◇夜間飛翔指名手配書2◇

 迷惑な妖怪や危険な妖怪のデータです。基本的にPC向きではありません。


鈴木弥幸(すずき・やこう)/弥厚狐(749CP/未使用CP1)

30/体力:13(動物時1/13)
+28/妖怪時体力16/15
 妖怪時のみ(-30%)
60/敏捷力:15
45/知力:14
30/生命力:13/93
移動力:7+1.25(+2)
能動防御:9/11(牙)・11(妖術)/11(妖術)
合計193CP

―特徴―
15/戦闘即応
12/意志の強さ3レベル
30/仲間/油ヶ淵の河童(350CP、ときどき)
-5/高慢
-15/強欲
-15/サディスト
合計57CP/-35CP

―癖―
「すずき」を時々「つづき」と言い間違える、油揚げが苦手、口元を皮肉そうに歪める、酒は鬼殺しを愛好、半田のゴン狐が嫌い

―技能―
1/格闘15
0.5/ランニング10
4/技師/配管14
2/技師/電気製品13
2/機械工/大型モーター14
1/商人13
1/会計12
0.5/外交11
1/裏社会13
1/闇社会12
0.5/忍び13
0.5/コンピュータ操作13
1/電子機器/保安システム13
0.5/運転/大型車(トラック)13
0.5/運転/工事車輌13
0.5/地域知識/愛知県13
0.5/地域知識/西三河13
合計18CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
28/防護点7
40/追加HP80
17/人間変身
 衣服が戻る(+20%)、煙で燻されると解ける(-10%)
10/動物変身/狐
30/縮小3レベル
 動物変身時のみ(-60%)
10/オーラ感知1レベル
15/赤外線視力
16/指向性聴覚4レベル
4/打撃部位/牙(切り)1レベル(ダメージ:切り/1D-4(〈格闘〉ボーナス含む))
 動物時・妖怪時のみ(-20%)
+24/打撃部位/牙(切り)14レベル(ダメージ:切り/1D+14(5D)(〈格闘〉ボーナス含む))
 妖怪時のみ(-30%)
2/複数の脚(4本)
 動物時・妖怪時のみ(-20%)、しゃがむ必要あり(-40%)
8/追加移動力2レベル
 動物時・妖怪時のみ(-20%)
合計311CP

―妖術―
奪水
58/威力6(ダメージ:6D-12(3D-1))
 瞬間(+20%)
8/精度15
液体破壊
21/威力20
 瞬間(+20%)、射程短縮2レベル(-10%)
8/精度15
水変形
12/威力10
 瞬間(+20%)、能動防御のみ(-50%)、必要行動/遠吠えする(-10%)
8/精度15
誘眠
23/威力5
 瞬間(+20%)、必要行動/遠吠えする(-10%)
4/精度13
故障
57/威力10
 瞬間(+20%)、範囲に影響(+50%)、目標限定/用水関係の機器だけ(-75%)
2/精度13
機器操作
13/威力1
 瞬間(+20%)、範囲拡大19レベル(+380%)、目標限定/用水関係の機器だけ(-75%)
4/精度13
合計218CP

―弱点―
-15/依存/大量の真水(1日ごと)
-15/行為衝動/正体を見抜いた者は殺す
-10/行為衝動/用水路を涸れさせる
-10/苦手/「水出てコンコン」と囃される(1秒ごとに1D点のダメージ)
合計-50CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
10/我が家/工場
0/職業/工場主(地位レベル0)
35/財産/快適
0/容貌/普通
5/ネットワーク/小規模・〈鈴木ポンプ店〉
2/溜まり場/工場(家主)
-15/態度/悪意
合計57CP/-15CP

