◇夜間飛翔同盟者名簿A-1◇

 闇夜に潜む妖怪達の仲間となる、人間キャラクターのデータです。


穂積悠冶(ほづみ・ゆうや)(150CP/未使用CP0)

10/体力:11
45/敏捷力:14
60/知力:15
10/生命力:11
移動力:6.25+1
能動防御:7/10(素手)/-
合計125CP

―特徴―
20/後援者/雨藻(600CP、たいてい)
5/容貌/魅力的
10/我慢強さ
15/感情察知
-10/誠実
-5/義務感/若い女性
-10/好奇心2レベル
-5/お祭り好き
-5/強迫観念/女性美に関しては徹底的にこだわる
-5/気まぐれ
合計50CP/-40CP

―癖―
雨藻に膝枕するのが好き、面白そうな仕事は率先して主導、仕事をサボる奴は即関節技、嘘つきは嫌い、「萌え」に関しては妥協しない

―技能―
8/柔道15
0.5/ランニング8
2/管理15
1/法律13
1/外交13
0.5/礼儀作法14
1/嘘発見17
1/演技14
1/調査14
1/地域知識/市内15
0.5/コンピュータ操作14
0.5/電子機器/保安システム13
0.5/歴史12
0.5/神秘学13
0.5/運転/乗用車(AT車)12
0.5/水泳13
合計20CP

 悠冶は雨藻の恋人で、市役所の広報部門に勤めています。雨藻とは高校時代からの付き合いで、中学生だった雨藻が図書館で本を探すのを手伝ったのが出会いでした。一応言っておきますが、[フェロモン]でたぶらかされたわけではありません(笑)。それ以来緊密な付き合いを続け、自分が一足先に就職しても関係はあまり変わっていません。相手が夢魔だと分かった時も、「そーいう事で振ったらおばさんが怒るだろ?」とばかりに平然としていました。市役所が雨藻の家に近いため、今では仕事が遅くなるたびに(家の両親に連絡してから)転がり込むため、職場では事実上の同棲だといぢめられているそうです(汗)。市内や周辺で起こる怪奇事件は、悠冶の手を通してネットワークに「広報」されます。
 ちなみに不利な特徴や癖をいろいろといじれば、県庁に勤める双子の妹にでもする事が可能です……関係が一気に危なくなりますが。


石畔十太夫(いしぐろ・じゅうだゆう)(75CP/未使用CP0)

-10/体力:9
30/敏捷力:13
30/知力:13
10/生命力:11
移動力:6+1
能動防御:7/9(素手)/-
合計60CP

―特徴―
5/容貌/魅力的
10/美声
5/音楽能力5レベル
15/無感動(超常的な事を除く)
4/意志の強さ1レベル
-5/義務感/家族
-5/義務感/旅館
-10/誠実
-5/嫌な行動/ダジャレを連発
-15/恐怖症/暗闇(軽度)
合計39CP/-40CP

―癖―
泊まる時は和風旅館、しかもできれば温泉のある場所、子供相手だろうと喧嘩は本気、いつもネタ帳を持ち歩く、赤味噌以外の味噌汁は嫌い

―技能―
2/格闘14(ダメージ:叩き/1D-3・1D-1)
0.5/ランニング8
8/商人16
-/会計11
-/管理13
0.5/外交12
0.5/礼儀作法12
0.5/楽器/簫15
0.5/楽器/篳篥15
0.5/楽器/琵琶15
0.5/歌唱17
0.5/作曲15
0.5/吟遊詩人13
0.5/文学/日本古典文学15(その他9)
0.5/運転/乗用車(マニュアル車)11
0.5/地域知識/神奈川県12
合計16CP

