―ルナル・データファイル/追加アイテム―

 ルナル世界の自作追加アイテムです。価格はあくまでも参考価格であり、特に製造可能なマジックアイテムは魔化費用が半額まで低下する可能性があります(「マジック完訳版」P22サイドバー参照)。

 追加特殊武器
 マジックアイテム
 文献
 その他のアイテム


追加特殊武器

ジェスタ・スモール・メイス
 《素早い斧》を魔化した小型メイスです。〈準備/斧・メイス〉で構え直せる他は通常の小型メイスと同じですが、価格は350ムーナになります。

ジェスタ・ハチェット
 《素早い斧》を魔化したハチェットです。〈準備/斧・メイス〉で構え直せる他は通常のハチェットと同じですが、価格は400ムーナになります。

フィッシュ・クッキング・ブレイド
 カルシファードで主に使われるクッキング・ブレイドの一種で、カルシファード料理の「刺身」を作る際に愛用されます。カルシファード・ブレードの鍛錬法に類似した技術を用いており、破壊に対しては通常より1段階上質の武器として扱います。一部の〈遥か人〉が紫の群島に亡命して伝えた事により、紫の群島でも使われる事があります。
フィッシュ・クッキング・ブレイド
切り/振り+1、長さ1
刺し/突き+2、長さ格闘・1
400ムーナ、1kg、必要体力9

クッキング・ボード・シールド
 海辺に生える木目の詰まった木から作られる、まな板としても使える木製の盾です。材料がカルシファードと紫の群島でしか産出しないため、他の地方には普及していません。
クッキング・ボード・シールド
受動防御3
150ムーナ、4kg

グレート・クッキング・ブレイド…久遠さん原案
 紫の群島で試作された、長い厚手の肉切り包丁です。〈両手用クッキング・ブレイド〉(肉体/並、技能なし値:クッキング・ブレイド−2、両手剣−2。この技能自身も相手の技能なし値になる)で扱いますが、やはり使い手は少ないようです。
グレート・クッキング・ブレイド
切り/振り+3、長さ1・2
400ムーナ、4kg、必要体力12

ラージ・クッキング・シールド…久遠さん原案
 クッキング・シールドの一種である、鉄板焼きに使えるような鉄製のラージ・シールドです。特殊な鍛え方をしているために、見た目よりも軽量になっています。鍛え方は紫の群島の一部の神殿の秘伝であり、他の地方で流通している事は滅多にありません。
ラージ・クッキング・シールド
受動防御4、攻撃−2
225ムーナ、7kg

大型ハープボウ
 通常のハープ・ボウ(ショートハープ・ボウ)より大きな物です。もはや暗殺用に使える代物ではありません(笑)。矢の価格と重さは普通のハープ・ボウと同じですが、同時発射は3本までで、2本なら−3、3本なら−6の修正を受けます。演奏する際の〈楽器/ハープ〉の修正も、−1ではなく−2になります。
レギュラーハープ・ボウ
刺し/突き+1、抜撃13、正確さ2、半致傷「体力×15」、最大射程「体力×20」
400ムーナ、1.5kg、必要体力10
ロングハープ・ボウ
刺し/突き+2、抜撃15、正確さ3、半致傷「体力×15」、最大射程「体力×20」
500ムーナ、2kg、必要体力11

楽器系隠し武器
 かつてのリャノの異端信仰の活動は、様々な暗殺者の武器をルナルに残しました。それら楽器系の隠し武器は、現在では護身用として使われています。しかし異端信仰の信者が今なお存在するという噂は絶える事はなく、いくつかの隠し武器が未だに秘匿されている可能性があります。使い手や作り手が死に絶えて失伝した武器もあるでしょう。

…サイフォンホーン
 ラッパ、トランペット、サクソフォン、法螺貝などの吹き鳴らすタイプの楽器に、毒液や目潰し粉を吹き出す機能を仕込んだ隠し武器です。攻撃に用いる手順はウォーター・シューターと同じですが、中身は3ターン分しか入りません。また、噴出するための息を溜めておけないため射程も短くなっています。
 このデータは平均的なサイズの物で、より重い物(内容量は変わらない)や軽い物(内容量は減少)もあるかもしれません。
 この武器は、〈サイフォンホーン〉(肉体/並、技能無し値:ウォーター・シューター−2(リャノ信者のみ)、他の噴出武器−1)で扱います。
サイフォンホーン
特殊、抜撃12、正確さ1、半致傷−、最大射程4
200ムーナ、0.8kg

…サイフォンアコーディオン
 アコーディオンに毒液や目潰し粉を吹き出す機能を仕込んだ隠し武器です。攻撃に用いる手順はウォーター・シューターと同じで、大きいために中身は5ターン分入ります。特殊な改造を行った物はバルブでタンクの切り替えが可能で、4つのタンクに中身を1ターン分ずつ仕込めます(価格は同じですが、再改造にはリャノ神殿で100ムーナが必要です)。
 この武器は、〈サイフォンアコーディオン〉(肉体/並、技能無し値:ウォーター・シューター−2(リャノ信者のみ)、他の噴出武器−1)で扱います。
サイフォンアコーディオン
特殊、抜撃12、正確さ1、半致傷−、最大射程10
400ムーナ、1.5kg

…ブロウフルート
 2連射できる吹き矢を仕込んだ鋼鉄製のフルートで、棍棒代わりに用いて敵を殴る事もできます。吹き矢は2回射撃後、準備に3ターン掛かります。
 この武器は、接近戦では〈短剣〉で、射撃では〈ブロウフルート〉(肉体/並、技能無し値:ブロウバグパイプ−1、他の吹き矢武器−1)で扱います。
ブロウフルート
叩き/振り+1、長さ1
特殊、抜撃11、正確さ1、半致傷−、最大射程「体力×4」
300ムーナ、0.8kg、必要体力9

…スプリングフルート
 ブロウフルートに似ていますが、バネ仕掛けの長い針を1本仕込めます。針は射撃後、準備に2ターン掛かります(〈再装填/針〉に成功すれば1ターンです)。針は1本で5ムーナ、0.1kgです。
 この武器は、接近戦では〈短剣〉で、射撃では〈スプリングフルート〉(肉体/並、技能無し値:他のニードル発射武器−1)で扱います。
スプリングフルート
叩き/振り+1、長さ1
刺し/突き+1、抜撃11、正確さ2、半致傷20、最大射程40
400ムーナ、0.8kg、必要体力9

…ハープシコード・ボウ
 ハープシコード(ピアノの元となった、鍵盤で弦を弾く楽器)の小さな物に、特製の矢を仕込めるようにした武器です。矢の発射はハープ・ボウと同様に行え(ただし2本まで)、表の蓋を閉めたまま裏側から矢をつがえて奇襲を行う事も可能です(片手演奏になるので不自然がられるかもしれませんが。ちなみに矢は右利きなら左側、左利きなら右側から発射されます)。矢の価格と重量は普通の弓矢と同じですが、構造が違うので共用する事はできません。
 この武器は、〈ハープシコード・ボウ〉(肉体/並、技能無し値:ハープ・ボウ−1、他の仕込み弓武器−1)で扱います。
ハープシコード・ボウ
刺し/突き+1、抜撃13、正確さ1、半致傷「体力×10」、最大射程「体力×15」
300ムーナ、1.5kg、必要体力8

…バトル・シンバル
 縁を鋭くした、鋼鉄製の大きなシンバルです。通常はバトル・ファンやシールド・バトンのように、2個(1セット)を同時に使います。使い方はバトル・ファンに似ていますが、投擲した際の威力は本家を上回ります。
 この武器は、〈バトル・シンバル〉(肉体/難)及び〈バトル・シンバル投げ〉(肉体/並)で用います。
バトル・シンバル
(接近戦)切り/振り−1、長さ1
    叩き/突き、長さ格闘・1
(投擲)切り/振り、抜撃11、正確さ1、半致傷「体力−1」、最大射程「体力+6」
(盾)盾として使っている1つにつき受動防御2
200ムーナ、1kg、必要体力8

