16.知識系
17.治癒系
(移動系)
└18.転送系
19.動物系
20.肉体操作系
―知識系呪文―
探知を行う呪文では、時間や空間を越えて情報を得る事は基本的にできません。ただし、《歴史》のように「時間または空間を越えられる」と明記してある呪文は例外です。
・「マジック」の呪文
《時計》
異なる暦による時間や日付を計測するには、異なる種別の呪文が必要になります(《時計/グレゴリオ暦》と《時計/天保暦》のように)。呪文の種別以外の暦の日時を計測する事も不可能ではありませんが、暦の制度の相違により−1(単なるバージョンの違い。グレゴリオ暦とユリウス暦、天保暦と時憲暦など)〜−5(完全に相違するシステム。グレゴリオ暦と天保暦、ヒジュラ太陰暦とマヤ暦など)の修正を受けます。暦の基準となる環境(主に天体)が全く異なる暦(グレゴリオ暦とルナルの双月暦など)を計測する事はできません(できてもいいですが、その場合でも−10〜−20の修正が掛かります)。この修正は魔化の際にも適用されます。
時差のある世界の場合、呪文を使用する際に、計測する時間の基準となる地点を選ぶ必要があります。「この場所」「明石(日本標準時)」「グリニッジ(グリニッジ標準時)」という自然環境に依拠した指定は可能ですが、直接に「ここの標準時」という指定は不可能です。日付変更線が計測に絡んでくる場合、キャラクターの知識に合わせて日付を処理して下さい。
この場合、魔化した装身具は(術者が修得済みの種別に含まれる)1つの暦にしか対応していません。対応する暦を増やすには、1つ毎にエネルギーが+10(同じ系統の暦)/+50(違う系統の暦)されます。
《時報》
異なる暦の扱いについては《時計》に準じます。ただし《時報》は専門化しなくても、《時計》で修得した全ての種別に自動的に対応します。
《方位計》
「北」が分かるという事は、同時に「東」「南」「西」も分かるはずです。このような「方角」が意味を持たない世界でも、代わりに存在する基準点を感知できます(須弥山世界なら須弥山を、宇宙空間なら天の北極を感知できます)。「聖地」もある意味で世界の中心ですが、純粋に地理的な基準点ではないので、この呪文での感知はできない事にします。
また、同じ次元内ならどこからでも「自分の家」を感知できます。これには距離修正は一切掛かりません。ただし、以下の制限がかかります。
・「自分の家」は1か所のみに限られます。「家」が複数ある場合、そのうちから最重要の「家」しか指定できません。ルイ15世はヴェルサイユ宮殿だけを「自分の家」に指定する事ができます(ルーヴル宮殿は指定できません)。
・「自分の家」に、移動施設を選ぶ事はできません。――この場合の「移動」とは、立地している環境との相対位置を変更する事と見なします。惑星の重力圏内なら、緯度・経度・高度/深度を、地殻変動レベルを超えて変化させない事。恒星圏内なら、人工衛星・小惑星etc.として安定した軌道上にある事。浮遊大陸上なら、大陸上における位置を変えない事。などなど。
・本来は移動できる施設でも、移動させずに使っている場合は、「自分の家」にする事ができます(動かさないトレーラーハウス、廃車した客車など)。
・何らかの理由(曳き家、地滑り、トレーラーハウスの走行など)で「自分の家」が一定以上(判断に悩むなら「「移動方向における長さ」以上(最低2m以上)」)移動したうえで、術者がその事実を認識していた場合、移動をやめてから一定以上の期間(判断に悩むなら「30日間」)が過ぎるまで、「自分の家」ではなくなります。……「自分の家」の移動を術者が認識していない場合、《方位計》は「自分の家」の跡地を指し続けます。
・瞬間移動は「移動」に含みます。
・移動生活を送っている場合は、最重要の宿営地(遊牧民の冬営地、星間宇宙船の母港など)か、該当するものがなければ親族や友人の「家」のうち最も安らげる場所が、「自分の家」になります。
・現住所を安住の地と感じていなければ、「自分の家」にはなりません。単身赴任で住んでいるアパート、魔法学校の学生寮、牢獄などは、現住所≠「自分の家」の一例です。
・術者が「自分の家」を変更するには、自分の意思で決定してから一定以上の期間(判断に悩むなら「30日間」)かかります。
《方向探知》
魔化した品物は常動型ですが、探知できる限界距離を設定してもかまいません。もっとも、「パワーレベル−長距離修正が3(普通に呪文を唱える品物が判定に成功できる限界)」になる距離が上限としても、パワーレベル15で9000kmまで届いてしまう事になりますが。
・「グリモア」等の呪文
《現在位置》
前提の《位置確認》との意味合いの違いを強くするために、《現在地感知》と名称変更してよい事にします。
《映像再生》
《音声再現》
《嗅覚再現》
1つの目標に対して何度も同じ時間を指定して唱える事による修正は、同じ術者が唱えた場合にのみ適用されます。
また、魔化を追加します。
魔化:(b)映像なら鏡、音声なら鐘、匂いなら香炉のような関連する物品。何度も同じ時間を指定しても修正が掛からず、ファンブルしても情報が消去されない。必要エネルギー50。
(c)上に同じ。転送系の《標識》のように、対応する呪文の必要エネルギーと不利な修正が半分(端数切捨て)になる。必要エネルギーは(a)の半分。
・自作呪文
《霊気視覚》通常
《魔力視覚》に似た呪文で、生物の霊気を《霊気感知》のように見る事ができます。この効果は『霊気視覚』の霊薬(「マジック完訳版」P110参照)と同じです。
持続:1分
消費:4・2
前提:《霊気感知》
魔化:杖、錫杖、装身具。必要エネルギー800。
◇ルナル:ペローマ神官、タマット高司祭、白の月、黒の月
《魔法感覚》通常/知力で抵抗
目標は魔法的なレーダー感覚を身に付けますが、持続中は通常の視覚・聴覚・味覚・嗅覚を失います(触覚は残ります)。魔法感覚は周囲全てに働いているため、これが持続している間は《背中の目》が働いているものと見なします。レーダー感覚は《闇》《魔法の霧》《透明》《ぼやけ》や幻覚系呪文には一切ごまかされませんが、《感知防御》《感知防御壁》《呪文障壁》《完全障壁》《真闇》《完璧幻覚》には感覚を妨害されます。通常のレーダーとは違い、色や模様、文字も識別可能です。
この呪文は知識系と同時に、呪文操作系にも属します。
持続:1分
消費:7・3
前提:素質3+《魔力視覚》《霊気視覚》
◇ルナル:ペローマ高司祭、白の月、黒の月
《神託/種別》情報
呪文のバリエーションを追加します。
・亀甲占い:亀の甲羅に穴を開けてから熱した鉄棒を押し当て、甲羅に入ったひびから神託を得ます。本来この占いは共同体全体に関わる事を占うためのものであり、個人的な事を占うと目標値に−5以上の修正を受けます。
前提:火霊系5種、動物系5種
・鹿骨占い:亀甲占いに似ていますが、こちらは鹿の肩甲骨を使います。
前提:火霊系5種、動物系5種
・粥占い:粥の中に稲藁を差し込み、中に入った米粒の数や形状を見ます。粥に使った穀物に関わらない神託を得ようとすると、目標値に−5以上の修正を受けます。
