◇夜間飛翔紳士淑女録A-2◇

 350CP前後の、PCレベルの能力を持つ妖怪のデータです。


エレノア・コークハウゼル/ゴースト(349CP/未使用CP1)

-15/体力:8
30/敏捷力:13
45/知力:14
10/生命力:11/41
移動力:6+1
能動防御:7/8(フェンシング)・8(妖術)/-
合計70CP

―特徴―
8/意志の強さ2レベル
-10/誠実
-10/好奇心2レベル
-5/お祭り好き
-5/気紛れ
-4/未成年2レベル
合計8CP/-34CP

―癖―
朝に弱い、夜にも弱い、考え事をする時人差し指を脇から咥える、縁日の賑わいが好き、銀の十字架を肌身から離さない

―技能―
1/フェンシング12(競技用の武器、ダメージは様々)
0.5/準備/剣12
0.5/ランニング8
0.5/文学11
0.5/歴史11
0.5/礼儀作法13
0.5/演劇12
0.5/忍び11(20)
0.5/探索13
0.5/コンピュータ操作13
0.5/地域知識/東京13
-/英語14
0.5/フランス語12
0.5/日本語12
合計7CP

―妖力―
100/基本セット
10/外見/かわいい、可憐
20/防護点5
15/追加HP30
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
65/幽体
 オフにでき欠点を隠せる(+50%)、無荷まで影響(+10%)、妖怪時のみ(-30%)
15/酸素不要
 妖怪時のみ(-30%)、同時使用不可/幽体時だけ(-10%)
24/透明
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、心理的透明(-30%)、妖怪時のみ(-30%)、同時使用不可/幽体時だけ(-10%)
合計267CP

―妖術―
暗黒の渦(直接攻撃/エネルギー=闇)
27/威力5(ダメージ:エネルギー/5D)
 瞬間(+20%)、気絶打撃(+10%)、必要行動/指先から放つ(-10%)、手加減無用(-10%)、遅い(-20%)
8/精度13
水煙(煙幕)
8/威力1
 瞬間(+20%)、目標選択(+50%)、持続時間延長2レベル(+60%)、範囲拡大3レベル(+60%)、自分中心のみ(-30%)
4/精度12
誘眠
13/威力5
 妖怪時のみ(-30%)、必要行動/指先で印を描く(-10%)、射程短縮2レベル(-10%)
4/精度13
合計64CP

―弱点―
-10/行為衝動/他人の後ろから近付いて脅かす
-1/行為衝動/幽霊話に目がない
-10/行動不能/直射日光を浴びる(ペナルティ-2、1ターンごとに減少)
-10/弱み/光1レベル
-10/過剰睡眠/1日の半分
-5/普通でない生化学
合計-46CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
2/我が家/単身用マンション
0/職業/留学生(地位レベル0)
15/財産/貧乏
10/容貌/美人
5/ネットワーク/小規模・〈蕎麦屋鬼無里〉
1/溜まり場/蕎麦屋
-20/態度/友好
合計38CP/-20CP

 イングランドには昔からゴーストが多く、ゴーストだけのネットワークもいくつか存在しています。そんなゴーストの1人がこのエレノアで、ハノーファー王家と共に移住してきたドイツ貴族コークハウゼル家の館に出没していました。本人も当家の一員を名乗っているのですが、複数存在した幼くして病没した令嬢の誰が彼女の元になったのかは定かではありません。ともあれゴースト騒ぎを収拾した地元のネットワークの手によりエレノアは戸籍を確保し、コークハウゼル家の援助の下で上流階級の通う学校に入りました。そこで交換留学に応募したら受かってしまい日本まで行く事になり、東京で地元のネットワークに参加しています。
 エレノアの人間としての姿は、西洋人としてはやや童顔気味の彫りが浅い(日本人から見るとやや大人びた彫りの深い)顔立ちに透けるような白い肌、長い栗色の髪と緑の瞳が印象的な少女です。一見するとか弱い深窓の令嬢ですが、3分話せば好奇心旺盛で気紛れな真の姿が見えてくる事でしょう。妖怪としての姿はあまり変わりませんが、身には貴族の女性さながらの豪華なドレスを纏い、本当に透けるような肌をしています([幽体]をオフにしていれば、肉体を集束化して実体を持てます)。彼女はゴーストであるため物質的な障害はあまり通用せず、しかも自分の姿から気を逸らす事も得意であるため、潜入役として向いているでしょう。[幽体]に増強を施してあるため、メモや鍵、フロッピーディスク程度なら一緒に持ち帰る事も無理ではありません。
 戦闘では[水煙]で敵の視界を塞ぎ、[誘眠]と[暗黒の渦]で戦います。ゴーストとしては珍しく持つ攻撃妖術[暗黒の渦]は緩やかに広がるエネルギー吸収の黒い渦に敵を巻き込む妖術ですが、「遅い」ので命中させにくいという困った代物です。またゴーストは本来は夜の存在であるため、強い光を浴びると普通より傷付くのが難点です。
―強化には―
 単純に攻撃力を増やすより、幻や機械操作や覚醒系の妖術で怪奇現象を演出すると面白そうです。[恐慌]を妖怪時のみ「常動」にしておけば、相手の恐怖判定を思うがままに操れる……かもしれません。[煙幕][闇造り]といった空間に直接作用する妖術に「目標選択」が効果を及ぼすかは難しいところですが、抵抗判定のある[煙幕]なら「本人には無効」と同じボーナスを与えていいでしょう。