ブレード・バトン
 棍棒の外側に、スケート靴のエッジのような刃が付いたシールド・バトンです。振って使った際のダメージ型が「切り」になりますが、刃によりバランスが悪くなったため、使用する際に技能レベルが−1されます。
切り/振り+1、長さ格闘・1、技能−1
叩き/突き+1、長さ格闘・1
受動防御1
300ムーナ、1.2kg、必要体力9

量産型黒色火薬銃
 ビレナラとハン=トルアで密かに開発されている、量産用の銃器です。作成技術の向上によりデルバイの祝福を材料に与える過程を省いており、その分価格が安くなっていますが、鎧の防護点を半分無視する能力を失ってしまいました。1095年時点では、ファイニア軍(傭兵団は含まない)か帝国軍(近衛軍とドワーフ兵団のみ)の現役軍人・軍属にしか所持が許されません。
マスケット銃
(ダメージ3D→4D、価格5000ムーナ→500ムーナ、準備に60ターン→火縄と弾薬を用意していれば20ターン)
ホイールロックピストル
(ダメージ1D+1→2D+1、価格2000ムーナ→200ムーナ、準備に60ターン→弾薬を用意していれば20ターン)
弾薬
(価格を一律1/100)

量産型爆裂弾・発火弾
 ビレナラとハン=トルアで密かに開発されている、大量生産された火薬を利用した爆裂弾と発火弾です。ダメージに1Dごとに+1、価格は1/10されますが、元の技術による黒色火薬より反応が激しい火薬を使っているため、誘爆を避けるための判定に−2されます。気温が非常に高い場所では、放置しただけで爆発や発火する危険が存在します。

プファイトの牙
 ブラス・ナックルです。データは「ベーシック完訳版」P149サイドバーを参照して下さい。ルナルではプファイト・エルファのみが使用します。

ロング・ポイズン・ブレード
 森の外に出て様々な強敵と対峙するジャング達からは、以前からポイズン・ブレードの威力の低さに不満が続出していました。エルファの掟破りを罰するために作られた「毒の刃」では、分厚い鎧を着た人間の戦士や生命力旺盛な魔物にダメージを与えるにはひ弱すぎたのです。
 そこで近年、人間の技術を学んだプファイトの剣鍛治が考案したのが、刃に細かい溝を刻んだ片手剣です。溝はポイズン・ブレードとは違い片面にだけ刻まれ、反対側の面は強度を保つために溝を入れていません。毒が拭い去られるまでには通常の(3倍ではなく)2倍掛かります。強度には問題は無く、重い武器を「受け」ても特に問題は生じません。
 この武器は、〈ロング・ポイズン・ブレード〉(肉体/難、技能無し値:剣−5、−1して〈剣〉の技能無し値になる)で扱います。この武器を所持していると、人間との接触を嫌う保守派のエルファの反応が−2されます。
切り/振り+1、長さ1
刺し/突き+1、長さ1
800ムーナ、2.5kg、必要体力10

ジャグル・リーフ
 非常に薄い金属片のように見える、[見えない腕]専用のナイフの一種です。この武器を使う場合に限り[見えない腕]のPLをそのまま体力と見なす事が可能で、〈ナイフ〉の技能レベルの計算の際にも「正確な速い動き」が必要な事による−4のペナルティを受けません。柄がないため、手持ち武器として使う事はできません。
ジャグル・リーフ
切り/振り−1、最大致傷1D+3
100ムーナ、0.2kg


マジックアイテム

※一部のアイテムは魔法を使っていない単なる「特殊なアイテム」ですが、便宜上まとめて掲載しました。

#武器

グラス・ソード
 爬虫人秘伝の技術で作られた、強化ガラス製の剣です。ほとんど透明に近いために相手の能動防御に−2する事ができますが、破壊に対しては通常より1段階質の悪い武器として扱います。それ以外は通常の剣と同じです(爬虫人以外が入手するには、2〜3倍の代金が貨幣以外で必要です)。

魔法の警棒
 上質の小型クラブに《魔法の杖》を魔化した武器です。主にガヤン神官が個人で注文生産させて、《死の手》や《麻痺》と併用します。
 同様のバトン(90ムーナ)やクォータースタッフ(60ムーナ)もあり、こちらは主にウィザードが使います。
叩き/振り+1、長さ1
60ムーナ、1.5kg、必要体力11

ディレイター
 魔法の警棒の上級版で、目標に接触しないと掛からない呪文が、発動してから接触に成功するか、このクラブを手放すかするまで維持されます。
叩き/振り+1、長さ1
4000ムーナ、1.5kg、必要体力11

ヘッドハンター
 特殊な《対象設定》により喉を攻撃した場合に限って《鋭さ+2》が働く、すこぶる物騒な上質のソードブレイカーです。ハードブレイカーを授けるほどではないものの功績を立てた信者に授けられる事がありますが、かなり多くの神殿において使用が禁止されています。見た目は質素で、装飾が付いている事はまずありません。
切り/振り+2(+4)、長さ1
叩き/突き+1(+3)、長さ1
14600ムーナ、2kg、必要体力11

蜘蛛の網
 見た目は普通のガヤン・ネットですが、命中すると目標に強く張り付きます。脱出しようとする試みには全て−3の修正を受け(つまり、脱出の難易度が動物捕獲用ネットと同じに)、絡め取った武器を奪うための技能と体力の即決勝負にこのネットの使用者が+3の修正を受けます。
抜撃11、正確さ1、最大射程「体+技能/5」
2000ムーナ、1.5kg、受動防御2

盾無しの弓
 やや大振りの上質なコンポジットボウです。この弓による攻撃には、盾による受動防御を魔法の物を含めて一切受けられず、「止め」る事も不可能です。矢にも魔法の力が及んでいるため、技能レベルを16として即決勝負に成功すれば、《矢よけ》《矢返し》を突破して目標に命中します。この弓には姉妹版が存在し、そちらは射撃呪文に同じ効果を与えるそうです。
刺し/突き+3、抜撃14、正確さ3、半致傷「体×24」、最大射程「体×30」
36000ムーナ、2kg、必要体力10、最大致傷1D+4

薀蓄ソード
 《確かさ+1》に加え、〈博物学〉を「知力」レベル(ただし、最大でも14レベル)で《技能賦与》してくれる上質の突刺し用ブロードソードです。ペローマ信者の学者戦士のために作られたと伝えられていますが、それが正しいか否かは謎に包まれています。
切り/振り+2、長さ1、技能+1
刺し/突き+3、長さ1
10000ムーナ、1.5kg、必要体力10

境界線のメイス
 ルークス聖域王国の、とあるジェスタ聖堂で、青の月の一際輝く夜に清めた上質のジェスタ・メイスです。このメイスがアンデッドに命中すると、防護点無視で1D−2点のダメージを追加で与えます。アンデッドが防御に成功しても、サイコロの目が「能動防御+1」以上「能動防御+受動防御」以下なら、防護点無視で1D−2点のダメージだけ与えられます。
叩き/振り+3、長さ1
25000ムーナ、2.5kg、必要体力12

トゥルー・ピース・ハンマー
 ピース・ハンマーの上級版です。能力的には通常のピース・ハンマーとほとんど変わりありませんが、これで受けたダメージにより死亡判定を行い失敗しても、目標は死ななかったものとして扱い、通常の負傷による気絶と同様にする事が可能です。自動的死亡段階に追い込まれた場合も、「−(生命力×5)+1」点までしかダメージを受けていない状態になり、そのまま自動的に気絶させる事が可能です。「HPが一定以下で自動的に消滅・崩壊」する相手には通常と同様に扱います。以上の能力は、攻撃宣言で「手加減しない」と言えば発揮されません。
 ピース・ハンマーを禁じている神殿でも、その大半はトゥルー・ピース・ハンマーの使用を許しています。
叩き/振り+5、長さ1・2
24000ムーナ、8kg、必要体力13

