◆改造妖力&妖術集◆

 増強・限定により改造を施した妖力・妖術のほんの一例です。強大な生得的魔法の振るわれる世界にも、同じような魔法があるかもしれません。

*複合的な妖術のレベル毎のCPは、端数を合計して計算しています。実際に修得する際には妖術1つ毎にCPの端数を繰り上げますので注意して下さい。
*投稿データの著作権は、データの寄稿者に属します。
 投稿者:ELIZAさん、久遠さん

 改造妖力
 改造妖術
 追加増強・限定
 投稿データ


#改造妖力


*基本セット

パラレルワールド・妖怪基本セット(125CP)
 基本:妖怪基本セット(P23)
 削除:「秘密:存在そのもの」(+30CP)
 変更1:「社会的な地位がない」を「人間社会に対する社会的弱者/局外者」扱いに変更(0CP)
 変更2:[機械に対する透明]に世界特有の特殊限定「普通の妖具に感知される(-25%)」を掛ける(-5CP)

 妖怪の存在が公に認められているパラレルワールド(P259参照)での、妖怪キャラクターの基本セットの一例です。
・機械に対する透明
 この世界では妖科学の産物が多く存在し、一部は人間達の間にも流出しています。そのような人間に扱える妖具でも[機械に対する透明]を無視する事はある程度可能なので、特に大企業や中央官庁への潜入は慎重になるべきでしょう。差額の5CPを消費すれば、使用者がCPを消費していない「量産型」の妖具からは透明になる事が可能です。
・財産/どん底
 いかに存在が認められても、大半の妖怪は貨幣経済に関わらずに生きていけます。人間社会に身元があれば、CPを消費して財産を獲得できます。
・人間社会に対する社会的弱者/局外者
 妖怪の多くは人間と関わらない、あるいは性癖が人間社会に受け入れるには危険すぎるため、「社会的な地位がない」に近い扱いを受けがちです。善良な妖怪に危害を加えるのは歓迎されない行為ですが、そうであっても能力の高さと不老性から妖怪が人間の上に君臨する事は忌避され、例外的存在である先祖返り(人間として生まれ、一定年間(通常は120年)が過ぎるまで法律上は人間と同じ扱いを受けます。ゲーム上は15CPの戸籍扱い)を除くと、正体を偽装しない限り人間社会で高い地位には就けません。
 もちろん通常の「百鬼」世界と同様に、人間の姿を取ればCPを消費して「人間としての」身元を得る事が可能です。
・秘密:存在そのもの
 この世界では妖怪は存在を公にしていますので、この特徴は使用しません。しかし様々な理由から、人間としての生活を送る際に周囲に自分の正体を「秘密」にする妖怪も多く存在します。このような「秘密」は、発覚した場合の影響を考えて通常のルールに従って下さい。「実は町内の氏神」程度なら-5CPで済みますが、「実は人肉に[依存]している食人妖怪」なら-30CPは獲得できるでしょう。……もちろん後者はNPC専門ですが。
・その他
 妖怪の存在が認められているため、妖怪に対する人間の反応修正も妖怪と同じ数値を使います。P259の「平常心」「拒絶(-5/-15CP)」の特徴も使用し、人間でも「平常心」を持っていれば、妖怪への恐怖判定に関して「妖怪キャラクター」として扱えます。

「夜の民」基本セット(35CP)
 基本:妖怪基本セット(P23)
 削除:[死からの復活][不老][特殊な性的不能](合計-65CP)

 古来から存在する異生物、「夜の民」(P264参照)の基本セットです。通常の百鬼世界の場合、「人間(やその他の通常生物)の亜種」と「人間発生以前の動植物の「想い」が集積した存在」のどちらかとして扱います。復活が起こり辛い設定を用いる場合、基本セットは85CPになります。
 前掲したパラレルワールドの「夜の民」基本セットは、差し引きして60CPになります。
・機械に対する透明
 多くの「夜の民」は[機械に対する透明]ではありません。ただし「夜の民」の場合は、基本セットからの削除ではなく弱点[機械に記録される](-20CP)の取得として扱います。
・死からの復活、不老
 「夜の民」は[不老]にはなれませんが、[死からの復活]を改めて取る事は可能です(この場合、老衰で死んだ後に同族の子供として復活し、成人する頃に前世の記憶と能力を取り戻します)。寿命があっても人間より長い場合、GMの判断で5〜10CPの特徴として下さい。
 「夜の民」として生まれても人間の「想い」の影響により[不老]になってしまう事が稀にありますが、このようなキャラクターは「夜の民」ではなく通常の妖怪として扱います。
・特殊な性的不能
 種族として確立しているため、「夜の民」は全て生殖を行えます(吸血鬼の吸血も、この場合の「生殖」に含みます。コントロールが容易に可能なら、「伝染性攻撃」を取る必要はありません)。このため、通常の「性的不能」を-5CPで取得可能です。
・妖力一般
 「夜の民」はあくまでも「生物」ですので、体組織が通常の生命体の構造を外れてしまうような妖力を取得する事は基本的に不可能です。ただし、吸血鬼のオフにできる[幽体]や岩石人間(自称「珪素生命体」)の[石の体]のように理由付けができるなら、PLとGMの同意により認めても構いません。
・変身
 「百鬼」に記してある通り、「医学的な検査を受けるとばれる(-10%)」が掛かります。当然ながら「器物変身」は取れません。
・妖術一般
 選択の幅は通常の妖怪より狭くなり、古い伝承を逸脱する事は認められません。特に直接攻撃妖術は完全に「無から有を生み出す」事ができず、「状況限定」や「燃料・触媒が必要」がほぼ確実に要求されます。
・戸籍
 大半の「夜の民」は、代々人間社会に住み着いているため「本物の戸籍」が取得可能です。

妖怪基本セットの時代による内容修正(100CP)
 基本:妖怪基本セット(P23)
 削除・変更:下記参照

 古い時代を舞台とするプレイ向きの基本セットで、[機械に対する透明]と「秘密」を相互交換する事でCPの合計を調整しています。
 また身元保証は、戸籍の存在しない社会でも「偽造戸籍」相当の「安定した保証」が存在し、厳密な戸籍(宗門人別帳など)がない社会では「正規の戸籍」を取得する事はできません。ただし上位の身元保証が無い社会でも、その社会における上限の身元があれば普通の人間と同等の権利(と義務)を得る事ができます。ネットワークが存在しない時代でも、妖怪としての人脈の範囲を示すためにネットワークのルールを使用します。
・機械に対する透明
 機械的な感知装置が少なくなるごとに、必要なCPも減少します。TL7でも1980年以前は15CP、TL6の時代には10CP、TL5の時代には5CPとなります。TL4以前の時代には機械的な感知装置が無いために0CPとなりますが、妖力自体は存在するので、異世界からの来訪者が持つ機械的な感知装置に対して映らないようにする事は可能です。
・社会的な地位がない
 TL5以前の時代では、代わりに「社会的弱者/局外者」となります。
・秘密/存在そのもの
 TL7でも1980年以前は-25CP、TL6の時代には-20CP、TL5の時代には-15CP、TL4以前の時代には-10CPとなります(「ベーシック」にない段階は、地球上の地域差を相殺したものとして扱います)。


*変身

[遠出する分身](15×320%=48CP)
 基本:[分身/人間変身](P78、P61)
 増強:衣服が消える(+20%)、離れて行動できる(+100%)、射程延長5レベル(+100%)
 限定:なし