 かつて、西三河の南部に用水を掘り進める計画に失敗して憤死した都築弥厚という人物がいました。莫大な費用と土地を無に帰さしめた弥厚は相変わらず水不足に苦しむ土地の人々に呪われ、人々をたぶらかしたという事で「弥厚狐」と呼ばれたせいで、やがて人々の「想い」が普通の化け狐とは違う妖怪「弥厚狐」となり、西三河の南部を日照りの度に苦しめ続けました。明治用水の開削の際に知立明神に指揮された地元の妖怪達によって退治されましたが、そろそろ復活して舞い戻っているとの噂があります。もしそれが真実なら、現代の技術水準に追い着いた弥厚狐が夏の明治用水(か豊川用水か愛知用水)を干からびさせる危険が強いため、西三河のみならず東三河や尾張東部のネットワークにも見掛け次第通報を求めています。
 人間としての姿は平凡な中年男性で、ポンプを修理・販売する工場を所有しています。実はここが悪のネットワークである〈鈴木ポンプ店〉の溜まり場であり、手下の日照鬼や泥田坊を率いて長期的な用水破壊計画を図っている最中で、矢作古川の土砂が堆積して住処を失った油ヶ淵の河童も計画に密かに協力しています。妖怪としての姿は普通の化け狐に似ていますが、毛並みは微妙に艶がなく、常に乾燥しています。用水路に憎悪を抱いていますが肉体は水に依存しており、毎日大量の水を吸わなくては生きていけません。
 普通の化け狐とは違い、戦いには狐火ではなく水を破壊する術を主に使います。牙もかなり鋭いため格闘戦には注意が必要ですが、ほとんどの妖術の射程が短いために屋外では意外と脆いかもしれません。


福田貞江(ふくだ・さだえ)/不老不死の家族(598CP/未使用CP2)

0/体力:10/13
10/敏捷力:11
20/知力:12
10/生命力:11/51
移動力:5.5
能動防御:5/7(武器)/-
合計40CP

―特徴―
30/都合のいい偶然2レベル
-5/好奇心1レベル
-10/直情
-5/ワカりやすい
-15/そそっかしい
合計30CP/-35CP

―癖―
魚を咥えた猫を裸足で追い掛ける、買い物に出ると財布を忘れる、福岡出身である事を指摘されるのが嫌い、関西の習慣に疎い、道に出るとつい馬糞を探してしまう

―技能―
8/武器の手14
8/漫画知識/原作20(その他14)
6/家事14
2/演劇12
1/地域知識/世田谷区12
合計25CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/びっくり
16/防護点4
20/追加HP40
9/追加疲労点3
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
100/即蘇生
38/平面
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、瞬間(+20%)、平面のまま立ち上がれる(+100%)、天井や壁に登れない(-50%)、妖怪時のみ(-30%)
31/武器の手/分離型7レベル(ダメージ:切り/1D+7(3D)(〈武器の手〉ボーナス含む))
 妖怪時のみ(-30%)
合計337CP

―妖術―
死体覚醒
160/威力10
 長時間持続1レベル(+100%)、生前と同様に行動(±0%)
8/精度12
狂気
40/威力10
 元となった漫画の登場人物の性格だけ(-30%)、妖怪には威力半減(-15%)、射程短縮1レベル(-5%)
8/精度12
合計216CP

―弱点―
-20/行為衝動/隠れ里を永遠に維持する
-10/行為衝動/原作通りのシチュエーションに従う
-10/依存/原作の漫画を誰か知らない相手が読んでくれる(1ヶ月ごと)
-20/弱み/熱2レベル
合計-60CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
5/我が家/平凡な家
20/我が家/隠れ里「平凡な町」
 掟:不老(74CP)
0/職業/主婦(地位レベル0)
25/財産/標準
0/容貌/普通
-/ネットワーク/なし
-/溜まり場/なし
-5/態度/中立
合計55CP/-5CP

 戦後すぐに新聞に連載が始まり、長期間に渡って親しまれた4コマ漫画の主人公が妖怪化した存在です。もちろん当人だけでなく、家族や猫まで妖怪化して漫画の舞台を再現した隠れ里に住んでいます。連載の途中から登場人物の年齢が変化しなくなり「あの一家は不老不死だ」という噂が広まり、やがて「あの空間は人間を不老不死にさせる」という妄想にまで発展したために、隠れ里は不老の能力を与える土地に変化して行きました。その頃までは無害な妖怪だったのですが、作者の死亡と共に「想い」が絶たれかけ、アニメが放映され続けたために命脈は保ったものの、それ以来一家は狂ってしまいます。現在の一家は隠れ里を維持するために人間を隠れ里におびき寄せるようになり、「従属側」にした住人は[狂気]で洗脳して脇役に仕立て上げ、もし自殺しても[死体覚醒]で同じ役を何度でも与え続けています。この平凡な狂気の一族はたとえ殺しても[即蘇生]で蘇ってしまうため、何とか殺さずに封印するしかないでしょう。現在の隠れ里には「出入りの酒屋」「弟の級友」「学校の先生」「通行人」といった従属側住人が存在する他、同じ作者による「隣の作家」「ひねた老婆」も支配側として住んでいます。他の支配側住人は[即蘇生]を持っておらず、不老不死の家族の完全な味方でもありません。
 人間としての姿は平凡な主婦ですが、あの独特の髪型は元と変わらないので、慣れた人物ならすぐに正体を特定できるでしょう。妖怪としての姿は例の作品内の姿をそのまま模しており、平面になって動く事も可能です。戦闘能力は包丁(武器の手)を振り回すくらいで、しかも元が紙の上の作品だったせいで熱を弱点としています。


