―ルナル・データファイル/追加種族―

 データファイル第2弾、ルナルの追加種族です。……地球人はルナルの種族ではありませんが(汗)。


#地球人

 〈龍〉の力の発動や《異次元召喚》の暴走などで、「地球」と呼ばれる星からルナルにやって来た「人間」です。外見や身体構造はルナルの人間と酷似していますが〈源人の子ら〉ではなく、〈波動〉の存在が希薄な世界で普通の獣から進化した生物です。しかし知性の面ではルナルの人間にも遜色はなく、次元を越えた際に魔法の素質が身に付いたと思しき例も見られます。
 地球人は元の世界では〈多足のもの〉すら凌駕する技術で高度な社会を築き上げていますが、さすがにこの世界で再現する事は不可能なようです(所持していた品物も、世界法則の違いによるためか正常に作動しなかったり、極端な場合にはいきなり爆発したりする事があります)。しかし火薬や銃器、印刷技術などの最新技術に寄与している地球人も存在すると噂され、各地の魔術師団ではより確実に地球人を召喚する技術を研究しているという事です……。
 地球人は〈源人の子ら〉ではないため〈波動〉の作用をあまり受けず(信仰による技能ボーナスを受けられる程度には影響を受けますが)、いかなる月を信仰しても肉体の変異は一切発生しません(もっともほとんどの個体は、双子の月を信仰しているようです)。変身に不適な体質でもあるため、〈悪魔〉と合体しても全ての能力値は〈源人の子ら〉と合体した場合から少なくとも−2され、一部の特殊能力を発揮できなくなってしまいます。
※地球人を《悪魔退散》で帰還させた例は知られていません。ルナルの住人は地球の事を全く知らず、地球人が《悪魔退散》を学んでも自分を帰還させる事ができないからです。

*地球人基本セット(0CP)

 特殊な背景/地球人(10CP)、文明レベル+4/装備の新規入手不可能(0CP)、異文化の生まれ(「パワーアップ」参照、-5CP)、〈波動〉への無干渉(-5CP)
※このデータで想定しているのは、1990年代〜2000年代の高度技術所持地域の住人です。異なる時代や地域のキャラクターを想定する場合は、必要CPをやや加減して下さい。

*独自の特徴

「無信仰」(-20CP)
 「地球」の「神々」を強く信仰する余りルナルの月への信仰を拒み続ける、「無神論」と呼ばれる神を否定する思想を信奉している、などのキャラクターが持つ特徴です。この特徴を持つキャラクターはいかなる月も信仰しておらず、ルナルの全ての〈源人の子ら〉からの反応に少なくとも−4の修正を受けます。通常は狂人扱いされ、強制的にアルリアナ神殿の施設にでも収監される事でしょう。最悪の場合は〈悪魔〉信者扱いされ、弁解の余地もなく処刑されるかもしれません。
 ルナル世界に現れたばかりのキャラクターは、この特徴を取る必要はありません。通常は双子の月のいずれかの神の平信者と見なされます。

*独自の技能

 ルナル世界で修得を制限される技能も、「地球」で習ったか他の地球人から伝授されたのなら自由に修得が可能です。〈錬金術〉や呪文をそのような扱いにするのなら、「特殊な背景」に20CPを消費しなくてはなりませんが……。
 なお超能力は「ベーシック」通りのルールで使用ができますが、ルナルの種族でも超能力には抵抗できないため(彷徨いの月の[贈り物]は、原理的には魔法の一種です)、使用許可には注意が必要です。超能力技能の難易度が[贈り物]の倍のコストが嵩む「至難」ですので、「特殊な背景」は10CPで結構でしょう。
※言語技能や社会・人文系知識技能のように「地球」とルナルで互換性が存在しない場合でも、煩瑣な扱いを避けるために「信仰によるボーナスは獲得できる」という事にします。

*名前

 「地球」には知的種族が人間しかいないにもかかわらず無数の文化圏が存在しており、民族毎に様々な名前の付け方が存在します。ルナルでは本来の名前をそのまま名乗るか、自分でルナル風の名前を作って名乗っているかのどちらかのようです。

*使用言語

 母語はCPを消費せずに使用できますが、ルナルの言語はCPを消費して技能を修得しなくては全く理解する事ができません。大陸共通語も例外ではないため、少なくとも0.5CPは〈大陸共通語〉に消費して下さい。
 なお、この言語の修得は次元を越えた際に「なぜか」身に付いていたという例もあります。そういう展開を望む場合はルナルに来た時点で強制的に0.5CPの前借りをさせて、言語技能を1つ修得させて下さい。

