチスを呼べる携帯電話を3つ集める(携帯電話はステージ1のクリアボーナスで獲得しやすい。アイテム界の携帯ショップでも入手できる)。
 (2)カーチスを合計3回呼び出す。
 (3)アデルを議員にして、地球防衛軍が提案した議題を可決する。
 (4)量産型カーチスを倒して加速装置を入手する。
 (5)ステージ1-4で、わざと全滅してアクターレEDを迎える。
 ――の繰り返しが楽。
 なお量産型カーチスやアイテム界からの戦利品を売り払いたい場合、ティンクに前科を擦り付けていたなら、ステージ2-2クリア後に戦利品を売り払い、2-4で全滅すればいい。
・わざと全滅する(対エトナ&ラハール、アクターレED突入目当てなど)場合は、以下の通りにすると便利。
 (1)以下のユニットを出撃させる。
  ・HPの高いプリニー1体(投げ用プリニー)
  ・HPが投げ用プリニーの半分より少ない人型ユニット1体
  ・HPが投げ用プリニーの半分より少ないユニット、もしくはプリニーで誘爆するプリニー系ユニットから8体
 (2)人型ユニットで投げ用プリニーを持ち上げ、投げ付ける予定地点の周りに他のユニットを並べる。
 (3)投げ用プリニーを投げて、巻き添えで全滅する。
・敵の人間型ユニットはベースパネルに投げ込むと自動的に破壊する(=待機メンバーを全滅させる)ので、これを悪用すれば魔界病院での景品稼ぎが楽になる。ステージ1-4は敵のレベルが軒並み低いのでお勧め。ただし回復にかかる費用が莫大なので、実行は資産無限増幅が可能になるまでやめておこう。
・作成不可能なランクの魔物は捕獲が不可能なので、猪人族や樹巨人族のような役立ち度の高い魔物は、レベル上げや捕獲で1つずつ作成可能ランクを上げておくように。……通常ステージでそんなランクの高い奴を捕獲できる機会はまずないが。

(攻略以外)
・オープニングでロザリーが登場する直前に、四葉のクローバーの紋章が砕け散るシーン=第11話・第12話・最終話で偽ゼノンの封印が解けるシーンと同じ演出のシーンがある。
・第8話の小部屋に登場する施設は、郵便屋だけホルルト村と同じ人物(ショーン)が担当している。しかも第9話では元のレベルに戻っている。
・魔の大空洞とゼノン城で出現する赤いバキエルの正式名称は「マルキダエル」。銃魔人族ランク6。
・ステージ13-2「試練の刻」後にアクターレの前に登場する悪魔達の詳細は、以下の通り。
赤魔法使い アコライト 赤ドクロ
レディウォリアー レディウォリアー ボウマスター
エルバッキー ファントム プチオーク黒幕
マッドジェスター ウォッチャー ゾンビキング
スウィーパー 光竜 ガイアタイタン
ニーズヘッグ 荒人神 死竜 ジオマスター
アダマンナイト リリム
バトルマスター フェンリル フォティニア
・「ディスガイア1」のランダムネームに、「ゼノン」が存在する。ゼノンを仲間にしたり、1レベルのゼノンを倒したり、ゼノン議員に賄賂を送ったりしたい方はプレイをお勧め(←するな)。


>おまけデータ

◆パーティメンバー:1周目クリア時(下線は主な使用キャラクター)

アデル(LV69)┬コリンヌ(レディファイター/LV74)─コンスタンティア(ルーンナイト/LV29、転生2回)
        └すりおろし林檎(ハンター/LV28、転生1回)─ケミカル村長(侍/LV23)

ロザリー(LV68)┬ヴィクトワール(赤魔法使い/LV71)─┬タバサ(アコライト/LV67)
         └火星人(ミスティック/LV24、転生1回)└ユーフェミア(星魔法使い/LV29)

カジミール(ファイター/LV70)┬ソワレ(シーフ/LV66)
                 └ルシール(ビーストロード/LV27、転生2回)

