◇夜間飛翔紳士淑女録A-1◇

 350CP前後の、PCレベルの能力を持つ妖怪のデータです。


梶本伊織(かじもと・いおり)/鐘撞き男(448CP/未使用CP2)

60/体力:15
60/敏捷力:15
20/知力:12
45/生命力:14/54
移動力:7.25+1.75
能動防御:10/9(武器)・11(素手)/-
合計185CP

―特徴―
10/暗視
16/意志の強さ4レベル
15/戦闘即応
-10/誠実
-10/けちんぼ
-10/残忍
-5/正直
-5/義務感/子供
-5/狭量/無信心な者
合計41CP/-45CP

―癖―
髭剃りが下手、暖かい縁側が好き、寺社参詣が趣味、毎朝日の出に合掌する、風呂に入ると鼻歌を歌う

―技能―
2/武器の手16
2/格闘16
4/ランニング14
0.5/哲学/仏教14(その他8)
0.5/忍び13(22)
0.5/登攀13
0.5/軽業12
0.5/水泳14
0.5/歌唱13
0.5/調理11
0.5/礼儀作法11
0.5/応急処置11
1/鍛冶屋11
1/生存/山岳11
0.5/地域知識/東京11
合計15CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
20/防護点5
20/追加HP40
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
27/透明
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、妖怪時のみ(-30%)、心理的透明(-30%)
47/武器の手/分離型10レベル(ダメージ:切り/2D+11(5D)(〈武器の手〉ボーナス含む))
 落ちても呼び戻せる(+20%)、妖怪時のみ(-30%)
合計247CP

―妖術―
諸行無常の鐘(心理攻撃)
28/威力4
 必要行動/鈴か鐘を鳴らす(-10%)、射程短縮1レベル(-5%)
8/精度12
合計36CP

―弱点―
-20/依存/寺院や教会の鐘の音(1週間ごと)
-10/行為衝動/鐘の音に聞き入ってしまう
-5/動物に嫌われる(-2)
合計-35CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
3/我が家/普通の賃貸(やや広めのマンション)
0/職業・地位レベル/寺男(地位レベル0)
15/財産/貧乏
0/容貌/普通
10/ネットワーク/中規模・〈纐纈社〉東京支部
1/溜まり場/大使館のフロア
-20/態度/友好
合計39CP/-20CP

 鐘撞き男は、寺院や教会の鐘の音に対する畏敬と、鐘撞き男に対する畏怖から生まれた妖怪です。時計が普及してから増加した時計の付喪神や時の精とは、遠い同族関係にあたるでしょう。
 伊織は20年ほど前に生まれた、一族でも新顔に入る部類です。とある大きな寺院で長年の想いが集積してやっと生まれたのですが、どこをどう間違ったのか西洋の鐘撞き男のイメージが混入してしまい、巨大な斧を担いだ姿になってしまいました(笑)。たまたまその寺院には他にも妖怪がいたため、伊織は先輩妖怪達と住職の世話になり、社会知識を深めるために東京の同じ宗派の寺院に修行に出されました。それと同時に、出稼ぎ経験のある先輩妖怪から寺の近くにあるネットワークにも紹介されています。
 普段の伊織の姿は、年齢不詳の地味な(というかじじむさい)青年です。人の良い実直な性格ですが、これと決めた事は押し通す強情さもあります。
 妖怪としての伊織は身長2m近い日本の中世風の服を着た男になり、巨大な斧を振るって戦います。ただし斧のリーチが長過ぎ、懐に潜り込まれると弱いので注意が必要です。妖術は大した事はなく、[心理攻撃]で無常観に浸らせるのがせいぜいです(鈴や鐘の音が必要ですが、なぜか聴覚を持たない相手にも「聞こえ」ます)。
―強化には―
 [追加体力]や[武器の手]でダメージを増やすのが、安易ですが手っ取り早いです。[透明]を「心理的透明」でなくすれば圧倒的有利に立ち回れますが、後衛を庇えなくなる事に注意して下さい(笑)。「暗視」を[闇視]にして強化するのもいいでしょう。攻撃妖術は「エネルギー=音・振動」を「瞬間」にする手もあります。
 もちろん、追加HPと防護点は決してお忘れなく。


琥珀侯(こはくこう)/飛蝗(298CP/未使用CP2)

-15/体力:8
45/敏捷力:14
30/知力:13
10/生命力:11/41
移動力:6.25+1(飛行時6.25)
能動防御:7/-/-
合計70CP

―特徴―
5/動物共感
-5/くいしんぼ
-10/臆病
-10/恐怖症/騒音(軽度)
-5/恐怖症/炎(軽度)
合計5CP/-30CP

―癖―
イネ科の草が好き、水は朝露に限る、目線の高い所が好き、青みがかった緑色の雌が好み、蝉を激しくライバル視

―技能―
+2/飛行15
0.5/ランニング8
2/動物学12
2/植物学12
1/航法11
1/生存/平原12
1/忍び13
0.5/偽装12
0.5/日本語11
0.5/地域知識/東京12
合計11CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
16/防護点4
15/追加HP30
-/人間変身しない
10/動物変身/蝗
60/縮小5レベル
 動物時のみ(-60%)
15/異類会話/虫
53/集合体4レベル(ダメージ4D)
 妖怪時のみ(-30%)
21/翼での飛行
 重荷でも飛行できる(+10%)、移動力は地上と同じ(-40%)
合計295CP

―妖術―
動物使い
14/威力5
 害虫・害獣だけ(-30%)
4/精度13
動物招き
12/精度8
 害虫・害獣だけ(-30%)、余分に時間がかかる2レベル(-20%)
4/精度13
合計39CP