前提:水霊系5種、植物系5種
・釜占い:釜の中でお湯を煮立たせて、その様子から神託を得ます。
前提:火霊系5種、水霊系5種
・辻占い:人通りの多い道端で通行人の会話に耳を傾け、その内容から神託を得ます。人通りの少ない場所では目標値に−1〜−15の修正を受け、準備時間も目標値が−1されるごとに20%ずつ増加します。
前提:風霊系5種、地霊系5種
《魔法の腕》通常
《魔法の手》に似ていますが、より強力な腕を作り出します。腕の体力は術者と同じで、攻撃する際の修正は−3、HPは術者のHPの半分(端数切上げ)で0になると壊れます。魔法の腕はパンチや武器攻撃も行えます。
持続:1分
消費:片腕なら5・4、両腕なら7・5
準備:4秒
前提:《魔法の手》
◇ルナル:白の月、黒の月
《魔力聴覚》通常
《魔力視覚》と似ている呪文ですが、魔法を帯びている品物から、魔力が「音」として聞き取れます。
持続:1分
消費:2・2
前提:《魔法感知》
◇ルナル:ペローマ神官、タマット高司祭、白の月、黒の月
《郵送/種別》特殊
この呪文を接触して掛ける事により、《動物作成》で作成した鳩、紙を折って作った紙飛行機(飛行機がなければ折鶴)、密閉できる丈夫なガラス瓶など(修得する際に1種類に限定)を魔法的な郵便に変えて、目標となる人物/場所まで辿り着かせます。郵便は《追跡》の効果を帯びており、自動的に目標を目指して移動しますが、判断能力は普通の伝書鳩と同じ程度なので、潜伏したり警戒をやり過ごしたりする能力はありません。鳩やガラス瓶には手紙かごく小さな荷物を入れられ、紙飛行機には本体に文字を書き込む事で手紙にする事ができます。《郵送》が持続している間は、《動物作成》の維持が不要になりますが、術者が《動物作成》を中断する事も不可能になります。移動力は鳩なら12(時速43.2km)、紙飛行機やガラス瓶は5(時速18km)です。
呪文を使用する際の距離修正は、目標までの遠距離修正を適用します。紙飛行機やガラス瓶は到着しても呪文が解除されるだけですが、作成物の鳩は目標に辿り着いた1秒後に荷物を残して消滅します。
持続:1時間、もしくは郵便が到着するまで
消費:5・3
準備:1分
前提:種別ごとに相違。伝書鳩は《追跡》《動物作成》、紙飛行機は《追跡》《空中歩行》、ボトルメールは《追跡》《水上歩行》。
魔化:作成物の鳩、ガラス瓶など。品物自体にしか掛けられない。必要エネルギー800。
◇ルナル:カアンルーバの〈導き手〉(伝書鳩のみ。しかも梟を好んで用いる)、白の月、黒の月
《聖地方位計/種別》情報
術者には、聖地がどちらにあるのか分かります。聖地は社会全体で異議無く、唯一無二として認識されるほど重要な地点でなくてはいけないので、キリスト教徒ならエルサレム、イスラム教徒ならメッカしか対象とする事ができません(たとえカトリックでもローマを、シーア派でもカルバラーを指定する事はできません)。教権より王権の方が強い霊的権威を持つ社会(日本や中国など)では、聖地として都を指定するようになるでしょう。
消費:2
前提:《方位計》+術者が対象とする聖地への認識を共有していること
魔化:命令すると聖地を示す魔法の針。聖地への認識を共有している者にしか使えない。必要エネルギー250。
◇ルナル:高司祭共通(対象はゼモス山)、〈導き手〉共通(対象は緑の月)、カルシファードの黒の月を除く全種族の高司祭かそれに相当する地位の者(対象はフダラク山)
―治癒系呪文―
《接合》《再生》のように1人の術者が同じ目標に繰り返し試せない呪文の場合、術者の技能レベルが上がれば再挑戦できる事にします。
上記の呪文と《大治癒》では、呪文の媒体として魔法の品物を使った場合、呪文の使用回数は「術者=品物」と見なして計算します。つまり、
(a)《大治癒》の杖で術者Aが目標イの傷を治してから、同じ杖で術者Bが目標イの傷を治すと、複数回使用による−3修正を受ける。
(b)術者Cが自分で《大治癒》を目標ロに使ってから、《大治癒》の杖で術者Cが目標ロの傷を治しても、複数回使用による修正を受けない。
――という扱いです。
・「マジック」の呪文
《覚醒》
恐怖表(「ベーシック」P127参照)において、朦朧状態以外の各効果は以下のように扱います。
気絶(17、18、19、26、27)…《覚醒》に−3修正
卒倒(20)…《覚醒》に−3修正
昏睡状態(28、29、38、39、40)…《覚醒》に−3修正
硬直(30)…《覚醒》に−6修正
痙攣(31)…《覚醒》に−6修正
発作(32)…一瞬だけなので、《覚醒》の必要は無い
また、魔化を追加します。
魔化:(b)ベッドや枕。寝ている相手に《覚醒》が掛かる。掛かる時間を「毎朝7時15分」「6時間以上寝た時」などのように決めること。必要エネルギー100。
《再生》《瞬間再生》
四肢や感覚器官だけではなく、体内の臓器も再生する事が可能です。ただし〈診断〉判定が必要であり、最重要器官(人間の場合、脳と心臓)は再生する事はできません。
《老化停止》
魔化を追加します。
魔化:常動型の装身具。老化を停止するのではなく遅くするだけ。必要エネルギーは(老化を遅くする倍率−1)×1000。最低1000(速度1/2)、最大9000(速度1/10)。
《復活》
もう少し手軽に復活が可能な世界の場合、エネルギー消費を小さくして(最低ラインは《瞬間再生》の80)、その代わりに何らかの代償が必要となるバリエーションを作った方がいいでしょう。「失敗すると灰になる」(ウィザードリィ)、「何年か老化する」(ワースブレイド)、「レベルが減る」(D&D)等が参考になるかと思われます。
復活に信仰が関わる世界の場合、信仰心が乏しいと達成値に−1〜15の不利な修正を受けます。特に無神論者(−5〜15CPの「嫌な行動」か「妄想」)の場合、魂が存在しないと見なして復活させる事すらできなくなります。
例:《神性復活》(至難)通常
神聖な存在の助力を受けて、死亡した生物に生命を取り戻します。基本的には《復活》に従いますが、肉体がなくても遺品(少なくとも、死亡以前1ヶ月以内から、遡って1ヶ月以上愛用していた品)を用いて、−5の修正を受けて復活させる事が可能です。ただしこの呪文では、蘇生の際に、衝撃により生物は1D-1(最低1)CPを失います。蘇生の際には欠損していた部位も再生されますが、辛うじて使えるようになるまで1週間、完全に使えるようになるまで1ヶ月掛かります。
助力をする神聖な存在に決定的な不興を買った生物(敵対する存在の信徒、悪魔との契約者、無神論者など)は、この呪文で復活させる事を拒否されます。
持続:永久
消費:80。この呪文に限り、1CPを消費すれば通常のエネルギーを消費せず使用ができる。
準備:1時間
前提:「聖職者」あるいは何らかの「神聖さ」と、《再生》《霊媒》
魔化:復活を助ける祭壇。儀式参加の前提を満たさない参加者でも無制限にエネルギーを注ぎ込められ、反対者がエネルギーを相殺する事も阻止できる。必要エネルギー3000。
・「グリモア」等の呪文