エレアノール(ヒーラー/LV69)┬クレメンタイン(青魔法使い/LV69)─マリグリッド(緑魔法使い/LV69)
                  └つっこみ担当(アイアンナイト/LV22)

二重スパイ(プリニー参謀/LV26、転生2回)
オーランド(エンプーサ/LV27、転生7回)
ティンク(LV34)

タロー、ハナコ、雪丸、エトナ(全て初期レベルで放置)

(一軍メンバーの能力値・装備)

 アデル:デビルバスター
  LV69/HP4215/SP286/ATK1462/DEF888/INT273/RES274/HIT431/SPD1357/WM=拳14
  装備:バグナグ、ブリガンダイン、忍者のたび、筋肉ビクトリー(R)
 カジミール:ファイター
  LV70/HP2185/SP477/ATK1129/DEF994/INT384/RES260/HIT561/SPD470/WM=剣11
  装備:ナイトメアソード、スケイルメイル(R)、デビルリング、運動靴
 コリンヌ:レディファイター
  LV74/HP2107/SP476/ATK1304/DEF1104/INT288/RES282/HIT979/SPD619/WM=弓11
  装備:漆黒の弓、ブリガンダイン、プリオールの羽、運動靴
 エレアノール:ヒーラー
  LV69/HP1674/SP1478/ATK860/DEF720/INT1113/RES2033/HIT588/SPD246/WM=弓2、杖8
  装備:フォーススタッフ、ブリガンダイン、プリオールの羽(L)、ムーンオーブ(R)
 ヴィクトワール:赤魔法使い
  LV71/HP1074/SP1226/ATK518/DEF510/INT1364/RES1323/HIT505/SPD277/WM=杖10
  装備:フォーススタッフ、ブレストプレート、デビルリング、スターオーブ(R)
 クレメンタイン:青魔法使い
  LV69/HP977/SP1216/ATK481/DEF502/INT1198/RES1111/HIT448/SPD275/WM=杖10
  装備:フォーススタッフ、ブレストプレート、ダークロザリオ(R)、スターオーブ
 マリグリッド:緑魔法使い
  LV69/HP840/SP953/ATK454/DEF378/INT1161/RES1025/HIT395/SPD279/WM=杖9
  装備:フォーススタッフ、魔道士のローブ、ダークロザリオ、ブラッドオーブ(R)
 ロザリー:魔王の娘
  LV68/HP1306/SP565/ATK338/DEF691/INT573/RES627/HIT1528/SPD490/WM=銃12
  装備:ピースメーカー、武士道スーツ、ダークロザリオ、オペラグラス
 タバサ:アコライト
  LV67/HP1503/SP613/ATK701/DEF544/INT449/RES779/HIT831/SPD285/WM=弓8
  装備:フォレストボウ(R)、スケイルメイル、デビルリング、運動靴
 ソワレ:シーフ
  LV66/HP1572/SP333/ATK308/DEF495/INT282/RES306/HIT997/SPD516/WM=銃8
  装備:グローリー、スケイルメイル、はなめがね(R)、筋肉ファイト(R)

※装備の(R)はレア、(L)はレジェンド。

 女魔法使いを3色揃え、後衛中心で戦っていました。前衛は10人中3人(しかも1人は弓装備)なので乱戦はやや苦手ですし、投げ距離も10人中7人が「3」なのでカタパルト(重騎士や魔物使い)を多用しています。中盤までは二重スパイ(プリニー)が一軍にいましたが、途中からタバサを代わりに入れています。
 装備は攻撃偏重気味で、防具はクリアボーナスや宝箱や盗品(笑)でまかなっていましたが、終盤に鎧を買い揃えました。
 ……クリアまで一度も転生していませんでしたが、総レベル稼ぎに転生繰り返した方が後々良かったかも……。