―弱点―
-15/依存/草(1日ごと)
-10/苦手/殺虫剤(稀)(1分に1Dダメージ)
-10/行動不能/煙(稀)(ペナルティ-4)
-10/過剰睡眠(1日の半分)
合計-45CP

―社会的な顔―
-/身元/なし
0/我が家/溜まり場
-/職業・地位レベル/なし
0/財産/どん底
-/容貌/なし
10/ネットワーク/中規模・〈纐纈社〉東京支部
0/溜まり場/大使館のフロア
-25/態度/警戒
合計10CP/-30CP

 大量発生しては畑の作物を食らい尽くす蝗の群れに対する恐怖が具現化した昆虫妖怪です。昔は中国全土で農業を守る妖怪達と激しい争いを起こしていましたが、農業の近代化により農薬でダメージを受けて壊滅状態になっています。琥珀侯は元は超巨大な飛蝗の一部で、倒されて四散してから風に流されて(または貨物船に紛れ込んで)日本へ辿り着いたものです。普通の飛蝗は他の妖怪とはほとんど縁がないのですが、琥珀侯は「言語障害」を買い戻して人語を話せるようになり、今ではネットワークに属しながら東京のあちこちの公園や道端で草を齧って生活しています。人間に対しては「警戒」しているので[人間変身]するつもりはなく、溜まり場の片隅でごろごろしているのが性に合っているようです。
 普段の外見は[動物変身]による斑入りの茶色の蝗で、変身を解くと数十匹の群れに分裂します。体が小さいので偵察役に適していますが、冬に歩き回ると悪目立ちするので注意して下さい。[集合体]で噛み付いて並の人間ならずたずたに引き裂いてしまいますが、妖術は戦闘向きではありません。
―強化には―
 人間としての顔を取らないと、できる事が大幅に制限されます。あとは[集合体]のレベルを上げるか、[群れの召喚]で蝗を召喚すると戦闘でも役に立てます。自らの肉体を[煙幕]にしたり、より小さなサイズの虫の妖怪に改造したりするという手もあります。正面から戦闘を挑むなら、もう少し生命力を強化した方が賢明です。


御笠城那賀(みかさぎ・なか)/妖怪メイド(349CP/未使用CP1)

10/体力:11
+12/妖怪時体力13
 妖怪時の戦闘能力のみ(-40%)
10/敏捷力:11
+30/妖怪時敏捷力15
 妖怪時の戦闘能力のみ(-40%)
30/知力:13
20/生命力:12/42
移動力:5.75+1.25(妖怪時6.75+1.25)
能動防御:7(妖怪時9)/8(11)(武器)/-
合計112CP

―特徴―
11/戦闘即応
 妖怪時のみ(-30%)
15/都合のいい偶然1レベル
10/一族/小規模(執事・メイド一族、援助9以下・使命6以下)
-15/そそっかしい
-15/放心
-3/方向音痴
-5/好奇心1レベル
-5/お祭り好き
-10/熱狂/ご主人様(「義務感/一族」を差引き済み)
-2/性格傾向/奉仕的
合計36CP/-55CP

―癖―
掃除しながら歌う、お祭りの出店が好き、おごりは躊躇しながら真っ先に受けようとする、服装に気を使わない、暗い所が怖い

―技能―
8/武器の手12・16
1/ランニング10
4/家事14
4/肉体労働12
1/礼儀作法13
0.5/身振り12
0.5/応急処置12
0.5/武具屋/武器の手11
0.5/歌唱11
0.5/社交10
0.5/中国語/官話11
0.5/韓国語11
0.5/英語11
合計22CP

―妖力―
100/基本セット
10/外見/かわいい、可憐
20/防護点5
15/追加HP30
17/人間変身
 衣服が消える(+20%)、耳の先が偏平(-10%)
5/衣裳/モップ(武器と兼用)
47/武器の手/分離型10レベル(ダメージ:叩き/2D+7(4D)、人間時は叩き/1D+9(3D+2)(〈武器の手〉ボーナス含む))
 「受け」が技能の2/3(+10%)、ダメージが「叩き/振り」(-20%)
26/門/部屋の出入り口1レベル
 引きずり込める/1人(+50%)、状況限定/あらかじめ鍵が開いていないとだめ(-20%)
5/無言の会話
合計245CP

―妖術―
灯し火(幻光)
4/威力1
 中心移動(+40%)、持続時間延長9レベル(+270%)、気付かれない(+10%)、炎か単純な照明だけ(-10%)、状況限定/日の出の時間には自動的に解除(-10%)
4/精度12
合計8CP

―弱点―
-20/依存/家事(1週間おき)
-5/行為衝動/掃除
合計-25CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/妖怪屋敷の一室
0/職業/メイド(地位レベル0)
15/財産/貧乏
0/容貌/魅力的
10/ネットワーク/中規模・〈纐纈社〉東京支部
0/溜まり場/大使館のフロア
-20/態度/友好
合計31CP/-20CP