《麻痺治療》
《視覚回復》
《聴覚回復》
エネルギー消費の処理が面倒なら、基準となるHP・視覚・聴覚を常に「10」と見なします。
《精神療治》
「妄想」については、術者と目標の双方の社会で共通して「間違った事」とされている場合のみ取り除く事が可能になります。
・自作呪文
《耐久力感知》情報/知力で抵抗
目標の最大HPとHPの現在値が分かります。キャラクターの視点では「人間の平均的な耐久力(10)からどれほど掛け離れているか」が分かるとします。生物にしか効きません。
消費:1
前提:《生命力賦与》
魔化:(a)錫杖、装飾品。必要エネルギー100。
(b)常動型の眼鏡やバイザー。着用者が認識している相手にしか働かない。必要エネルギー500。
◇ルナル:サリカ神官、ファウン入信者、ナーチャ神官、レスティリの〈弟・妹〉、白の月、黒の月
《生命力回復》特殊
この呪文を15レベル以上で修得していると、自然治癒(「ベーシック完訳版」P166〜168)の速度が2倍になります(医療処置の頻度、及び《接合》《再生》などの回復速度も含みます)。20レベル以上なら自然治癒速度が5倍です。技能判定の必要はありません。
前提:素質1+《生命力賦与》
◇ルナル:高司祭共通、ファウン入信者、レスティリの〈弟・妹〉、〈導き手〉共通、爬虫人(全て)、グルグドゥ、白の月、黒の月
《癒しの矢》射撃
《呪いの矢》とは逆に、治癒系の呪文を矢のように飛ばします。
(1)まず呪文を唱えると、手元に白い光の球が生まれます(込められた呪文を知っている魔術師なら、それによる効果も分かります)。
(2)次にこの呪文を、〈呪文射撃/呪いの矢〉で撃ち出して目標に当てて下さい。目標が治癒を拒む場合は射撃呪文に有効な防御が可能です。この場合は《呪いの矢》と同じく、受動防御や防護点は意味を持ちません。
(3)最後に込めた呪文の成功判定を行います。本来抵抗できない呪文に抵抗したい目標は、この際知力で抵抗できます。
《癒しの矢》に込められる呪文は、《体力賦与》《生命力賦与》《覚醒》《小治癒》《大治癒》と《瞬間解毒》です。ルナルの死霊系呪文《死人の癒し》や《死人修復》やその他の呪文も、GMの判断次第で込められる事にして構いません。
持続:射撃するまで
消費:2(成功すれば矢に込める呪文のエネルギーも)
前提:素質2+矢に込める呪文
魔化:杖、錫杖。矢は先端から発射される。魔術師しか使えず、作成者の設定した1種類しか発射できない。必要エネルギーは「込める呪文を魔化するエネルギー+600」。
◇ルナル:サリカ神官、ファウン神官、ナーチャ神官、レスティリの〈兄・姉〉、爬虫人(亀人)、白の月、黒の月
《最大治癒》(至難)通常
目標の受けているダメージが上限なしで回復します。傷付いて使えなくなった部位はそのままです。1日に複数回使用すると、《小治癒》と同様に不利な修正を受けます。
持続:永久
消費:1〜(回復量は消費エネルギーの4倍)
準備:1分
前提:素質2+《接合》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖や錫杖。魔術師にしか使えず、目標に接触する必要がある。必要エネルギー3000。
◇ルナル:ファウン高司祭、レスティリの〈導き手〉、爬虫人(亀人)、白の月、黒の月
《特定療治/種別》通常
1種類の病気にしか効かない《療治》です。〈診断〉の判定は不要ですが、対象でない病気に対しては呪文の判定に−10の修正を受けます。
持続:永久
消費:3
準備:1分
前提:《療治》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖や錫杖。魔術師にしか使えず、目標に接触する必要がある。必要エネルギー800。
◇ルナル:ファウン神官、レスティリの〈兄・姉〉、爬虫人(亀人)、白の月、黒の月
《特定解毒/種別》通常
1種類の毒にしか効かない《解毒》です。〈毒物〉の判定は不要ですが、対象でない毒に対しては呪文の判定に−10の修正を受けます。
持続:永久
消費:3
前提:《解毒》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖や錫杖。魔術師か〈医師〉20レベル以上のキャラクターにしか使えず、目標に接触する必要がある。必要エネルギー400。
◇ルナル:ファウン神官、レスティリの〈兄・姉〉、ジャングの〈兄・姉〉、爬虫人(亀人)、白の月、黒の月
《疾病排除》通常/抵抗は特殊
《療治》と同じく病気を治しますが、〈診断〉判定が不要で、しかも全ての病気を一度に取り去り病気によるダメージも完全回復します。しかし肉体への干渉力が強過ぎるため、生命力による抵抗に失敗すると生命力が1D日後まで1点低下します(ファンブルすると生命力の低下は永久)。呪文への抵抗に成功しても、病気を治す効果の方は普通に受けられます。
この呪文は危険な呪文であるため、魔法研究が進んで危険性が立証された世界では基本的に修得や使用が違法となります。
持続:永久
消費:4
準備:1分
前提:《療治》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖、錫杖。魔術師にしか使えず、目標に接触する必要がある。魔法研究の進んだ世界では違法な品物。必要エネルギー1500。
◇ルナル:《療治》と同じ
《内臓疾患排除》(至難)通常/抵抗は特殊
内臓疾患を強制的に治します。〈診断〉判定は必要ありません(《再生》で内臓疾患を治す場合、大きなペナルティを受けた〈診断〉判定が必要です)。しかし肉体への干渉力が強過ぎるため、生命力による抵抗に失敗すると生命力が1D日後まで1点低下します(ファンブルすると生命力の低下は永久)。呪文への抵抗に成功しても、内臓疾患を治す効果の方は普通に受けられます。
この呪文は危険な呪文であるため、魔法研究が進んで危険性が立証された世界では基本的に修得や使用が違法となります。
持続:永久
消費:40
前提:《瞬間再生》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖、錫杖。魔術師にしか使えず、目標に接触する必要がある。魔法研究の進んだ世界では違法な品物。必要エネルギー4000。
◇ルナル:《瞬間再生》と同じ
《集団治癒》(至難)範囲
《大治癒》を範囲全体に使用します(範囲内に術者がいれば、術者も他のキャラクターの半分だけ回復します)。1ヘクスに入れるキャラクターは軽傷なら3人、重傷なら1人が限度でしょう。また群れをなす小動物は全体で1つの目標として扱えますが1ヘクスには1つしか入れず、それまでに受けたダメージの半分(端数切り捨て)を超えるダメージは「その分の小動物は既に死んでしまった」と見なすため回復させる事はできません。治癒魔法の連続使用によるペナルティの計算では、この呪文は《大治癒》と見なします(ですので、同じ呪文を掛けられながら、あるキャラクターは回復し、別のキャラクターは負傷するという事もありえます)。