葉栗遣(はぐり・けん)/遣ろか水(998CP/未使用CP2)

60/体力:15
+88/妖怪時体力:50/37
 妖怪時のみ(-30%)
60/敏捷力:15
30/知力:13
30/生命力:13/123
移動力:7.25
能動防御:8/11(素手)・11(妖術)/-
合計268CP

―特徴―
15/戦闘即応
-10/自信過剰
-10/嫉妬
-15/熱狂/妖怪秀吉
合計15CP/-35CP

―癖―
ドラゴンズのファン、相手を軽蔑しているほど表向きは親切、そして土壇場で裏切るのが快感、思い出し笑いが激しい、恐怖症/津島天王社の神官の子孫(軽度)

―技能―
8/空手16(人間時ダメージ:叩き/1D+2・1D+4(2D))
+7/水泳18
1/忍び14
2/写真術13
0.5/裏社会11
0.5/犯罪学11
0.5/礼儀作法12
2/言いくるめ13
0.5/運転/乗用車(マニュアル車)13
1/地域知識/木曽三川13
1/地域知識/東海13
合計24CP

―妖力―
100/基本セット
25/外見/凶悪
40/防護点10
55/追加HP110
15/人間変身
10/えら
70/精神攻撃無効
 感情はある(+20%)、幻・精神操作妖術使用可能(+20%)
22/液体の体
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、一部だけオン・オフできる(+10%)、妖怪時のみ(-30%)、核がある(-20%)
15/赤外線視覚
12/水中会話
 持たない相手にも聞こえる(+50%)
35/攻撃回数増加1レベル
 妖怪時のみ(-30%)
24/打撃部位/鉤爪3レベル(ダメージ:切り/8D+2、刺し/5D+5(6D+1))
 妖怪時のみ(-30%)、腕だけ(-10%)
10/水中行動
24/門/広い水面2レベル
 引きずり込める/1人(+50%)、頻度が時々(-50%)、見られていない時だけ(-40%)
合計457CP

―妖術―
怨念の咆哮
(直接攻撃/エネルギー=音・振動)
60/威力10(ダメージ:エネルギー/10D)
 連動(+10%)、瞬間(+20%)、妖怪時のみ(-30%)
8/精度16
(心理攻撃)
42/威力5
 連動(+10%)、瞬間(+20%)、射程延長1レベル(+20%)、妖怪時のみ(-30%)、目標限定/妖怪には威力半分(-15%)
16/精度16
濃霧(煙幕)
16/威力1
 本人には無効(+20%)、持続時間延長8レベル(+240%)、範囲拡大9レベル(+180%)、状況限定/乾燥した場所では使えない(-10%)
2/精度13
天候操作
35/威力14
 悪くするだけ(-30%)、状況限定/気温0度以下では使えない(-10%)、手加減無用(-10%)
2/精度11
洪水(津波)
91/威力14
 水がなくても洪水を引き起こす(+100%)、使用回数制限/1日6回(-10%)、状況限定/雨が降っている時だけ(-30%)、必要行動/招くような手振りと叫び声(-20%)、余分に時間がかかる1レベル(-10%)
2/精度11
合計274CP

―弱点―
-15/依存/大量の水(1日ごと)
-10/行為衝動/助けを求められると応えないが、強がられるとつい助けてしまう
-20/行為衝動/洪水の際に「やろかやろか」と叫び、「よこさばよこせ」と答えられると妖術で沈めてしまう
-5/弱み/神聖エネルギー1レベル
合計-50CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
5/我が家/市内のマンション
0/職業/カメラマン(地位レベル0)
25/財産/標準
5/容貌/魅力的
20/ネットワーク/大規模・〈料亭千成〉
5/溜まり場/料亭
-15/態度/獲物
合計65CP/-15CP