 冬霞の両親、春峰(はるみね)と夏樹(なつき)の穎川夫妻が経営する旅館グループ〈翡翠館〉の1つ、箱根の小さな温泉にある一軒宿〈緋毛氈〉の番頭です(翡翠館グループは全ての旅館に別の名前を付けており、よほど旅館に詳しくないと同じグループだと分かりません)。仕事の面で有能な人物で、一見するとお堅い人物のようにも見えますが、実は雅楽のアマチュアとしてはかなりの腕に入り、宮内庁のプロの演奏家達とも顔見知りだという意外な面があります。更に意外な事に、真面目な顔をしてぼそりとダジャレを頻繁に口にするという困った性癖もあります。妖怪達に旅館が半壊されるのを見て以来妖怪達と付き合いができましたが、とりあえず冬霞お嬢様と旅館に迷惑を掛けてほしくないというのが本音の一部です。
 ちなみに穎川夫妻は、現在はグループ企業の実地監督のために北海道の十勝、岩手の八幡平、栃木の那須、長野の戸隠、愛知の三河湾沿岸と奥三河、岐阜の奥飛騨、紀伊半島南部の熊野、熊本の阿蘇、宮崎の高千穂などを行き来する毎日を送っており、長女を残して愛知県に引っ越してしまっています。


時次標葉(ときつぐ・しめは)(75CP/未使用CP0)

-15/体力:8
10/敏捷力:11
45/知力:14
0/生命力:10
移動力:5.25
能動防御:5/7(素手)/-
合計40CP

―特徴―
20/特殊な背景/妖怪の血脈
15/容貌/美しい
8/意志の強さ2レベル
15/感情察知
-5/義務感/妹
-10/財産/貧乏
-10/誠実
-10/恐怖症/高所(軽度)
-4/正直
 妖怪に関する事を除く(-10%)
-1/才能がない/歌唱(音痴)
合計58CP/-40CP

―癖―
いつも温和、仕事場では常に真剣、外出の行きと帰りには別のコースを使う、新作メニューは妹に試食させる、二次会ではカラオケに行きたがる

―技能―
1/格闘11
1/家事13
2/調理15
1/接客13
1/商人13
2/外交13
1/言いくるめ13
0.5/地域知識/神奈川県13
0.5/地域知識/愛知県13
0.5/文学11
0.5/歴史11
0.5/神秘学12
0.5/コンピュータ操作13
合計12CP

―妖力―
10/妖怪の抵抗力
合計10CP

 盈樹の姉です。先祖に妖怪がいたらしく、元々妖怪の能力を微弱に備えていたために新たに目覚めた妖怪と勘違いされてスカウトされましたが、誤解が解けてからも記憶を消されずに関係を持っていました(というか、普通の[記憶操作]は妖怪に効果がないのですが)。事故に遭遇した妹が行方不明になった際に「もしかして」という事でネットワークに連絡した甲斐あって取り戻す事に成功し、その時に瀕死だった妹が妖怪として改造されたという事を、改造した妖科学者から直接聞きます。それからしばらくはお互いに秘密を知らないふりをしていましたが結局バレてしまい……事が事なので幸いにも笑い話で済みました。現在は故郷の愛知県の大学に通っており、しょっちゅう帰っては妹の面倒を見ています。


無学照実(むがく・しょうじつ)(150CP/未使用CP0)

30/体力:13
45/敏捷力:14
20/知力:12
20/生命力:12
移動力:6.5+1.5
能動防御:8/9(杖)・9(素手)/-
合計115CP

―特徴―
10/オーラ感知1レベル
15/妖気知覚5レベル
5/聖職者
10/我慢強さ
4/意志の強さ1レベル
10/後援者/念寂(350CP、ときどき)
-5/義務感/檀家の信徒
-10/かんしゃく
-10/直情
-15/平和愛好/専守防衛
合計54CP/-40CP