持続:永久
消費:1〜4(最低直径3ヘクス)
前提:素質2+《大治癒》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖、錫杖。魔術師にしか使えず、範囲内に接触する必要がある。必要エネルギー2500。
◇ルナル:サリカ高司祭、ファウン高司祭、ナーチャ高司祭、レスティリの〈導き手〉、白の月、黒の月
《部位再生/種別》(至難)通常
特定部位にしか有効でない《再生》です。指定された部位以外にも掛けられますが、判定に−10の修正を受けます。
持続:永久
消費:10。試せるのは一度だが、《再生》とは別に回数を計算する。
準備:唱えるのに1分、再生するまで半月掛かる
前提:《再生》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖、錫杖。魔術師にしか使えず、目標に接触する必要がある。必要エネルギー1500。
◇ルナル:ファウン高司祭、レスティリの〈導き手〉、白の月、黒の月
《仮死》通常/知力で抵抗
目標は生命活動と精神活動が一時的に停止して仮死状態になり、呪文の維持が切れると復活します。「死んで」いる間は《活動中断》とは違い出血は停止していませんが、病気は進行が停止し、ほとんどの情報伝達系呪文と精神操作系呪文が無効になります(「生きて」いないため、《生命感知》にも反応しません)。《覚醒》で起こす事はできず、《対抗呪文》《呪文除去》を使うしかありません。
持続:1日
消費:10・10
準備:2秒
前提:《活動中断》《思考停止》《生命力奪取》
◇ルナル:白の月、黒の月(第一師団)
《両性具有化》(至難)通常/生命力で抵抗
この呪文の目標の肉体は、一時的に両性具有になります。肉体はどちらの性的能力も持ちますが、男性を変化させても受胎能力は備わりません。この呪文で変化した女性が他の女性との間に子供を作った場合、(性染色体がX染色体だけになるため)人間なら必ず女性になります。何らかの理由により性的機能が働いていない対象に掛けても、この呪文は効果を及ぼしません。
持続:1時間
消費:6・6
準備:1分
前提:《活力》《体変え》
魔化:常動型の装身具。身に付けた瞬間とそれから1時間毎に抵抗し、3回失敗すると完全な効果が及ぶ。必要エネルギー800。
◇ルナル:白の月、黒の月(第六師団)
《覚醒指》通常
範囲型でない《覚醒》です。普段はそう有利な呪文でもありませんが、近接戦闘中の味方に掛けるには最適でしょう。名前に反し、掛ける際に目標に触れる必要はありません。
持続:一瞬
消費:1
前提:《生命力賦与》
魔化:《覚醒》と同じ
◇ルナル:《覚醒》と同じ
《癒しの手》(至難)通常
目標に《大治癒》と《覚醒》の効果を同時に与えます。ただしこの呪文は、目標に接触しないと掛かりません。治癒魔法の連続使用によるペナルティの計算では、この呪文は《大治癒》とは独立して数えます。
持続:永久(覚醒効果は一瞬)
消費:1〜4(回復する生命力は消費エネルギーの2倍)
前提:素質2+《大治癒》《覚醒》
魔化:治癒のシンボル(蛇、一角獣など)を刻んだ杖、錫杖、装身具。魔術師か〈医師〉20レベル以上のキャラクターしか使えず、目標に接触して使う。必要エネルギー1800。
◇ルナル:サリカ高司祭、レスティリの〈導き手〉、白の月
《応急手当》通常
目標に〈応急処置〉と同じ効果を与えます(医術の文明レベルは、術者の属する社会の物を使います。ただし最低でも1です)。この呪文に加えて、同じ目標に〈応急処置〉を行い傷を治療する事はできません。
治癒呪文が聖職者の魔法に独占される世界の場合でも、この呪文はそれ以外の術者も使える数少ない治癒呪文となる事が普通です。
持続:永久
消費:1
準備:通常の応急処置1分ごとに1秒(最低でも10秒)
前提:《生命力賦与》
魔化:杖。目標に接触して使う。必要エネルギー300。
◇ルナル:サリカ入信者、ペローマ神官、ファウン入信者、ナーチャ入信者、レスティリの〈弟・妹〉、爬虫人(亀人)、白の月、黒の月
《防虫》通常
目標が存在するヘクスには、虫(昆虫、および類似した節足動物の一部)が寄り付かなくなります。殺虫剤や《昆虫制御》などで虫が目標の側に寄る事を強制された場合、虫は目標の存在するヘクスに対する全ての行動に関して敏捷力と知力に-4の修正(最低でも1まで)を受けます。群れや大群は与えるダメージが半減し、受けるダメージが2倍になります。動物系呪文とは異なり、この呪文は知的な存在にも効力を持ちます。
持続:10分
消費:3・1
準備:2秒
前提:《殺菌》《昆虫制御》
魔化:香木の杖、錫杖、装身具、照明器具。必要エネルギー200。
◇ルナル:ペローマ高司祭、ジェスタ高司祭、リャノ入信者、〈兄・姉〉共通、爬虫人(亀人)、白の月、黒の月
《特定精神療治/種別》通常
1種類の狂気にしか効かない《精神療治》です。対象でない狂気に対しては呪文の判定に−10の修正を受けます。似通った狂気なら、この修正は緩和されます。
持続:永久
消費:特徴によって得られるCPの2倍
準備:5分
前提:《精神療治》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖や錫杖。魔術師にしか使えない。必要エネルギー800。
◇ルナル:アルリアナ高司祭、爬虫人(亀人)、白の月、黒の月
《特定中毒療治/種別》通常
1種類の毒にしか効かない《中毒療治》です。対象でない中毒に対しては呪文の判定に−10の修正を受けます。
持続:永久
消費:「中毒」のCPの2倍(入手可能性と合法性は除外)。「アルコール中毒」は30。
準備:5分
前提:《中毒療治》
魔化:蛇の模様を刻んだ杖や錫杖。魔術師か〈医師〉20レベル以上のキャラクターにしか使えず、目標に接触する必要がある。必要エネルギー400。
◇ルナル:アルリアナ高司祭、爬虫人(亀人)、白の月、黒の月
―転送系呪文―
転送系呪文の使用に際して、目的地のマナの密度は一切影響しません。ただし次元間を移動する呪文は、マナが「なし」の場所を目的地とする事はありません。
「グリモア」のルールでは、《瞬間移動》などにより転移しても、元の速度を保持したまま出現します。しかしこれを厳密に守ると、時速200km以上で走る列車から地上に転移すると目を背けざるを得ない状態になり、惑星の低緯度地帯から高緯度地帯に転移すると見掛けの自転速度の差分だけ自転方向へ吹っ飛ぶという、悲劇だか笑い話だかよく分からない状態に陥る事でしょう。特にTLの高い世界では、このルールの代わりに「転移した直後には移動速度は0になり、移動先の空間に既に及んでいる引力や慣性の影響を完全に受けている状態になる」という事にしても構いません。つまり落下中に地上に転移しても地面に激突はしませんし、惑星の自転で吹き飛んだり客車の最後尾に叩き付けられたりする事もありませんが、オートバイで疾走しながら転移すると時速0kmから加速をやり直さないといけません。
・「マジック」の呪文
転送系ともなる呪文は、以下の通りです。