金刺水際(かなさし・みぎわ)/鬼女(349CP/未使用CP1)

10/体力:11
+77/妖怪時体力:21/20
 妖怪時のみ(-30%)
45/敏捷力:14
0/知力:10
20/生命力:12/42
移動力:6.5+1.5
能動防御:9/11(素手)/-
合計152CP

―特徴―
15/戦闘即応
4/意志の強さ1レベル
-10/誠実
-10/義務感/知人
-10/かんしゃく
-10/残忍
-5/くいしんぼ
合計19CP/-45CP

―癖―
葡萄が好き、鼻歌を歌いながら弓の手入れ、犬歯が尖り気味なのを気にしている、物事を川柳にする、体を締め付けるような物が嫌い

―技能―
4/格闘16(人間時ダメージ:叩き/1D-2・1D)
2/弓矢13(レギュラーボウ、ダメージ:刺し/1D+1(妖怪時ダメージ:刺し/2D))
0.5/準備/矢13(14)
4/ランニング12
0.5/忍び12(16・20)
0.5/軽業11
0.5/登攀12(15)
0.5/脱出11
0.5/水泳13
1/礼儀作法10
0.5/自転車13
0.5/スキー11
合計15CP

―妖力―
100/基本セット
10/外見/異界の美
20/防護点5
15/追加HP30
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
23/体色変化4レベル
 無荷まで影響(+10%)、妖怪時のみ(-30%)
24/打撃部位/鉤爪3レベル(切り/4D、刺し/2D+1(〈格闘〉ボーナス含む))
 腕だけ(-10%)、妖怪時のみ(-30%)
35/攻撃回数増加1レベル
 妖怪時のみ(-30%)
合計245CP

―妖術―
なし

―弱点―
-10/依存/獣肉(1週間ごと、摂取できれば回復)
-10/行為衝動/異性を蔑む者が許せない
-10/行動不能/豆か桃か鰯の頭か柊の葉が傍にある(ペナルティ-2、1ターンごとに減少)
-5/動物に嫌われる(-2)
合計-35CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
2/我が家/アパート
0/職業/学生兼蕎麦屋の店員(地位レベル0)
10/財産/赤貧
0/容貌/魅力的
5/ネットワーク/小規模・〈蕎麦屋鬼無里〉
1/溜まり場/蕎麦屋
-20/態度/友好
合計23CP/-20CP

 確立した種族である「鬼」の女性と、愛憎ゆえに狂気に陥った女性。「鬼女」という言葉にはこの両方の意味がありますが、水際が属するのは前者の方です。長野県の戸隠の奥にある鬼の隠れ里から東京に出て、現在は大学の家政学科に通いながら溜まり場である蕎麦屋の店員もこなしています。
 人間の姿を取った時の水際は、背の高い優しそうな雰囲気の女性ですが、「怒ると鬼のように怖い」と言われており、店内で騒いだ連中に手鍋をダメージ+2の「間に合わせの武器」にしてがんがん殴り倒した事もあります(汗)。妖怪としての姿は一転して冷たい微笑みを浮かべた美女で、目は煌々と赤く輝き、頭には二本の角、口元には牙、手には鉤爪を生やしています。妖術は使えませんが鉤爪を1ターンに2回振るえますし、姿を周囲に溶け込ませて攻撃を避ける能力もあります。学校では高校時代から弓道部で〈弓矢〉を学んでいますが、弓が弱点の妖怪でも出ない限り役には立たないでしょう。
―強化には―
 肉体能力や「瞬間」にした戦闘用妖術を用いて、戦闘能力を底上げするのが手っ取り早い手段ですが、やや低めの耐久力を上げるのもお忘れなく。鬼の伝承の内容は非常に多岐に渡るため、好きなように強化して問題は無いと思われます。「振り」攻撃を「受け」やすくするために〈格闘〉を〈空手〉にしても損はしません。