ノックバッカー
 上質のメイスに《高速準備》《鋭さ+1》が掛かっています。このメイスによる攻撃の「跳ね飛ばし」ダメージは、通常の2倍(防護点を引く前のダメージの1/4)として扱います。
叩き/振り+4、長さ1
40000ムーナ、2.5kg、必要体力12

小狐丸
 カルシファードの〈遥か人〉時代の拵えをした上質のサーベルで、《確かさ+1》《鋭さ+1》と常動型の《透明看破》が掛かっています。また、幻覚に対する「不信」を基準値20で試みる事が可能となります。戦国時代にカルシファードから流出し、現在はオータネスの王室コレクションに収まっています。
切り/振り+1、長さ1、技能+1
刺し/突き+2、長さ1、最大致傷1D+3
30000ムーナ、1kg、必要体力7

ハードラック
 実戦用の頑丈な造りをした最高品質のブロードソードです。《確かさ+2》と周囲5メルー以内への常動型《敵感知》が掛かっていますが、作成時の失敗により使用者には「不幸」が襲い掛かるようになってしまいました(既に「不幸」なら何も変わらないのですが)。数多くの戦士の手を点々として、現在は行方知れずになっています。
切り/振り+3、長さ1、技能+2
叩き/突き+1、長さ1
20000ムーナ、1.5kg、必要体力10

練成者の剣
 飾り気のない上質のブロードソードで、命中判定の直前にエネルギーを1点消費する事により、技能レベルとダメージに+1されます。この効果は「防御」呪文として扱います。
切り/振り+2、長さ1
叩き/突き+1、長さ1
3010ムーナ、1.5kg、必要体力10

練成者の剣II
 飾り気のない上質のブロードソードで、命中判定の直前にエネルギーを2点消費する事により、技能レベルとダメージに+2されます。エネルギーを1点だけ消費して+1のボーナスを得る事はできません。この効果は「防御」呪文として扱います。
切り/振り+2、長さ1
叩き/突き+1、長さ1
17000ムーナ、1.5kg、必要体力10

タマットの導き
 見た目は単なる棒(バトン)ですが、道の分岐点で倒すと知力11と見なして「直感」が働いたかのように道を指し示します。「直感」の判定に失敗すると、失敗度が高いほど誤解を受けやすい方向に棒が倒れます。
叩き/振り、長さ1
叩き/突き、長さ1
2000ムーナ、0.5kg、必要体力7

北方峡谷の野菜用包丁
 この奇妙な名前を持つクッキング・ブレイドは、エグのリャノ大神殿の膳の司(料理社(料理人ギルド)の長)が代々所持する剣です。リャノの使いから授けられたと伝えられており、その強靭さは最高品質の剣をも上回ります(究極品質(「マーシャルアーツ完訳版」参照)と見なし、ダメージに+3されます)。また常動型で《毒見》が掛かっており、所持者は目標値16の判定により毒物や毒の入った飲食物を見抜けます。
切り/振り+4、長さ1
200000ムーナ(推定)、2kg、必要体力10

よく切れる果物ナイフ
 銀製の上質な大型ナイフで、所有者は《切れ味15》を使用可能です。魔化された《切れ味》は、このナイフ本体以外を目標としても使用できます。
切り/振り−1、長さ近接・1、最大致傷1D+3
刺し/突き+1、長さ近接、最大致傷1D+3
(投擲)刺し/突き+1、抜撃12、正確さ0、半致傷「体−2」、最大射程「体+5」、最大致傷1D+3
13300ムーナ、0.5kg

アンデッド・バスター
 上質の突刺し用ブロードソードに《武器聖化》が掛かっており、通常の武器が通じないアンデッドを攻撃できます(魔法の武器すら通用しないアンデッドには無駄ですが)。1メルー以内に霊体やアンデッドが存在すると振動する能力も付与されていますが、不意打ちを防ぐには範囲が狭すぎますし、生霊の類にも反応してしまうのが難点でしょう。
切り/振り+2(+3)、長さ1
刺し/突き+3(+4)、長さ1
5445ムーナ、1.5kg、必要体力10

黄金の右と碧玉の左
 一対になった強化型ガード・グラブで、双方が違う魔力を備えています。
 黄金の右は〈龍〉の姿が金で象嵌され、銀の月の信者や元素獣を相手とした際の技能とダメージに+2されます。普通の武器では傷付かない相手にも、このダメージは及びます。
 碧玉の左はファウンの聖印がラピスラズリで象嵌され、アンデッドを相手とした際の技能とダメージに+2されます。普通の武器では傷付かない相手にも、このダメージは及びます。
 双方に共通して、パンチを武器で「受け」られてもダメージを受ける事は全くありません。
(黄金の右)
受動防御3、防護点4
パンチのダメージ+2(+4)、物を掴むのに−1、銀の月に対しては技能+2
(碧玉の左)
受動防御3、防護点4
パンチのダメージ+2(+4)、物を掴むのに−1、アンデッドに対しては技能+2
30000ムーナ、1.6kg

賢者の剣
 古風な拵をした突刺し用ブロードソードで、刀身には魔術の紋様が金で象嵌されています。武器としての性能は通常の突刺し用ブロードソードに準じますが、体力の代わりに知力から致傷力を計算します。特殊な保存の魔法も掛かっており、たとえ折れてしまっても1日ほどで元通りに繋がります。
 この剣は、銀の月や緑の月の時代のウィザードの遺跡から、今までに数百本見付かっています。ウィザードや神官からの需要が多く、売りに出されている事は滅多にありません。
切り/振り+1、長さ1、致傷力は知力を体力と見なして計算
刺し/突き+2、長さ1
20000ムーナ、1.5kg、必要体力10

逆風の剣
 風の〈天使〉であるドーエルの印が刻んである、上質の突刺し用ブロードソードです。射撃武器や射撃呪文に対して、エネルギーを1点消費して目標値15の判定に成功すれば、射撃に有効な《鉄の腕》が発動したかのように打ち払う事が可能です。また、《確かさ+1》により技能レベルも+1されます。
切り/振り+2、長さ1、技能+1
刺し/突き+3、長さ1
10910ムーナ、1.5kg、必要体力10

ハンディサイズ・ガーディアン
 《踊る武器》が掛かったバトンで、「踊る武器」としては極めて簡単に作る事が可能なためにマンチキンなウィザードやソーサラーの護身用に好まれます(そして往々にして、1人が何本も持っています)。技能レベル17以上で作られた物は、ダメージの最大値が増えるために通常より高値で取引されます。
叩き/2D+1〜、技能レベル15、移動力5
25000ムーナ〜、0.5kg

松明の杖
 《火炎噴射15》《発電+1》が掛かった上質のクォータースタッフで、2D点のダメージを与える炎を放ち続ける事が可能です。しかしこの杖は厄介な事に、炎の噴射を停止する事はできません。名前の通り、松明代わりにどこかに安置しておくのが無難でしょう(汗)。
叩き/振り+2、長さ1・2
叩き/突き+2、長さ1・2
17500ムーナ、2kg、必要体力6

電光の槍
 上質のスピアに《電光15》を魔化した物で、ミュルーンの傭兵がしばしば愛用しています。
(片手)刺し/突き+3、長さ1
(両手)刺し/突き+4、長さ1・2*
(投擲)刺し/突き+4、抜撃11、正確さ2、半致傷「体×1」、最大射程「体×1.5」
11600ムーナ、2kg、必要体力9

凍てついた槍
 風の元素神〈凍てつかせ砕く夜〉の力を得ていると伝えられる上質の槍です。炎の生物(爬虫人、火の元素獣、魔術の精霊、炎を武器とする〈悪魔〉など)に対してのみ《鋭さ+2》と《氷結武器》が働くのみならず、一撃で生命力を上回るダメージを与えると即座に生命力判定を行わせ、この判定に失敗した炎の生物は即死します。
(片手)刺し/突き+3(+5)、長さ1
(両手)刺し/突き+4(+6)、長さ1・2*
(投擲)刺し/突き+4(+6)、抜撃11、正確さ2、半致傷「体×1」、最大射程「体×1.5」
25000ムーナ、2kg、必要体力9