 メイドさん。それは人類の究極の理想美。
 ……という主張も存在するらしいくらい、実は多くの妖怪メイドが存在します。妖怪侍女や妖怪執事も加えると、立派に「一族」が成立するほどです。那賀の場合、何百年ものメイドや執事、貴族達の想いから生まれれば[超技能/家事]でも持つスーパーメイドになったのでしょうが、時世のせいでドジなメイドさんになってしまいました。[超常識的失敗/家事]は幸いにも免れましたが、「そそっかしい」「放心」で「方向音痴」とくればほとんど行き場はなく、仕方なく一族が東京の都心に屋敷を構える妖怪のメイドの仕事を世話してくれました。ご主人様や執事には相も変わらず迷惑を掛けているようですが、〈家事〉などのメイドに役立つ技能を修得して、ちゃんと仕事できるようになる日は近いようです(←ただし妖怪基準で)。
 普段の那賀の姿は、茶色がかった黒のストレートヘアを適当にまとめた可愛らしい女の子です。服装はかなり適当で、屋敷の外では季節を問わず長袖のシャツとロングスカートばかり着ています。もちろん屋敷の中ではほとんどいつもメイド服です。妖怪の姿に戻っても見掛けはあまり変わりませんが、要所要所にアクセサリーが増えています。戦闘では[武器の手]でもあるモップを振り回して戦い、普段のドジに似合わず俊敏な身のこなしを披露します。他にも素早く部屋の間を行き来する[門]、執事や仲間のメイドと秘密の会話をするための[無言の会話]もありますが、妖術はまだほとんど使えず、[幻光]で512分(8時間32分)持続する明かりを点せるだけです(増強してあるため、燭台や蛍光灯、懐中電灯やランプに掛けてごまかす事もできます)。
―強化には―
 戦闘面を強化して護衛メイドにするのが、安易ながらも手っ取り早いです。ダメージを与えるのに体力を増やすより、「瞬間」「打撃のみ」の直接攻撃妖術を追加する方が、イメージを壊さないで済むでしょう。武器を「切り」ダメージを与える包丁に変えたり、密偵や暗殺者としての方向性を付け加えたりするのも……。


念寂(ねんじゃく)/豊川の妖狐(349CP/未使用CP1)

10/体力:11
30/敏捷力:13
45/知力:14
10/生命力:11/51
移動力:6+1
能動防御:7/9(素手)・9(妖術)/-
合計95CP

―特徴―
10/暗視
10/仲間/飼い主(150CP、ときどき)
-15/義務感/自然
-5/狭量/化け狸一族
-5/くいしんぼ
-10/残忍
-2/性格傾向/一言多い
-1/借り/妖狐一族の先輩
合計20CP/-38CP

―癖―
伏見系の稲荷には足を向け辛い、自分的に世界は飼い主を中心に回っている、三河の出身者には愛想がいい、口調が年寄りぶっている、禅問答めいた話は嫌い

―技能―
2/格闘14
0.5/ランニング8
1/動植物知識12
1/追跡13
1/尾行13
2/忍び13
0.5/探索13
2/生存/平原14
0.5/生存/都市12
0.5/地域知識/東三河13
0.5/地域知識/住んでいる町13
0.5/哲学/仏教16(その他10)
合計12CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
16/防護点4
20/追加HP40
10/動物変身/狐
20/縮小2レベル
 動物時のみ(-60%)
14/異類会話/哺乳類
 狸は除く(-10%)
4/複数の脚(4本)
合計189CP

―妖術―
狐火(直接攻撃/エネルギー=熱)
24/威力4(ダメージ:エネルギー/4D)
 瞬間(+20%)、手加減無用(-10%)、燃料・触媒が必要/空気(-10%)
12/精度14
狐の松明(幻光)
4/威力1
 中心移動(+40%)、持続時間延長9レベル(+270%)、気付かれない(+10%)、炎か単純な照明だけ(-10%)、状況限定/日の出の時間には自動的に解除(-10%)
2/精度12
幻影
17/威力1
 持続時間延長6レベル(+180%)、射程延長4レベル(+80%)、範囲拡大4レベル(+80%)、回数制限/1日6回(-10%)、疲労消費1レベル(-5%)
2/精度12
化ける
63/威力5
 姿記憶不要(+100%)、目標限定/女性と僧侶と神職と狸の姿を除く(-20%)、目的限定/大きくなれない(-10%)、持続時間短縮1レベル(-10%)、疲労消費2レベル(-10%)、余分に時間がかかる1レベル(-10%)、強制解除/煙を浴びる(-20%)
2/精度12
合計126CP

―弱点―
-10/依存/油揚げ(1週間ごと、摂取できれば回復)
-10/行動不能/煙を浴びる(ペナルティ-4)
-2/動物に嫌われる(反応-6)
 狸のみ(-75%)
-10/過剰睡眠/1日の半分
-10/爬行姿勢
合計-42CP

―社会的な顔―
-/身元/なし
1/我が家/飼い主の家
-/職業/なし
0/財産/どん底
-/容貌/なし
10/ネットワーク/中規模・〈纐纈社〉本部
1/溜まり場/社務所
-20/態度/友好
合計12CP/-20CP

 普通の妖狐は伏見稲荷を中心とする「一族」に属していますが、稀にそれ以外の妖狐も存在します。獣人の類を除いても、中国の九尾の狐の系譜を引く者達、フランスのルナールの一族、そして日本には豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)を拠点とする仏教系の妖狐が存在しており、この妖狐はそこの一員です。能力的には伏見などの神道系の妖狐とほとんど変わりないのですが(特に下っ端は)、豊川の妖狐は伏見との関係は疎遠で、仏教系の妖怪(西行が子供に与えた銀の猫とか、懸魚の付喪神とか)との関係の方が緊密です。
 念寂は豊川の妖狐の中でも最も若い方で、自我に目覚めてからほんの10年程度しかたっていません(神社ではなく寺院を守護しているせいか、豊川の妖狐は一族の両親から生まれる事はあまりありません)。その後覚えたばかりの[化ける]で遊んでいたところを[オーラ感知]のできるお坊さんに見破られ、そのまま教育のために知り合いの信者に預けられてはるばる関東にやってきました。念寂は化ける他にも「瞬間」で放てる[狐火]で攻撃したり、大きな幻影を作り出したり、明かりを灯したりする事ができますが、人間に変身する事はまだできません。
―強化には―
 妖狐のイメージに従って強化すれば間違いはないでしょう。神道系との違いを重視する手もありますが、多分他のプレイヤーは関心ない可能性高いですし(汗)。ダキニ真天のイメージに準拠して、外見を「畏怖すべき美」にする手もあります。当然ながら600CPにするなら、人間としての顔は取らないと飼い主にも悪いでしょう(その際には「弱点」をいじった方がいいかと思いますが)。