 かなりの拡大解釈ですが、「射程延長」のおかげで1600km先まで[分身]が移動できます(地球の直径は12700km強なので、「射程延長8レベル」で地球上を自由に移動できます)。これがあれば、グランドピアノの付喪神であっても国内演奏旅行が可能です(……行き先が沖縄なら話が別ですし、「本体が[縮小]して持ち運べる」や「妖怪化したピアニスト」でも良さそうな気もしますが……)。


*体格

[怪獣化](10×70%+5×100%=7CP/L+5CP/L)
 基本:[巨大化](P63)
 増強:瞬間(+20%)
 限定:最大サイズでのみ固定(-10%)、知力が6になる(-40%)
 基本:[恐慌](P112)
 増強:なし
 限定:なし

 巨大怪獣に変身するための妖力と、巨大化により恐怖を与えるための妖術のセットです。


*防御・耐久能力

[宇宙妖怪セット](10×280%+25×100%+15×100%+20×100%+40×70%+100×70%+75×70%=28+25+15+20+28+70+52.5(53)=88+151=239CP)
 基本1:[飲食不要](P64)
 増強:空間からエネルギーを補充(+200%)
 限定:通常の飲食不可(-20%)
 基本2:[酸素不要](P64)
 増強:なし
 限定:なし
 基本3:[耐圧/無制限](P80)
 増強:なし
 限定:なし
 基本4:[放射線耐性](P81)
 増強:なし
 限定:なし
 基本5:[飛行](P75)
 増強:なし
 限定:妖怪時のみ(-30%)
 基本6:[高速飛行]5レベル(P74)
 増強:なし
 限定:妖怪時のみ(-30%)
 基本7:[超高速飛行/1日(レベル×1)光年](P88)
 増強:なし
 限定:妖怪時のみ(-30%)

 時速1000kmを超える音速で飛行し、1日足らずでケンタウルス座α星へ飛来してしまう無茶苦茶なセットです(それでも銀河系中心までは80年以上掛かりますが……)。このような特徴を持ち合わせている妖怪はほとんどいませんが、この手の妖怪が中心となって異星植民の計画があるとかないとか。


*構成素材

[霊体化](50×170%+25×90%+30×140%=85+22.5(23)+42=150CP)
 基本1:[幽体](P68)
 増強:オフにでき、欠点も隠せる(+50%)、瞬間(+20%)
 限定:なし
 基本2:[酸素不要](P64)
 増強:なし
 限定:同時発動/[幽体]時だけ(-10%)
 基本3:[透明](P67)
 増強:オフにでき、欠点も隠せる(+50%)
 限定:同時発動/[幽体]時だけ(-10%)

 よほどの手段がないと発見できない、究極の潜入用妖力です。幽体離脱(-30%)で「瞬間」でもないなら、[幽体]が50×70%=35CPになり合計85CPとなります。[変身]時に欠点が隠せる(+25%)なら、[幽体]が50×125%=62.5(63)CP、[酸素不要]は「妖怪時のみ」(-30%)で17.5(18)CP、[透明]は「[変身]時に欠点が隠せる」と「妖怪時のみ」(-30%)で30×95%=29CP、合計110CPになります。人間の姿の時も使いたいなら、衣服も幽体になるように「無荷まで影響」(+10%)させる事をお忘れなく。

[書物の体](15×200%+15×85%+40×50%−15×100%−35×50%=30+12.75(13)+20−15−17.5(17)=31CP)
 基本1:[器物変身/書物](P60)
 増強:妖力や妖術を使える(+100%)
 限定:なし
 基本2:[布の体](P83)
 増強:変身時に欠点を隠せる(+25%)
 限定:紙の体(-40%)
 基本3:[飛行](P75)
 増強:なし
 限定:妖怪時のみ(-30%)、床から3mまで(-20%)
 基本4:[支持肢がない/変身で腕が生じる](P146)
 増強:なし
 限定:なし
 基本5:「歩行障害/両足喪失」
 増強:なし
 限定:妖怪時のみ(-50%)

 書物妖怪用の基本的なセットです。器物時に限定した[衣裳]を使えば、外見も自由に変えられるかもしれません。

[幽霊](50×100%+25×100%+10×300%+30×100%+150×90%=50+25+30+30+135=270CP)
 基本1:[幽体](P68)
 増強:なし
 限定:なし
 基本2:[酸素不要](P64)
 増強:なし
 限定:なし
 基本3:[飲食不要](P64)
 増強:空間からエネルギーを補充(+200%)
 限定:なし
 基本4:[透明](P67)
 増強:見せたい相手1人に姿を見せられる(+20%)
 限定:強制解除/攻撃的行為を行うと解除(-20%)
 基本5:[無敵/エネルギー](P81)
 増強:なし
 限定:[エネルギー=精神]には無効、それ以外を含んでいても威力レベルは半分有効(-10%)

 完全バージョンの幽霊です。エネルギー属性攻撃を「非実体にも影響」にするプレイヤーは少ないので、これさえあれば防御上は無敵……のはず。

[開門](10×100%=10CP)
 基本:[物質透過/扉(稀)](P69)
 増強:なし
 限定:なし

 鍵が掛かっていようと溶接してあろうと、扉でさえあれば通過してしまいます(ただし自分だけで、演出上は扉が開いても他人を通しません。仲間を通したいなら「他人に影響」を忘れずに。P279〜280も参照して下さい)。「無荷まで影響」しないと人間時に衣服が取り残されるので気を付けましょう。


*感知能力

[全周行動](15×50%+17×100%=8+17=25CP)
 基本1:[軟体](P69)
 増強:なし
 限定:関節が逆方向にも曲がるだけ(技能へのボーナス無し)(-50%)
 基本2:[余分な目2レベル(背面視界含む)](P71)
 増強:なし
 限定:なし

 単に目を増やしただけでは後方への攻撃にペナルティが付くので、このペナルティを打ち消すだけの[軟体]の限定を入れました。

[無明の光](-50×100%+35×100%+50×100%=35CP)
 基本1:「視覚障害」
 増強:なし
 限定:なし
 基本2:[オーラ感知3レベル](P70)
 増強:なし
 限定:ダイレクトに感じる(±0%)
 基本3:[レーダー感覚](P71)
 増強:なし
 限定:なし

 盲目でも何ら不自由なく行動でき、感情も心の目で見抜けます。ただし文字や図は一切理解できないので、現代社会での生活は困難でしょう。


*意思伝達


*攻撃手段

[鉄扇](「25+3/L」×190%=47.5+5.7CP/L)
 基本:[武器の手/分離型](P87)
 増強:「受け」が技能の2/3(+10%)、長射程攻撃を「受け」られる(+80%)、落ちても呼び戻せる(+20%)
 限定:ダメージが「叩き/振り」(-20%)
 (「戦闘即応」が必要)

 東アジアの妖怪がしばしば持っている武器です。名前に反し、見た目は単なる団扇や扇子であるのが普通です。

[遠い腕](10×100%+20×100%+40×30%+30×70%=10+20+12+21=63CP)
 基本1:[追加の腕]1L(P73)
 増強:なし
 限定:なし
 基本2:[切り離し]1L(追加の腕)(P83)
 増強:なし
 限定:なし
 基本3:[飛行](P75)
 増強:なし
 限定:移動力は地上と同じ(-40%)、追加の腕だけ(-30%)
 基本4:[透明](P67)
 増強:なし
 限定:追加の腕だけ(-30%)

 [念動]紛いの妖力です(ただし[切り離し]しているので、体力は半分になってしまいます)。本来は追加の腕の出し入れはできないのですが、大目に見てもいいでしょう。


*移動・運動能力

[空蝉](50×140%=70CP)
 基本:[先回り](P88)
 増強:瞬間(+20%)、転移よけ(+30%)
 限定:燃料・触媒が必要/身代わりの物品(紙切れ程度で可)(-10%)