―癖―
俗名は他人には内緒、槍術の鍛錬は欠かさない、「般若湯」が好き、病気の相手に(脈絡もなく)葛根湯を薦める、尊敬する一番の人物は無学祖元

―技能―
2/槍14(上質の槍、ダメージ:刺し/1D+4(2D))
+3/杖14(同上、ダメージ:叩き/2D+1)
4/空手14(ダメージ:叩き/1D・1D+2)
4/ランニング12
4/哲学/仏教17(その他11)
0.5/サンスクリット10
1/書道13
1/家事11
1/調理12
0.5/礼儀作法11
1/吟遊詩人11
1/応急処置12
0.5/登攀12
0.5/探索11
1/地域知識/横浜12
1/生存/山岳11
合計26CP

 鶴見の総持寺の末寺にあたる小さなお寺の住職で、化け狐の念寂の飼い主です。生まれつき他人のオーラを見る事ができたために僧侶としての修業に入りましたが、それだけでは飽き足らずに自分で越前の山奥に踏み入って山中修行を行いました。その際にたまたま妖怪達の争いに巻き込まれてしまい(増強した[人払い]で展開した異空間をよく見抜けたものですが)、変わり者だった無学照実はそのまま妖怪達と意気投合してしまいました。そういった経験があったために、豊川稲荷で念寂を見付けて即座に地元のネットワークに伝え、これも因縁のなせる業とばかり教育係を請け負って神奈川県まで連れ帰ったのです。寺では念寂と常に共にいて、檀家の子供達の愛撫の魔の手(笑)からしばしば庇っていたりします。


ブールス・ビン・スライマーン・アル・マシュリク(150CP/未使用CP0)

0/体力:10
10/敏捷力:11
60/知力:15
20/生命力:12
移動力:5.75+1.25
能動防御:7/7(素手)/-
合計90CP

―特徴―
10/後援者/ビルキース(350CP、ときどき)
20/財産/富裕
15/地位レベル4(大使)
20/特権階級/外交官特権
10/美声
10/カリスマ2レベル
4/意志の強さ1レベル
-10/誠実
-10/義務感/祖国
-5/義務感/大使館員達
-10/使命/祖国の外務省(いつも、危険少)
-5/誓い/祖国と日本との友好を維持する
合計89CP/-40CP

―癖―
髭に白髪が混じるのを気にしている、朝晩の礼拝を欠かさない、母の形見の十字架が宝物、物腰が静か、お茶請けには羊羹

―技能―
1/銃器(ライフル)13(AUGライフル銃、ダメージ:叩き/5D)
1/格闘11(ダメージ:叩き/1D-3・1D-1)
1/ランニング10
1/管理14
1/嘘発見13
1/外交15
0.5/法律/国際法17(その他11)
-/礼儀作法17・15
0.5/指揮15
1/情報分析13
0.5/裏社会13
0.5/政治15
0.5/吟遊詩人15
0.5/神学/キリスト教/東方系諸宗派17(その他11)
-/アラビア語/フスハー15
-/アラビア語/アーンミーヤ/自国の方言15
0.5/トルコ語13
0.5/ペルシア語13
0.5/ヘブライ語13
0.5/ベルベル語13
0.5/マルタ語13
0.5/英語13
0.5/フランス語13
0.5/日本語13
0.5/調査13
0.5/コンピュータ操作14
0.5/地域知識/自国14
0.5/茶道12
合計16CP