 …昔の「コンプRPG」で「地球からルナルに飛ばされたキャラクター」という設定によるシナリオとキャラクター募集があったので、懐かしくてつい作ってみました。「高度な銃器を大量に持ち込もう」という無茶なプレイヤーに対しては、《矢返し》の存在をほのめかしてやって下さい(笑)。


#フェリア亜種

・ミノナ・フェリア

 アメンボのフェリアで、体格は細めで足先が完全にアメンボのものになっています。小さな羽根はありますが、あまり長時間飛び続ける事はできません。足先で水を弾き、水の上を自由に歩き回る事ができます。また、服装は通常のフェリアより地味なものを好みます。普段の性質は大人しめですが、いざとなると敵には欠片ほどの容赦も与えようとしません。

*亜種基本セット(+7CP)

 水上歩行(15CP)、歩行時の移動力は通常通り(5CP)
 飛行は1分に1点疲労(-3CP)、残忍(-10CP)
 〈養蚕〉〈養蜂〉は修得不可


・クラレーキ・フェリア

 ゴキブリのフェリアで、見た目も直立したゴキブリに似ています。ライバラーとは違い、コミカルなところは一切なく、かなりグロテスクな印象を受けます。腐った物を食べる食性と卑屈で臆病な性格が他のフェリア達から嫌われ、森の湿地帯や街の地下道に潜んで集団で生活し、狩猟、採取、ゴミ漁り、略奪などで生計を立てています。クラレーキの中には黒の月信者も多く存在します。

*亜種基本セット(+3CP)

 知力−1(-10CP)、生命力修正は+2、上限なし(30CP)、削減HP-3(HPが生命力より3点低い)(-6CP)
 はりつき(25CP)
 飛行は高さ1.5mまで(-7CP)、腐った物を好んで食べる(-5CP)、臆病(-10CP)、財産/貧乏(-10CP)、他種のフェリアの反応−2(-4CP)
 「戦闘硬直」を取得可能
 〈服飾〉〈養蚕〉〈養蜂〉は修得不可


#人間以外のウィザード

※種族の肉体的特徴は基本的に受け継がせています。社会で後天的に与えられる精神的特徴(エルファの「義務感」や翼人の「名誉重視」)は受け継がない事にしていますが、「先天的」と筆者の見なしたもの(ミュルーンの「天気の勘」やセルティック・フェリアの「蜜への欲求」)に限っては精神的特徴でも受け継がせています。
※元の種族の特殊技能、ボーナス技能、特殊能力などは、先天的なものを除いては基本的に受け継がせませんし、新たに取得・修得する事もできません。
※ウィザードにとっての母語は、特に設定しない限り「育った地方における人間の地方語」と見なします。人間の居住しない地域の場合、「その地域における最大勢力の言語(ディワン・ウィザードならディワン語)」とします。
※能力値修正や他の特徴に左右されない「魔法の素質3レベル(35CP)、魔力感知(5CP)、〈天使〉の召喚・封印に各1CP(2CP)、魔術具の所持(1CP)、色素が薄い(−1CP)」→以上合計42CPを、「ウィザード能力セット」と記述します。

ドワーフ・ウィザード(63CP)
 体力+1(10CP)、敏捷力+1(10CP)、知力+1(10CP)、生命力−2(-15CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、暗視(10CP)、赤緑色盲(-5CP)、老化は80歳以降(1CP)
 技術関連技能へのCP消費なし

エルファ・ウィザード(87CP)
 体力−1(-10CP)、敏捷力+2(20CP)、知力+2(20CP)、生命力−2(-15CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、暗視(10CP)、動物共感(5CP)、獣化病無効・病気抵抗+2(5CP)、長命(10CP)
 木登りの際の〈登攀〉ボーナス喪失
※CPがきついようでしたら、「特殊な背景/幼少時はエルファの部族で育った」に10CP費やさせ、同時に「義務感/自然」をセットに組み込む事を許可しても差支えないでしょう。これを認めた場合必要CPは82CPとなり、エルファ語も人間の地方語と同じく母語扱いとなります。

ミュルーン・ウィザード(67CP)
 体力−1(-10CP)、敏捷力+2(20CP)、知力+1(10CP)、生命力−2(-15CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、翼での飛行/制限あり(26CP)、視覚ボーナス(9CP)、夜盲症(-10CP)、短命(-10CP)、小さな体格(4CP)、天気の勘(1CP)
 〈ランニング〉〈行軍〉のボーナス喪失、〈話芸〉修得不可

フェリア・ウィザード(63CP)
 体力−3(-20CP)、敏捷力+3(30CP)、知力+1(10CP)、生命力−3(-20CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、羽での飛行(30CP)、高温・低温に弱い(-5CP)、小さな体格(-4CP)