 忍者系妖怪が時折所持している能力です。強力な妖怪の場合、〈脱出〉可能になっている事がよくあります。

[光翼での飛行](40×90%=36CP)
 基本:[飛行](P75)
 増強:なし
 限定:不都合/実体のない翼状の光が現れる(-10%)

 [翼での飛行]を行う古いタイプの天使(〈黙示録の天使〉に限らず)に対して、誕生の新しい天使は光を背負い天を舞います。東洋の天人・天女の概念との接触により生まれたとの説も天使達の間にはありますが、その真偽は確かめようがありません。


*その他

[装甲化](50×120%+20×300%=60+60=120CP)
 基本1:[活力賦与](P90)
 増強:優れた能力値は優先(+20%)
 限定:なし
 基本2:[庇う](P90)
 増強:そのまま妖術を使える(+200%)
 限定:なし

 パワードスーツ妖具のヒントとなったと噂される妖力です。あらゆる部位をカバーする場合、[融合]とも呼ばれます。

[絶対非殺](100×100%=100CP)
 基本:[幸運をもたらす](P91)
 増強:死亡判定を成功させる(±0%)
 限定:なし

 これさえあれば、初心者プレイヤーへのチュートリアルに最適です(おい)。


#改造妖術


*直接攻撃系

[死の楔](6×160%=9.6CP/L)
 基本:[直接攻撃/エネルギー=精神](P101)
 増強:瞬間(+20%)、切り(+50%)
 限定:手加減無用(-10%)

 早い話が、「悠久幻想曲2」の某覚醒能力のデータ変換版です(笑)。

[架線鞭](6×90%=5.4CP/L)
 基本:[直接攻撃/エネルギー=電気、実体=一般](P101)
 増強:自分以外から発射(+10%)
 限定:状況限定/水中では使えない(-10%)、手加減無用(-10%)

 電車系妖怪が使う、特殊な攻撃妖術です。元が高圧電流なので、当然手加減は無理です。

[裁断の雷](6×170%=10.2CP/L)
 基本:[直接攻撃/エネルギー=精神](P102)
 増強:気絶攻撃(+10%)、爆発(+50%)、本人には無効(+20%)
 限定:手加減無用(-10%)

 通称[神罰]と呼ばれる妖術で、名前に反して電気属性ではありません。「目標限定/無生物には無効」(-10%)で「非実体にも影響」(+20%)するバージョンもあります。

[蝗の群れ](6×180%=10.8CP/L)
 基本:[直接攻撃/実体=一般](P102)
 増強:爆発(+50%)、ダメージ持続(+50%)
 限定:手加減無用(-10%)、状況限定/水中では使えない(-10%)

 全てを食い荒らす妖怪蝗を出現させる、[群れの召喚]もどきの妖術です。

[暗殺剣](6×170%=10.2CP/L)
 基本:[直接攻撃/エネルギー=一般](P102)
 増強:瞬間(+20%)、無痛(+10%)、不可視(+60%)
 限定:武器形態(-20%)

 存在を一切視認できず、背後から痛みを感じさせずに殺せる妖術です。

[拘束糸](6×160%+3+145%=9.6+4.35=13.95CP/L)
 基本1:[直接攻撃/実体=一般](P103)
 増強:切り(+25%)、連動(+10%)、瞬間(+20%)、ピンポイント攻撃(+20%)
 限定:射程短縮3レベル(-15%)
 基本2:[絡みつき](P116)
 増強:順番が自由(+20%)、独立連動(+20%)、瞬間(+20%)
 限定:射程短縮3レベル(-15%)

 女性型の妖怪や蜘蛛妖怪、暗殺者妖怪やピアノの付喪神が使います。斬り付ける際には必ず同時に拘束しますが、傷付けずに拘束する事も可能です。「曲射」や「武器形態」だったり、髪の毛(-10%)や糸(-20%)、ピアノ線(-20%)などが必要な場合もあります。

[荷電粒子砲](6×140%=8.4CP/L)
 基本:[直接攻撃/エネルギー=電気、エネルギー=光](P102)
 増強:避雷針の効果を受けない(+10%)、光速(+20%)、直線上に効果(+20%)
 限定:手加減無用(-10%)

 SFタイプの妖怪がしばしば持つ妖術で、「連射」できる事もあります。「実体=一般」で「扇形」の[機関銃]も存在します。ちゃんと荷電粒子が放つ放射線でも被曝ダメージを与えたい場合、P248を参照して追加の「属性」として+20%以上の増強を加えて下さい。

[毒の薔薇](6×120%+5×150%=7.2+7.5=14.7CP/L)
 基本1:[直接攻撃/実体=一般、実体=化学](P102、103)
 増強:独立連動(+20%)、瞬間(+20%)
 限定:血液毒(-20%)
 基本2:[誘眠](P113)
 増強:独立連動(+20%)、瞬間(+20%)、普通の生き物には持続が日単位(+50%)
 限定:範囲縮小1レベル(-10%、威力レベル10〜14は範囲縮小2レベル、…)、能動防御される(-30%)

 女たらしタイプの妖怪には必携……かどうかは知りません(笑)。連動するのが[金縛り]なら、[彼岸花]とも呼べるかも。

[殺虫剤](6×135%=8.1CP/L)
 基本:[直接攻撃/実体=化学](P103)
 増強:刺し(+40%)、扇形3レベル(+30%)
 限定:神経毒(-20%)、目標限定/虫以外には影響半分(-15%)

 夏には有難い妖術ですが、通常の「百鬼夜翔」世界のイメージでは使い手を創作するのに一苦労でしょう(笑)。[感覚麻痺]と組み合わせれば[虫燻し]にもなります。

[手裏剣](6×175%+10×110%=10.5+11=21.5CP/L)
 基本1:[直接攻撃/実体=一般](P102)
 増強:瞬間(+20%)、曲射(+20%)、切り(+25%)、独立連動(+20%)
 限定:必要行動/投げ付ける動作(-10%)
 基本2:[金縛り](P133)
 増強:瞬間(+20%)、独立連動(+20%)
 限定:必要行動/投げ付ける動作(-10%)、視覚効果/小さな手裏剣が突き刺さる(-10%)、目標限定/毒の効かない相手には無効(-10%)

 カーブして斬り付ける手裏剣、麻痺毒を仕込んだ手裏剣、双方を組み合わせた手裏剣の3通りを投げられます。「曲射」「独立連動」辺りを減らして、麻痺手裏剣を「能動防御できる」にすれば、もう少し必要CPを削れます(8.1+7=15.1CP/Lになります)。[武器の手/長射程・分離型]とも組み合わせられますが、効果が「瞬間」とそぐわないでしょう。

[最終自爆](6×225%=13.5CP/L)
 基本:[直接攻撃/エネルギー=熱](P102)
 増強:周囲全体を攻撃(+40%)、範囲拡大10レベル(+200%)
 限定:燃料・触媒が必要/術者自身の命(-90%)、必要行動/キーワード(-10%)、手加減無用(-10%)、疲労消費1レベル(-5%)

 自爆用の妖術です。普通の神経をした妖怪はさすがに使いませんが、死んでも代わりが現れる[しもべ]、または[即蘇生]の持ち主に使用者が存在するとの噂です……。

[クラスター手榴弾](6×175%=10.5CP/L)
 基本:[直接攻撃/実体=一般](P102)
 増強:爆発(+50%)、曲射(+20%)、切り(+25%)
 限定:必要行動/投げ付ける動作(-10%)、使用回数制限/1日6回(-10%)