ビルキース・ムーサー・アル・ヤマーン/中東の天使(マライカ)(349CP/未使用CP1)

-10/体力:9/13
20/敏捷力:12
60/知力:15
20/生命力:12/42
移動力:6+1.125(飛行時12)
能動防御:7/8(素手)・9(妖術)/-
合計90CP

―特徴―
10/暗視
10/仲間/ブールス大使(150CP、ときどき)
8/意志の強さ2レベル
10/カリスマ2レベル
-10/誠実
-10/内気(中度)
-5/義務感/友人
-5/正直
-2/性格傾向/慎み深い
-2/性格傾向/理想家
合計38CP/-34CP

―癖―
食べ物の原材料は念入りに確かめる、礼拝は真剣に長時間掛けて、地下鉄や地下街が苦手、木立の中での昼寝が好き、普段はぼーっとしていて無口

―技能―
1/格闘12
0.5/ランニング9
0.5/神学/イスラム教17(その他11)
-/アラビア語/フスハー15
-/アラビア語/アーンミーヤ/自国の方言15
0.5/ペルシア語13
0.5/ヘブライ語13
0.5/英語13
0.5/日本語13
1/調査14
0.5/コンピュータ操作14
1/記録14
1/会計13
0.5/管理13
0.5/調理13
+0.5/運転/乗用車(マニュアル車)11
+1.5/忍び12(21)
0.5/探索14
1/医師13
1/診断13
0.5/地域知識/故郷の国14
0.5/地域知識/東京14
合計14CP

―妖力―
100/基本セット
10/外見/かわいい、可憐
16/防護点4
15/追加HP30
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
12/追加疲労点4
27/透明
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、妖怪時のみ(-30%)、心理的透明(-30%)
10/オーラ感知1レベル
21/翼での飛行
 妖怪時のみ(-30%)
10/オーラ隠蔽
合計239CP

―妖術―
霊の炎(直接攻撃/エネルギー=神聖(精神))
24/威力4(ダメージ:エネルギー/4D)
 瞬間(+20%)、気絶攻撃(+10%)、妖怪時のみ(-30%)
16/精度14
治癒
39/威力10
 病気治療(+10%)、毒浄化(+40%)、接触のみ(-20%)
4/精度14
異空間展開(人払い)
44/威力10
 妖怪にも有効(+50%)、別の時空間に取り込む(+100%)、必要行動/両手を組んで声と共に祈る(-20%)、疲労消費2レベル(-10%)
4/精度14
合計131CP

―弱点―
-5/行為衝動/苦しむ信徒を見捨てられない
-10/依存/ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の礼拝(1週間ごと、摂取すれば回復)
-9/弱み/豚・猪3レベル
-12/行動不能/邪悪な意図で行われた儀式の場(ペナルティ-6、1ターンごとに減少)
合計-36CP

―社会的な顔―
15/身元/本物の戸籍(「死亡」から復活した際に、瀕死の少女と融合して蘇生させた)
1/我が家/大使館の寮
0/職業/大使の事務員(地位レベル0)
15/財産/貧乏
0/容貌/魅力的
10/ネットワーク/中規模・〈纐纈社〉東京支部(正式には母国のネットワークに所属)
1/溜まり場/大使館のフロア
-30/態度/善良
合計42CP/-30CP

 ビルキースは中東の天使で、アラブ人が宗教を問わず「マライカ」と呼称する天使の一族です。ヨーロッパの天使と同じく翼で空を飛び、善人を密かに助ける力と悪人を罰する力の双方を持ちます。一般的に新しい天使の方が戦闘性が少ないのですが、19世紀以降に生まれた天使は攻撃性が高めになっており、特に20世紀においては、事もあろうに信仰の異なる天使の間で「黄昏の中東戦争」と呼ばれる戦いが発生してしまいました。20世紀末の〈黙示録の天使〉の出現においてはどの派閥も動きを見せませんでしたが、直後に過激派が同調しようとしていた動きを掴まれて失脚しました。これを期に天使達は堕天使(シャイターン)の一族とも現代出自の妖怪達を介して歴史的和解を行い、背教者である〈黙示録の天使〉を討伐する事を宣言します。その一環として年長者のイシャクに引き連れられて、ビルキースはイシャクの古い友人であるブールスに預けられて日本に赴く事になります。全く文化の異なる異郷の地へ、信仰を異にするブールスに随伴させる事で、経験の浅いビルキースの教育効果も考えているのかもしれません。「黄昏の中東戦争」で一旦「死亡」した事があるため、ビルキース本人もイシャクの意向を汲んで頑張っています。
 人間としての姿は、アラブ人としては珍しく青みを帯びた目をした色白の少女です(「魅力的」ですが、残念ながら人種が違うと通用しません)。変身を解いても白い翼と衣服以外はあまり変わりませんが、感じる可憐さは万人共通に変化しています。大半のマライカと同じく、ビルキースも姿を消したり傷を癒したりする能力を持ちます。また彼女の[異空間展開]は[人払い]を強化したもので、逃げる敵を追い詰めて退治するのに向いているでしょう。ちなみに弱点は豚の攻撃ですが、ハムや豚骨スープを間違って摂取しても数値的な悪影響は及びませんので安心して下さい。……ただし猪も豚のカテゴリーに含まれる事をお忘れなく。
―強化には―
 攻撃や回復能力を上げる他に、天候・自然操作系を取得して恵みをもたらす、[狂気]で悪人を改心させる、[記憶操作]で後始末役を極める、といった具合に妖術のバリエーションを増やすと役に立ちます(殴ってダメージを増やす場合、能力値設定から考え直す必要があります)。[光る体]もお忘れなく。