枯死の邪剣
 斬り付けた植物に常動型の《枯死15》(直径1ヘクス相当、より大きな植物は最大HPが減少する)が掛かるブロードソードで、ゲルーシャ・ソーサラーの手による物と言われています。ゲルーシャが使用すると樹人に対して技能レベルとダメージに+3されますが、この能力は値段には反映されていません(……あなたが闇タマットか〈悪魔〉教団員で、この剣をゲルーシャに売るなら話が別ですが)。
切り/振り+1(+4)、長さ1、樹人に対しては技能+3
叩き/突き+1(+4)、長さ1
14290ムーナ、1.5kg、必要体力10

獣殺し
 捻じ曲がった牙のような形状をした片手剣です。やや使い勝手の悪い(技能レベルに−1、「振り」ダメージ+1)上質の突刺し用ブロードソードとして扱い、平均知力7以下の動物にダメージが+3されます(ルナルの場合、竜、恐竜、普通の肉体を持つ元素獣、動物系モンスターは「動物」と見なします)。また、《お座り15》を防御呪文としてのみ使用できます。
 この剣を身に着けていると、-5CP分の[動物に嫌われる](「百鬼夜翔」P143参照)と同様に、動物の反応に−2されます。「動物共感」の持ち主は、意思−3判定に成功しないとこの剣を持つ事ができません。
切り/振り+3(+6)、長さ1、技能−1
刺し/突き+3(+6)、長さ1
64000ムーナ、2.5kg、必要体力11

斬人刀
 一見すると地味な拵えですが、最高品質である上に《鋭さ+1》が魔化されている刀で、ヘビー・プレートでさえ簡単に貫いてしまいます。ただし攻撃にファンブルすると、ファンブル表を振った効果に加えて自分のランダムな部位(「ベーシック完訳版」P258の命中部位表を使用)に通常のダメージを受けてしまいます。とあるドワーフの名匠が秘蔵していた物を旗将が殺して奪った際に、名匠が生命を掛けて持ち主を裏切る呪いをもたらしたと伝えられています。一説には、77人、99人、108人などの一定数の持ち主を屠った時に呪いが解けると噂されていますが……。
切り/振り+6、長さ1・2
刺し/突き+6、長さ1
12000リアン、2kg、必要体力10

牙を剥く斧
 《戻る武器》の掛かった上質の手投げ斧ですが、命中判定に失敗すると攻撃者に命中して通常通りのダメージを与えます(予期していない場合は能動防御できません)。命中判定にファンブルした場合は、胴体に通常ダメージを与えるのと同時にファンブル表にも従います。
切り/振り+3、長さ1
切り/振り+3、抜撃10、正確さ2、半致傷「体×1」、最大射程「体×1.5」
1500ムーナ、2kg、必要体力12

強酸砲
 《酸球16》(「SKA」参照)を、大きさを問わず準備1秒で発射する、ずんぐりしたマスケット銃のような形をした〈多足のもの〉の兵器です。《発電+1》でエネルギー消費が減る上に、射撃する際には《技能賦与》によって〈呪文射撃16〉も与えられます。大きさの都合上、射撃には両腕が必要です。
 これだけならいい事ばかりのようですが、この兵器はそれ自体が生きており、肉の塊のような手触りと同時に生暖かい体温と脈動が常に伝わってきます。当然ながら、人間の子供が食べる程度の食事を定期的に与えてやらないと、そのうち飢えて死んでしまいます。連続して合計20D点分の酸を吐くと、食事と6時間の休憩を終えるまで使えなくなります。そして使用する際には兵器の擬似精神体と接続が必要なため、〈多足のもの〉以外の使用者は恐怖判定が必要になります。
非売品、4kg

のろいの矢
 この矢は飛んで行く速度が異常に遅く、敵は全ての能動防御に+2されます。しかしその代わり、この矢は風による影響を一切受けず、《風》《嵐》でも進路を妨害される事はありません。《矢よけ》《矢返し》に対しても、パワーレベルを25として抵抗できます。
非売品、50g

超速射弓
 《高速準備》の掛かったコンポジットボウと、《高速準備》《豊饒の角》の掛かった矢筒のセットです。ただし、この2つを揃えて使わないとどちらの効果も発揮できません。
刺し/突き+3、抜撃14、正確さ3、半致傷「体×20」、最大射程「体×25」、最大致傷1D+4
合計40000ムーナ、2.2kg(弓矢2kg、矢筒0.2kg)、必要体力10

#鎧

バトルスーツ
 高品質(価格1.5倍)により重量が通常の80%となっているハーフ・プレートに、《軽量化75%》《防御+1》《強化+1》を魔化した物です。
 冒険者的な行為に手を出している入信者・神官からの人気が高く、各国の首都クラスの都市にある魔法の品を扱う店では、常に在庫として用意してあります。
受動防御5、防護点6、武器技能−1、視覚・聴覚−3
3250ムーナ、21kg

コンバットスーツ
 高品質(価格1.5倍)により重量が通常の80%となっているスケイル・アーマーに、《軽量化75%》《防御+1》《強化+1》を魔化した物です。
 これもやはり人気が高く(以下同文)。
受動防御4、防護点5
1375ムーナ、15kg

エルファの鎖鎧
 プファイト氏族やその分氏族の武具職人の手により鍛えられた、やや緑色を帯びた鉄製のチェインメイルです。《化身》の呪文に対して高い親和性を持っており、「軽荷」までである重量制限を計算する際にこの鎧の重量を無視して構いません。この鎧に魔化を追加した場合でも、《化身》を使用すると共に鎧が消えてくれます。
受動防御3(1)、防護点4(2)
1100ムーナ、22kg

作成戦士の鎧
 黒い革を使ったヘビー・レザーです。これを着ている人物が《戦士作成》を使うと、作成された戦士は作成物のヘビー・レザーが装備された状態で出現します。リアド全土で100着ほどの存在が知られており、需要も少ないために魔法の品を扱う店で捨て値で売られている事もあります。
 この鎧は何らかのマジックアイテムの習作であったと伝えられますが、それが何なのかは知られていません。
受動防御2、防護点2
10000ムーナ、10kg

呪傷軽減のローブ
 見た目は普通のローブ(クロース・アーマー扱い)ですが、呪文による一切のダメージ(武器強化呪文の追加ダメージや実質ダメージの及ばない衝撃、彷徨いの月の[贈り物]も含む)を3点軽減します。
受動防御1、防護点1(呪文には更に3点、防護点無視の攻撃にも有効)
10000ムーナ、7kg

セラミック・スプリント
 鉄の代わりに磁器に似た強靭な素材で作り上げたスプリント・アーマー(金属板を継ぎ合わせた鎧。データはスケイル・アーマーと同じ)です。重量は通常の80%になり、《電光》などに対しても通常の防御効果が望めます。素材は一部の爬虫人しか加工できないため、修理するにはそのような爬虫人の所に持ち込むか《修理》を使うかしかありません。
 余談ですが、銀の月の種族は〈龍〉を嫌っているため、竜(特に火竜ファルゾブ)を連想させるスケイル・アーマーを使用する事はあまりありません。
受動防御3、防護点4
2000ムーナ、20kg

フェイク・スケイル
 常動型の《透明》により、鎧(だけ)が透明になっているスケイル・アーマーです。着ていても武装している事が分からないので、貴族の護身用やガヤン信者の潜入捜査用に使えるかもしれませんが、脱いだ場所を覚えておかないとまた着る時に見失ってしまうので気を付けて下さい(笑汗)。
受動防御3、防護点4
13250ムーナ、25kg