移動系:《瞬間移動》《瞬間回避》《他者移動》
死霊系:《悪魔召喚》《異次元召喚》《悪魔退散》
防御/警戒系:《瞬間移動阻止》
・「グリモア」等の呪文
・魔法の門と扉
「門」を通過する際に掛かる時間は「一瞬」と見なします。体の一部が「門」にはめられても、抵抗をあきらめて通過するまでは「入口側に存在する」と見なします(つまり、「入口側と出口側に同時に存在する」ような事にはなりません)。
「門」に体の一部が引っ掛かった状態で「門」が消えると、「門」に入った部位の割合に関わらず、1/2の確率で門の入口側か出口側に放り出されます。
裏側から「門」に入り、途中で引き返そうとしても、いきなり引っ掛かるような事はありません。しかしそこで身をよじり、小石を表側から「門」に投げ込めば、小石はそのまま転移してしまいます。
無生物は「門」に踏み込むだけで転移されますが、「門」の周辺を満たしている物質は流れ込む事はありません。あらゆる形質のエネルギー(熱、電気、マナなど)は、放射状態では「門」を通り抜ける事はできません(エネルギー系の射撃呪文は通過が可能ですが、噴射呪文は止められます)。
「門」の大きさは最大で90cm×180cm=16200cm2の平面になりますが、これは一辺が127.3cmの正方形、直径143.6cmの円に等しくなります。分離不可能な固体が存在する場所に「門」を開く事はできません。この大きさは《門作成》の記述にあるものですが、《隠し部屋》や《扉作成》でも同じ大きさになると見なします。
“初期設定”状態の門が放つ光は、月明かり(視覚判定−5)相当として扱います。
世界設定によっては、立体の「門」も存在します。立体の「門」は短辺と長辺の比率が1:2以内の直方体(立方体を含む)か完全な球体にのみなり、最大で90cm×90cm×180cm=1458000cm3(1.458m3)の直方体、一辺が113.4cmの立方体、直径140.7cmの球体に等しくなります。立体の「門」には裏側はなく、突入すると出口側のランダムな方向に外向きで出現する事になります。
《物体消失》
物体が消えている別の時空は、その物体のみを収納している超小型のポケット次元と見なします。内部には時間の流れが存在せず、《一時停止》の効果が及んでいるものとして扱います。世界によっては物体をアストラル界に送り込んでいるだけという事もあり、隠した品物がアストラル界の住人に奪われる場合もあります。
この呪文で「姿を消し」ている魔化された品物は、持ち主が死亡すると「維持を止めた」と見なし、持ち主のいる次元に戻ってきます。
《隠し部屋》
この呪文によるポケット次元は、“初期設定”では単純な形状(立方体、直方体、球、半球、円柱、円錐、三角〜六角柱、三角〜六角錐など)にしかならないと見なします。内部の重力や気圧などは、「出発地点と同じ」「術者の快適な環境」のどちらかになります。「入口」は術者が入るまでは出入りが完全に自由で、繋がっている場所がポケット次元の壁面に限定される事を除いては、「門」のルールに従います。「出口」についても同様です。
内部にある「薄暗い灯り」の強さは、月明かり(視覚判定−5)相当として扱います。
また、ポケット次元は最大の大きさである「一辺が「技能レベル」の立方体」に全体が収まるサイズでなくてはいけない事とします。技能レベル15で15m×15m×15m=3375m3の空間を作れるからといって、4m×844m2(約29m四方)の大部屋を作る事はできません。
《異次元訪問》
《異次元移動》
《他者異次元移動》
種別分類は「目的地」毎になります。つまり《異次元移動/ルナル》さえあれば、百鬼世界からもユニオラからもルナルに行く事が可能になるという事です。非常に近い異次元に移動・訪問する場合には、エネルギー消費が基本より減少します。
「重なっている」異次元に移動する際には、出現地点は元の世界と対応した地点に限定されます(例えば、現実次元の秋葉原からアストラル界に移動すれば、アストラル界の秋葉原――少なくとも秋葉原に相当する空間――に出現する事になります)。次元と場所の両方を移動する場合には、精神体だけの訪問なら《幻視》(アストラル界なら視界の制限を無視)と、完全な移動なら《瞬間移動》と組み合わせて、低い方のレベルを基準に、修正を全て合計して、必要エネルギー(と技能レベルによる減少分)も合計して判定します。
「重なって」いない異次元に移動する場合には、出現地点は術者かGMの任意となります。そのような異次元は、「非常に近い」と見なされる事は決してありません。
《瞬間無敵》
《他者無敵》
英語名に近い《退避》《他者退避》に名称を変更しても構いません。
別次元に移動するのでなく、《幽体離脱》のように非物質化して攻撃を回避している場合、《霊剣》のような精神体に有効な攻撃を回避する事はできません。
《緊急回避》
《他者緊急回避》
英語名に近い《時間跳躍》《他者時間跳躍》に名称を変更しても構いません。
《門作成》
固定された「門」が移動により想定していた距離(もしくは次元間距離や時間)より遠くへ離れると、「門」はエネルギー不足で機能しなくなります。このような場合、《門作成》を再度唱えて不足分のエネルギーを充填すれば、再び「門」を開く事が可能になります。あらかじめエネルギーを余分に消費して「門」を作っておけば、遠くへ離れても機能の停止をある程度まで避けられます。過去へ時間移動する門のみは、このルールの対象外としても構いません。
・自作呪文
《転送安定化》特殊
術者が同時に使用する転送系呪文が、判定に失敗やファンブルしてもランダム転移を起こさなくなります。
消費:2
準備:+1秒。技能レベルで軽減できない。
前提:転移を行う呪文2種
◇ルナル:アルリアナ高司祭、グルグドゥ、白の月、黒の月
《位置交換》(至難)特殊/知力+1で抵抗
目標を術者の位置に、術者を目標の位置に瞬間移動させます。失敗またはファンブルした時の扱いは《他者移動》に準じて下さい。
消費:《瞬間移動》と同じ
前提:《他者移動》
魔化:杖、錫杖。魔術師にしか使えず、目標に向ける動作に1ターン必要。必要エネルギー3000。
◇ルナル:白の月、黒の月(第一師団)
《アストラル歩行》(至難)特殊
術者は一時的に、自分自身と運んでいるもの(重荷まで)の存在の位相をアストラル界(もしくは現実世界と重なっている他の異次元)に転移します。《異次元移動》とは違い、持続が切れると術者は元の次元に放り出されます。もし何らかの事情で元の次元に戻れない場合、術者はそのままアストラル界に取り残されますが、《アストラル歩行》を再度唱えて元の次元に抜け出す事は可能です。
持続:1分
消費:8・4
準備:5秒
前提:素質2+《アストラル視覚》
魔化:なんでも。必要エネルギーは通常の100倍。
◇ルナル:なし
《他者アストラル歩行》(至難)特殊/知力+1で抵抗
他者や物体を一時的にアストラル界(など)に転移させます。転移を予測していなかった場合、〈身体感覚〉に失敗すると方向を見失います。
持続:1分