 いわゆる「兵器系妖術」の1つです。「発現延期」して時限爆弾にする妖怪もいると噂されます(という噂をすると、それが原因で本当にそんな妖怪が出現したりして……)。

[重力鎚(グラビドン・ハンマー)](6×160%=9.6CP/L)
 基本:[直接攻撃/エネルギー=力場](P102)
 増強:自分以外から発射(+10%)、不可視(+60%)
 限定:手加減無用(-10%)

 不可視の力場が鉄槌となり敵を打ち砕く、このコーナーでは珍しく普通っぽい攻撃妖術です。

[弓取りの矢](6×130%=7.8CP/L)
 基本:[直接攻撃/実体=一般](P102)
 増強:刺し(+40%)、ピンポイント攻撃(+20%)
 限定:[武器の手/長射程/分離型]からだけ発射(-10%)、ダメージ減少1(-20%)
 連鎖:絶対命中(+50%)、必要行動/八幡神に声を上げて願う(-10%)、使用回数制限/1日1回(-40%)
 (精度レベル14以上必要)

 一見すると普通の攻撃妖術ですが、実は密かにP256の「連鎖」ルールを使っています。

[現場事故](6×200%=12CP/L)
 基本:[直接攻撃/エネルギー=電気+熱、実体=一般+化学+大地+水](P102〜103)
 増強:気付かれない(+10%)、爆発(+50%)、本人には無効(+20%)、属性5つ(+50%)
 限定:燃料・触媒が必要/人の手の加わった環境(-20%)、射程短縮2レベル(-10%)

 6つの力を持つ恐怖の事故妖術です。属性は別々に発動可能なので、謎の自動車爆発だろうが謎の地盤崩落だろうが自由に演出できます。


*地水火風系

[灯し火](1×400%=4CP/L)
 基本:[幻光](P106)
 増強:中心移動(+40%)、持続時間延長9レベル(+270%)、気付かれない(+10%)
 限定:炎か単純な照明だけ(-10%)、状況限定/日の出の時間には自動的に解除(-10%)

 PL1で512分(8時間32分)の間輝き続ける明かりです。「気付かれない」ので、蛍光灯やランプの明かりにも偽装できます(「状況限定」にすれば、もう少しLCを絞れます)。敵にくっつけて目印にするには、それなりに威力レベルを高くした方がいいでしょう。


*支配・覚醒系

[大地喚起](4×50%+3×100%=2+3=5CP/L)
 基本1:[大地変形](P106)
 増強:連動(+10%)
 限定:[物体覚醒]との連動のみ(-50%)、必要行動/印を結ぶ(-10%)
 基本2:[物体覚醒](P107)
 増強:範囲に影響(+50%)、連動(+10%)
 限定:[大地変形]との連動のみ(-50%)、必要行動/印を結ぶ(-10%)

 土人形を作り出す妖術です。PCが使うには、[大地変形]で石も扱えるように増強しておいた方がいいかと。

[死体憑依](8×90%+10×290%=7.2+29=36.2CP/L)
 基本1:[死体覚醒](P119)
 増強:連動(+10%)、生前と同様に行動(±0%)
 限定:接触のみ(-20%)
 基本2:[憑依](P128)
 増強:連動(+10%)、体が消える(+100%)、長時間持続1レベル(+100%)
 限定:接触のみ(-20%)

 死体に憑依して操り、しかも生前の技能も使いこなします。人間の死体に憑依するだけなら、どちらも威力レベル1で構わないでしょう。


*探査・知覚系

[美女探知](4×150%=6CP/L)
 基本:[生物探知](P108)
 増強:常動(+100%)
 限定:「容貌/魅力的以上」相当のみ、知的生物や超自然生物も探知可能(-50%)
 (精度レベル14以上必要)

 名前通りの美女探知レーダーです。

[思考結合](4×130%+3×110%=5.2+3.3=8.5CP/L)
 基本1:[思考探知](P120)
 増強:連動(+10%)、維持の集中が不要/積極的な行動はできない(+20%)
 限定:なし
 基本2:[心の声](P112)
 増強:連動(+10%)
 限定:なし

 二度手間を省き、1回の判定で相互の意思疎通を可能とします。両方とも「常動」(合計で14CP/L)なら、[心眼]とも呼ばれます。

[書誌検索](5×75%=3.75CP/L)
 基本:[情報探知](P120)
 増強:なし
 限定:書物が対象(±0%)、パソコンが必要(-10%)、別の判定が必要/〈コンピュータ操作〉(-15%)
 (〈コンピュータ操作〉が必要)

 図書館の検索システムを高度化したような妖術です。[機器操作]と連動させれば、パソコン内部のデータも検索できるかもしれません。

[速読](5×170%=8.5CP/L)
 基本:[情報探知](P120)
 増強:常動(+100%)
 限定:書物が対象(±0%)、接触のみ(-20%)、必要行動/本を開く(-10%)

 別パターンの検索です。古いタイプの妖怪はこちらが似合うでしょう。


*生命操作系

[慈悲の手](3×130%=3.9CP/L)
 基本:[治癒](P109)
 増強:病気治療(+10%)、毒浄化(+40%)
 限定:接触のみ(-20%)

 治癒能力の一般的なパターンです。善良な妖怪に多い能力ですが、必ずしも使い手が善良だとは限りません。頻繁に使うには[追加疲労点]や[疲れ知らず]が必須です。

[生体創造](4×80%+10×150%+5×130%=3.2+15+6.5=24.7CP/L)
 基本1:[液体作成](P105)
 増強:三連動(+30%)
 限定:水しか作れない(-50%)
 基本2:[変質](P114)
 増強:三連動(+30%)、普通の生き物にも有効(+100%)
 限定:[生体修復]にしか使えない(-50%)、水にしか使えない(-30%)
 基本3:[生体修復](P121)
 増強:三連動(+30%)
 限定:なし

 「水を作成→体の一部に変化→体を修復」という複雑な妖術です。よほど生まれが医療に関わっていない限り、このような妖術を会得した存在はあり得ないでしょう。

[治癒の絆](3×130%+3×110%=3.9+3.3=7.2CP/L)
 基本1:[治癒]
 増強:連動(+10%)、毒浄化(+40%)
 限定:接触のみ(-20%)
 基本2:[絡みつき]
 増強:連動(+10%)、接触状態とみなす(+40%)
 限定:一段階目の効果だけ(-40%)

 普通に接触せずに、精度レベルへの-5修正を無視して[治癒]できます。[絡みつき]は必要な射程を保持すれば十分なので、厳密には威力レベルを揃える必要はありません。


*幻系

[分身使い](4×450%+8×170%=18CP+13.6CP/L)
 基本1:[大地変形]PL1(P106)
 増強:連動(+10%)、石も含む(+100%)、維持の集中が不要(+50%)、長時間持続2レベル(+200%)
 限定:範囲縮小1レベル(-10%)
 基本2:[幻覚](P123)
 増強:独立連動(+20%)、長時間持続1レベル(+100%)
 限定:自分の幻影だけ(-50%)

 術者の実体を持つ分身を「作成」し(土が必要ですが、なくても「独立連動」なので普通の幻覚を作れます)、1時間行動させる妖術です。活動時間を増やすには、威力レベルを上げるより「持続時間延長」を増やした方が効果的です。