〈悪魔〉甲冑
 第一師団の〈燃える悪魔〉ザーダキアスの顔を胸甲に象った、黒ずんだ色合いのヘビー・プレートで、非常に特殊な《軽量化》により重量が1kgまで低下します。また、胸甲にあるザーダキアスの顔は〈獣の悪魔〉と同じ程度の知能を持ち、前面4m以内の敵に対して《火吹き15》(〈魔法の息15〉)を着用者の攻撃とは別に行います。《火吹き》のエネルギー源は8点分(実質的に24点分)の専用型パワーストーン(必ず何らかの歪みあり)で、パワーストーンのエネルギーが切れると回復するまで使えません。
 この鎧は魔化を追加する事はできず、黒の月信者、もしくはそれに等しい邪悪な人物にしか装備できません。着用者が死亡すると《死人使い》が発動し、1ターン後にゾンビとなって復活して、以後は鎧に宿った〈獣の悪魔〉に操られます。
受動防御4、防護点7、武器技能−1、視覚・聴覚−3
40000ムーナ、1kg

変幻の鎧
 艶のある軽い素材でできたヘビー・レザーで、重量は普通のヘビー・レザーの半分ですが、特に防御力は高くありません。しかし魔法的な加工により、この鎧は着用されていると、《肉体石化》《肉体液化》《肉体気化》、そして《化身》の際に、「肉体の一部」と見なされて一緒に変化します。
受動防御2、防護点2
15000ムーナ、5kg

#盾

呪詛返し
 非常に古びた木製のミディアム・シールドですが、これを装備していると、「マジック完訳版」に掲載されている全ての敵対的な呪文に有効な《呪文反射》を技能レベル16で使用可能です。しかしこの盾で呪文を反射しても、使用者は術者と同時に敵対的な魔法の影響を受けてしまいます。「分身」した呪文に対する維持や中断は術者が管理し、消費エネルギーは通常と同一です。全体で1つの呪文として扱われ、片方が解除されたらもう片方も同時に解除されます。
受動防御3
8000ムーナ、7kg

矢反らしの盾
 頑丈そうなラージ・シールドで、使用者に《矢よけ》を15レベルで使用できます。ただし《矢よけ》は、盾の向いている方向(右利きのキャラクターならヘクスの前・左前・左後ろの面)からの射撃にのみ有効です。《防御+1》も魔化されています。
受動防御5、技能−2
4700ムーナ、12kg

プッシュ・シールド
 このミディアム・シールドはスパイクが付いているだけではなく、盾で攻撃を行った際に「跳ね飛ばし」ダメージを通常の2倍に計算します。突進した際の体力判定にも、ミディアム・シールドである事による+2ボーナスを2倍して+4にします。
受動防御3、ダメージは叩き/突き+1
6000ムーナ、9.5kg

#その他の道具

護身の指輪
 見た目は小さな淡い金色(金と銀の合金)の指輪ですが、《盾》《鎧》が1点ずつ常動型で掛かっています。
12000ムーナ、軽い

道化師の仮面
 白い陶器のような材質の簡素な仮面で、《固着》と《解除指令》が掛かっています。普段は単なる仮面ですが、仮面の裏側に小さな鏡文字で刻んである合言葉を唱えると、《固着》が働いて外れなくなります。もう一度唱えれば外れますが、不用意に被ると大変に危険です。また、仮面は着用者の感情に従って表情を変える事が可能です。
4000ムーナ、軽い

命綱
 細い金の鎖のアクセサリーです。このアイテムの所持者は、特殊な《活力》(HPが増えず、消費エネルギーは半分)を15レベルで使用できます。この呪文は、自分に対してのみ防御呪文としても使用できます。封じられている呪文をウィザードに研究してもらえば、新たな呪文が作られるかもしれません。
15000ムーナ、軽い

瑠璃色の指輪
 《水中呼吸15》と《発電+1》が掛かった、ラピスラズリの指輪です。《発電》により維持のエネルギーが不要になっていますし、もちろん他人に掛ける事も可能です。
25000ムーナ、軽い

下水浄化装置
 半透明の青いガラス質の石でできた、高さ1.5メルー、直径0.3メルーほどの柱です。このアイテムを中心とした直径3ヘクスの範囲内に、水中から不純物を沈殿させる呪文と《肥料化》が常動型で働きます。生ゴミ魔や第八師団の〈悪魔〉のような不潔な環境を好む存在は、このアイテムの効果範囲内にいる1ターン毎に1点のダメージを受け、再生能力があっても働かなくなります。
 このアイテムを連続使用する際には、1年毎に目標値16で判定を行い、ファンブルすると生ゴミ魔が1体出現してしまいます。
2500ムーナ、20kg

懲罰の印
 ファウン信者が使用した場合に限り、《死人返し》《死人祓い》を使用した際のダメージに+2し、逃亡する確率を1/6上昇させるファウンの聖印です。この聖印はヴァンパイアにとって、重度の「恐怖症」の対象として扱い、ターン毎に受けるダメージも+2します。
10000ムーナ、軽い

ピール・ストーン
 ピールの街に立ち並ぶ円柱を塔に加工した時に削り出された石を、魔術的な手法でカットした物です。この石を5個、直径10メルー以内の正五角形を描くように配列した中に術者全員が入って儀式魔法を使うと、16と17は単なる失敗になり、18でないとファンブルになりません。以下の価格と重量は5個セットでのものです。
2500ムーナ、50kg

能力拡張の秘薬
 小さな瓶に入った濃厚な液体で、体力、敏捷力、知力、生命力、魔法の素質、以上5つのいずれかを1点上昇させる事が可能です。ただし実際に能力を伸ばすにはそれに応じた経験が必要であり、「現在時点での能力値に必要なCP」と「それより1点高い能力値に必要なCP」の差額そのまま(2倍ではなく)を支払わないと効果が発揮できません。このCPは、何らかの不利な特徴の取得により埋め合わせる事はできません。また、秘薬が効力を現す前に別の秘薬を飲んでも2つ目以降の秘薬は効力を発揮しません。「魔法の素質」を3レベルより高くする事も可能ですが、通常は4レベル(50CP)までに限られます。何らかの理由(《魔力除去》《大命》のファンブル、〈多足のもの〉の物質透過の使用など)によりキャラクター作成後に失われた能力値は、CPを支払う必要なく回復できます。〈源人の子ら〉でない種族(ムーン・マンや地球人など)や黒の月信者が飲んでも、全く効力を発揮しません。
 この秘薬は白の月の時代の遺跡からパワーストーンや「肉体の種子」の次くらいによく見付かりますが、大半が発見者に消費されるため市場に出回る事はまずありません。
5000ムーナ〜、軽い

弁当箱
 常動型の《保存食》が掛かっています(「マジック完訳版」P42参照)。帝国の旧ザノン地方でよく使われる花見用の弁当箱のように大きな物の場合、容積2.5カガル程度の箱を複数組み合わせて作られています。

痒い所に手が届く孫の手
 見た目は何の変哲もない孫の手ですが、このアイテムを持っていると《痒み》などの身体を痒くする全ての攻撃の効果を受けなくなります。
400ムーナ、0.5kg

浮揚ボート
 《浮揚》が魔化された大型ボートで、「魔法の素質」の持ち主が命令する事により地上から3m程度まで浮かびます。もちろん水の上に浮く事も可能です。
 推進力は帆を使い、〈ボート〉を使って操作します。
価格・重量は様々

警報ガマグチ
 見た目は何の変哲もない財布ですが、所持者以外が開けようとすると、
 (a)《作音》で警戒音が鳴り響きます。
 (b)《発声》で大声を叫びます。
 (c)手に食らい付き、自動的に命中して「切り/1D」点のダメージを与えます!
 のうち、作成時に設定された1つが起こります。
1500ムーナ、軽い