消費:8・4
準備:5秒
前提:素質3+《アストラル歩行》
魔化:なんでも。必要エネルギーは通常の100倍。
◇ルナル:なし
《次元牢》通常/知力で抵抗
目標は別の場所、次元、時間への移動、非実体化、実体化が全て不可能になり、存在している次元に囚われます。
持続:1分
消費:6・4
準備:2秒
前提:《アストラル防御壁》《瞬間移動阻止》
魔化:(a)杖、錫杖、装身具。魔術師にしか仕えない。必要エネルギー600。
(b)常動型の拘束具。必要エネルギー600。
◇ルナル:白の月、黒の月
―動物系呪文―
・「マジック」の呪文
《動物制御》
対象が哺乳類に限定されるので、《哺乳類制御》と呼んでも差支えありません。
《変身》
《他者変身》
ルナルの《化身》と同様に、世界によっては肉体操作系として扱っても差支えないかもしれません(特に、動物系呪文が乏しい世界では)。
・「グリモア」等の呪文
《(分類)制御》
追加リストを使わない場合、以下の呪文が対応します。
原生動物、下級後生生物→《軟体動物制御》
甲殻類、蜘蛛→《昆虫制御》
両生類→《爬虫類制御》
《合成獣制御》《合成獣撃退》
人間の部位は「哺乳類」と見なします。
これらの呪文と組み合わせる《〜制御》には、動物系呪文以外には《動く植物》《機械制御》《悪霊祓い》を使う事が可能とします。例えば、犬の悪霊が取り憑いたサイボーグ巨大蠍を《合成獣制御》するには、《動物制御》《甲殻類制御》《機械制御》《悪霊祓い》を全て知っている必要があります。対象が珪素生命体なら《石変化》が必要かもしれません。
《蜘蛛の糸》
「パワーアップ/SKA」の《粘糸》と、ほぼ同じですが前提は異なります。GMが望むなら、《結び目》を前提にする事も可能にして、その場合は物体操作系に属する事にしても構いません。もちろん、《蜘蛛の糸》と《粘糸》を別の呪文として扱っても構わないでしょう。
《部位変身/種別》
「クモの腕」は、1ターンに1回、自由行動を用いて役割を「脚」に変えられるという事にします。もちろんこの場合、自由行動で役割を「腕」に戻す事もできます。この腕(脚?)による攻撃は、通常のパンチとして扱います。
《合成変身》
合体させる対象には、動物以外を含む事はできません。ただし機械系呪文が発達した世界では、他の変身呪文と同様に機械と合体させる事も可能かもしれません。移動や攻撃を行う自然植物が存在する世界でも、植物と合体させる事が可能になります。合体させる対象は、全て知的な存在でも構いません。
着衣は(胴体の基準となった)1体が着ているものが優先され、他の衣服は分離するまで消えたままです。
合体中に受けた負傷や呪文は、分離する際に均等に分担されます(HPに大きな格差がある場合、ダメージを均等分割するのでなく、最大HPに対する欠損度合を均等にします)。分割できない効果なら、ランダムに1体が引き受けます。合体前から受けていた負傷や呪文は、合体時にも引き継がれ(疲労やダメージは数値ではなく割合を)、分離する際に元の持ち主に返されます。合体中に治癒された場合の影響もやはり、分離する際に均等に分担されます。
・自作呪文
《部位変身/種別》
皮膚、毛皮、鱗、甲羅などが分厚い動物の部位に変身した部位は、受動防御を1点、防護点を1〜2点得ます。
また、呪文のバリエーションを追加します。
・犬の頭(消費5)
目標の頭は犬の頭になります。噛み付きのダメージは「切り/1D+2」となり、犬の持つ鋭い嗅覚を発揮できるようになります(「百鬼」の[超嗅覚]相当)。副次的に「色盲」の特徴を得て、1ターン以上の間全く動いていない相手に対しては「近視」として扱います。
・猫耳猫尻尾(消費4)
目標に猫の耳と尻尾が生えます(本来の耳は消えています)。「指向性聴覚1レベル(通常の2倍遠くから物音を聞ける)」「〈軽業〉や転倒回避など、バランスを取るための判定に+3」の効果を受けます。
・キツツキの嘴(消費5)
目標の頭は鋭い嘴を持つキツツキの頭になります。嘴の攻撃は「刺し/1D+2」のダメージを与え、命中すると突き刺さります(抜く際には最低でも体力12と見なします)。この攻撃は木に対して2倍のダメージを与えます。副次的に「鋭敏視覚5レベル」「夜盲症(暗さによる不利な修正が2倍)」の特徴を得ます。
・オオトカゲの尾(消費4)
目標に大蜥蜴の尾が生えます。長さは「格闘〜2」になり、「叩き/2D−1」ダメージを与えます。
・蟹バサミ(消費5)
目標の腕は巨大な蟹の鋏になります。蟹の鋏での攻撃や組み付きは最低でも体力15として扱います(更に、鋏は硬いのでパンチのダメージに+2されます)。この状態では武器は使えず、正確な指の動きが必要な行動もできません。
・大蛸の触腕(消費5)
目標の腕は大蛸の触腕になります。長さは「1・2」になり、最低でも体力15として「組み付き」「倒し」「押さえ込み」「締め付け」を行えます。本来は両手が必要な「締め付け」も片手で行えます。触腕は弾力が大きいため、「叩き」ダメージが防護点を引いた後で半減(端数切捨て)します。この状態では武器は使えず、正確な指の動きが必要な行動もできません。
・カジキの上顎(消費5)
目標の頭はカジキの頭になります。鋭い上顎の突き刺し攻撃は「刺し/1D+3」のダメージを与え、命中すると突き刺さります(抜く際には最低でも体力12と見なします)。副次的に「広視界」「色盲」の特徴を得ます。
・鮫の頭(消費5)
目標の頭は鮫の頭になります。《剣歯虎の牙》と似ていますが、ダメージは「切り/2D−1」です。副次的に「色盲」の特徴を得ます。
・トンボの翅(消費4)
目標の背中に蜻蛉の翅が生えます。《羽根の腕》と似ていますが、腕の使用を制限する事はありません。
・クワガタの顎(消費5)
目標の頭は大顎を備えたクワガタの頭になります。《ワニの顎》と似ていますが、「広視界」の代わりに「暗視」を得ます。
・カマキリの鎌(消費4)
目標の腕は鎌を持つ蟷螂の前脚になります。ダメージは「切り/2D−2」です。この状態では武器は使えず、正確な指の動きが必要な行動もできません。
《群れ探知》情報
《動物探知》に似ていますが、群れを作っている動物のみを探知します。「群れ」の最低限の個体数は、呪文を使用する際に術者が決めて下さい。
消費:4(1週間につき1種類1回)
前提:素質1+《動物探知》+対象となる《〜制御》
◇ルナル:リャノ神官(前提は《魚制御》のみ、魚しか探知できない)、プファイトの〈兄〉〈姉〉、〈導き手〉共通、白の月、黒の月
《動物追跡》情報
《追跡》と似ていますが、動物にのみ有効です。
持続:1時間(1日に1回)
消費:3・1
準備:1分
前提:《動物探知》
◇ルナル:プファイトの〈兄〉〈姉〉、〈導き手〉共通、白の月、黒の月
《大群制御》範囲/知力+2で抵抗
広範囲の動物を、種類にかかわらずまとめて操る呪文です。術者が《〜制御》を修得していない種類の動物には効果がありません。操るには集中が必要で、知的な存在(普通は平均知力8以上)には効果がありません。
持続:1分
消費:2・半(最低直径5ヘクス)