セルティック・フェリア・ウィザード(80CP)
 敏捷力+2(20CP)、知力+1(10CP)、生命力−3(-20CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、羽での飛行(30CP)、甲殻による防護点2点(10CP)、高温・低温に弱い(-5CP)、小さな体格(-4CP)、蜜への欲求(-3CP)

ライバラー・フェリア・ウィアード(53CP)
 体力−3(-20CP)、敏捷力+3(30CP)、知力+1(10CP)、生命力−3(-20CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、ジャンプ力(15CP)、音楽を奏でる羽(5CP)、高温・低温に弱い(-5CP)、小さな体格(-4CP)

クティクティ・フェリア・ウィザード(94CP)
 体力−4(-30CP)、敏捷力+3(30CP)、知力+2(20CP)、生命力−3(-20CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、羽での飛行(30CP)、高温・低温に弱い(-5CP)、非常に小さな体格(-2CP)、長命(15CP)、カリスマ2レベル/フェリア限定(4CP)、容貌/超美人(25CP)、特別な蜜が必要(-30CP)、感情察知(15CP)
※[心の声]PL3を「感情察知」に読み替えています。「特殊な背景」に10CP以上を費やす事で、[心の声]の使用を可能とします。

シャロッツ・フォーン/ケストレル・ウィザード(83CP)
 体力−2(-15CP)、敏捷力+2(20CP)、知力+1(10CP)、生命力−1(-10CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、移動速度2倍(10CP)、鋭敏感覚2レベル(10CP)、外見不老(1CP)、毒無効(15CP)
 〈隠匿〉〈忍び〉〈ゲーム/種別〉のボーナス喪失

ギャビット・ラー/ビー・ウィザード(104CP)
 体力+1(10CP)、敏捷力+1(10CP)、生命力−1(-10CP)、追加HP2点(6CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、死ににくさ2レベル(10CP)、鋭敏味覚・嗅覚1レベル(2CP)、蹄もしくは鉤爪(15CP)、4本の脚(20CP)、防護点1点(5CP)、半身の種族との意思疎通(0CP)、体力を重視し必要最低限の労働しかしない(-6CP)

ディワン・ウィザード(79CP)
 敏捷力+1(10CP)、知力+1(10CP)、生命力−2(-15CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、水中適応(45CP)、鋭敏味覚・嗅覚1レベル(2CP)、暗視(10CP)、鱗の防護点2(10CP)、乾燥に弱い(-15CP)、陸上の移動力−2(-10CP)、陸上言語の発音が下手(-10CP)
 〈水泳〉〈生存/海〉へのCP消費なし

翼人ウィザード(97CP)
 体力−1(-10CP)、敏捷力+1(10CP)、知力+1(10CP)、生命力−3(-20CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、翼による飛行(30CP)、鋭敏聴覚5レベル(10CP)、超音波聴覚(10CP)、限定ソナー(15CP)、鉤爪1レベル(15CP)、閉所恐怖症/軽度(-15CP)

蛇人ウィザード(77CP)
 敏捷力+1(10CP)、知力+2(20CP)、生命力−2(-15CP)
 ウィザード能力セット(42CP)、鱗の防護点1(5CP)、赤外線視覚(15CP)

◇特異な体形◇

 思い付いた「特異な体形」をいくつか記します。
 以下の能力&反応修正の解釈はあくまでも当コーナー筆者の個人的な物ですので、実際の使用に際してはGMと話し合った上でどうぞ。

「異様な髪の色」 0CP
 人間出身で青や緑の髪を持つような、本来は有り得ない髪の色です。グラデーションや地毛のメッシュも構いません。ザンガーニを崇めるソーサラーとは違い、肌の色は普通のウィザードと変わりません。反応修正も特にありません。

「尖った耳」 -5CP
 ほぼ人間出身のウィザードのみに見られる特徴で、耳の先がエルファのように尖っています。特に利点はありませんが、元の同族達から反応が−1されてしまいます。

「猫耳」 -5CP
 猫のような耳が頭の上に付き、頭の横の耳が無くなります。人間やそれに類似した種族の出身者にしかこの特徴は取れず、元の同族達から反応が−1されてしまいます。

「猫尻尾」 -5CP
 猫のような尻尾があります。人間やそれに類似した種族の出身者にしかこの特徴は取れず、元の同族達から反応が−1されてしまいます。

「猫耳と猫尻尾」 -10CP
 猫耳と猫尻尾があります。上の2つの特徴を同時に持った状態で反応は−2されますが、同時に「魅力的」以上である場合、「可愛い」と感じる子供やある「属性」所持者(笑)の反応には+1(またはそれ以上)されます。この場合の猫耳と猫尻尾は単なる飾りですが、付帯機能を付けたい場合は適宜CPを追加して下さい。「犬耳」「狐耳」「兎耳」のキャラクターを作りたい場合も、これに準じてデータを作成して下さい。