小山編九郎(こやま・へんくろう)/大草鞋(349CP/未使用CP1)

10/体力:11
+70/妖怪時体力:50
 妖怪時のみ(-30%)、脚だけ(-30%)
60/敏捷力:15
10/知力:11
30/生命力:13/53
移動力:7+1.25
能動防御:8/12(素手)・-/-
合計180CP

―特徴―
8/意志の強さ2レベル
10/後援者/津軽稲荷の足洗い(ときどき)
-5/くいしんぼ
-5/内気(軽度)
-10/ユーモア感覚の欠如
-10/昆虫恐怖症(軽度)
-5/義務感/友人
-5/狭量/吉本系大阪人
合計18CP/-40CP

―癖―
種類を問わず編み物が好き、身の回りには無頓着、履物にだけは気を使う、煙草が嫌い、泳ぎは常に和式泳法

―技能―
8/格闘18(16)
0.5/ランニング10
6/編み物14
0.5/書道12
0.5/忍び13
0.5/登攀13
0.5/軽業12
0.5/水泳14(19)
0.5/地域知識/本所10
0.5/地域知識/関東10
合計18CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/びっくり
20/防護点5
20/追加HP40
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
23/木の体5レベル(防護点5)
 変身時に欠点が隠せる(+25%)
15/無生物との会話
 履物だけ(-50%)
8/打撃部位/鉤爪1レベル(草鞋の裏)(ダメージ:叩き/5D+5(6D+1)(〈格闘〉ボーナス含む))
 妖怪時のみ(-30%)、脚だけ(-20%)
合計209CP

―妖術―
なし

―弱点―
-15/支持肢がない/妖怪時のみ
-10/弱み/刃物1レベル
-15/蘇生不可能/藁が残り、それを供養すると回復しない
合計-40CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
3/我が家/アパート
0/職業/組み紐屋(地位レベル0)
15/財産/貧乏
0/容貌/普通
5/ネットワーク/小規模・〈蕎麦屋鬼無里〉
1/溜まり場/蕎麦屋
-20/態度/友好
合計29CP/-20CP

 関東のとある村の祭礼でしばしば使われていた大草鞋の付喪神です。戦後になって人口減により祭りが廃れた時期に東京に出てきて、今は真田紐の付喪神が経営する組み紐屋で助手をしており、その紹介で今のネットワークに加わっています。
 編九郎の人間としての姿は、内気で無口な職人です。無口で取っ付き辛い印象がありますがまさにその通りで、下手に悪戯したばかりに半月は口を利いてもらえなかった知り合いもいたりします。妖怪としての姿は人の背丈ほどもある大草鞋で、分厚い草履の裏(足+[打撃部位/鉤爪1レベル]扱い)で敵を踏み潰します。防護点は高いですが所詮は藁ですので、刃物に弱い事に気を付けて下さい。
―強化には―
 踏み潰しにダメージ妖術を同時発動させれば戦闘能力も高くなります。履物だけに有効な[物体覚醒][物品探知][接着]や、踏み鳴らす事による[踊り][地震]というのもありかもしれません。


四代目埴科仁八(よんだいめ、はにしな・にはち)/妖怪蕎麦屋(349CP/未使用CP1)

0/体力:10
60/敏捷力:15
10/知力:11
20/生命力:12/52
移動力:6.75+1.25
能動防御:8/10(格闘)・9(妖術)/-
合計90CP

―特徴―
10/暗視
4/意志の強さ1レベル
5/方向感覚
-10/誠実
-5/義務感/蕎麦屋と蕎麦好きの人
-10/かんしゃく
-10/直情
-10/自信過剰
-10/名誉重視/江戸っ子の名誉(「浪費家(軽度)」を含む)
合計19CP/-55CP

―癖―
熱い蕎麦は好きだが熱過ぎるのは嫌、熱い風呂は好きだが他人に強要しない、食べ物には七味唐辛子、座るときには胡坐をかく、蕎麦掻きやガレット(蕎麦のクレープ)も好き