◆NPC一覧

(ホルルト村)
武器屋アルダス(ファイター、LV3)、防具屋ソランジュ(レディファイター、LV2)、よろず屋ニーナ(赤魔法使い、LV2)、魔界病院ティレイファ(ヒーラー、LV2)、時空の渡し人メーベル(アーチャー、LV3)、議会書記官エメラルディア(マジックナイト、LV3)、郵便屋ショーン(赤ドクロ、LV3)、アイテム界屋ヴェーネ(シーフ、LV3)、時空ゲート(時空ゲート、LV3500)、裏時空の渡し人メーベルMkII(アーチャー?、LV100)
パパ(アデルの父、LV3)、ママ(召喚師、LV3)、タロー(アデルの弟、LV1、第四話冒頭まで)、ハナコ(アデルの妹、LV1、第四話冒頭まで)、エウリノメ(アルラウネ、LV2、第六話除く)、ピツゴロ(ゴースト、LV1)、ソレイユ(ネコマタ、LV1)、マリオ丸(マリオネット、LV2、第六話除く)、ムーチョ(プチオーク、LV1、第六話除く)、カイン(ウッドゴーレム、LV3)、ジェームス(モスマン、LV3)、ゾンちゃん三世(ゾンビ、LV3)、謎のプリニーアモス(プリニー隊、LV100、HP・SPバーが赤……とゆー事は敵?)
(武闘会)
武器屋オルテガ(ファイター、LV20)、防具屋ソーニャ(レディファイター、LV21)、よろず屋ラキア(赤魔法使い、LV19)、魔界病院マドレーヌ(ヒーラー、LV20)、時空の渡し人ポンティナ(アーチャー、LV21)、議会書記官エウリディケ(マジックナイト、LV21)、郵便屋ロミオ(赤ドクロ、LV19)、アイテム界屋ミントン(シーフ、LV22)、時空ゲート(時空ゲート、LV3500)
エトナの下僕マンティ/ドラッチ/ゴレック(プリニー隊、LV22)、カレイド(ネコマタ、LV16)、魔法使いローザ(緑魔法使い、LV11)、エウリノメ(アルラウネ、LV2)、マリオ丸(マリオネット、LV2)、ムーチョ(プチオーク、LV1)、ラムダ(ファイター、LV16)、ラフィーネ(レディファイター、LV18)、ゴンザレス(プチオーク、LV4)、パメラ(ビーストテイマー、LV16)、ダッチボーイ(ゾンビ、LV13)、ジョニー(ゴースト、LV12)、サンチェス(クーシー、LV17)、ヘクター(ガンナー、LV24)、ライニンジャン/カジピロフスキー(ヘビーナイト、LV100)、タイゾウ(浪人、LV22)
(第八話)
武器屋オルテガ(ファイター、LV24)、防具屋ソーニャ(レディファイター、LV24)、よろず屋ラキア(赤魔法使い、LV25)、魔界病院マドレーヌ(ヒーラー、LV23)、時空の渡し人ポンティナ(アーチャー、LV25)、議会書記官エウリディケ(マジックナイト、LV22)、郵便屋ショーン(赤ドクロ、LV21)、アイテム界屋ミントン(シーフ、LV28)
(アイテム界)
時空の案内人タップ(ゴースト、LV1000)、闇商人サメド(ゾンビ、LV1500、ワイロ専門店)、マジカル店長ムイシュキン(青ドクロ、LV3000)、行商人ケージ(マリオネット、LV800)、易者ズアー(セージ、LV1000)、携帯ショップユサク(プリニー隊、LV500)、デパートガールライム(アーチャー、LV5000)、お宝番人ジュセッペ(ドラゴン、LV不定)、衛生兵モモリン(アルラウネ、LV1000)、議会書記官ヴァンダム(コカトリス、LV1000)、ぼったくりバーポリアンヌ(エンプーサ、LV1200、LV800のサキュバス、エルバッキー、アルラウネを同伴)、セルジオ(咎人、LV2000、秘伝書屋(ローゼンクイーン道場))他

 「1」とは違い、拠点等のキャラクターはイノセントタウンのイノセント(と、ぼったくりバーの店員)を除く全員が名前固定です。
 ちなみに今回は代理議員制度がなくなったため、日常的にお墓になったりレベルが上がったりする事はありません。


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