柚ノ原利右衛門(ゆのはら・りうえもん)/温泉おじさん(399CP/未使用CP1)

60/体力:15
45/敏捷力:14
10/知力:11
30/生命力:13/53
移動力:6.75+1.25
能動防御:9/9(武器)・11(素手)/-
合計145CP

―特徴―
15/戦闘即応
8/意志の強さ2レベル
-5/お祭り好き
-5/くいしんぼ
-5/義務感/温泉愛好者
-10/怠惰
-10/保守的
合計23CP/-35CP

―癖―
温泉上がりには冷えた牛乳を腰に手を当てて飲む、常にタオルを持ち歩く、酒は晩酌だけ、魚の味付けは塩だけが最高、自動扉が開く前にノックする

―技能―
4/武器の手16
2/格闘15
0.5/ランニング10
1/応急処置11
2/採掘11
1/礼儀作法11
1/社交12
0.5/忍び12(21)
合計12CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/びっくり
16/防護点4
20/追加HP40
12/人間変身
 衣服が消える(+20%)、解くのに特定行為が必要/冷えた飲み物を飲む(-30%)、オン・オフ回数が1日6回(-10%)
10/えら
5/気温耐性
 暑さのみ(-40%)、状況限定/乾燥しきった場所では無効(-10%)
10/水中行動
27/透明
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、心理的透明(-30%)、状況限定/風呂屋や温泉場、源泉とその周囲だけ(-30%)
5/清潔
61/武器の手/分離型12レベル(ダメージ:叩き/2D+14(6D)(〈武器の手〉ボーナス含む))
 手元に戻る(+20%)、ダメージが「叩き/振り」(-20%)
合計271CP

―妖術―
泉(液体作成)
4/威力1
 温度は融点から沸点まで自由(+50%)、指定した地面の一点から噴き出す(+30%)、水か温泉のお湯しか作れない(-40%)、状況限定/地面が剥き出しか水溜りのある場所だけ(-20%)、必要行動/目標を指差す(-10%)、射程短縮2レベル(-10%)
2/精度12
湯煙(煙幕)
9/威力1
 範囲拡大5レベル(+100%)、長時間持続1レベル(+100%)、目標選択(+50%)、自分中心のみ(-30%)、燃料・触媒が必要/水(-20%)
2/精度12
合計17CP

―弱点―
-10/依存/温泉(1週間ごと、摂取できれば回復)
-5/行為衝動/入った事のない温泉には必ず立ち寄る
-20/弱み/冷気2レベル
-10/過剰睡眠/1日の半分
合計-45CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
5/我が家/温泉の番小屋
0/職業/温泉番(地位レベル0)
15/財産/貧乏
0/容貌/普通
10/ネットワーク/中規模・〈纐纈社〉本部
1/溜まり場/社務所
-20/態度/友好
合計36CP/-20CP

 温泉おじさんは、温泉を愛し帰り際に別れを惜しむ湯治客達の「想い」から生まれた妖怪です。山の神や雪女が必ず女性であるのとは歴史や経緯は全く違いますが、温泉おじさんも必ず男性です(女性版の「湯煙美人」という妖怪も噂されますが、妖怪社会では山の神の見間違えではないかと推測しています)。利右衛門は紀伊半島の奥にある小さな温泉郷の生まれで、見掛けに反して生まれて10年近くしか経過していません。社会学習の一環として箱根のとある温泉に赴いて小さな温泉浴場の番をしているのですが、開いていない時間は温泉に浸って寝続け、開いている時間も滅多に客が来ないので暇な毎日を送っています(実は近くの山に芦ノ湖の竜神、大雄山の天狗、足柄山の山姥などが集う集会所があり、巨大な[人払い]が微弱な影響を与えているからです)。
 利右衛門の普段の姿は、おじさんかお爺さんか微妙な年頃の老人です。体は細そうですが弱々しくはなく、まるで武道家のようなしなやかな筋肉が包んでいます。妖怪としての姿もほとんど変わりませんが、どこがどう変わったとは言えないものの怪しい雰囲気を漂わせています。大阪からの湯治客の影響を受けたせいかハリセンをどこからともなく取り出して外見からは想像できないような強烈極まるツッコミを入れますが、妖術は温泉を噴き出すのと湯煙を立てて目くらましを起こす程度です。


垂井明宣(たるい・あきのぶ)/ひだる神(349CP/未使用CP1)

0/体力:10
30/敏捷力:13
60/知力:15
20/生命力:12/52
移動力:6.25+1.125
能動防御:7/9(素手)/-
合計110CP

―特徴―
4/意志の強さ1レベル
-10/内気(中度)
-5/義務感/友人
-10/好奇心2レベル
-5/恐怖症/炎(軽度)
-5/酒に弱い/笑い上戸
-5/やせっぽち(常時)
合計4CP/-40CP