魔法シャッター
 《物質障壁》(稀に《完全障壁》)の変形版と《連動》を組み合わせたシャッターで、所定の行動(ボタンを押す、合言葉を唱えるなど)を取る事により開閉を行います。古代の遺跡にはしばしば扉や窓の代わりに使われており、技術を解明した一部の魔術師団の手により政府機関や大神殿に使われている事があります。
価格不明、持ち運び不可

煙薬の香炉
 芸術品として通用するほど作りの見事な銀の香炉で、細かい透かし彫りから煙が流れ出すようになっています。この中に入れた煙薬の霊薬は瞬間で点火が可能で、しかも煙の発生範囲を使用者から2ヘクスずらす事も可能です。点火には所持者の命令が必要ですが、接触している必要はありません。粉薬や塗薬の霊薬でも1ターン掛けて点火し、そして煙薬として使う事が可能ですが、本来煙薬にならない種類の霊薬に点火しようとすると焦げ付いてしまい、10分掛けて洗うまで使い物にならなくなります。
4000ムーナ、0.5kg

犬笛
 吹く事で《動物作成15》が使用できる横笛です(使用には〈楽器/笛〉が必要で、目標値は〈楽器/笛〉のレベルとパワーレベルの15のどちらか低い方になります)。作成できる動物は犬だけですが、品種や大きさは自由に選べます。
5000ムーナ、軽い

忍びのブーツ
 《技能賦与》により、〈忍び〉が「敏捷力+4」か「現在値+4」の高い方になるブーツです。これより能力の劣るものも多数存在し、もっと手頃な値段で売られています。
12000ムーナ、1kg

忍ばずのブーツ
 普段は忍びのブーツと同じ働きをしますが、判定で13以上を出すとファンブルしてやかましい音を立てます。
2000ムーナ、1kg

魔法拒絶の指輪
 常動型の《呪文抵抗(+1〜+5)》が掛かった指輪です。しかしこの指輪は、常に装備者が「呪文に抵抗したい」と見なしてしまいます。
505/7500/11250/15000/18750ムーナ、軽い

帝国勲章
 トルアドネス帝国において、功績を立てた者に授けられる魔法の勲章です(戦功を立てた者に対する勲爵制度はザノン時代から存在し、紫の群島の一部で行われるスポーツや文芸の大会で贈られるメダルから発想を取り入れて勲章が誕生したと言われます。発案者は決起時から加わっていたリャノ高司祭ですが、ハンのドワーフと同盟を結んだ際に紫の群島に出奔しています)。上位の勲章の大半には《限定》されており、帝国に忠誠を誓っていないと勲章の恩恵を得る事ができません。
・文官
 青網勲章/部局で模範的勤務を果たした者に授与
 …ガヤンのボーナス技能のうち、精神系技能全てに+1
 彪微(ヒュービー)勲章/大型プロジェクトを成功させた、もしくは組織内の重大な過ちを正した者に授与
 …「意志の強さ」に+2
 紫紺鳳凰勲章/文官として最高の名誉、サンバート・デルフ、〈第二の夜明け〉帝都分団長など数名のみ
 …20点分のパワーストーン、常動型で《闇視》《透明看破》
・武官
 帯剣勲章/戦時に勇気を示した者に授与、勇敢な戦没者にも授与される
 …移動力順で行動する際、移動力が+1されたものとして行動する
 鷹虎(グリフォン)勲章/大都市ランクの目標を陥落させた者(大半は高レベルキャラクターによる打撃部隊)に授与
 …気絶判定と生死判定に+4
 黄金龍勲章/武官として最高の名誉、ウォルフィリー・ベイト、各近衛軍指揮官など数名のみ
 …「危険察知」(既にあるなら知力判定に+4)、常動型で《矢よけ》《痛み止め》
 全て非売品、軽い

禍福の縄の腕輪
 ザノンの古い格言に由来する、縄のような形をした青銅の腕輪です。この腕輪には1点分の《祝福》と《呪い》が永久化されており、普段は片方だけが発動していますが、《祝福》で失敗を成功に変えると《呪い》が発動し、《呪い》で成功が失敗に変わると《祝福》が発動します。初めて装備した時には《祝福》が働いていますが、《呪い》が発動すると同時に《固着21》が発動し、《祝福》に切り替わるまで外れなくなります。何らかの手段で強引に外すと、この腕輪は全ての魔力を失います。装備しないで持っているだけでは、腕輪はどちらの効果も持ち主に与えません。
1500ムーナ、軽い

薬品仕分け用ポーチ
 鞄くらいの大きさに折り畳んだ大きな革の表面に、底が非常に浅い金属の缶(CDケースくらいの大きさ)が20枚固定されています。これらの中は全て《隠し金庫》により500ガルー(g)の収納スペースが作られており、中に入れた物の重さは全て無視されます。
2000ムーナ、0.5kg

ラッキー・ダイス(特殊タイプ)
 正6面体ではなく、他の奇妙な形をしたサイコロで、形はD4(正4面体)、D8(正8面体)、D10(10面体)、D12(正12面体)の4種類が知られています。ゲーム的な処理は普通のラッキー・ダイスと同じですが、特殊タイプのラッキー・ダイスは、いかなる組み合わせであっても同時に2つ以上使う事はできず、普通のラッキー・ダイスと同時に使う事もできません。
 通常の判定に使えるD4は2000ムーナ程度で取引される事がありますが、ほとんど反応判定とダメージ判定にしか使えない他のタイプは滅多に取引される事はありません。特にD12は今までに2個しか発見されておらず、使われなかった1個はとある闇タマットが秘匿していると噂されています。

眼鏡
 近視、もしくは遠視を矯正できる眼鏡です。「ルナル」P13にある通り完全な矯正はできませんが、他人の眼鏡をそのまま使う事も可能です。
4000ムーナ、軽い

伊達眼鏡
 度が入っていない、透明なガラス板をはめ込んだ眼鏡です。
200ムーナ、軽い

黒眼鏡
 極端に色が濃いサングラスです。かけていると《閃光》からの距離計算に+20ヘクスされますが、視覚、攻撃、能動防御に−3されます。梟族のミュルーンが昼間に使用した場合、視覚の不利な修正が−3に減少し、《閃光》に普通に抵抗できるようになります(距離計算は普通と変わりません)。
400ムーナ(ミュルーン用は2〜3倍の価格)、軽い

拡大鏡
 小さな物を拡大して見るための、いわば虫眼鏡です。これを使えば物の細部を識別するための判定に+1の修正を受けますが、当然ながら両手を使った作業とは同時に使う事はできません。
 低倍率の顕微鏡はルナルでも既に開発されていますが、ルークスのドワーフ部族と紫の群島の小国の2ヶ所でしか作れないため、ペローマ大神殿か大きな魔術師団でも門外不出の貴重品としています。
1000ムーナ、軽い

越境証書
 国境を通過するために必要なパスポートです。発行元、所持者の署名、名前、種族、性別、生まれた年、連絡先を記入してありますが、現世のパスポートとは違い、出入国記録を書き込む欄は存在しません。ガヤン神殿で発行するのが普通ですが、ガヤン神殿が弱いファイニアなどでは政府の役所が、ドワーフの街ではジェスタ神殿が発行しています。特殊なドワーフ紙を魔法で防水加工して使用しているため、〈偽造〉にはかなり不利な修正を受けます。
 キャラクター作成時には、この証書を無料で1枚獲得できます。有効期限は基本的にありませんが、移住、結婚、改名などにより記述内容が変わると再発行が必要です。
50ムーナ(出身地以外での発行は更に手数料が50ムーナ以上)、軽い

常用越境標
 国境付近の住民で、日常的に国境を越えて仕事をしている者が所持するためのものです。越境証書とは違い、国境から離れた奥深くまで出入りする事はできません。越境証書とは別に所有する事もできます。材質は場所により様々ですが、痛みにくい木の板や漆で保護した鉄の薄板が主流です。常用越境標の持ち主は数が限られており、偽造しても地元住民と顔見知りの役人にすぐ見抜かれてしまいます。
無料(出身地のみ)、軽い