*肉体操作系

[身悶え](5×260%=13CP/L)
 基本:[不快](P112)
 増強:快感だけを与える(±0%)、長時間持続2レベル(+200%)
 限定:性的快感だけ(-20%)、目標限定/術者の異性(もしくは同性)にのみ(-20%)

 悪戯好きな妖怪や好色な妖怪が使う、犠牲者が分単位で悶え続けるという女性の敵(男性の敵?)ながらも凶悪な妖術です。ターン単位で構わないのなら、「長時間持続1レベル」で8CP/Lとなります。

[獣化呪文]((40+3/L)×150%=60CP+4.5CP/L)
 基本:[化ける](P111)
 増強:姿記憶不要(+100%)
 限定:動物にだけ(-20%)、疲労消費2レベル(-10%)、必要行動/呪文を唱える(-10%)、余分に時間がかかる1レベル(-10%)

 威力レベルが許す限り、どんな動物にも化けられます。


*精神操作系

[ヒヨコ乱舞](3×300%+4×200%=9+8=17CP/L)
 基本1:[煙幕](P105)
 増強:瞬間(+20%)、変形が瞬間的に起こる(+100%)、本人には無効(+20%)、範囲拡大3レベル(+60%)、連動(+10%)
 限定:状況限定/水中では使えない(-10%)
 基本2:[困惑](P113)
 増強:瞬間(+20%)、本人には無効(+20%)、範囲拡大3レベル(+60%)、連動(+10%)
 限定:状況限定/水中では使えない(-10%)

 どこからともなくヒヨコが出現して、範囲内を混乱に陥れます(笑)。出現したヒヨコは勝手に消えるので、後始末に悩む必要はありません。

[霊的寄生](10×490%=49CP/L)
 基本:[憑依](P128)
 増強:効果が永続(+200%)、元の体は消える(+100%)、記憶に残らない(+50%)、抵抗不能/心に隙のある相手(+100%)
 限定:目標限定/肉体を持つ相手だけ(-10%)、接触のみ(-20%)、強制解除/生命力の半分以上のダメージを受けて意思判定に失敗した場合(-30%)

 憑依の上級バージョンですが、目標がかなり限定されるので注意が必要です。有効なのが人間だけ、元の体が消えない、犠牲者に記憶がある、「邪気がただよう」、元の体を[体内侵入]させてから使う、接触の際に針や触手を犠牲者に突き入れる、というパターンもあり得ます。

[大根依存症](8×60%=4.8CP/L)
 基本:[狂気](P126)
 増強:瞬間(+20%)
 限定:「中毒/大根(強い習慣性)」(-5CP)のみ(-60%)

 犠牲者に大根を貪り食わせる、とっても嫌な妖術です。とりあえず心理的な中毒だと理解して、生化学的な事は考えないように。

[諸行無常の鐘](8×90%=7.2CP/L)
 基本:[心理攻撃](P127)
 増強:なし
 限定:必要行動/鈴か鐘を鳴らす(-10%)

 心を無常観に浸らせる妖術です。鈴や鐘の音が必要ですが、なぜか聴覚を持たない相手にも「聞こえ」ます。

[閉鎖空間](2×250%=5CP/L)
 基本:[人払い](P113)
 増強:妖怪にも有効(+50%)、別の時空間に取り込む(+100%)
 限定:なし

 「デバイスレイン」のSC空間もどきです。「効果が永続」にすると破術しない限り永劫に閉じ込める事も可能ですが、せめて1つは他の解除手段を付けさせておきましょう。


*物質操作系

[食料化](10×110%=11CP/L)
 基本:[変質](P114)
 増強:[成分探知]不要(+30%)
 限定:飲食可能な物にしか変えられない(-20%)

 何でも食料にしてしまう妖術です。ただし栄養バランスには気を付けて下さい。

[墨流し](3×210%+1×170%=6.3+1.7=8CP/L)
 基本1:[煙幕](P105)
 増強:変形が瞬間的に起こる(+100%)、連動(+10%)
 限定:なし
 基本2:[染色](P113)
 増強:目標選択(+50%)、生物にも効果あり(+100%)、独立連動(+20%)
 限定:洗えば色が落ちる(-50%)、黒だけ(-50%)

 筆妖怪や硯妖怪が使う術ですが、禅僧がモデルとなった妖怪にも使用者がいるそうです。煙幕の方は味方も無差別に巻き込むので注意して下さい。

[万物拡大](2×1000%=20CP/L)
 基本:[拡大](P128)
 増強:妖怪も含む生き物にも有効(+900%)
 限定:なし

 妖怪も含め、何でも巨大化してしまいます。[大きいことはいいことだ]や[万象大乱]と呼んでも差支えありません(待て)。

[データコピー](5×170%=8.5CP/L)
 基本:[複製](P129)
 増強:永続(+100%)
 限定:目標限定/何らかの記録媒体だけ(-30%)

 メモ用紙だろうが本だろうが完璧にコピーできます(ファンブルで破壊しないように[修復]もできればお忘れなく)。[磁気感知](P85)なども揃えておけば、GMの判断次第で中身ごとCDをコピーできるかもしれません(それでも「複雑な構造」と見なされ、威力レベルにペナルティを受けるでしょうが)。


*天候・自然操作系

[夜を招く歌](1×280%=2.8CP/L)
 基本:[暗雲](P130)
 増強:太陽光を遮る(+100%)、長時間持続1レベル(+100%)
 限定:必要行動/歌、もしくは身振りを伴う呪文(-20%)

 太陽光を嫌う妖怪の中でも、特に古い存在が好む妖術です。新しい種類の場合、むしろ自然現象と言い訳の効く[暗雲]か[白霧]を好みます。

[降雪](2×420%+5×190%=8.4+9.5=17.9CP/L)
 基本1:[温度変化](P115)
 増強:独立連動(+20%)、広範囲に影響(+100%)、天災型(+100%)、長時間持続1レベル(+100%)
 限定:冷却だけ(±0%)
 基本2:[天候操作](P115)
 増強:独立連動(+20%)、長時間持続1レベル(+100%)
 限定:悪くするだけ(-30%)

 雪女に代表される氷雪の妖怪に必須の妖術ですが、両方持っているような事はなかなかありません。若い妖怪はたまに「連動」が独立していない事や「手加減無用」の事があり、後からもみ消すのに一苦労するとかしないとか。

[ヨーグルト増殖](5×220%=11CP/L)
 基本:[津波](P131)
 増強:水がなくても洪水を引き起こす(+100%)、属性/実体=ヨーグルト(+10%)、長時間持続1レベル(+100%)
 限定:燃料・触媒が必要/ヨーグルト(-20%)、必要行動/呪文と身振り(-20%)、疲労消費4レベル(-20%)、余分に時間がかかる2レベル(-20%)、迷惑/ヨーグルトが自然には消えずに残る(-10%)

 「悠久幻想曲1」で発生した騒動を妖術で再現しました。威力レベル次第でヨーグルトで町を埋め尽くせます(爆)。


*エネルギー・機械操作系

[静聴](2×500%=10CP/L)
 基本:[消音](P132)
 増強:本人には無効(+20%)、中心移動(+40%)、範囲拡大17レベル(+340%)、持続時間延長5レベル(+150%)
 限定:自分中心のみ(-30%)、目的限定/歌や演奏は消せない(-10%)、必要行動/手足か楽器で合図の音を立てる(-10%)

 威力レベル1でも、直径33m以内を32分間無音状態にできます(しかも「長時間持続」ではないため、[破術]するか術者に解除させるかしか対抗手段はありません)。威力レベルの意味が少ないこういう妖術でもないと、ここまで極端に拡大はできませんが。


