主人公(2):もし、パティの料理を食べきれなくなっても食べなければならないのと、うちのヴァネッサとローラの手料理を食べるのとを選ぶとしたら、どっちがいい?
主人公(1):そりゃあ、お前……
トリーシャ:と、ゆーことで、さっそく始まりました、陽のあたる丘公園を舞台に、
「チキチキ・第一回バトル・オブ・ランチ」
の開始でーす!!
主人公(1):って、おい!! なんで俺がこんなところにいるんだ、コラ!!(ガチャガチャ)しかもこの手錠はなんだ!!
トリーシャ:おおっと、審査委員長の主人公(1)さんが早くもエキサイトしています!! すでに先の読めない展開に、上気して興奮しているのか!?
主人公(1):違うわぁぁぁぁっ!! しかもここは十字架じゃないか!! なんで俺がこんなものにつながれなきゃならねんだ、コラ!!
主人公(2):うむ、その質問には俺が答えよう。
主人公(1):ああっ、てめぇっ!! そういやあんな疑問を投げかけたのが原因だと俺の頭のこぶがいってるぞ!! ってなんだこのたんこぶはコラ!!
主人公(2):質問の答えだが、俺が言った疑問に対して、「どっちもい・や(はあと)」などと男にやられてみろ。気色悪くて思わず手が出ても誰が責められようか。
主人公(1):それは俺も同意見だ。だが、自分がやる分には許されると思うが?
主人公(2):却下。で、こうなった理由は二つ。一番目の理由は、パティが聞いたからだ。
主人公(1):……げ。い……いつだ?
主人公(2):いや、キミを殴り倒した後。キミが倒れているのを見られてな。ボコにされる前に理由を述べたんだが。
主人公(1):……どういうふうに?
主人公(2):一言一句子細漏らさずに。プライド傷つけた責任は重いぞ。
主人公(1):……う(..;)。
主人公(2):そして、こっちが主な理由だが、作者の必然だからだ。あきらめてイケニエになれ。
主人公(1):いやじゃぁぁぁいっ!!
主人公(2):また迷惑なことを……。それじゃ、俺はこれから見回りだから、後は頼んだぞ、トリーシャ。
トリーシャ:うん、主人公(2)さん!! そんなわけで、ついでに作者がうっとおしいという理由で主人公(2)さんが退場します!!
主人公(2):(まあ、こうやって交互に主人公(1)と主人公(2)があるんじゃあな……怒る気にもならん。)
主人公(1):こらぁぁぁっ!! 降ろせ!! 降ろしていけぇぇぇぇっ!!
トリーシャ:さて、第1回戦!!
主人公(1):待たんかコラ!! いったい何回まであるんじゃ!?
トリーシャ:ふふ・・・ひ・み・つ♪ ともあれ一回戦の挑戦者は……
パティサイド代表・シーラ・シェフィールドー!
主人公(1):し……シーラか。大丈夫そうだな……。
トリーシャ:続いて、連合軍サイド……。
主人公(1):……連合軍?
トリーシャ:連合軍サイド代表・紅・若葉ー!
主人公(1):待てコラぁぁぁっ!!
トリーシャ:……はい? 何か文句でも?
主人公(1):ありすぎるわ!! なんでエンフィールドの部外者、しかも存在する時間すらも違うやつがここにおるんじゃ!?
ローラ:あ、それは簡単だよ、お兄ちゃん。迷子になってきたんだよ。
主人公(1):その一言でかたづけるなぁぁぁっ!!
トリーシャ:さ、とにかくはじめましょうか!!
主人公(1):あ、コラ!! 何を勝手に話を進めてやがる!!
(……略!)
トリーシャ:(ドォーーーン!!)ということで、第1回戦、「何か理由でもあるのか!? 謎のピンクリボン対決」の調理終了ー!!
主人公(1):おい、いいのか? そんなこと言ってもうて……。
トリーシャ:さて、お互いできた料理をどうぞー!
主人公(1):ど、どんなものが出るんだろう…………。(ドキドキ)
シーラ:はい、私の料理は、パティちゃんからもらったレシピで作った、「兎と鴨のクランベリーソース和えさくら亭風」です。
主人公(1):おお!! どこから見てもまともな料理!!
トリーシャ:さて、さっそく試食をどーぞ!
主人公(1):いただきまーす!!(もくもく、もくもくもく・・・もく?)