準備:3秒
前提:《〜制御》2種
魔化:杖、錫杖、装身具。1つの系統の動物にのみ有効なら必要エネルギー1500。有効な系統が1つ増えるごとに必要エネルギーに+300。
◇ルナル:〈導き手〉共通、白の月、黒の月
《独立制御》特殊
《〜制御》の呪文を、集中しなくても「プログラム」通りに動物を操るようにできます。扱いは《独立幻覚》に準じます。
持続:対象の呪文が持続する限り
消費:2
準備:5秒〜
前提:《〜制御》1種
◇ルナル:〈兄・姉〉共通、白の月、黒の月
《知的制御》特殊
《〜制御》の呪文に術者と同じ知力を持たせ、自分の判断で行動させます。扱いはルナルの《知的幻覚》に準じます。
この呪文にファンブルすると、動物は知力が+1(最低8)され、ほとんどの動物系呪文を受け付けなくなります。術者に対して+2修正で反応判定を行い、GMが行動を決めて下さい。
持続:対象の呪文が持続する限り
消費:5
準備:3秒
前提:《独立制御》
◇ルナル:〈導き手〉共通
―肉体操作系呪文―
この系統の呪文は、通常の生物の肉体だけでなく、非実体の「肉体」(精神体など)にも作用する事にします。
・「マジック」の呪文
《ひきつり》
手に掛けるだけの呪文では寂しいので、以下のような使用法を考えました。
・顎…口が一瞬緩み、こじ開ける手掛かりや薬を飲ませる隙を与えます。
・横隔膜…しゃっくりを起こし、再度の生命力判定に失敗すると呪文の詠唱が中断されます。詠唱不要な呪文を妨害する事はできません。
・脚…足元を覚束なくさせて梯子から落としたり、ふら付かせて足払いさせやすくしたりします。
《目くらまし》
光による感知能力(蛇の赤外線感知など)は、普通の「目」を使っていなくても封じる事が可能です。同様に、蝙蝠の超音波感知は《耳封じ》で封じられます。
《腕痺れ》《腕萎え》
「四肢」ならどれでも呪文の目標にできる事に注意して下さい。脚はもちろん対象に含まれますが、翼が含まれるかはGMの判断次第です。
《腕萎え》
萎縮した四肢は、治癒系呪文(・妖術・超能力etc.)でダメージ相当分のHPを回復させた時点で完治すると見なします。純粋な自然治癒では、たとえHPが完治しても四肢の萎縮を取り除く事はできません。四肢に与えたダメージを忘れた場合、4点分の治癒で完治します。
《疲れ》
厳密に扱うなら、戦闘では基本致傷力、荷重、疲労、武器の準備時間に影響します。疲労点にも影響しますが、一時的に疲労点が0以下になって気絶しても、呪文が切れた時点で即座に意識を取り戻します。体力が疲労点より低い生物の場合、体力だけが0以下になると、身動きはできませんが意識はそのままです。
ゲームを円滑に進行させたい場合は、再計算が面倒な荷重だけは無視しても構わないでしょう。この扱いを取る場合、《怪力》でも荷重への影響を無視します。
《足止め》
《足もつれ》
地霊系と機械系(「グリモア」参照)にも、似た効果の呪文を作成できるでしょう。以下はその例です。
・地霊系:《転倒》《地の束縛》
…機械や無生物にも有効だが、非実体には効果が無く、目標が土や石の面に接していないと無効。前提は《転倒》が「《石変化》」、《地の束縛》が「《転倒》《土を石》」。
・機械系:《脚部誤作動/文明》《脚部束縛/文明》
…機械にのみ有効。前提は《脚部誤作動》が「《誤作動》《弱点看破》」、《脚部束縛》が「《脚部誤作動》《機能停止》」。
《足止め》
足で歩行を行わない目標であっても、「その場にくっついて」しまうかどうかは、GMの判断次第です。脚部の筋肉や神経が軽く麻痺する事により足を動かせなくしているのなら、「足」がない目標には効果を持ちません(空中や水面を歩いていても、足を使っている限りは移動できなくなります)。足と床面が謎の魔力により結び付いてしまうのなら、「足」以外の接触面――背中や腹部でも容赦なく張り付くでしょう。前提に《不器用》を使っていれば前者、移動系の《韋駄天》を使っていれば後者でしょうか。
この呪文で移動できない状態になっている間は、転がっての移動や姿勢の変更も不可能とします。足が麻痺しているのなら他人に担がれて移動できますが、床面と結び付いているなら引き剥がすまで移動ができません。
・「グリモア」等の呪文
「パワーアップ」にのみ存在する呪文は、以下の通りです。
《気迫弾》(SKA)、《長い尻尾》(MC)
《(能力値)増幅》
対象に「意思」「注意力」を追加できるかもしれません。その場合これらは精神操作系呪文となり、前提はそれぞれ《意思強化》《注意力強化》となります。
《不妊》
いかがわしい方面での使い道を考え付いたそこの貴方、ちょっとガヤン神殿まで出頭しましょう(爆)。
《無味無臭》
まるで目標が《消臭》されそうな誤解を招きかねないので、《鼻封じ》くらいが適当でしょう。
《発作止め》
慢性的な発作を抑えるために、効果を瞬間で終わらせず維持する事もできるようにします。その場合持続時間は1分、消費エネルギーは4・2です。
《リズム》
何だか踊りをさせる呪文のような響きですので、「cadence」の和訳の1つである《拍子》にします。木遣り節や茶摘み歌みたいな効果に相応しいかと。
・自作呪文
《疲れの手》通常
《死の手》と似ていますが、消費エネルギー2点につき1D点のダメージを接触した目標の疲労点に防護点無視で与えます。この呪文で疲労点がマイナスになった場合、疲労点が0を下回った点数×10分間は疲労点が自然回復せず、《覚醒》やその他の手段を使っても気絶したままです。犠牲者が《体力回復》を修得していれば、レベルに応じて回復までの時間が短くなります。
消費:2〜6
前提:素質2+《疲れ》
◇ルナル:ガヤン神官、爬虫人(蛇人)、白の月、黒の月
《衝撃》通常/生命力で抵抗
消費エネルギー1点につき1D点の痛みによる衝撃を、抵抗に失敗した目標に与えます。《痛み》とは違い、「頑強」や「我慢強さ」は抵抗の助けになりません。術者が技能判定にクリティカル、もしくは目標が抵抗判定にファンブルした場合、実際にHPにダメージが及ぼされます。
持続:1秒、維持は不可
消費:1〜3
準備:2秒
前提:《痛み》
◇ルナル:ガヤン神官、ジャングの〈兄・姉〉、爬虫人(蛇人)、白の月、黒の月
《異種族変身/種別》(至難)特殊
術者は他の知的種族に姿を変えます。肉体能力は変身した種族に準じますが、精神的には変化はありません。能力値の変化は基準能力値の格差がそのまま影響を及ぼしますが、基準能力値の格差が大き過ぎる場合はGMの判断によりいくらか相殺した方が良いでしょう。姿が大きく変わらない限り、身に付けていた物はそのままになります。
この呪文は「閉じ込められる」危険はありませんが、《体変え》とは違って特定の個人に化ける事はできません。変身する姿は常に一定です。
持続:1時間
消費:6・2
準備:3秒
前提:素質1+他の呪文6種
魔化:変身する種族に関わる何かを象った装身具。魔術師か対象種族の血を引くキャラクターしか使えない。必要エネルギー1500。
◇ルナル:白の月(黒の月種族には変身不可)、黒の月(術者が黒の月種族である場合、黒の月種族以外には変身不可)