[軽い体](10×60%=6CP/L)
 基本:[重力減少](P132)
 増強:なし
 限定:自分にしか効果がない(-30%)、常動/紐か鎖状の物を身に付けていない限り(-10%)
 (精度レベル14以上必要。威力レベル10以上の場合、〈無重力〉が必要)

 実体を失わずに軽くなりたい場合にお勧めです。普段は腕時計やベルトやネックレスでごまかせますし、威力レベル1なら体重をごまかすのにも使えるでしょう(待て)。


*捕獲系

[妖魔封印](8×150%=12CP/L)
 基本:[神隠し](P133)
 増強:効果が永続(+50%)、疑似空間の個数の上限なし(+20%)、品物に封じる(±0%)
 限定:目標のHPが0以下でないと効果がない(-20%)

 厄介な妖怪や魔物などの封印によく使われ、大抵は「余分に時間がかかる」や「儀式」と組み合わせて威力レベルを底上げしています。これを妖具に封じればモンスターボールの一丁上がりです(嘘)。


*能力操作系

[ヴァンパイアの口付け](5×120%=6CP/L)
 基本:[生気吸収/体力](P134)
 増強:長時間持続1レベル(+100%)
 限定:接触のみ/牙を首筋に、準備時間も接触必要(-70%)、目標限定/人間や類似の血を持つ妖怪だけ(-10%)

 オーソドックスなタイプの吸血ですが、近頃流行の精気を直接吸う吸血鬼からはダサいという評価を免れないようです。「目標限定」を行わない場合、植物だろうとロボット妖怪だろうと毒牙を免れる事はありません(まあ、植物には体力はないでしょうが)。


*その他系

[反魂術](100×75%=75CP/L)
 基本:[邪悪な複製](P138)
 増強:知識・場所記憶から複製可能(+100%)
 限定:死んだ者のみ・死体があれば触媒となる(-20%)、儀式2レベル(-100%)、同一人物を複数複製できない(-5%)
 ([思考感知]か[来歴感知]が必要)

 「死霊使い」の妖怪がしばしば持っている能力です。邪悪な妖怪の場合、目障りな人間を殺してからこの妖術で「復活」させる事があります。

[下僕召喚](30×110%+3×100%=36+3CP/L)
 基本1:[しもべ]200CP(P91)
 増強:死んでも代わりが現れる(+10%)
 限定:なし
 基本2:[召喚](P138)
 増強:なし
 限定:なし

 量産型の[しもべ]を召喚する妖術です(召喚数を増やしたいなら、[しもべ]を複数取って下さい)。[暴走するしもべ]を召喚したり、レベルの低いお手伝い妖怪を呼び出す[ドジなメイドさん召喚]にしたりすればPCにも使えます。

[破術結界](3×230%=6.9CP/L)
 基本:[破術/直接攻撃/属性1種](P140、P101)
 増強:常動(+100%)、範囲に影響(+50%)、範囲拡大3レベル(+60%)、対象属性を1個増やすごとに「属性」(+10%)
 限定:自分中心のみ(-30%)、集中で維持(-20%)、必要行動/杖に念を凝らす(-10%)、疲労消費4レベル(-20%)

 集中している間、術者を中心にした直径7m以内を1種類(またはそれ以上)の攻撃妖術から、レベルが2倍以内なら「止め」さえすれば完全に守ってくれます。

[解放](4×180%=7.2CP/L)
 基本:[監禁](P137)
 増強:目標選択/見えなくても選別(+80%)
 限定:逆転効果のみ(±0%)

 効果範囲内の扉を好きなように開けます。罠や警報装置を殺すには、広範囲に増強した[停止]との連動もお忘れなく。


#追加増強・限定


*追加増強

「妖力」(±0%)
 有利な特徴にだけ行え、その特徴を「妖力」と見なします。「他人に影響」もできますし、封じられる事もあります。GMは判断次第で、この増強を却下する事ができます。この追加増強を使用する場合、「状況限定」を行った特徴や「感染」を施した特徴も、これを施していると見なします。「状況限定」を買い戻した場合、それが通常の特徴になるかはGM次第です。
 この増強はカットする事ができません。

「不可聴」(+20%)
 直接ダメージを与える妖力・妖術にだけ行えます。「エネルギー=闇」の攻撃妖術と同様に全く音を立てず、目が見えない状態で回避する場合は能動防御に-10、視野の外から攻撃されると能動防御に-6されます。この限定を行わない妖術は、同じ程度のダメージを与える銃器・大砲などの半分〜2倍の音を立てる事とします。「不都合」を使用すればより大きな音を立てられます。

「妖術」(±0%)
 妖力にだけ行え、その妖力を「妖術」と見なします。威力レベルは1と見なし(ただしレベルの存在する妖力の場合、その妖力のレベルを威力レベルと見なす)、精度レベルの基準値は肉体型・精神型のどちらかを自由に選べます。本来レベルの存在しない妖力である場合、4CP消費する毎に威力レベルを1上げる事が可能です。
 この増強はカットする事ができず、また以下の増強・限定が既に含まれています。
  「他人に影響/手を離しても持続」(+80%)
  「接触不要」(「接触のみ」の裏返し)(+20%)
  「持続時間短縮2レベル」(効果時間が永続→分単位)(-20%)
  「別の判定が必要/CPを別個に消費した精度レベル」(-15%)


*追加限定

「中断不能」(-10%)
 分単位以上の持続時間を持つ妖術にのみ行えます。妖術の持続時間が終了するまで、エネルギーを1点消費して中断する事ができません。

「魔法と相互干渉」(±0%)
 恒久的な身体的変化を伴わない妖力と、妖術にだけ行えます。この増強/限定を行った妖力や妖術は「魔法」とも見なされ、魔法と相互に干渉するようになります。干渉するような魔法と即決勝負を行う場合は、妖術は「威力レベル+精度レベル」、妖力は「知力か生命力の高い方」が基準値になります。「魔法の耐性」も抵抗の際のボーナスとなります。

「魔力に依存」(-50%(-20%))
 妖力や妖術の源がマナなのか、清浄な自然の中や聖域でないと力を発揮しないのか、マナの密度が低い所では有効に働かなくなります。マナが「疎」の場所では威力レベルが半減し、精度レベルが−5されます(妖力の場合、「知力か生命力の高い方−5」判定に成功しないとオンにできません)。マナが「無」の場所では一切働きません。
 通常の百鬼夜翔世界では-50%の限定ですが、平均的なマナが「並」以上の世界では-20%の限定となります。

「最低射程」(-10〜-30%)
 「目標限定」の一種で、射撃型の妖術が一定距離より近くの目標を対象にできなくなります。その他の限定で特殊な位置([武器の手]など)から発射する場合、射程は発射位置から計算します。[武器の手/長射程]の場合、同レベルの[武器の手](通常型)の最大の長さと同じと見なします。最低射程が1mなら-10%、5mなら-20%、10mなら-30%です。「接触のみ」はもちろん、「射程短縮」とも併用はできません。

「前提が必要」(-5%/L、最大で4L)
 この限定を行った妖術は、前提となる妖術が本来の記載以外に1つ以上存在し、追加される前提1つ毎に必要CPが-5%されます。「前提が必要」な妖術も前提にできます。
 この限定は通常の「百鬼」世界では存在せず、強力な魔法やスーパー能力などを妖術のデータで表す世界にのみ存在します。前提となる妖術について、GMは増強・限定も特定のものを必須として扱っても構いません。