簡易越境証書
 1回だけ使える越境証書です。記述内容は普通の越境証書とほとんど同じですが、使用しているのは普通の紙です。有効期限は通常は1年と1日で、出入国した際に入国した側の国で回収されます。
5〜20ムーナ、軽い

偽造越境証書
 偽造された越境証書です。大きな裏タマットや政府の諜報機関で作成しており、特に諜報機関の偽造越境証書は足が付きにくい事で有名です(なにしろ材質も一緒ですし)。
200ムーナ〜、軽い

*国境以外の越境
 リアドの街道にある関所は基本的に、通行税を徴収するための施設です(「ルナル」P149参照)。感覚的には室町時代の関所や江戸時代に大きな藩が設けていた口留番所、イングランドの近代初期に存在した馬車用有料道路が近いでしょう。このような場所では通過手続きは全然厳重ではなく、ただ単に通行料を取る事しかしません(有料道路の料金所か、駅の改札口レベルです。もちろんPCが極め付けに怪しかったり、大々的に国際指名手配されたりしていれば、このような所でも官憲に通報するでしょう)。例外的にカルシファードでは検問まで行う関所が存在するようですが(P246参照)、基本的にはそう厳重ではないようです。
 しかしプレイに異なる色合いを出したい場合、国境以外でもそれに準じる、あるいはより厳しい関所を設けてもいいかもしれません。以下はその例です。

・コローナ関門
 ソイル選王国の北部辺境、歪みの沼地と東の大洋の間の地峡地帯にある関所です。元は選帝国の建国直後に建設された城塞で、シュラナート衰退の原因の1つとなったシュルシュシシィの爬虫人の襲来に備えて造られたものです(対策としては未踏砂漠の爬虫人と皇家の同盟もあり、そのために選帝国は爬虫人を傭兵として雇い入れていました)。選王国成立後に領土が未踏砂漠際のディグまで広がった際に防衛部隊は北に移動しましたが、本土の最終防衛線として関門は今でも存在しています。
 コローナ関門の通行税は20ムーナで、ソイルの国民か(ドワーフを除く)異種族でも正式の越境証書か簡易越境証書のどちらか、他国の人間とドワーフは正式の越境証書に加えて通行許可標(10ムーナ、13巡り有効)が必要です。

・エーベンネ検問所
 トルアドネス帝国のブラン公国にある〈工廠都市〉エーベンネに通じる唯一の地底街道の入口にある関所です。エーベンネでは帝国の様々な魔法兵器を製造しているため、一般人の立ち入りは厳重に制限されています。食料の搬入量から(自給率0と仮定すると)人口は1000人未満である事、聖域王国軍が戦争で鹵獲した魔術砲に「エーベンネ第五工廠」の記名があった事から最低でも5つの工廠が存在する事、飛行要塞が近辺で目撃されるため離着陸できる場所が存在するらしい事が知られていますが、それ以上の事は軍や政府高官の外部では知られていません。
 エーベンネ検問所は通行税を徴収しませんが、一般人が入る事はできません。通行には帝国直轄の陸軍、海軍、水軍、ドワーフ兵団、魔法兵団のいずれかの高官からの許可証が必要です。

*人間以外の種族の越境
 ドワーフは、自分達の領域のジェスタ神殿か、人間の領域のガヤン神殿などで越境証書を得ます。ただしカルシファードではドワーフは被差別民族であるため、カルシファード生まれのドワーフは幕僚府か旗将から特別に越境証書を下されなくてはいけません。
 エルファは、人間の領域に定住でもしていない限り、越境証書を持つ事はありません。エルファだけなら自分達の領域である森を迂回しますが、異種族と旅している時には簡易越境証書を使います。
 ミュルーンは、伝令ギルドの身分証明標を見せればそのまま通過できます。普段伝令をしていないミュルーンでも、ギルドと敵対していない限り名義的に加入しており、身分証明標も渡されています。身分証明標はルール的には常用越境標として扱いますが、行動範囲に制限はありません。
 フェリアやシャロッツなど、彷徨いの月の種族の大半は、人間の領域に定住していれば越境証書を、そうでなければ簡易越境証書を使います。
 銀の月の種族は、自分達だけなら種族の領域を通りますが、異種族と同行する場合は簡易越境証書を使います。翼人は独自の観念により、越境証書の取得を嫌がりますが、空を飛んで簡易越境証書の費用をケチるのも嫌います。
 ウィザードは人間の領域に住んでいる事が多いため、越境証書を所持しているのが普通です。人間やドワーフの領域から離れた場所に住んでいれば簡易越境証書を使いますが、巨大な魔術師団の一部(〈三つの輪〉、〈第二の夜明け〉、ピール市など)は独自に越境証書を作成しています。
 黒の月の種族は簡易越境証書か偽造越境証書を使いますが、関所を迂回できるなら迂回して、関所の兵士と役人を後腐れなく皆殺しにできるならそうします。

呪文球
 脆いガラスのような物質でできた、片手で握れる程度の大きさの球体です。投げるなどして使い、衝撃で壊れた地点を中心として魔法の効果が及びます(投げる際のデータは、0.5kgの石と見なします)。封じられる呪文は、範囲に物理的効果を及ぼす呪文――具体的には範囲呪文と、発動地点から周囲に影響を及ぼす呪文のみです。集中時間が数秒を越えるような呪文も、封じる事はできないようです。使用者はエネルギーを消費せず、呪文球の呪文を維持しているとも見なしません。もちろん範囲呪文でも目標ヘクスは限定できず、中断や持続は作成時に設定しないと不可能です。発明された場所は不明ですが、1091年に起こったバドッカでの誘拐事件で犯人グループの一員が使用した事(「コンプRPG」参照)がきっかけとなり注目され、何ヶ所かの魔術師団で再現に成功しています。
 今までに確認された呪文球は、《べたべた》《霧》《氷面》《火炎》《消火》《爆裂火球》《土を空気》《閃光》《闇》《集団眩惑》《集団誘眠》などです。技能レベルは最低でも15にはなるはずなのですが、試作品には技能レベルが低いものも存在します。
「エネルギー×50」ムーナ〜、0.5kg

“一角獣”の角
 ルナルにおいても一角獣――長く鋭い螺旋模様の角を持つ白い馬、ユニコーン――は名高い存在ですが、一般に知られている「角」は、実はルークスの北端部で稀に見られる小柄な鯨の仲間「一角」の雄の牙だという事実はあまり知られていません(〈動物学〉−4、〈神秘学〉−5、〈錬金術〉−2のどれかで判定)。この角はエルキュリアの角(5000〜6000ムーナ)やマモードンの牙(10万ムーナ以上)ほどその価値を知られていませんが、ルナルの『復活』の霊薬の9通りある調合法のうち5通りに共通して出てくる材料なのです。粉にするなら1回分の、《聖水》《水を酒》《蒸留》で作成した魔法的なアルコールに漬けるなら10回分の材料になります。
1000〜1500ムーナ、3〜5kg


文献

神官用呪文書
/使用言語:ルークス語他の人間言語、ドワーフ語(青の月のみ)
 双子の月の神官が使う呪文書です。普通は神殿に備え付けで、必要な時だけ神官が持ち出して呪文を勉強するのですが、稀に呪文修得に熱心な神官が自分用を購入したりする事があります。ペローマ神殿の協力により、かなり古い時期から印刷版が存在しています。より薄い「入信者用」や分厚い「高司祭用」もあります。
100ムーナ(印刷版)、軽い

魔術師用呪文書
/使用言語:古代神聖語
 ウィザードの間で一般的な呪文が掲載されています。一般には系統別に「ヒーレルの書」「マイエルの書」「ザウエルの書」などと名付けられていますが、呪文操作系は「変幻の書」、魔化系は「付与の書」、死霊系は「無名の書」と呼ばれます。一般的に手書きの物を使うのが伝統で、大きな魔術師団では印刷版も作っていますが、一部の師匠からは邪道とされています。
20〜100ムーナ(印刷版)、軽い