《スキップ》通常/生命力で抵抗
目標はスキップをし続けます。スキップをしている間はバランスを取るための敏捷力判定に−4され、スキップを続ける1分ごとに1点疲労します。通常の移動はできますが、14レベル以下の呪文の使用や細かい作業はできず、射撃武器で狙いは付けられず、全力直線走行による移動力+1ボーナスが得られなくなります。足元が脆い場所での行動や隠密行動にも、甚だしい支障をきたすでしょう。
持続:1分
消費:3・2
前提:《足もつれ》
魔化:(a)杖、錫杖。魔術師にしか使えず、先端を目標に向ける必要がある。必要エネルギー700。
(b)常動型。身に付けているとスキップし続け、やがて疲労で死ぬ危険も……。必要エネルギー300。
◇ルナル:白の月、黒の月
《第三の腕》通常/生命力で抵抗
目標の体(通常は肩の付近)から、新しい腕を生やします。新しい腕は元からある腕と同じ能力を持ちますが、余分にエネルギーを消費しない限り「利き腕ではない」ものとして扱います。この腕に受けたダメージは本体のダメージとは別に考え、呪文が切れてもダメージは本体には及びません。
持続:1時間
消費:5・3、利き腕にするなら8・6
準備:1分
前提:《体変え》
◇ルナル:白の月、黒の月
《汗》通常/生命力で抵抗
目標は大量の汗をかきます。手袋をしていなければ敏捷力判定に失敗すると武器を落としてしまいますし、化粧品を使って〈変装〉しているとメーキャップが落ちる可能性もあります。寒い場所で体温を奪われる速度も3倍になり、そうでなくても全身が濡れて気持ち悪くなるでしょう(「汚れ恐怖症」や「神経質」のキャラクターは、敏捷力と知力に−1されます)。
既に脱水症状を起こしているキャラクターに使用すると、半日分のダメージを追加します。
持続:一瞬。汗は自然に乾くか拭かれるかするまで残る。
消費:2
前提:《ひきつり》《水破壊》
◇ルナル:白の月、黒の月(第一師団、第八師団)
《涙》通常/生命力で抵抗
目標は目に涙を溢れさせます。汚れによる盲目状態は即座に解除されますが、1ターンの間は視覚判定と物理的攻撃に−3の修正を与えます。
持続:一瞬。涙は自然に乾くか拭かれるかするまで残る。
消費:2
前提:《ひきつり》《眩惑》
◇ルナル:白の月、黒の月(第一師団、第三師団)
《くしゃみ》通常/生命力で抵抗
目標は激しいくしゃみをします。吸入した毒を吐き出すのに使用できますが、同時に肉体的な朦朧状態になり、毎ターン生命力判定を行い成功すると回復します。
持続:一瞬
消費:2
前提:《ひきつり》《空気作成》
◇ルナル:白の月、黒の月(第一師団)
《排泄》(至難)通常/生命力で抵抗
目標は急激な排泄をします。「25−生命力」ターンの間肉体的朦朧状態に、「25−意思」ターンの間精神的朦朧状態になり、その後の毎ターン、それぞれ生命力判定と意思判定を行い成功すると回復します。また、急激な排泄に伴って目標は2D点疲労します。他者を目標にした場合、この呪文の判定にファンブルすると、効果が術者に襲い掛かります。
持続:一瞬
消費:8
準備:4秒
前提:素質2+《ひきつり》《脱水》《嘔吐》
◇ルナル:黒の月(第八師団)
《排泄止め》通常/生命力で抵抗
目標は一時的に、汗や涙、嘔吐を含めて一切の排泄を行わなくなります。この呪文の効果はあくまでも一時的なものですので、排泄しない事による不都合を解消するものではありません。
持続:1分
消費:4・2
前提:素質1+《痛み止め》《意思強化》
魔化:杖、錫杖、装身具。必要エネルギー450。
◇ルナル:白の月、黒の月(第一師団、第六師団)
《心臓停止》通常/生命力で抵抗
術者は目標に触れなければいけません。目標の心臓は動きを停止し、4分以内に〈応急処置〉(修正なし、ただし1回のみ)か《覚醒》(−3修正)に成功しないと死んでしまいます。抵抗に+10以上で失敗した場合、目標は1D秒で死亡します(呪文がクリティカルした場合も、改めて目標側の「抵抗」判定を行い、抵抗に失敗した度合を求めて下さい)。抵抗に失敗しても、目標はターン毎に「意思−失敗度」判定に成功する限り敏捷力と知力に−5修正を受けて行動が可能ですが、失敗したら即座に気絶します。
持続:一瞬
消費:10
準備:2秒
前提:素質3+《麻痺》《死の手》
◇ルナル:ガヤン高司祭、爬虫人(蛇人)、白の月、黒の月(第一師団、第七師団)
《身体能力解放》通常
《すばやさ》と《怪力》の効果を同時に発揮します。呪文が重複しても効果を現すのは最もボーナスが高い物だけです。
持続:1分
消費:3〜15(体力と敏捷力を1点高くする毎にエネルギー3点)・同
前提:素質3+《すばやさ》《怪力》
魔化:存在しない。《すばやさ》《怪力》を使うこと。
◇ルナル:ガヤン高司祭
《生命力賦活》通常
エネルギー1点毎に、「仮の」HPを2点ずつ与えます。外傷によりダメージを受けた場合このHPから先に失われ、0になるまで目標にダメージは及びません(一撃で「仮の」HPが0になるより大きなダメージを受けた場合には、その余剰分のダメージだけが目標に及びます)。「仮の」HPは回復させる事はできませんが、呪文が解けた際に「仮の」HPに受けていたダメージが目標に移されるような事はありません。「仮の」HPを魔法その他のエネルギーとして使う事はできません。
病気や飢渇によるダメージを、この呪文で防ぐ事はできません。HP以外(疲労点、能力値その物、特徴、CPなど)に及ぶダメージも防げません。
持続:10分
消費:1〜5・同
準備:2秒
前提:《活力》
◇ルナル:ガヤン高司祭、爬虫人(蛇人)、白の月、黒の月
《足枷》通常/体力で抵抗
《足止め》の強化版です。その場にくっ付いた後で足を引き剥がすための判定は、クリティカルでのみ成功します。
持続:1分、または目標が自由になるまで
消費:5
準備:2秒
前提:素質2+《足止め》
◇ルナル:ガヤン高司祭、爬虫人(蛇人)、白の月、黒の月
《霞み目》通常/生命力で抵抗
目標の目を一時的に霞ませて、視覚判定と物理的攻撃に−5の修正を与えます。
持続:1分
消費:3・1
前提:《光》、または《痒み》
◇ルナル:ガヤン入信者、シャストア入信者、爬虫人(蛇人)、白の月、黒の月
《痒み止め》通常
目標は一時的に痒みを感じなくなります。《痒み》の呪文や虫に喰われた時に伴う痒さ(ルール上は血液毒)の影響を受けなくなります。
持続:10分
消費:1・1
前提:《痒み》
魔化:どんな品物でも構わない。身に着けている者にしか効果がない。必要エネルギー200。
◇ルナル:ガヤン入信者、ジェスタ神官、ジャングの〈兄・姉〉、爬虫人(蛇人)、白の月、黒の月
《三重苦》(至難)通常/生命力で抵抗
目標は一時的に、目が見えなく、耳が聞こえなく、口が利けなくなります。
持続:10秒
消費:9・維持は不可
準備:2秒
前提:素質3+《目くらまし》《耳封じ》《口封じ》
魔化:存在しない。《目くらまし》《耳封じ》《口封じ》を使うこと。
◇ルナル:黒の月(第一師団、第五師団)