「増強カット不可」(-5%)
 この限定を行った妖術は、全ての増強がカットできなくなります。カットできないと不都合がある増強(「爆発」など)を行っている場合にのみ、この限定を行えます。

「拡散」(-20%)
 攻撃が拡散して大きく広がるため、あまり小さな目標には完全なダメージを与える事はできません。人間かそれ以下の大きさなら最大ダメージ4D、それからサイズが1ヘクス増えるごとに最大ダメージが+1Dとなります(もちろん、その攻撃が弱点だったりすればより大きなダメージが行きます)。「爆発」や「ピンポイント攻撃」のようなイメージしにくいものでも、「ニードルガンに似ているエネルギー弾の連射」のような演出さえ考えれば適用して構いません。限定による必要CP減少割合や目標サイズによる最大ダメージ限界は、世界設定次第で変化させても構いません。
 この効果はダメージを与えない妖術にも適用が可能で、その場合は、威力レベルにより目標の抵抗に与える不利な修正の最大値を減らします。


*追加特別増強・限定

・[防護点](P65)

「半径1m以内からの攻撃には無効」(-10%)
 本体から離れたバリア型なのか、無数の防御用オプションが本体を守っているのか、半径1m以内(同じヘクス)からの攻撃に対しては防護点が働きません。爆発物や「爆発」する攻撃妖術は、「爆発した中心地点からの攻撃」と見なします。

「半径2m以内からの攻撃には無効」(-20%)
 半径2m以内(同じヘクス、または隣接するヘクス)からの攻撃に対しては防護点が働きません。

・[軟体](P69)

「関節が逆方向にも曲がるだけ(技能へのボーナス無し)」(-50%)
 [背面視界]がある場合の後方への攻撃のペナルティを打ち消すだけの効果しかありません。GMの判断次第では、この妖力を持つキャラクターの全方位を「前」として扱えるかもしれません。

・[異類会話](P71)
 分野を1種類取得するごとに、それぞれを別の妖力と見なすのではなく、+100%の特別増強として見なせます。

「全ての普通の動物と会話できる」(+200%)
 全ての種類の動物と意思疎通できます。ただし人間や妖怪(他の世界ならエルフやドワーフも含む広義の「人」やドラゴンのような魔物)とは、この能力で意思疎通はできません。

「知的なものや超常的なものも含む、全ての動物と会話できる」(+400%)
 ありとあらゆる動物と意思疎通できます。ただし知的な相手でも、やりとりに時間が掛かるのは覚悟して下さい。人間型の妖怪や広義の「人」にも無効です。

「妖怪と会話できない」(-30%)
 対象としている分野の動物に相当する部分を持っている妖怪と、意思疎通ができなくなります。

「妖怪としか会話できない」(-50%)
 対象としている分野の一般の動物とは意思疎通ができず、妖怪とのみ意思疎通が可能です。

・[攻撃回数増加](P72)

「反撃だけ」(±0%)
 「戦闘即応」か[超反射神経]が前提となります。増えた攻撃回数は自分に対する攻撃への「反撃」にしか使えません。もちろん自分自身の攻撃の本来持つ長さを上回る事はできませんし、反撃には通常の素手か準備状態の武器(射撃武器も含む)による攻撃しか使えません。「マーシャルアーツ」のコンビネーション技とは違い、防御に失敗していても反撃する事は可能です。
 これは増強ではなく限定なので、カットする事ができません。

・[武器の手](P73)

「追加の攻撃型」(+5%/L)
 1つの武器の手に、そのまま2つ目以降の攻撃型を付け加えます。各々の攻撃型に必要な増強も必要ですが、限定の「叩き/振り」は±0%として扱います。
例1:亡霊武者を作ったプレイヤーが、刀を「振り」「突き」両方に使いたいと言いました。この場合亡霊武者の刀は、「受け」の強化と攻撃型を1つ増強の分を合計して、+15%として扱います。
例2:ドイツ妖怪ランツクネヒトは、ハルバードを武器の手にしています。ハルバードには「刺し/突き」「切り/振り」「刺し/振り」の3つの攻撃型があるため、攻撃型を2つ追加した分の+10%と「刺し/振り」に必要な+40%を足し合わせ、合計すると+50%の増強扱いになります。

「短尺」(+20%)
 武器の手の長さが1だけ短くなります(最低でも「近接」)。両手持ちにする事はできなくなります。

「長尺」(+10%)
 武器の手の長さが1だけ長くなります。非常に[巨大]な妖怪の場合、GMの裁量で武器の手をより長くしてもいいでしょう。

「所持が合法」(-30%、GMの判断により変化)
 妖力の使い手が公に認められ、さらに武器の所持も合法である世界では、武器の手の必要CPが減少します。一部の形態の武器だけ合法である世界で「任意の形態」の増強と組み合わせると、非合法な武器に変形させる事はできなくなります。

・[フェロモン](P86)

「同性にも有効」(+80%)
 フェロモンが、異性だけではなく同性にも有効になります。妖力の所持者と影響される者のどちらか、あるいは両方が性を持たない場合は、相手を同性として扱います。

「同性にだけ有効」(-10%)
 同性をひきつけるフェロモンを放っています(笑)。それ以外は通常と同じです。

「同性には逆効果」(-20%)
 同性に対しては、異性に対する効果を正負逆転させます。「同性にも有効」「同性にだけ有効」と組み合わせる事は当然できません。

・[武器の手/長射程](P87)

「両腕を使って発射する」(-10%)
 弓矢のような形状を取るか、もしくは片手で持ちきれないほどの大きさになります。[武器の手/長射程]になっている腕1つ毎に、他の腕がもう1つ空いていないと妖術の発射を行えません。「分離型」でなければ、空いている方の腕は本数に見合う「両手利き」か[攻撃回数増加]がない限り逆腕扱いになります。

「抜撃低下」(+5%/L)
 妖術の抜撃値を、レベル毎に1つずつ低下させます。抜撃値の下限は10です。

・[化ける](P111)

「元のサイズより大きくなれない」(-10%)
 「目的限定」の一種です。サイズを大きくする事はできず、化ける前と同じか、より小さなサイズの対象にだけ化けられます。体形の似た対象ならこの制限は細部まで及び、髪を長くしたり袖を長くしたりする事は一切不可能です。

「元のサイズより小さくなれない」(-10%)
 上とは逆に、サイズを小さくする事はできず、化ける前と同じか、より大きなサイズの対象にだけ化けられます。やはり、体形の似た対象ならこの制限は細部まで及びます。
 なお、[化ける]で「サイズを全く変えられない」事にはできません。微妙な体格変化も拒み、結果として変装すらほとんどできなくなってしまうと思われるためです。どうしてもというなら威力レベル1で取れば十分でしょう。

「殺して皮を剥ぐ」(-75%)
 化ける対象の全身の皮を剥いで身に纏わないと姿を変える事ができず、術を解除すると皮は使えなくなるため1人の相手には1回しか変身できません。その代わり、[姿記憶]は必要がなくなります。適当なダメージ系妖術か[武器の手]と連動すれば、殺しながら皮を剥ぐ事も可能でしょう。

・[心の声](P112)

「思い付いた事が全て伝わってしまう」(-30%)
 「精神が繋がる」(-30〜-50%)の一種です。たとえプレイヤー発言でも、キャラクターが意思−5判定に失敗すると即座に相手に伝わります(笑)。

・[思考探知](P120)

「感覚共有数追加」(+10%/L)
 1レベル増加するごとに、同時に共有できる感覚が1つずつ増えます。感覚は「視覚」「聴覚」「味覚」「嗅覚」「触覚」から選んで下さい。