 ブールス大使は、祖国でも少数派に属するキリスト教(東方系の小さな宗派)の信者です。第二次大戦後に祖国がヨーロッパのとある国の保護領を脱した頃、首長政府が地元のキリスト教徒を弾圧した際に母親を亡くし、その後は貿易商人であった父親に育てられてフランスとイギリスの大学に学び、帰国した後に首長政府の打倒運動に参加しました。反ヨーロッパ傾向の強かった運動家達の間ではキリスト教徒という事で散々嫌がらせや中傷を受けましたが、地下で様々な組織を結び付けた渉外能力を運動家のリーダーであったイシャク・ビン・ヤークーブ・アル・カビーリーに見込まれた事もあり、陰口は次第に影を潜めました。そして首長政府は倒されて共和制に移りましたが、体制の安定した数年後にイシャクは急死しています――というのは見せ掛けで、実はイシャクは天使であり、安定した国を人間に委ねるために身を引いていたのです。
 それから30年以上が過ぎたある日、外務省の上級官僚になっていたブールスの所に前ぶれなく来客が現れました。怪訝に思いながらも出会うと、それは死んだはずのイシャク元大統領で、自分の正体と妖怪の真実、背教者である〈黙示録の神と天使〉の事を告げ、少女の姿をした天使をブールスに託しました。妖怪への対処が自国の、ひいては世界の運命を左右すると直感したブールスは、妖怪の出現が特に多いという日本への大使になる事を決意して、ビルキースと名乗る天使の少女を事務員に加えて赴任しました。
 現在のブールス大使は、日本での仕事を順調に進めながら(といっても、産油国でもない小国であるため大した問題もありません)、日本と中東の妖怪ネットワークの窓口の1つになっています。現在の中東のネットワークでは〈黙示録の天使〉を徹底的に狩り出しており(妖怪筋の噂によると、「隠れイマーム」が指揮を執っているそうです)、大使館はそのための世界的な情報交換の結節点としても働いています。近頃は茶道を学び始め、「茶道関連の妖怪と会いたい」とも言っているとかいないとか。


纐纈定康(こうけつ・さだやす)(75CP/未使用CP0)

10/体力:11
30/敏捷力:13
10/知力:11
10/生命力:11
移動力:6+1
能動防御:8/10(素手)/-
合計60CP

―特徴―
5/聖職者/神道
5/容貌/魅力的
10/我慢強さ
15/戦闘即応
8/意志の強さ2レベル
-10/誠実
-5/義務感/家族と神社
-15/平和愛好/専守防衛
-10/アレルギー/屋内の埃
合計43CP/-40CP

―癖―
画数の多い自分の名字が内心嫌い、縄やネクタイの結び方が下手、読みかけの本の間に他の本を挟む、巫女服よりメイド服の方が上だと信じている、手持ち無沙汰になると辺りを掃除する

―技能―
8/弓矢14(コンポジットボウ:刺し/1D+2)
1/準備/矢14
2/格闘14
0.5/ランニング8
1/乗馬/馬12
1/神学/神道14(その他8)
1/礼儀作法11
1/書道12
0.5/忍び12
0.5/登攀12
0.5/水泳13
合計17CP

 住宅街を見下ろす高台に建つ、平安時代創設と伝える古い神社の神主の跡取り息子です。現在は東京の大学に通いながら、研究所に住み着いて滅多に帰ってこない親の代わりとして、「遠い親戚」という事になっている吸血桜の綾子と2人で暮らしています。もっとも相手の人間離れした美貌に気が引けるのか寝る部屋もできるだけ離れた所にしていますし、大学にガールフレンド(紹介済み)がいるのであくまでも姉弟のような関係ですが(くれぐれも、「おばと甥の関係」などと口を滑らせないように)。高校では弓道部に属していた事もあり、鵺に鏑矢を使ったり、妖怪化した平将門や新田義貞の眉間に矢を射込んだり、大百足に唾を塗った矢を射掛けたりしてくれる事でしょう――そんな機会があるかはGMのみぞ知る、ですが。


金岡聞香(かなおか・きくか/ぶんこう)/(100CP/未使用CP0)

0/体力:10
20/敏捷力:12
45/知力:14
10/生命力:11
移動力:5.75+1
能動防御:6/6(ポールアーム)/-
合計75CP

―特徴―
16/オーラ感知2レベル
 ダイレクトに感じる(±0%)、5m以内(-20%)
15/容貌/美人
4/意志の強さ1レベル
10/後援者/晴(600CP、ときどき)
15/後援者/金岡家一門(かなりの力を持つ組織、ときどき)
-6/未成年3レベル
-10/誠実
-5/高慢
-10/直情
-5/恐怖症/雷(軽度)
-2/性格傾向/甘えんぼ
-2/性格傾向/妄想癖
合計60CP/-40CP