―癖―
「あー、疲れた」が口癖、机に座ると居眠りする、羽毛布団を愛好、棒を見ると振り回したくなる、変な例え話が好き

―技能―
2/格闘14
0.5/ランニング9
1/忍び12
0.5/登攀11
1/生存/山岳14
0.5/探索14
0.5/地域知識/裏山14
0.5/地域知識/神奈川県14
0.5/動植物知識12
0.5/気象学12
0.5/調査13
0.5/運転/乗用車(マニュアル車)11
0.5/尾行13
0.5/追跡13
0.5/応急処置14
合計10CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
16/防護点4
20/追加HP40
15/人間変身
4/光る体
 妖怪時のみ(-30%)
合計160CP

―妖術―
眠気(直接攻撃/エネルギー=精神)
78/威力10(ダメージ:エネルギー/10D)
 不可視(+60%)、疲労のみ(-10%)、手加減無用(-10%)、必要行動/目標を指差す(-10%)
20/精度16
人払い
10/威力10
 使用回数制限/1日4回(-20%)、疲労消費4レベル(-20%)、必要行動/何かを撒く手振り(-10%)
2/精度13
感情知覚
8/威力4
2/精度13
思考探知
13/威力4
 感覚共有できない(-20%)
2/精度13
記憶操作
3/威力1
 超自然存在・現象を忘れさせるだけ(-50%)
2/精度13
合計138CP

―弱点―
-15/行為衝動/山に1人でいる人間をくたびれさせる
-5/行為衝動/山では他人の目に付かないように行動する
-20/依存/山の空気(1週間ごと)
合計-40CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/小さなアパート
0/職業/営林業(地位レベル0)
15/財産/貧乏
0/容貌/普通
10/ネットワーク/中規模・〈纐纈社〉本部
1/溜まり場/社務所
-20/態度/友好
合計32CP/-20CP

 ひだる神とは、山中での急な疲労の原因とされた存在です。その姿は一定していませんが、普通に見えるが怪しい気配を漂わせる人間というのが普通です。
 明宣も元々、相模の山中で樵や山道の旅人をくたびれさせる日々を送っていました。しかし車の普及と共に歩行者が減ったため、仕方なく車の運転手をくたびれさせていましたが、それが原因で事故を頻発させてしまい、他の妖怪達に制裁……というかお仕置きを受けてしまいます。その後はハイキングに来た人間を細々と(笑)くたびれさせながら、小さな営林事務所に勤めています。
 明宣は普段は地味な痩身の中年男性の姿を取っており、滅多に本来の姿(神主のような服装の、怪しい痩身の中年男性)に戻る事はありません。戦闘では疲労ダメージを与える[眠気]くらいしかできませんが、やや未熟ながら[人払い]と[記憶操作]ができるため重宝がられています。
―強化には―
 妖術の強化が適しているでしょう。精神エネルギーの直接攻撃でHPにもダメージを与えたり、[記憶操作]の限定を外したりといった辺りでしょうか。莫大な「財産」を持たせて山林地主にするのもいいかもしれません。


遠藤夕夜(えんどう・ゆや)/二口女(424CP/未使用CP1)

10/体力:11
+77/妖怪時体力:21/20
 妖怪時のみ(-30%)
60/敏捷力:15
10/知力:11
20/生命力:12/52
移動力:6.75+1.25
能動防御:8/11(素手)/-
合計177CP

―特徴―
8/意志の強さ2レベル
0/仲間/学校教師(75CP、ときどき)
5/後援者/ネットワーク〈東宇治神明社〉(まれ)
-10/遠視
-10/汚れ恐怖症(軽度)
-10/残忍
-5/好色/最初の夫に似た男性のみ
-5/義務感/若い女性
合計13CP/-40CP

―癖―
他人の首筋を甘噛みする、レアステーキが好き、泳ぐのは海よりプール、眼鏡とコンタクトを状況に合わせて使い分け、ストレートヘアを羨ましがる

―技能―
4/格闘17(ダメージ:叩き/1D-2・1D、妖怪時は叩き/2D-1・2D+1)
1/ランニング10
1/水泳15
2/指導11
1/応急処置11
0.5/忍び13
0.5/軽業12
0.5/跳躍14(妖怪時15)
1/性的魅力11(13・15)
0.5/運転/乗用車(マニュアル車)13
合計12CP

―妖力―
100/基本セット
10/外見/異界の美
20/防護点5
20/追加HP40
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
8/軟体
 関節が逆方向にも曲がるだけ(技能へのボーナス無し)(-50%)
17/余分な目2レベル/背面視界含む(脳に達しない、外見は変化なし)
5/余分の口1レベル(後頭部)
29/打撃部位/牙(切り)9レベル(ダメージ:切り/1D+7(3D)(〈格闘〉ボーナス含む))
+9/打撃部位/牙(切り)+4レベル→合計13レベル(ダメージ:切り/1D+14(5D)(〈格闘〉ボーナス含む))
 妖怪時のみ(-30%)
合計236CP

―妖術―
絡みつき
16/威力7
 連動(+10%)、瞬間(+20%)、妖怪時のみ(-30%)、射程短縮3レベル(-15%)、必要行動/髪を使う(-10%)
4/精度14
引きよせ
16/威力7(引き寄せ:14D÷8)
 連動(+10%)、瞬間(+20%)、妖怪時のみ(-30%)、射程短縮3レベル(-15%)、必要行動/髪を使う(-10%)
4/精度14
合計40CP

―弱点―
-15/依存/豪華な食事(ホテルのディナー級)(1ヶ月ごと、摂取できれば回復)
-10/腹ぺこ1レベル
-5/行為衝動/髪を粗末にできない
-10/弱み/強酸・強アルカリ1レベル
-15/蘇生不可能/髪が残り、形が残っている限り回復しない(たとえ供養でも、焼いたり埋めたりすれば回復する)
合計-55CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
5/我が家/普通の家
0/職業/スポーツクラブの指導員(地位レベル0)
25/財産/標準
10/容貌/美しい
5/ネットワーク/小規模・〈静聞館〉
1/溜まり場/書店のフロア
-5/態度/中立
合計51CP/-5CP