 尾張地方最大の悪のネットワーク〈料亭千成〉に所属する、木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)で悪名を馳せた妖怪「遣ろか水」です。元来は洪水への恐怖から生まれ、多くの輪中を水底へ沈めてきました。伊勢湾台風の直後に近鉄名古屋線の改軌工事を邪魔しようとしたところを捕まり、干拓地壊滅の主犯として津島の牛頭天王に処刑されたはずですが、〈料亭千成〉のリーダーである妖怪豊臣秀吉により復活させられ、現在は写真家、それも惨劇や悲惨な姿ばかり撮りたがる偏執的な写真家として生活しています(洪水への恐怖は容易に、被害を受けなかった村への妬みとより被害を受けた村への「自分が被害を受けなくてよかった」という自分勝手な想いに結び付くものです)。ネットワークでは主に戦闘要員や運び屋として活動していますが、尾張平野を洪水に沈めてみたいという美濃の人々の嫉視に引きずられた血の衝動と、妖怪秀吉の首都を東京から奪い取ろうという「名古屋黄金の都だけぁ計画」との間で苦悶を続けています(それにしても……なぜ語尾だけ尾張訛り?)。
 人間としての遣の姿は、人の良さそうな笑顔をした青年です。しかしよく相手を知っている人物なら、その愛想の良さは上っ面だけのものと判別が付くでしょう。妖怪としての姿は顔立ちのはっきり印象に残らない蓑笠姿の老人で、人間の時とは違うしゃがれた声を上げます。全身を、または鉤爪以外を水に変えられますが、内部に浮かぶ心臓だけは変えられません。妖怪としては洪水を起こすだけでなく、鉤爪を振るいながら肉体と意思を同時に蝕む[怨念の咆哮]を上げて戦います。


手永速水(てなが・はやみ)/触手魔獣(839CP/未使用CP1)

0/体力:10
+109/妖怪時体力:26/25
 妖怪時のみ(-30%)
45/敏捷力:14
60/知力:15
30/生命力:13/123
移動力:6.75+1.25
能動防御:8/10(素手)/-
合計244CP

―特徴―
10/数学能力
16/意志の強さ4レベル
0/仲間/元犠牲者(75CP、ときどき)
-3/好色
 感染/拒否する相手にも影響(-80%)
-10/好奇心2レベル
-5/お祭り好き
-10/嫌な行動/触手好き
-20/借り/自分を一度退治したネットワーク
-2/やせっぽち
 人間時のみ(-50%)
合計26CP/-50CP

―癖―
イカやタコの足が好物、仲間の少女には遠慮がち、女性は長い黒髪が好み、初対面の美人にはまず握手、月に1度はゲームを買い漁る

―技能―
4/格闘16
0.5/ランニング10
1/コンピュータ操作14
2/コンピュータ・プログラミング17(21)
-/コンピュータ・ハッキング13(17)
1/電子機器/コンピューター14
0.5/地域知識/サイバースペース14
1/言いくるめ14
1/尋問14
1/脅迫14
1/裏社会14
1/闇社会13
2/絵画/CG19(その他13)
1/記録14
0.5/HPデザイン13
0.5/電子機器/保安システム13
合計19CP

―妖力―
100/基本セット
15/外見/醜怪
40/防護点10
55/追加HP110
18/人間変身
 衣服が消える(+20%)
9/伸長1レベル
 腕だけ(-25%)、妖怪時のみ(-30%)
42/追加の腕(15CP)4レベル(ダメージ:叩き/5D-1(〈格闘〉ボーナス含む))
 妖怪時のみ(-30%)
7/通常の腕→腕(15CP)2レベル
 妖怪時のみ(-30%)
35/攻撃回数増加1レベル
 妖怪時のみ(-30%)
5/磁気感知
18/電気信号感知
 有線だけ(-30%)
150/電磁侵入3レベル
 疑似空間として感知(+50%)、引きずり込める/1人(+50%)、コンピューターだけ(-50%)
4/特殊移動
 妖怪時のみ(-30%)
合計498CP

