簡易アドベンチャー【もう一つのダブルブッキング】



アリサ:「あの……主人公ちゃん」
主人公:「はい?」
アリサ:「女の子達、またこっちに来るわよ」
アレフ:「主人公、さくら亭に行こう!」
主人公:「私も? まあいいけど」
アレフ:「ああ、男と女は襲い掛かる魔の手を逃れ、その身を愛の逃避行に委ねるのであった……」
主人公:「…………(やっぱり突き出した方が良かったかな)」

さくら亭に移動。

パティ:「いらっしゃい……あら、主人公にアレフ? 珍しい取り合わせね」
アレフ:「あ、ああ。実は彼女達が……」
パティ:「彼女達……? アレフ、あんたまた、女の子に何かやったのね?」
アレフ:「べ、別に何もやってねーよ」
パティ:「本当、主人公?」
主人公:「きっぱりはっきり、嘘よ」
アレフ:「……おい」
(アレフのやる気低下)
パティ:「あはは……やっぱり?」
主人公:「デートをダブルブッキングしちゃったのよ。それで女の子達、怒っちゃって」
リサ:「何〜? デートのダブルブッキングだぁ!?」
パティ:「あ、リサ」
主人公:「うっ! お酒臭い……」
アレフ:「じゃあ、俺はこのへんで……」
(ドスッ!)
(アレフの鼻先を掠め、ナイフが扉に突き刺さる)
リサ:「逃げる気か、アレフ?」
アレフ:「……いいえ」
リサ:「前から思ってたんだけどね、アレフ……あんた、女の子の気持ちを何だと思ってるんだい?」
アレフ:「そ、その……」
リサ:「はっきりするんだよ! どうなんだ、え?」
アレフ:「い、いや……」
主人公:「すごい荒れ方……」
パティ:「昨夜すごく飲んでたから、リサ……」
主人公:「う〜ん、リサに加勢してあげたい気が」
パティ:「そんな事してる場合じゃないわよ、主人公」
主人公:「はっ……。も、もし女の子達に見つかったら……」
パティ:「うーん……そうだ、裏口から逃がしてあげよっか?」


<選択>

さくら亭にかくまってもらう

裏口から逃がしてもらう



悠久書店・書架に戻る