ここはノースロットの外れ、橘家の奥座敷。
数日前から住み着いた三匹の牝猫が、のどかな昼下がりを過ごしていた。
「う～、みかんが剥けない～！」
牝猫の一匹、トリーシャが大きな猫の手でみかんと格闘している。
白い毛に覆われた指が太いせいで、器用に皮剥きする事ができない。
やがて、手を滑らせてみかんを落とした。
「うみゃ～っ！」
不機嫌に耳を寝かせたトリーシャを見て、もう一匹の牝猫が苦笑いした。
「相変わらずトリーシャって不器用ね。みかんの皮はこうやって剥くのよ」
そう言ったパティは爪を使って、みかんの皮を手際良く剥き始める。
「うわ～、さすがはパティ！」
「はいはい。あんたの分も剥いてあげるからね」
誉められたパティは豊かな胸を反らし、白い尻尾を機嫌良さそうにぴくぴくと動かした。
「……どう、ティナも食べる？」
「ふみゃ？何ですか？」
パティに呼ばれて、由羅もかくやというほど酒瓶を空け、顔を真っ赤にして上機嫌な最後の牝猫が、真っ赤に染まった顔を向けて微笑んだ。
吐息がアルコールを帯びている。
「……………………」
今日、エンフィールドはとりあえず平和であった。
ねこみみティナ・パティ・トリーシャの冬画像「こたつでみかん」です。
通常とは違い、「冬→みかん→こたつ→猫はこたつで丸くなる」という自然な発想で、パティ達がねこみみになりました(笑)。
ねこみみになるとメロディのようにナイスバディになるかどうかは分かりませんが(爆)、五感や敏捷性は格段に上昇するでしょう。
ところで、何でパティやトリーシャがねこみみになったのでしょうか。
(1)マリアの魔法が失敗して半分猫に変身、あるいは猫と合体した。
(2)トリーシャの魔法が失敗して以下同文。
(3)メロディが肉体改造した。
(4)獣の生命力を備えるための変身、あるいは合体か肉体改造。
(4)の場合、自発的なのか夫に強制されたのかによって評価は大きく分かれます(汗)。