「指向性聴覚1レベル(通常の2倍遠くから物音を聞ける)」 4CP 前提:「猫耳」または「猫耳と猫尻尾」
「〈軽業〉や転倒回避など、バランスを取るための判定に+3」 6CP 前提:「猫尻尾」または「猫耳と猫尻尾」
 猫耳と猫尻尾の機能の一例です。こうした機能を持たせた身体部位は(種族基本セットのように)それだけで1つの特徴とみなし、最終的に0CP以上になるなら不利な特徴の取得CP制限を無視します。「猫耳と猫尻尾」の場合、これらの機能を両方持たせれば1つの0CPの特徴として扱います。
 参考意見を下さった「The Egg on Jade」の黒崎真冬さんに、この場を借りて感謝を申し上げますm(_ _)m

「猫の手足」 10CP 前提:「猫耳と猫尻尾」
 手足が猫のような物になり、武器代わりとなる出し入れ自由な鉤爪を持ちます(素手のダメージに+2されます。肉球の有無は自由です)。ただし「不器用」を1レベル追加されてしまう上に、柄の短い武器や手袋、靴やブーツも使う事ができないでしょう。

「小さな牙」 0CP
 牙というよりは発達した犬歯に近い物が口の中にあります。特に役には立たず、反応にも修正は受けません。

「鋭い牙」 0CP
 口元からはみ出るほど大きく、格闘のダメージが「切り」(ダメージは「ベーシック完訳版」P179参照)となる牙があります。やはり反応に−1されてしまいます。

「小さな角」 -5CP
 シャロッツ・フォーンの角と同じ程度の小さな角が額にあります。特に利点はありませんが、元の同族達から反応が−1されてしまいます。シャロッツ(亜種を問わず)がこの特徴を持つ事はできません。

「第三の目」 0CP
 シャロッツ・ケストレルの物と同様の、しかも視力を持つ目が額に存在します。鋭敏視覚を5レベル持ちますが、非常に気味悪がられて反応に−2の修正を受けます。シャロッツ(亜種を問わず)がこの特徴を持つ事はできません。

「瞳が無い眼球」 -10CP(黒の場合は-30CP)
 瞳が存在せず、眼球は全体が一様に同じ色をしています(ただし視覚に影響はありません)。通常は反応に−2されるのみなので-10CPの特徴として扱いますが、眼球が黒い場合は「秘密/死」と見なして-30CPの特徴となります。もし漆黒の眼球を持つ事が知られたら、ゲルーシャ扱いされてガヤン信者かジャング・エルファに抹殺される事でしょう……。

「両性具有」 -10CP
 男性と女性、双方の機能を備えた肉体で、人間出身の場合は細身の女性に男性器を持つような状態になります。「容貌」による反応修正や〈性的魅力〉による効果は、精神的に属する性に準じて下さい。この事に気付かれた場合、ほとんどの種族から反応が−2されます。

「足が異様に長い」 5CP
 足が普通の人間の1.5倍ほどの長さを持ちます。移動力が+1されてキックの長さも1伸びますが、「よけ」は増えず、ほとんどの種族から反応が−2されてしまいます。

「鱗の肌」 -5CP
 肌の所々に鱗が浮き出て、周囲の皮膚も含めて全身に1点の防護点を得ますが、ほとんどの種族から反応が−2されてしまいます。人間やそれに似た肌を持つ種族の出身でない限り、この特徴を取る事はできません。

「瞳孔の無い瞳」 0CP
 瞳に瞳孔が無く、瞳全体が同じ色をしています。じっくり見ないと気付かないので、反応にも修正は受けません。

「幼形」 -15CP
 外見が子供(10〜12、3歳)の状態のまま成長しなくなります。能力的には「矮人症」と同じ修正を受け、よく知らない相手には「未成年1レベル」と見なされます。ただし容貌は「標準」でも構いません。


#銀の月崇拝者

銀の月崇拝者セット(0CP)