―技能―
1/格闘15
1/ランニング10
2/調理/蕎麦17(その他11)
0.5/商人/蕎麦14(その他8)
1/地域知識/本所11
0.5/忍び13
合計6CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/びっくり
20/防護点5
20/追加HP40
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
10/衣裳/蕎麦の屋台一式
45/食べられる9レベル
合計218CP

―妖術―
熱々蕎麦(直接攻撃/実体=蕎麦(一般)、熱)
36/威力6(ダメージ:叩き/6D)
 瞬間(+20%)、曲射(+20%)、妖怪時のみ(-30%)、射程短縮2レベル(-10%)
4/精度14
絡み蕎麦(絡みつき)
18/威力6
 瞬間(+20%)、曲射(+20%)、妖怪時のみ(-30%)、射程短縮2レベル(-10%)
4/精度14
厄払い蕎麦(破術/全て/肉体型)
11/威力1
 摂取のみ(-30%)
2/精度13
合計75CP

―弱点―
-10/依存/蕎麦(1週間ごと、摂取できれば回復)
-5/行為衝動/他人に蕎麦を食べてもらう
-10/弱み/血液2レベル
合計-25CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
5/我が家/マンション
0/職業/蕎麦屋(地位レベル0)
25/財産/標準
5/容貌/魅力的
5/ネットワーク/小規模・〈蕎麦屋鬼無里〉
1/溜まり場/蕎麦屋
-20/態度/友好
合計46CP/-20CP

 仁八は名前通り(笑)、明治維新と共に廃れた二八蕎麦への哀愁が生み出した妖怪で、蕎麦の屋台を背負って本所界隈を歩き回っていました。しかし無許可営業と税金の収集洩れを問題視した税務署が妖怪の〈座〉(今で言うネットワーク)に連絡を行い、蕎麦屋を捕獲してちゃんと営業許可を取らせた上で偽造戸籍も世話したのです。その後空襲で焼け死んでしまいましたが何とか復活、再び偽造戸籍を取ってかつての自分の孫を名乗って蕎麦屋を始めています。
 普段の仁八は錦糸堀にある信州蕎麦屋「鬼無里」で蕎麦を打っている「いかにも」という感じの江戸っ子で、しばしば伸びている無精髭を差し引いても「いい男」の部類に入るでしょう。妖怪としての姿は怪しい雰囲気の江戸時代風の中年で、二八蕎麦の屋台を背負っています。屋台の行灯には明かりが点っていますが、なぜか真っ暗な場所では光を発しません。
 戦闘では様々な蕎麦を使い、叩き付けたり絡め付かせたりして敵を倒します。蕎麦を食べさせて[破術]もできますし、一度に18食まで普通の蕎麦を取り出す事も可能です。
―強化には―
 蕎麦妖術をより強化するのが普通ですが、[蜃気楼]で街を作り出したり他の怪談と混ぜ合わせて[火消の風]で明かりを消したりという手もあります。蕎麦だけではなく[感覚麻痺]の七味唐辛子や[金縛り]の山葵も使えるでしょう。


清風青菜(きよかぜ・あおな)/トリカブトの木霊(349CP/未使用CP1)

-10/体力:9/17
60/敏捷力:15
30/知力:13
20/生命力:12/42
移動力:6.75+1.25
能動防御:8/10(素手)・10(妖術)/-
合計100CP

―特徴―
4/意志の強さ1レベル
0/仲間/薬剤師(75CP、ときどき)
-10/誠実
-5/義務感/友人
-10/血液恐怖症(軽度)
-10/臆病
-15/そそっかしい
合計4CP/-50CP

―癖―
起きたらまず水を飲む、いつも水筒にお茶を持参、普段から白衣を着て歩く、薬膳料理が苦手、山葡萄ジュースが好き

―技能―
1/格闘15
1/ランニング10
8/医師14
-/毒物11
-/診断10
-/手術9
-/生理学9
0.5/植物学/薬用植物15(その他9)
0.5/生存/森11
0.5/忍び13
0.5/登攀13
0.5/裁縫12
0.5/アイヌ語11
合計13CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
20/防護点5
15/追加HP30
24/追加疲労点8
17/人間変身
 衣服が消える(+20%)、髪が緑っぽい(-10%)
7/植物変身/トリカブト
 根付く土が必要(-10%)、オン・オフが1日4回(-20%)
7/飲食不要
 妖怪時のみ(-30%)
15/毒無効
9/植物会話
 草だけ(-20%)、接触のみ(-20%)
9/超嗅覚
 薬品だけ(-20%)、苦手な臭い/除草剤(-20%)
合計228CP