 夕夜は後頭部にも口を持つ伝統的な妖怪「二口女」ですが、本人が生まれたのは比較的新しい時代です。恐らくはかなり前の先祖返りか何らかの事情で死んでから蘇ってきたかでしょう。近頃は二つ目の口が後頭部ではなく、別の場所にある同族も存在するようです。伝承のままでは戦闘能力に乏しいため、黒髪と口を戦闘向けにしておきました。
 人間としての姿はややウェーブの交じった長い黒髪が美しい(年齢不詳の)女性で、スポーツクラブで水泳の指導員をしています(激しい運動をしていれば、大食らいのカモフラージュになりますし)。実はこの姿でも後頭部の口や鋭い牙を出す事ができるので、活用次第では不意討ちにも使えるでしょう。変身を解くと髪は足元まで垂れて触手のように先端が蠢き、それ以外の外見はさほど変わりませんが全身に怪力が備わり、口元の牙も鋭さを増しています。爪もほんの少し伸びますが、打撃部位として使えるほどには発達していません。
 戦闘では髪を絡め付けながら引き寄せて、怪力で組み付いて牙で喉を狙います。前後どちらの口で噛み付いても支障はないのですが、髪を汚すのを嫌がるため普通は前の口の牙を使います。戦闘以外での活躍の場は少ないでしょうが、体を動かす方面での活躍をCPの回り次第充実させたいところです。
―強化には―
 体力と攻撃回数、そして牙のレベルを上げるのが手っ取り早い強化の方法です。妖術も精神操作系辺りで増やしていいでしょうが、どっち付かずになるのが嫌でしたら精神系ではなく肉体系の方面で増やして下さい。人間の顔も「大富豪のお嬢様(奥方)」にしてしまい、普段の生活を考える必要をなくすという手もあります(おーい)。


石堂梅仙(いしどう・ばいせん)/茶釜の付喪神(348CP/未使用CP2)

0/体力:10
45/敏捷力:14
30/知力:13
10/生命力:11/51
移動力:6.25+1(妖怪時:6.25×0.8=5)
能動防御:7(妖怪時5)/9(素手)・9(妖術)/-
合計85CP

―特徴―
8/意志の強さ2レベル
-10/誠実
-10/けちんぼ
-5/義務感/友人
-2/性格傾向/趣味人
-2/性格傾向/皮肉好き
合計8CP/-29CP

―癖―
茶道の趣味は利休より織部や遠州、ミネラルウォーターが嫌い、子供相手でも常に本気、服装は緑系で統一、寝る時は和室でないと落ち着かない

―技能―
1/格闘14
0.5/ランニング8
4/茶道13
0.5/生け花11
0.5/庭師11
0.5/礼儀作法12
0.5/神秘学11
0.5/忍び12
0.5/探索12
0.5/罠11
合計9CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/びっくり
20/防護点5
20/追加HP40
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
20/器物変身/茶釜
 妖力・妖術を使える(+100%)
10/飲食不要
18/酸素不要
 妖怪時のみ(-30%)
11/毒無効
 妖怪時のみ(-30%)
30/鋼の体3レベル(受動防御1、防護点3)
 変身時に欠点を隠せる(+25%)
12/飛行
 妖怪時・器物時のみ(-20%)、移動力は地上と同じ(-40%)、床から10mまで(-10%)
合計264CP

―妖術―
毒入り粗茶(直接攻撃/実体=化学、水)
30/威力5(ダメージ:叩き/5D)
 瞬間(+20%)、妖怪時・器物時のみ(-20%)
8/精度14
飲料作成(液体作成)
2/威力1
 温度は自由(+50%)、普通に飲める物しか作れない(-30%)、接触のみ(-20%)
4/精度12
茶道具覚醒(物体覚醒)
3/威力2
 茶道具だけ(-50%)
4/精度12
合計51CP

―弱点―
-10/依存/お茶(1週間ごと、摂取できれば回復)
-10/弱み/手持ちの叩き武器(金鎚、棍棒、杖、メイスなど。剣の背中や槍の石突は含まない)1レベル
-15/移動できない/飛行できる
-15/支持肢がない/変身で腕が生じる
-1/行為衝動/茂林寺の茶釜と混同されると口を利こうともしない
合計-51CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
5/我が家/マンション
0/職業/お茶の先生(地位レベル0)
15/財産/貧乏
5/容貌/魅力的
5/ネットワーク/小規模・〈静聞館〉
1/溜まり場/書店のフロア
-20/態度/友好
合計36CP/-20CP

 梅仙は、茶道で使われる茶釜の付喪神です。余談ながら関東の妖怪に有名な茂林寺の茶釜は無生物にも変身できる[化ける]を会得した化け狸の一族で、付喪神とは全く関係がありません。かなり昔に意識が目覚めてからほとんどの間は茶釜のままで過ごして来ましたが、ごく最近になって他の妖怪に発見され、それ以来お茶の先生として主に妖怪相手に茶道を教えるようになりました。
 梅仙の人間としての姿は、いつも和服を着た厳格そうな白髪の老人です。愚痴っぽく皮肉好きなので付き合い辛そうに見えますが、茶道の心得さえあれば喜んで親切にしてくれる事でしょう。妖怪としての姿は大きな茶釜で、空中に浮かんで滑らかに移動します。
 戦闘では怪しい毒を盛ったお茶を掛けて攻撃できますが、他に使える妖術は飲み物を造る術と茶道具を自動で操る術くらいです。器物時でもお茶攻撃はできますので、奇襲を掛けるのにも向いているでしょう(てゆーか、茶釜を持ち歩いている時点で大半のシチュエーションでは変なのですが)。
―強化には―
 能力を底上げする他に、お茶妖術を増やすという方向性もあります。この辺は茗荷の木霊も参照して下さい。