―妖術―
不快
13/威力5
 瞬間(+20%)、性的な快感だけ(-20%)、接触のみ(-20%)、妖怪時のみ(-30%)
8/精度14
美化
9/威力3
 CGに変化させる(±0%)、状況限定/疑似空間内だけ(-30%)、目標限定/女性だけ(-10%)
4/精度13
感情知覚
18/威力6
 常動(+100%)、性的な欲求不満だけ(-50%)
4/精度14
魅了
52/威力5
 理性を失う(+30%)
4/精度14
合計112CP

―弱点―
-20/依存/18禁ゲーム(1週間ごと)
-5/行動規制/相思相愛の相手がいる女性は弄べない
-20/弱み/光2レベル
合計-45CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
5/我が家/普通の家
0/職業/ゲームデザイナー(地位レベル0)
25/財産/標準
10/容貌/魅力的
-/ネットワーク/なし
-/溜まり場/なし
-5/態度/中立
合計45CP/-5CP

 速水は夢魔の一族の端くれを自称していますが、正統派の夢魔達は揃って首を横に振るでしょう。実際生まれた年代は新しく、18禁ゲームに「触手」が登場して以降の存在と思われます。それ以来本能に従って行動(具体例は省略)していたところを見咎められ、電脳妖怪に連れて来られた「外」の妖怪達に退治されました。妖怪達は最初は即座に抹殺しようとしましたが、理性を破壊されながらも1人だけ生きていた犠牲者の少女を見たネットワークのリーダーは、「お前の無思慮な行動の責任を、全てを奪われたこの少女の一生分取り続けろ。もし少しでも不幸にしたら即座に殺す」と宣言します。結果としてネットワークの監視を受けながら記憶を消された少女の面倒を見続けて、今ではパソコンゲームのデザイナーをしながら少女と同じ職場に勤めています。さすがに18禁でもストーリー性の高い純愛系が中心ですが、それでも触手を出したがって事務職の少女からたまに冷たい視線を向けられるようで……。
 速水の人間としての姿は眼光の鋭い頭の切れそうな青年で、痩せ気味の体にきっちりとしたワイシャツを着込んでいます。少女の面倒を見る過程でかつての冷酷な性質は影を潜め、見た目にそぐわない騒ぎ好きな性質に変化しています。しかし妖怪としての姿は昔通りの醜くおぞましい、粘液に濡れた無数の触手が絡まり合った怪物で、敵を触手で絡め取って苦痛すら与えずに絞め殺します。相手の理性を奪う能力もあるとはいえ、そちらは妖怪には心もとないのが難点です。かつての借りがあるためにしばしばネット捜査の手伝いをしますが、いつも正体まで紹介されるため、妖怪の女性達とまともにお近付きになれたためしがありません(汗)。


下っ端:鬼(299CP/未使用CP1)

60/体力:15
+67/妖怪時体力:26/25
 妖怪時のみ(-30%)
30/敏捷力:13
0/知力:10
30/生命力:13/43
移動力:6.5
能動防御:6/8(武器)・9(素手)/-
合計187CP

―特徴―
-10/自信過剰
-10/かんしゃく
-5/高慢
合計-25CP

―癖―
個体ごとに5つ

―技能―
8/武器の手16
2/格闘14
1/忍び12
1/登攀12
1/歌唱13
2/生存/山岳10
合計15CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
20/防護点5
15/追加HP30
15/人間変身
31/武器の手/分離型7レベル(ダメージ:切り/5D+7(7D))
 妖怪時のみ(-30%)
合計186CP

―妖術―
なし

―弱点―
-15/即時退場1レベル
-20/依存/獣肉(1週間ごと)
-20/行動不能/聖域、お札、豆、桃、鰯の頭、柊の葉(ペナルティ-6)
-5/弱み/聖別された品1レベル
合計-60CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/主人の居候
0/職業/下っ端(地位レベル0)
10/財産/赤貧
0/容貌/普通
-/ネットワーク/なし
-/溜まり場/なし
-15/態度/獲物
合計16CP/-15CP

 鬼の一族の下っ端で、はぐれの場合はしばしば悪のネットワークの用心棒となっています。鬼としては弱い部類に入るとはいえ、人間が戦うには猟銃でも使う必要があるでしょう。鍛冶神との伝承の複合により、[無敵/弾丸](100CP)や[反射/弾丸](10レベルで60CP)を持つ鬼も存在しますが。
 社会的な顔をほとんど持っていない分、350CPの妖怪と対等の戦闘能力を持ちますが、難点は白兵戦以外に対応していないという点です。もちろん、600CPやそれ以上の鬼はもっと多彩な能力を持っています。