―妖術―
猛毒液(直接攻撃/実体=化学)
30/威力5(ダメージ:叩き/5D)
 瞬間(+20%)、気絶打撃(+10%)、手加減無用(-10%)、必要行動/手をかざす(-10%)、射程短縮2レベル(-10%)
12/精度16
治癒
18/威力5
 病気治療(+10%)、毒浄化(+40%)、接触のみ(-20%)、迷惑/目標は生命力判定に失敗すると朦朧状態になる(-10%)
8/精度13
成分探知
6/威力11
 接触のみ(-20%)、薬品だけ(-20%)、余分に時間がかかる1レベル(-10%)
2/精度11(16)
合計76CP

―弱点―
-30/依存/有毒植物(1週間ごと、摂取できれば回復)
0/依存/日光と水(同上)
合計-30CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/病院の居候
0/職業/薬剤師見習い(地位レベル0)
15/財産/貧乏
5/容貌/魅力的
5/ネットワーク/小規模・〈蕎麦屋鬼無里〉
1/溜まり場/蕎麦屋
-20/態度/友好
合計32CP/-20CP

 青菜は、北海道の山奥に生息していたトリカブトの木霊です。かつてヒグマ猟に赴く猟師達の、より強い毒を持つトリカブトを求める「想い」から生まれたのですが、あいにく彼女が意思を得た頃には弓矢によるヒグマ猟は廃れており、自分の毒を使ってほしい一身でとある村の連続毒死未遂事件を引き起こしてしまいました。事件を解決したメスの付喪神と妖怪人体模型により引き取られたのですが、「血液恐怖症」が災いして医療専門ネットワークには入れず、東京で薬剤師の見習いになっています。
 毒草の木霊らしく、戦いでは猛毒を噴き出してダメージを与えます。また「毒草も微量を使えば薬草となる」というように、傷を癒す能力も持ち合わせています。薬品に限りますが、成分を分析する事も可能です。毒が効かない体をしていますが、時々有毒植物を摂取しないと生命を保つ事ができません。
―強化には―
 元が草なので、ダメージを与えるにはやはり妖術に頼る事になるでしょう。[金縛り]と連動すればより毒っぽい攻撃にする事ができます。


茶屋徳治(ちゃや・とくじ)/茗荷の木霊(424CP/未使用CP1)

-10/体力:9
45/敏捷力:14
45/知力:14
10/生命力:11/55
移動力:6.25+1
能動防御:7/9(素手)・9(妖術)/-
合計90CP

―特徴―
4/意志の強さ1レベル
-10/誠実
-5/義務感/集落
-5/やせっぽち/妖怪時も影響
合計4CP/-20CP

―癖―
早寝早起き、来客にはできるだけ茗荷料理、お茶を飲む時は縁側で、失笑癖がある、都合が悪い時はボケたふり

―技能―
1/格闘14
0.5/ランニング8
2/農業14
0.5/気象学11
0.5/調理13
1/忍び13(22)
0.5/運転/トラクター13
合計6CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/びっくり
16/防護点4
22/追加HP44
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
9/植物変身/茗荷
 根付く土が必要(-10%)
14/呼吸不要
 妖怪時のみ(-30%)
10/飲食不要
23/木の体
 変身時に欠点が隠せる(+25%)
36/透明
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、心理的透明(-30%)
15/異類会話/植物
合計268CP

―妖術―
毒茗荷(直接攻撃/実体=植物(一般)、化学)
33/威力5(ダメージ:叩き/5D)
 瞬間(+20%)、曲射(+20%)、妖怪時のみ(-30%)
8/精度14
忘れ茗荷(狂気)
16/威力5
 瞬間(+20%)、妖怪時のみ(-30%)、視覚効果(-10%)、「健忘症」だけ(-40%)
8/精度14
人払い
18/威力10
 使用回数制限/1日6回(-10%)
4/精度13
感情知覚
7/威力5
 妖怪には無効(-30%)
4/精度13
思考探知
14/威力5
 妖怪には無効(-30%)
4/精度13
記憶操作
5/威力1
8/精度14
合計129CP

―弱点―
0/依存/日光(1ヶ月ごと、摂取できれば回復)
-20/弱み/刃物2レベル
-22/蘇生不可能/肉体を破壊されると復活しない
 食べられた場合のみ(-50%)
-12/言語障害
 妖怪時のみ(-50%)
-6/動物に嫌われる(-6)
 鼻の敏感な種類のみ(-40%)
合計-60CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/農家の間借り
0/職業/農家(地位レベル0)
15/財産/貧乏
0/容貌/普通
10/ネットワーク/中規模・〈東宇治神明社〉
1/溜まり場/神社
-20/態度/友好
合計32CP/-20CP