蘆屋弥次郎(あしや・やじろう)/陰陽師(273CP/未使用CP2)

-10/体力:9
10/敏捷力:11
60/知力:15
10/生命力:11/51
移動力:5.5+1
能動防御:6/9(妖術)/-
合計70CP

―特徴―
12/意志の強さ3レベル
-10/誠実
-5/セーマン(中まで線で描いた五芒星)恐怖症(軽度)
-5/狭量/土御門一族
-6/不器用2レベル
-4/未成年2レベル
合計12CP/-30CP

―癖―
格子模様が好き、星型は嫌い、某悠久シリーズでは金髪魔法令嬢だけが好きになれない、白紙があると落書きする、JRより名鉄が好き

―技能―
0.5/ランニング8
1/神秘学/陰陽道19(その他13)
0.5/神学/神道17(その他11)
0.5/文学/国文学17(その他11)
0.5/作詞13
0.5/歴史/日本中世17(その他11)
0.5/動植物知識12
0.5/コンピュータ操作14
1/コンピュータ・プログラミング13
0.5/調査13
0.5/嘘発見12
0.5/外交12
0.5/礼儀作法14
0.5/言いくるめ13
0.5/絵画12
0.5/地域知識/東海14
合計9CP

―妖力―
100/基本セット
20/外見/人間そっくり
16/防護点4
20/追加HP40
30/しもべ/闇刈鬼(350CP)
 暴走するしもべ(-50%)
合計186CP

―妖術―
群れの召喚
45/威力5(ダメージ:叩き/5D)
 必要条件/印を結ぶ(-10%)、射程短縮3レベル(-15%)
4/精度14
物体覚醒
6/威力1
 持続時間延長4レベル(+120%)、必要条件/呪文と印を使う(-20%)
2/精度13
人払い
10/威力8
 必要条件/呪文と印を使う(-20%)、余分に時間がかかる2レベル(-20%)
2/精度13
合計69CP

―弱点―
-45/蘇生不可能/死体を破壊されると生き返れない
合計-45CP

―社会的な顔―
15/身元/本物の戸籍
5/我が家/普通の家
0/職業/学生
15/財産/貧乏
5/容貌/魅力的
5/ネットワーク/小規模・〈静聞館〉
1/溜まり場/書店のフロア
-25/態度/自分は人間だ
合計46CP/-25CP

 弥次郎は、蘆屋道満の子孫と称する陰陽師一族の末裔です。もっとも家は普通の工場勤務のサラリーマンで、いきなり[しもべ]である闇刈鬼を手に入れるまでは普通の少年に過ぎませんでした。今も関西に転勤した親をよそに一人暮らしをしながら、闇刈鬼共々ネットワークに顔を出しています。
 弥次郎は背が高く線の細い青年で、いかにも運動が不得手そうに見えてしまいます。しかし頭が良く、知識も広範囲に渡っています。また元々人間であるため、今でも「自分は陰陽師の術が使える人間だ」と思っており、妖怪としての意識は強くありません。
―強化には―
 人間の形を崩すような妖力は論外として(笑)、妖術中心に絡め手でも戦えるようにするといいでしょう。[しもべ]も「暴走するしもべ」でなくせば、もっと便利に扱えるでしょうが、その分緊張感に欠けるかもしれません。


闇刈鬼(くらがりおに)(349CP/未使用CP1)

0/体力:10
+109/妖怪時体力:26/25
 妖怪時のみ(-30%)
45/敏捷力:14
-10/知力:9
20/生命力:12/52
移動力:6.5+1.5
能動防御:8(妖怪時9)/10(11)/-
合計164CP

―特徴―
11/戦闘即応
 妖怪時のみ(-30%)
12/意志の強さ3レベル
-25/すりこみ
-10/残忍
-5/高慢
-15/冷淡
-10/ユーモア感覚の欠如
合計23CP/-65CP

―癖―
闇に潜んで待ち伏せするのが好き、殺した敵は首を刎ねる、森の清々しい空気が好き、攻撃に使うのはまず左腕、怖がってもらえないと機嫌が悪くなる

―技能―
4/格闘16
4/ランニング12
0.5/忍び12(16・20)
0.5/軽業11
合計9CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
20/防護点5
20/追加HP40
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
37/体色変化4レベル
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、無荷まで影響(+10%)、妖怪時のみ(-30%)
25/闇視
33/打撃部位/鉤爪4レベル(ダメージ:切り/5D+3、刺し/2D+5(3D+1)(〈格闘〉ボーナス含む))
 妖怪時のみ(-30%)、腕だけ(-10%)
合計258CP

―妖術―
なし

―弱点―
-15/行為衝動/夜道で後をつけて怖がらせる
-5/よりどころ/主人そのもの(別の生き物、中に姿を隠せる、動かせ離れたまま行動できる)
合計-20CP

-15/態度/獲物

 闇に対する恐怖から生まれた鬼の一種で、「闇刈鬼」の名は蘆屋一族がこの鬼を捕まえた闇刈(くらがり)の地名と闇に潜んで獲物を狙う行動パターンに由来します。現在は[しもべ]として使われていますが、お世辞にも忠実とは言えません。


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