「感覚共有が1種類だけ」(-10%)
 共有できる感覚が1種類しかありません。

「感覚共有ができない」(-20%)
 感覚を共有する事ができません。

「感覚共有しかできない」(-50%)
 思考を読めず、感覚を共有する事しかできません。[〜使い]と「連動」すれば手っ取り早い使い魔の完成です。「感覚共有数追加」で強化する事もできます。

「1種類の感覚共有しかできない」(-60%)
 1種類の感覚を共有する事しかできません。

・[憑依](P128)
・[魅了](P128)

「操作のオン・オフが可能」(+20%)
 持続時間の間なら、目標への支配を自由に解いたり、その後で再支配したりする事が可能です。

「意思の即決勝負が必要」(-50%)
 目標への支配が完全には及ばず、複数の違う意識を持つ頭を備えている場合と同様に意思による即決勝負が必要です。

・[監禁](P137)

「逆転効果のみ」(±0%)
 効果範囲内にあるあらゆる出入口を一瞬で開きます。この特別限定を与えると、[解放]とも呼ばれます。
 これは増強ではなく限定なので、カットする事はできません。

「逆転効果も与える」(+100%)
 通常の効果と逆転効果を、どちらも範囲内に及ぼせます。「目標選択」を追加しても、1回の使用で範囲内に与える効果は片方だけです。

「強度を下げ、トラップを外す」(+50〜+200%)
 「逆転効果のみ」「逆転効果も与える」にのみ追加できます。「強度を上げ、トラップを仕掛ける」を参照して、逆の効果を与えて下さい。

・[邪悪な複製](P138)

「同一人物を複数複製できない」(-5%)
 同一人物の複製は1体しか作れません。この限定の割引が小さいのは、「本体への憎しみ」が「自分が唯一の本物になりたいから」なので、同一人物の複製同士は互いに足を引っ張って自滅せざるを得ないからです。威力レベルが1しかない場合は、この限定を行えません。


#投稿データ


#改造妖力

*防御・耐久能力

[水棲妖怪セット](10×100%+10×50%+5×100%+10×100%+10×100%+10×100%+10×100%=10+5+5+10+10+10+10=60CP)…久遠さん作成
 基本1:[えら]
 増強:なし
 限定:なし
 基本2:[気温耐性]
 増強:なし
 限定:水中にいるときのみ、寒さに耐えられる(−50%)
 基本3:[耐圧/十気圧まで]
 増強:なし
 限定:なし
 基本4:[瞬膜]1レベル
 増強:なし
 限定:なし
 基本5:[水中行動]
 増強:なし
 限定:なし
 基本6:[高速泳法]1レベル
 増強:急停止や旋回が可能(+30%)
 限定:妖怪時のみ(−30%)
 基本7:「暗視」
 増強:なし
 限定:なし
 水中で活動するために必要な妖力をひとまとめにしたものです。深海でも活動できるようにするためには、[耐圧]を百気圧まで耐えられるようにし、「暗視」を[闇視]にするとよいでしょう(その場合の必要CPは80CPになります)。

*攻撃手段

[バトル・ヨーヨー](「20+3/L」×160%+50×90%=「32+4.8/L」+45=77+4.8CP/L)…久遠さん作成
 基本1:[武器の手/鞭/分離型]
 増強:フレイル型(+40%)、落ちても呼び戻せる(+20%)
 限定:なし
 基本2:[伸張]4レベル
 増強:瞬間(+20%)
 限定:[武器の手]しか伸ばせない(−30%)
 かなり珍しい[武器の手]のバリエーションです。最長で16メートルまで伸ばすことができます。
 子供(の姿をしている)妖怪や、玩具の付喪神などに時折使い手が見られます。


#改造妖術

*その他系

[復活](100×35%=35CP/L)…ELIZAさん作成
 基本:[邪悪な複製](P138)
 増強:死亡非解除(解除条件:首をはねられる)(+20%)、記憶からの複製が可能(+100%)、瞬間(+20%)
 限定:目的限定/目標を復活させることにしか使えない(複製の特徴を変化させられない)代わりに使える数を増やす(±0%)、暴走(-40%)、修得できない(-40%)、目標の死体を触媒とする(-30%)、自分には効果がない(-40%)、接触のみ(-20%)、妖怪時のみ(-30%)、同一人物を複数複製できない(-5%)

注意:[復活]は、「記憶からの複製が可能」という増強のため、[来歴探知]ないし[思考感知]が前提となります。また、[復活]の精度には、0.5CPしかCPを払ってはいけません。こうすることで、判定はクリティカル(4以下)かファンブル(5以上)しかありえなくなり、妖怪でも確実に永続的に復活できるようになります。しかも、複製された(復活した)存在に特有の「本体への憎しみ」を持つことがありません!さらに、「目的限定」のため、クリティカルの場合でも「熱狂/(術者)」を持つことはありません。[復活]は(効果とCPのバランスにおいて)かなり極悪な妖術ですが、ほとんどの場合判定にファンブルして復活させるので、基本的に妖怪の姿を見せる必要がある上、GMが「とんでもない」副反応を起こしても文句は言えません。また、GMが使用回数の増加数を抑えるだけで、PCが[復活]を乱用することは抑えられます。(2人復活させるごとに威力レベル1(35CP)が必要となれば、PCはまず使いません。)

限定をいかに使うかという手本のような妖術です。CRPGの「神官」型妖怪は、この能力を持っていることが多いでしょう。「人間そっくり」な妖怪の場合、「妖怪時のみ」の限定は取れませんから、「瞬間」の増強をはずし、「接触のみ」を「準備時間中も触れている必要がある」ようにすればいいでしょう。(その場合、威力コストは、100×25%=25CP/Lになります。)

[大増殖](100×25%=25CP/L)…ELIZAさん作成
 基本:[邪悪な複製](P138)
 増強:死亡非解除(解除条件:弱点を突かれる)(+20%)、瞬間(+20%)、ファンブル時のリスク減少(+5%)、連射レベル1(+40%)
 限定:目的限定/目標の分身を作ることにしか使えない(複製の特徴を変化させられない)代わりに使える数を増やす(±0%)、暴走(-40%)、修得できない(-40%)、自分にしか効果がない(-30%)、接触のみ(-20%)、妖怪時のみ(-30%)

注意:[大増殖]は、「連射レベル1」という増強のため、「攻撃回数増加レベル1」が前提となります。また、[大増殖]の精度には、0.5CPしかCPを払ってはいけません。こうすることで、判定はクリティカル(4以下)かファンブル(5以上)しかありえなくなり、妖怪でも確実に永続的に分身を作ることができるようになります。しかも、複製された存在は「本体への憎しみ」を持つことがありません!さらに、「目的限定」のため、クリティカルの場合でも「熱狂/(術者)」を持つことはありません。[大増殖]は(効果とCPのバランスにおいて)かなり極悪な妖術で、ほとんどの場合判定にファンブルして複製を作るため、基本的に妖怪の姿を見せる必要があるものの、「ファンブル時のリスク減少」のために、たいした悪影響は起こりません。

限定をいかに使うかという手本のような妖術です。いわゆる「スライム」を再現するための妖術ですが、「人間そっくり」な妖怪が「死亡非解除」の解除条件を「他に分身と同じ存在がいて、かつ分身が望んだとき」と書き換え、「妖怪時のみ」の限定を外して修得すれば、「ナルト」の「影分身の術」にもなります。


#追加特別増強・限定

*追加特別増強

・[縮小]

「防護点が変わらない」(+50%)…久遠さん作成
 体が小さくなっても、防護点はもとのままです。


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