下っ端:河童(299CP/未使用CP1)

10/体力:11
60/敏捷力:15
10/知力:11
20/生命力:12/42
移動力:6.75+1.25(水中13.5)
能動防御:7/10(素手)・9(妖術)/様々
合計100CP

―特徴―
-5/くいしんぼ
-5/愛好症/キュウリ
-10/自信過剰
-5/義務感/川の河童一族
-5/お祭り好き
-10/保守的
合計-40CP

―癖―
個体ごとに5つ

―技能―
4/柔道15
2/相撲15
1/ランニング10
2/生存/淡水域11
0.5/忍び13
0.5/登攀13
合計10CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
20/防護点5
15/追加HP30
14/人間変身
 全身が妙にしっとりしている(-10%)
10/えら
15/異類会話/水中動物
12/水中会話
 持たない相手にも伝わる(+50%)
10/水中行動
7/高速泳法1レベル
 妖怪時のみ(-30%)
合計208CP

―妖術―
水鉄砲(直接攻撃/実体=水)
40/威力6(ダメージ:叩き/6D)
 瞬間(+20%)、必要行動/口を開く(-10%)
4/精度14
※「選択1」から1つ
・選択1-A
水変形
18/威力5
 瞬間(+20%)、範囲拡大3レベル(+60%)
8/精度15
・選択1-B
動物使い
14/威力5
 瞬間(+20%)、水中動物だけ(-50%)
12/精度12
・選択1-C
河童の軟膏(治癒)
14/威力4
 毒浄化(+40%)、摂取のみ(-30%)
12/精度12
・選択1-D
人払い
14/威力10
 状況限定/水中にいる時だけ(-30%)
12/精度12
合計70CP

―弱点―
-15/即時退場1レベル
-15/依存/水(1日ごと)
-15/行動不能/頭が乾く(熱攻撃か長時間の強い日差し)(行動不能)
合計-45CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/主人の居候
0/職業/下っ端(地位レベル0)
10/財産/赤貧
0/容貌/普通
-/ネットワーク/なし
-/溜まり場/なし
-15/態度/独立
合計16CP/-15CP

 河童一族の一般的なメンバーです。一般に河童は妖術を用いて戦いますが、手に鉤爪を備えている者もいます。鬼ほど津々浦々に姿を現す事はありませんが、「河童は海を渡ってやってきた」という伝承通り海水も平気ですので、海の真っ只中で遭遇する可能性もあります。


下っ端:天狗(299CP/未使用CP1)

10/体力:11
80/敏捷力:16
10/知力:11
20/生命力:12/42
移動力:7+1.125(飛行時14)
能動防御:8/10(素手)・10(妖術)/10(妖術)
合計120CP

―特徴―
10/暗視
-10/自信過剰
-5/名誉重視/侮辱を看過できない
-5/義務感/山の天狗一族
-10/恐怖症/海(軽度)
合計10CP/-30CP

―癖―
個体ごとに5つ

―技能―
1/格闘16
1/相撲15
0.5/ランニング9
0.5/神学/修験道13(その他7)
0.5/忍び14
0.5/軽業13
1/探索11
0.5/踊り14
0.5/歌唱11
1/応急処置11
2/生存/山岳11
合計9CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
20/防護点5
15/追加HP30
15/人間変身
28/飛行
 妖怪時のみ(-30%)
15/無言の会話
 持たない相手にも伝わる(+100%)、人間にも伝わる(+100%)
合計198CP