シーラ:あ、私料理するのははじめてなので、兎のかわりにオーガーを、鴨のかわりにグリフォンを使ってます。
ぷぱ。
主人公(1):~~~~っっ!!!(ゴロゴロ~!)
トリーシャ:おおっと、主人公さん、あまりのおいしさに胃が受け付けず、身もだえしてる模様!!
主人公(1):(げほげほ、えへっえへっ)し、シーラ!
シーラ:ど、どうです? ダメですか??(おめめうるうる)
主人公(1):…………。お゛、お゛い゛し゛い゛よ゛、シ゛ーラ゛。(ひくひく)
シーラ:ああよかった。兎や鴨を使うのはかわいそうだったので、オーガーとグリフォンを捕ってきちゃったもので……。
トリーシャ:ちなみに材料は、全て自分でそろえなければなりまっせーん!!
主人公(1):(シーラ……一体何やって捕った?)
トリーシャ:続きましては、紅若葉さんの料理でーす!!
主人公(1):おお、待ってました!! いったいどんなものが……? (懐石とかかな? わくわく)
若葉:はい、おいしい食パンです!
主人公・トリーシャ:……はい?
若葉:ですから、おいしい食パンです!
トリーシャ:な、何ともあやしい緑色がかかったパンですね……!
若葉:はい! 自信作ですから!!
主人公(1):(……おいトリーシャ、料理時間は何分だった?)
トリーシャ:(え~っと、たしか30分ぐらいだったかと……。)
若葉:あの~、いかがいたしましたか?
主人公(1):え? ああ、食べるよ、はいはい。(パク)
トリーシャ:さて、いったいどのような味がするのでしょうか?
主人公(1):……………………。
若葉:あの、お味の方はいかがでしょうか? あんまり時間がなかったもので、材料はこの街の病院の看護婦さんからいろいろといただいたものをごちゃまぜに使ったのですが・・・。
主人公(1):(…………ガク。)
若葉:きゃぁぁぁぁぁっ!! 大丈夫ですかぁぁぁっ!?
トリーシャ:あ、だいじょーぶ!! こうすれば一撃必殺だから!!
若葉:え? 一撃必殺……?
トリーシャ:てーい!! トリーシャチョップ・本気バージョン!!!!
ドッゴオオオン!!
若葉:……あ、あの、大丈夫なんですか!? なにか頭が地面にめり込んでますが!?
トリーシャ:もう! 本当に大丈夫だってば!! えい!(ずぼ!)
主人公(1):……う? 一体何が??
若葉:ああっ、よかった!! 気づかれたのですね!!
主人公(1):ん? 君・は……う、うわ、うわああ!
トリーシャ:と、ゆーことで、審判判断で、このラウンド引き分け!!!
主人公(1):なんじゃそりゃぁぁぁっ!!!!
んで、2回戦にピート対メロディのゲテモノ料理対決、3回戦にイヴ対ルーの妖しい料理対決、その他街のサブキャラたちまで加わって、14回戦までの試合が消化された。
その上ご丁寧にも1回の試合ごとに「ベケット団長のピンクハウス写真」をもってして、胃の中のものを全部吐き出されていた。
ここまでされれば、当然主人公は途中で何度も脱走しようとしたが、そのたびにアルベルトの長槍、リオの護身獣、若葉の(まだいた)毒入り粗茶、果てはマーシャルのヌンチャクで封じられてしまった。
特にマーシャルにやられたことは、主人公(1)は次のように明言している。
「俺の人生でもっとも後悔していること。それは、体力が格段に落ちていたとはいえ、あのなんちゃって格闘家にやられたことだ。」
……と。
それはさておき、いよいよ決勝戦である。
うわははははははははははははははははははははははははははは!!
どーも、naoです。
いやー突発ネタというのは、いつも破綻寸前のネタばっかですなぁ。
ちなみに後編の予定は、今のところなし!
ご意見でもあれば、なんとでもなりましょうが……。
ま、とにかく、裏掲示板更新ネタ、お受け取り下さいませ!
では。
*台詞中、三人称のオフィシャル設定と食い違う部分や不統一な点はこっちで勝手に直させて頂きました(笑)。
それにしても……むごいですわ(^^;;)
主人公(1)が生きて帰れるのか、ちょっと心配……。
(「悠久書店」店主・大橋賢一)