―癖―
恐怖症/動物の形のままの生肉(哺乳類限定、軽度)、「きっか」と呼ばれるのが好き、恋愛文学を愛好、髪の色が薄いのを気にしている、オーラの感覚を料理の味に例える

―技能―
2/ポールアーム12(上質の長刀:切り/1D+3、刺し/1D+2)
0.5/ランニング8
0.5/礼儀作法13
1/文学/国文学17(その他11)
1/哲学/仏教17(その他11)
1/作詞13
1/演劇13
1/吟遊詩人13
0.5/茶道11
0.5/楽器/篳篥11
0.5/調理13
0.5/コンピュータ操作13
合計10CP

 狂言流派の一派の重鎮である金岡家の当主・永寿(ながひさ/えいじゅ)の早世した兄の孫娘で、晴の1つ年下の親友です。金岡家の遠い先祖には妖怪(種族不詳)がいたとの言い伝えがあり、聞香は生まれつきオーラを感じる事ができました。それゆえに晴の「普通とは違う雰囲気」を感じていた聞香はどことなく惹かれるものを感じていましたが、遠足先の森の中でアマンジャク(本来の天邪鬼とは違い、女性を殺して皮を剥いで入れ替わろうとする邪悪な妖怪)に襲われたところを助けてもらい、はぐれた所を夕方まで掛かってずっとおんぶしてもらった時から、より親しい仲になりました。……って書いてる本人が恥ずかしいんですが(爆)。
 聞香はお嬢様らしく、高慢でわがままな所がありますが芯は誠実で優しい(というか甘えんぼな)性格です。跡取りの再従弟ほどではないとはいえ狂言関係の知識をあれこれ叩き込まれており、機械音痴の者が多い一門において数少ないコンピューターを扱える人材でもあります。もちろん現在の夢は(長刀で斬首、ただし妖怪なのでくっつければオーケー)。


楫取篤雄(かんどり・あつお)(100CP/未使用CP0)

10/体力:11
20/敏捷力:12
45/知力:14
10/生命力:11
移動力:5.75+1.25
能動防御:7/8(素手)・8(刀)/-
合計85CP

―特徴―
15/器用3レベル
8/意志の強さ2レベル
10/財産/快適
2/名声+2(美術関係者(小集団)、五分五分)
5/後援者/悠香(600CP、まれ)
-10/誠実
-5/正直
-5/高慢
-5/義務感/美術品
-5/狭量/犬と飼い主
-10/難聴
合計40CP/-40CP

―癖―
猫が好き、斬新な趣向に凝る、しかしオーソドックスな一線は崩さない、本は乱読、笑い方が悪人っぽい

―技能―
2/刀12(観賞用の刀、ダメージ:切り/1D+2、刺し/1D)
1/格闘12(ダメージ:叩き/1D-2・1D)
2/ランニング10
2/彫刻15
1/粘土細工17
2/宝石屋13・16
2/絵画13・16
2/機織り13・16
2/染色14
0.5/武具屋(TL5)12・15
0.5/外交11
0.5/礼儀作法13
0.5/吟遊詩人12
0.5/コンピュータ操作13
0.5/調査12
0.5/地域知識/東海13
0.5/地域知識/関東13
0.5/動物使役11
0.5/生存/山岳12
合計20CP