マジックアイテム鑑定書
/使用言語:主に古代神聖語、ルークス語、大陸共通語
 魔法の品物を鑑定した結果を記した紙で、品物と一緒に箱に収めたり、長く折って品物に結んだり、宝物庫の管理者の机に放り出してあったりします。使用手順が複雑な品の場合、数ページからなる帳面になっている事もあります。記述は大抵は正確ですが、虫食いや滲みで文字が不鮮明になっている事もあり、たまには鑑定結果自体が間違っている場合もあります。特に強力な品物や呪われた品物には、普通は鑑定書は付いていません。
非売品、軽い

世界秘密結社事典
/使用言語:ルークス語
 双月暦100年代に記された事典で、その名の通り当時、あるいはそれ以前のルナル世界に存在した秘密結社が掲載されています。〈悪魔〉戦争時代の強大な魔術を闇に封じた結社や〈悪魔〉戦争当時の黒の月崇拝国家の残党などの知識を得るには向いていますが、この当時の結社が1000年続いた例はほとんど存在しないため、現代(1100年前後)に謎の結社絡みの事件に見舞われても役に立てる事はほぼ不可能でしょう。
300ムーナ、0.5kg

世界の有名竜を探る
/使用言語:ルークス語(紫の諸島語、ザノン語、グラダス語訳あり)
 双月暦100年代に記された書物です。〈竜嫌いの竜〉ドラクスについての歴史記述はほとんどがこの書物を典拠としていますが、同年代記録のいくつかとの間に矛盾が指摘されています。印刷版も存在し、800年代から数度に渡って大きなペローマ神殿から出されています。
800ムーナ(原書)、0.5kg

魔法の杖大全
/使用言語:ルークス語
 双月暦100年代に記された書物です。著名な魔法の杖の記録の他に、《魔法の杖》のアレンジ版呪文の記録も豊富です。500年代にシュラナートで記された「魔法の杖大全補逸」、850年頃にペテルギュアで記された「続・魔法の杖大全」など、似た名前の書物が多いので注意が必要です。
700ムーナ、1kg

帝国の歩き方
/使用言語:グラダス語
 バドッカのニムル出版が発行した、外国旅行の手引書です。バドッカの名門ニムル家の嫡流の末裔であるセイレ・ニムルは、愛人関係にあった同族のヤーニアルが財産目当てで関係を持っていて、しかも男色家だったというショックにより、それまでの遺産で食い繋ぐやり方を改めて、出版業を手掛けるようになりました。1094年のバドッカ攻防戦で他の出版社が大被害を受けたのをよそに、都市の公報を独占受注するようになってから事業は拡大し、1102年の「バドッカの歩き方(02年版)」から始まったこの「歩き方」シリーズも、隊商や傭兵に愛用される事により好評発売中です。
20ムーナ、軽い

戦陣訓
/使用言語:カルシファード語
 カルシファードでアンデン家の支配が安定した頃に記された書物で、著者はガヤンの高司祭のようですが、「フダラクの隠者」という筆名しか伝わっていません。内容は武戦士としての心構えを双子の月の神学と絡めて記した物で、時の大軍監が絶賛した事により世に広まりました。現在では幕僚府や多くの旗将の武戦士がこれを学んでいますが、元々内容が難解なためかきちんと理解している者は少ないようです。その上に幕僚府に都合の悪い箇所は故意に無視した解釈が多いため、一部の学者(特に大本殿やフダラクの)は「著者の精神に則った解釈」を求めて運動をしています。
50ムーナ(印刷版)、軽い

1099年の大予言 恐怖の魔王の襲来
/使用言語:グラダス語
 1089年にバドッカのシャストア神官トゥーマ・ヴィラーカが執筆した小説です。「ミュルーンが世界の覇者となる」というオチが評判を呼びました(笑)。
25ムーナ、軽い

魔性湖観察誌
/使用言語:グラダス語、一部は古代神聖語
 エグのペローマ高司祭ウォン・アドレがまとめた、〈魔性湖〉の観察日誌です。湖の表面状態と〈悪魔〉の出現数及びその水準を周期的比率も含めて集大成した画期的な記録ですが、その手の知識に興味がないと読み通すだけで拷問に等しいでしょう。事もあろうに既に数十巻も刊行されており、一般向けの印刷を決定して大赤字を出した大神殿の出版部局は左遷者を大勢出しています。
50ムーナ、0.2kg(1巻あたり)

テック・マーレンの勲し
/使用言語:ルークス語(引用部分の原文は除く)
 ルークスのシャストア神官ノーン・コーラ・オーズがリアド全土を回ってまとめた伝承を刊行したものです。テック・マーレンの関わる演劇、小説、韻文詩、絵画、歌曲、秘密結社、その他諸々の一覧も載せられており、テック・マーレン研究には必携の書と200年間は呼ばれる事になります。木版版と活字版が存在しており、初期に出回った木版版には趣味人の間で3倍から5倍に及ぶプレミアが付けられているそうです。
100ムーナ、0.2kg(活字版)

鬼面都市通信
/使用言語:グラダス語
 バドッカのシャストア神殿の信者有志が集まって出版している赤表紙本です。ちなみに赤表紙本とは主にシャストア信者が執筆する娯楽読み物、それも内容に信憑性が乏しい興味本位の物を指します。
5ムーナ前後、軽い(1巻あたり)


その他のアイテム

日曜冒険者装備セット
 大きな街で日曜冒険者向けの装備を扱う雑貨店が販売している、セット商品の一例です(キャラクター作成時には割引されませんが、キャラクター作成後に買おうとしても購入できるか保証できません)。GMは自己判断により、アイテムを付け足したり削ったりして構いません。
 これらの装備は、1回目の冒険が野外や遺跡を舞台とするならキャラクター作成時にできるだけ買わせるべきですが、シティ・アドベンチャーの場合は無理をして買わせる必要はありません。

・軽量版
 最低限必要そうな物(簡単な道具と、飲食物や小さな発見品を入れる場所)のセットです。近場にあるさほど危険でない場所へ行く時にも、これくらいは用意した方がいいでしょう。
必需品セット
水袋(4リットル)
小袋(1.5kg)
25ムーナ、軽い

・通常版
 日帰りできる距離で、遺跡や洞窟を本格的に探検するための装備です。明かりは《持続光》を考慮しており、照明器具は付いていません。この装備のリュックサックにはクッションが入っており、戦闘中に捨てても中身が傷む事はありません。リュックサックを戦闘中に落とすには1秒、背負い直すには「膝をついて拾う+立ち上がって背負う」で2秒掛かります。
ロープ10m
鉄釘5本
金鎚
必需品セット
水袋(4リットル)
小袋(1.5kg)
リュックサック(20kg、3.7kg収納済み)
107ムーナ、5.2kg

・通常版+α
 通常版セットに照明器具を付けました。メンバーの一時的な分割行動用に、カンテラだけでなく松明も付属しています。
ロープ10m
鉄釘5本
金鎚
必需品セット
たいまつ2本
カンテラ
カンテラの油(24時間分)
水袋(4リットル)
小袋(1.5kg)
リュックサック(20kg、6.2kg収納済み)
135ムーナ、7.7kg

・上級版
 長時間に及ぶ探検向きです。できる限り動きを妨げないようにしてありますが、他のメンバーが持っているなら金鎚(2kg)や松明(2本で1kg)を外すと、体力が低くても「荷重」の上昇を抑えられます。
ロープ20m
鉄釘5本
引掛け鉤
金鎚
必需品セット
たいまつ2本
カンテラ
カンテラの油(24時間分)
毛布
水袋(4リットル)
小袋(1.5kg)
リュックサック(20kg、10.4kg収納済み)
ノート
ペンとインク壺
220ムーナ、11.9kg


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