 お寺の隅に植わっていた茗荷が妖怪化した存在です。「食べると忘れっぽくなる」と言われ続けたために、他人を「健忘症」にする能力を身に付けました。その性質上、ネットワーク内では主に[人払い][記憶操作]係となっています。
 人間としての姿は、ほっそりとした白い髭の老人です。妖怪としての姿は、簡単に言うと「育ち過ぎて二足歩行している茗荷」ですが、実際に戦う事にならない限り変身を解く事はありません。
―強化には―
 まずは生命力をもう少し上げて、木霊らしく植物を操る能力を充実させます。治癒する「癒し茗荷」とか破術の「厄払い茗荷」とかを付け加え……るのはやり過ぎでしょうが。元が草なので、肉体戦闘力を上げるよりは妖力・妖術で勝負するのが妥当でしょう。


穂ノ浦響(ほのうら・ひびき)/法螺貝の付喪神(274CP/未使用CP1)

-15/体力:8
60/敏捷力:15
10/知力:11
20/生命力:12/52
移動力:6.75
能動防御:6/9(素手)・9(妖術)/9(妖術)
合計75CP

―特徴―
5/音楽能力5レベル
-10/誠実
-15/無常識
-3/方向音痴
合計5CP/-28CP

―癖―
楽器が好き、車や列車の中で外の景色を見飽きない、寝る時は法螺貝を抱き締める、木の実や小枝を集めるのが好き、無口で無表情

―技能―
0.5/格闘14
0.5/楽器/法螺貝13
0.5/歌唱16
0.5/彫刻13
0.5/忍び13
0.5/登攀13
合計3CP

―妖力―
100/基本セット
10/外見/異界の美
16/防護点4
20/追加HP40
30/分身/人間変身
 離れて行動できる(+100%)
20/器物変身/法螺貝
 妖力・妖術を使える(+100%)
3/吠え声
 妖怪時のみ(-30%)、必要行動/法螺貝を吹く(-20%)
7/えら
 妖怪時のみ(-30%)
7/水中行動
 妖怪時のみ(-30%)
合計213CP

―妖術―
海鳴り(直接攻撃/エネルギー=音・振動)
18/威力6(ダメージ:エネルギー/6D)
 瞬間(+20%)、気絶打撃(+10%)、妖怪時のみ(-30%)、必要条件/法螺貝を吹く(-20%)、手加減無用(-10%)、射程短縮2レベル(-10%)、不都合/耳鳴りがして聴覚-4(-10%)
4/精度14
水呼び(液体作成)
16/威力5
 瞬間(+20%)、地面から噴き出す(+30%)、水だけ(-50%)、必要条件/法螺貝を吹く(-20%)
4/精度14
貝の囁き(幻音)
6/威力4
 必要条件/法螺貝を吹く(-20%)、実際に聞いた音しか作れない(-20%)、状況限定/乾燥した場所では使えない(-10%)
8/精度11
合計56CP

―弱点―
-7/依存/水(1日ごと)、妖力・妖術が使えなくなる
-5/行為衝動/音楽に聞き入らずにはいられない
-15/移動できない/分身を作れる
-15/支持肢がない/分身を作れる
合計-42CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/神社の一室
0/職業/居候(地位レベル0)
10/財産/赤貧
0/容貌/魅力的
10/ネットワーク/中規模・〈東宇治神明社〉
1/溜まり場/神社
-30/態度/善良
合計27CP/-30CP

 最近妖怪として目覚めたばかりの法螺貝の付喪神で、元は近くの集落のお寺に収められていた法螺貝でした。今は神明社の中で暮らしており、たまにネットワークの誰かが人間社会に慣れさせるために連れ歩く他には、滅多に外に出る事はありません。
 人間としての姿は10代後半〜20代前半の、小柄な体格の可愛らしい女性です。しかしこれは分身で、時々持ち歩いている年代物の法螺貝の方が本体です。妖怪としての姿はあまり変わりませんが、分身は髪や瞳に青みが増し、法螺貝も圧迫感すら与えるような霊気を濃厚に帯びるようになります。
―強化には―
 敏捷力以外の能力値がいまいちなので上げ、「意志の強さ」や「美声」を追加しましょう。海の能力のみならず山の能力を妖術として付け加えるとバリエーションも広がります。


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