◇夜間飛翔・記述上の注意◇

 このコーナーの記述に関する注記です。


・はじめに
 キャラクター作成にはイメージ(=「想い」)を重視し、戦闘で勝つ事「だけ」を優先したキャラクター作りは奨励しません。幸いにも「百鬼」世界の場合、[特異点:妖怪は妖怪を呼ぶ]により一点集中し過ぎのキャラクターに掣肘を加える事が許されています(「妖魔」時代から伝えられた、「鉤爪とのっぺらぼう」の説話を思い出して下さい)。

・移動力
(1)各種のボーナスやペナルティを全て足し合わせて、
(2)端数はそのままで[飛行]や[高速〜]による修正を加えます。やはりこの時も端数はそのままですが、近距離移動の際には切り捨てて処理します。
 「百鬼」世界では重装備を行いませんので、荷重修正は考慮していません。また、〈ランニング〉は地上での移動にのみ加えています。

・「よけ」
 選択ルールの使用により、〈ランニング〉による修正を加えています。飛んだり泳いだりする際にも、フットワークを鍛えた経験を生かして「よけ」を上昇できるものとします。飛行に関するルールの導入時に与えられる飛行時の+2ボーナスは加えていません。

・〈運転〉〈操縦〉
 「慣れ」(「ベーシック」P65・66参照)ている対象を、( )に入れています。キャラクター作成時のルールに従い、慣れている個数は「技能レベル−14(最低1)」個です。
 〈運転〉の場合、現実で大型免許が必要な車輌は〈運転/大型車〉という分類に入れています。

・〈銃器〉
 「慣れ」ている技能の扱いは〈運転〉と同様ですが、慣れている個数を1個に限定する代わりに枠を「ATピストル」「ライフル」などのカテゴリー全般に広げています。

・〈性的魅力〉
 基本的には、人間に変身できるか人間に近い姿を取れる妖怪でないと意味を持たない事にします。生物系でない妖怪や子供・老人の姿を取る妖怪の場合は、特に理由がなければ人間の「性的不能」と同様に扱います。妖怪本来の姿で人間に用いても、よほど人間に似ていない限り自動的に失敗します。

・[器物変身][植物変身]
 [動物変身]とは違い、よほどゲーム上で有利でない限り、基本的な器物や植物の機能をそのまま確保します。器物なら酸欠状態でも平気ですし、植物なら光合成を行えます。実用になる銃器に変身したい場合、特殊な舞台設定でないのなら、自身が武器になる[武器の手/長射程/分離型]に、必要な回数の[攻撃回数増加]と「連射」、「燃料・触媒が必要/銃弾(-30%)」「武器の手から放つだけ(-10%)」「妖怪時と器物時のみ(-10〜-20%)」を施した直接攻撃妖術相当と見なして下さい。
 [人間変身]しない妖怪の場合、妖怪の姿でもこれらの基本機能を得るための妖力に「妖怪時のみ」の限定は行えません。

・[分身]
 「本体のみ」「分身のみ」の限定は、弱点に対して用いる時は「妖怪のみ」と同じ-50%として扱います。
 人間型の[分身]は、「衣服が消える」を付けておかないと解除時に服がほったらかしになる事にします。離れて行動できる場合、ちゃんと増強をお忘れなく。

・[透明]
 「心理的透明」は、無荷までの持ち物や自分の血少量にも有効とします。

・[無言の会話]
 [〜会話]と同時に使えますが、対象は「妖怪ではない」として扱います。ただし妖具や妖怪化しかけているものはその限りではありません。

・[人払い]
 増強「別の時空間に取り込む」は、「妖怪にも有効」を重ねない限り妖怪を引き込む事はできない事にします。

・増強・制限一般
 ルールブックで特記されていない場合、増強と限定の合計が-75%を下回っても「-75%」として扱います。

・「連動」
 妖術Aと妖術Bを連動する場合、妖術Aは単独で使用でき、妖術Bは単独で使用できないなら、妖術Aを「独立連動」に、妖術Bを通常の「連動」にします。

・[依存]
 「摂取できれば回復」する場合、死んだ後に死体が残らないキャラクターは、死んだ地点から極力近く、なおかつ依存対象を摂取できる場所でCPの回復を始めるとして扱います。

・装備
 オートマチックライフルや手榴弾などの軍事用武器は、基本的にPCにはセッションを越えた所持を認めません。それでも欲しがるプレイヤーには、[器物変身]で実用を満たすためにはCPの追加消費を要求できる事(P60)、[武器の手/長射程(分離型含む)]では妖術しか発射できない事(P87)、オートマチックライフルの合法レベルが1しかない事(「ベーシック」P247)を優先させるよう指示します。猟銃レベルの単発ライフルは設定次第で許可できますが、普段から持ち歩くような非常識なPCにはそれなりのペナルティを与えて下さい。「マジカルシーフ」のランチャーやエアライフルなら、PCに許可しても深刻な問題はないでしょう。
 「完全武装の妖怪たち」(P257)の場合、当然ながらPCは軍事用武器を持つ事が可能です(無制限にではありませんが)。このような場合、[器物変身]の追加CPも控え目で構わないでしょう(自分自身をいつも登場する「装備を支給する後援者」と見なして、装備支給分の+15CPくらいでしょうか)。


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