―妖術―
※「選択1」「選択2」から1つずつ
・選択1-A
天狗礫(直接攻撃/実体=大地)
33/威力6(ダメージ:叩き/6D)
 瞬間(+20%)、扇形1レベル(+10%)、妖怪時のみ(-30%)、必要行動/手から放つ(-10%)
4/精度15
・選択1-B
天狗倒し(直接攻撃/エネルギー=力場)
33/威力6(ダメージ:エネルギー/6D)
 瞬間(+20%)、無生物に特に有効(+20%)、妖怪時のみ(-30%)、手加減無用(-10%)、必要行動/気合を込めて叫ぶ(-10%)
4/精度15
・選択1-C
天狗火(直接攻撃/エネルギー=熱)
33/威力6(ダメージ:エネルギー/6D)
 瞬間(+20%)、自分以外から発射(+10%)、妖怪時のみ(-30%)、必要行動/招くような手振り(-10%)
4/精度15
・選択2-A
天狗囃子(困惑)
11/威力3
 必要行動/リズムを付けて歌う(-10%)
2/精度14
・選択2-B
天狗の団扇(激風)
9/威力3(はね飛ばし:6D÷8)
 瞬間(+20%)、必要行動/団扇で扇ぐ(-20%)
4/精度15
・選択2-C
天狗火伏せ(炎中和)
9/威力5
 必要行動/手をかざす(-10%)
4/精度15
合計50CP

―弱点―
-15/即時退場1レベル
-10/依存/清浄な空気(1週間に1度)
-15/行為衝動/山に穢れを持ち込む者には制裁を加える
合計-50CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/主人の居候
0/職業/下っ端(地位レベル0)
10/財産/赤貧
0/容貌/普通
-/ネットワーク/なし
-/溜まり場/なし
-20/態度/優越/庇護
合計16CP/-20CP

 様々な伝承に彩られた天狗の一族の下っ端で、通常はもっと強い天狗に従っています。その性質上山から遠くに出現する事は滅多にありませんが、不用意に分け入った場合は誤解を解くのに一苦労する事でしょう。


下っ端:人狼(299CP/未使用CP1)

10/体力:11
+77/妖怪時体力:21/20
 妖怪時のみ(-30%)
45/敏捷力:14
0/知力:10
-7/妖怪時知力:8
 妖怪時のみ(-50%)
20/生命力:12/42
移動力:6.5+1.125
能動防御:8/11(素手)/-
合計145CP

―特徴―
15/戦闘即応
7/暗視
 妖怪時のみ(-30%)
-10/かんしゃく
-10/直情
-3/不器用1レベル
-5/狭量/吸血鬼一族
合計22CP/-28CP

―癖―
個体ごとに5つ

―技能―
4/格闘16
0.5/ランニング9
0.5/軽業11
0.5/登攀12
0.5/脱出11
0.5/忍び12
0.5/水泳13
合計7CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
20/防護点5
15/追加HP30
12/人間変身
 満月の月光を浴びると解ける(-10%)、別の判定が必要/生命力判定/昼のみ(-10%)
30/再生2レベル
 状況限定/夜だけ(-30%)、目的限定/「弱み」で受けたダメージには無効(-10%)
24/打撃部位/鉤爪3レベル(ダメージ:切り/4D、刺し/2D+1(〈格闘〉ボーナス含む))
 妖怪時のみ(-30%)、腕だけ(-10%)
合計214CP

―妖術―
なし

―弱点―
-15/即時退場1レベル
-20/依存/獣肉(1週間ごと)
-20/弱み/銀4レベル
-12/弱み/トリカブト4レベル
合計-67CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/主人の居候
0/職業/下っ端(地位レベル0)
10/財産/赤貧
0/容貌/普通
-/ネットワーク/なし
-/溜まり場/なし
-5/態度/中立
合計16CP/-5CP

 ヨーロッパの人狼の一族の、キリよりは紙一重マシな部類です。満月の夜の不死身さも備わっていませんし、変身すると知能が動物よりはやや上程度にまで低下してしまいます。母語をマイナーな言語や人間の間での死語に設定すれば、PCの行う尋問に支障を来してくれるでしょう。


下っ端:吸血鬼(299CP/未使用CP1)

10/体力:11
30/敏捷力:13
45/知力:14
10/生命力:11/41
移動力:6+1
能動防御:7/8(素手)・9(妖術)/-
合計95CP

―特徴―
10/暗視
-5/高慢
-10/自信過剰
-5/狭量/人狼一族
合計10CP/-20CP

―癖―
個体ごとに5つ

―技能―
1/格闘13
0.5/ランニング8
-/母語14
0.5/母語以外のヨーロッパ言語1種(通常は英語かフランス語)12
0.5/日本語12
1/演技13
0.5/礼儀作法13
1/裏社会13
1/神秘学13
合計6CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
20/防護点5
15/追加HP30
12/人間変身
 マントを翻すような動作が必要(-10%)、犬歯が長い(-10%)
26/気体の体
 オフにでき欠点も隠せる(+50%)、無荷まで影響(+10%)、妖怪時のみ(-30%)
28/飛行
 妖怪時のみ(-30%)
10/オーラ隠蔽
合計216CP