 篤雄はクレー人形と細密画で有名な芸術家ですが、金工細工や織物でも何点か作品を出しており、関東や東海の各地で開かれた現代美術展でも各ジャンルから出品していました。今のところ超一流の枠には入りませんが、美術ジャンルの細分化が進んだ現在では貴重なタイプの人物でしょう。幼馴染であった妻の淑子(としこ)と死別し、娘の大甕桂香(おおみか・けいか)が芸術大学を出てすぐに篤雄の喧嘩友達の息子と結婚してしまい、習作のまま制作が止まってしまった妻がモデルの人形にも作意が続かずにいたのです……が、人形が妖怪として目覚めてしまい、自分の技を超えた美の具現に対抗心を燃やされたのか、新しい「娘」ができた喜びか、はたまた手頃な助手ができた喜びか、ますます偏屈さに輪を掛けて若返ったように創作活動を続けています。おかげで取材だの共同制作だのでしょっちゅう自宅を留守にするようになり、悠香は留守番で寂しい思いをしているようです。


伊藤浅子(いとう・あさこ)(75CP/未使用CP0)

10/体力:11
10/敏捷力:11
45/知力:14
10/生命力:11
移動力:5.5+1
能動防御:6/7(杖)/-
合計75CP

―特徴―
5/容貌/魅力的
4/意志の強さ1レベル
10/数学能力
10/財産/快適
-5/義務感/夕夜
-10/誠実
-10/昆虫恐怖症(軽度)
-15/平和愛好/専守防衛
合計29CP/-40CP

―癖―
味噌は赤味噌以外使わない、ホラー小説は怖いけど好き、軽自動車の新車を買おうとしている、ウェーブの掛かった髪に憧れている、毎朝のラジオ体操を欠かさない

―技能―
2/杖11(棒、ダメージ:叩き/1D+3)
0.5/ランニング8
1/指導13
1/管理13
4/数学15
0.5/コンピュータ操作13
2/コンピュータ・プログラミング16
-/コンピュータ・ハッキング12
0.5/家事12
0.5/外交11
0.5/礼儀作法13
0.5/料理13
0.5/地域知識/西三河13
0.5/英語12
1/水泳11
1/呼吸法11
合計16CP

 夕夜の勤めているスポーツクラブに通っている女性で、学校の数学教師をしています。元々西三河の出身で、今でも週末には岡崎に住む親元に顔を出しています。


馬淵雁次郎(まべち・がんじろう)(75CP/未使用CP0)

0/体力:10
10/敏捷力:11
30/知力:13
20/生命力:12
移動力:5.75+1.25
能動防御:7/-/-
合計60CP

―特徴―
10/器用2レベル
5/動物共感
5/植物共感
10/機械への親和性
-5/義務感/弟子
-10/誠実
-10/直情
-5/くいしんぼ
-5/お祭り好き
-5/狭量/津軽人
合計30CP/-40CP

―癖―
故郷の訛りが抜けない(標準語の会話に-4)、岩手日日新聞を愛読、毎月南部に通って薬草を採る、新しいものに関心が深い、ホヤが大好物

―技能―
1/ランニング10
18/医師20(22)
-/毒物17
-/診断16
-/手術15(17)
-/生理学15
8/動植物知識/東北20(その他14)
1/電子機器/医療機器14(16)
1/機械工/単純機械14(16)
0.5/地域知識/南部(旧盛岡藩領)12
0.5/生存/山岳11(13)
合計30CP

 青菜が世話になっている、青森県南部地方出身の医師の老人(「高齢」ではありませんが)です。昔は大きな病院にいましたが、今は本所の一角にある小さな病院で細々と診療をしています。とはいえ最新鋭の医療機器がさりげなく揃っており、意外と新しいものが好きな面を見せています。戦前に南部から出てきたはずなのですが、今でも会話はきつい南部訛りで、時々患者と筆談になってしまう事があるため、南部出身者以外に敬遠されているのかもしれません(汗)。老人ですが頑固ではない柔らかい性質の持ち主ですが、唯一津軽の人間には冷淡になってしまうため、以前に弘前や五所川原で医師に関わる事件を手伝ってもらった時も、後でお歳暮が大変な事(具体的には最高級のホヤが山盛り)になりました。


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