「特殊な背景/銀の月崇拝者」(10CP)
 本来他の月を崇める種族が銀の月を崇める事は、非常に珍しい行為です。また、銀の月を崇めていると元素魔法の使用や銀の月種族の特殊能力の使用が可能になり、次第に銀の月種族へと変貌して行きます。その有利さと不利さを差引きして、この程度のCPであると判断します。
 この特徴を取るのと同時に、崇拝する元素神の分野を地水火風から1つ選んで下さい。選んだ元素に属する種族の技能、呪文、特徴の修得・取得が可能になり、属する〈元素語〉の難易度も低下します。火の元素神を崇拝する場合、修得できる呪文は「亀人のもの」「蛇人のもの」のどちらか片方のグループだけになります。種族の特徴を取得する場合は、有利な特徴と数やCPが釣り合うような不利な特徴を同時に取る必要があります。
 銀の月崇拝者は、他の月の高位の信者である事はまずありません。神官以上である場合、「特殊な背景」は20CP、後述する「秘密」は-20CPになります。

「秘密/銀の月崇拝者」(-10CP)
 月の信仰が種族を固定するルナルにおいて、種族の属する月以外の月を崇める行為は決して歓迎されません。その上に銀の月信仰は儀式のためにルナル一般の倫理観と背馳する行動をしばしば取るため、他の月の種族の社会からはかなり嫌悪されています。しかし発覚次第即座に処刑される黒の月信仰ほどの犯罪とも見なされないため、この程度のCPで済んでいます。


#人間以外の(狭義の)ソーサラー

※基本的規則は「人間以外のウィザード」に従います。黒の月種族の歪んだ精神性向を示す不利な特徴は「先天的」と見なします。
※ソーサラーにとっての母語は、黒の月種族なら〈悪魔語〉、それ以外の種族なら「育った地方における人間の地方語」と見なします。
※能力値修正や他の特徴に左右されない「魔法の素質3レベル(35CP)、魔力感知(5CP)、〈悪魔〉の召喚・封印に各1CP(2CP)、魔術具の所持(1CP)、色素が薄い(−1CP)」→以上合計42CPから「ウィザードとソーサラーの必要CPの差額」である(47−5=)42CPを差し引いた0CPを、「ソーサラー能力セット」と記述します。

黒の月以外の種族のソーサラー
 ウィザード用セットから42CPを差し引いて下さい。
例:ドワーフ・ソーサラー(21CP)
 体力+1(10CP)、敏捷力+1(10CP)、知力+1(10CP)、生命力−2(-15CP)
 ソーサラー能力セット(0CP)、暗視(10CP)、赤緑色盲(-5CP)、老化は80歳以降(1CP)
 技術関連技能へのCP消費なし

沼沢種グルグドゥ・ソーサラー(-4CP)
 敏捷力+1(10CP)、知力−1(-10CP)、生命力−1(-10CP)
 ソーサラー能力セット(0CP)、体が液体状(20CP)、痛みを感じない(10CP)、水中行動(10CP)、声を出せない(-15CP)、消化液攻撃(5CP)、閃光(15CP)、内臓の命中修正−10(2CP)、乱暴者(-10CP)、狭量(-10CP)、残忍(-10CP)、偏執狂(-10CP)、海洋種に劣等感(-1CP)

ゴブリン・ソーサラー(15CP)
 体力−2(-15CP)、敏捷力+2(20CP)、知力+2(20CP)、生命力−2(-15CP)
 ソーサラー能力セット(0CP)、暗視(10CP)、鋭敏感覚2レベル(10CP)、直情(-10CP)、やせっぽち(-5CP)

ホブゴブリン・ソーサラー(-5CP)
 体力+1(10CP)、敏捷力+2(20CP)、知力−1(-10CP)、生命力−2(-15CP)
 ソーサラー能力セット(0CP)、暗視(10CP)、病気耐性(10CP)、戦闘即応(15CP)、我慢強さ(10CP)、防護点1(5CP)、鋭敏感覚1レベル(5CP)
 かんしゃく(-10CP)、残忍(-10CP)、高慢(-5CP)、アルコール中毒(-15CP)、強迫観念/戦闘(-10CP)、好色(-15CP)

オーク・ソーサラー(-6CP)
 敏捷力+1(10CP)、知力−1(-10CP)、生命力−1(-10CP)、HP+2(6CP)
 ソーサラー能力セット(0CP)、鋭敏聴覚2レベル(4CP)、鋭敏味覚・嗅覚2レベル(4CP)、牙(5CP)
 狭量/自分達と主人以外(-5CP)、残忍(-10CP)

ゲルーシャ・ソーサラー(30CP)
 体力−1(-10CP)、敏捷力+2(20CP)、知力+2(20CP)、生命力−2(-15CP)
 ソーサラー能力セット(0CP)、闇視(25CP)、獣化病無効・病気抵抗+2(5CP)、不老(15CP)
 残忍(-10CP)、サディスト(-15CP)、種族的対立/エルファ(-5CP)


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