―妖術―
直接攻撃各種(直接攻撃/エネルギー=各種)
30/威力5(ダメージ:エネルギー/5D)
 瞬間(+20%)、必要行動/印を切る(-10%)、状況限定/強い日差しの下では使えない(-10%)
12/精度14
※「選択1」から1つ
・選択1-A
人間使い
15/威力1
 維持の集中が不要(+50%)、持続時間延長5レベル(+150%)
4/精度13
・選択1-B
誘眠
15/威力5
 視線を合わせる(-20%)、視覚効果/目が赤く光る(-10%)、目標限定/男性には影響半分(-10%)
4/精度13
合計61CP

―弱点―
-15/即時退場1レベル
-20/依存/血液少量(1ヶ月ごと)
-5/行動不能/葱や大蒜、韮などの臭い(ペナルティ-2)
-15/行動不能/流れ水に浸かる(川の下流程度の緩い流れは含まない)(行動不能)
-9/弱み/十字架3レベル
-10/行為衝動/招かれないと家に入れない(先に入った仲間が勝手に招いても構わない、家でなければ自由に出入りできる)
-1/行為衝動/黒い服装を好む
合計-75CP

―社会的な顔―
5/身元/偽造戸籍
1/我が家/主人の居候
0/職業/下っ端(地位レベル0)
10/財産/赤貧
0/容貌/普通
-/ネットワーク/なし
-/溜まり場/なし
-5/態度/中立
合計16CP/-5CP

 ヨーロッパの吸血鬼の下っ端で、より強力な吸血鬼の従者としてしばしば姿を見せます。悪の三大ネットワークは全てヨーロッパで誕生したため、その傘下にも多くの吸血鬼が入り込んでいます。怪力はさほどではないとはいえ、吸血鬼の基本的能力はある程度備えています(弱点も典型通りに備えていますが……)。


下っ端:ガルグイユ(299CP/未使用CP1)

120/体力:21/20
30/敏捷力:13
-15/知力:8
10/生命力:11/41
移動力:(6+1)×0.8=5.6
能動防御:6/11(素手)/-
合計145CP

―特徴―
15/戦闘即応
10/暗視
-15/冷淡
-15/無常識
-5/正直
-5/気まぐれ
-5/狭量/吸血鬼
合計25CP/-45CP

―癖―
個体ごとに5つ

―技能―
4/格闘15
0.5/ランニング8
1/忍び12
0.5/軽業10
合計6CP

―妖力―
100/基本セット
5/外見/怪奇
12/防護点3
15/追加HP30
5/器物変身/石像
20/呼吸不要
10/飲食不要
24/石の体4レベル(受動防御1、防護点2)
36/打撃部位/鉤爪3レベル(ダメージ:切り/4D、刺し/2D+1)
 腕だけ(-10%)
合計227CP

―妖術―
なし

―弱点―
-15/即時退場1レベル
-10/依存/自然の夜空の光(1週間ごと)
-10/行動不能/水に浸かる(ペナルティ-4)
-5/動物に嫌われる(-2)
合計-40CP

―社会的な顔―
-/身元/なし
1/我が家/教会
-/職業/なし
0/財産/どん底
-/容貌/なし
-/ネットワーク/なし
-/溜まり場/なし
-15/態度/独立
合計1CP/-15CP

 英語で「ガーゴイル」と呼ばれる教会の軒下飾りの妖怪達で、ロマネスク様式の盛んだったフランスの教会に多く住み着いています。このタイプは翼を持たない代わりに強靭な鉤爪を持っていますが、妖術は一切使えません。同じガルグイユでも風雨を浴びる場所にある物は空を飛び、鉤爪の代わりに口から水や空気を吐いて攻撃を行います(体力を落として敏捷力を上げ、[翼での飛行]と攻撃妖術を取って下さい)。しばしば聖人妖怪や騎士妖怪の従者を務めており関係が密接な反面、教会が苦手な吸血鬼とは関係が疎遠です。


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