簡易アドベンチャー【もう一つのダブルブッキング】



ジョートショップの中、仕事を終えてくつろぐ主人公とテディ、そしてアリサ。

アリサ:「今日はアレフクン、終礼終わったらすぐ帰っちゃったわね」
主人公:「どうせまた、どこかで女の子引っ掛けてるのよ」
テディ:「冷たいお言葉……」
主人公:「いいのよ、アレフだから」
テディ:「そういえば、主人公さんはどうしてアレフさんにだけ冷たい態度取るんスか?」
主人公:「そ、そんなに冷たい?」
テディ:「ちょっと冷たいっス。クリスさんやピートさんにはあんなに優しいのに」
主人公:「嫌いってわけじゃないんだけど……」
アリサ:「愛情の裏返しなんじゃないの?」
主人公:「まっ、まさかそんな……ただちょっと、あのナンパ癖が……」
(ドドドドドド……)
主人公:「ん? 何だか地鳴りのような音が……」
テディ:「足音っスかね? ……あっ、アレフさんっス!」
主人公:「やっぱり……」
テディ:「噂をすれば影っスね」
(バタン!)
(形相を変えたアレフが、事務所の中に飛び込んでくる)
アレフ:「はあ、はあ、た、助けてくれ〜!」
主人公:「……どうせまた、女の子に変な事でもしたんでしょ」
アレフ:「違うっ! デートをダブルブッキングしちまっただけだっ!」
主人公:「……『だけ』?」
アレフ:「そ……そんな怖い目で見るなよ、おい」
テディ:「浮気はダメっスよ〜、アレフさん」
主人公:「…………誰と誰が浮気よ、テディ?」
テディ:「……で、ダブルブッキングって何スか?」
アリサ:「二重約束の事よ」
主人公:「はあ……。いつかやるんじゃないかって思ってたけど」
アレフ:「一人は嫉妬深い事では他の追随を許さないエリザベス」
主人公:「(相変わらず後先考えてないのね、あんた)」
アレフ:「そしてもう一人は、そのエリザベスの天敵、レイナなんだ!」
テディ:「レイナさんって……あのちっちゃい子っスね」
主人公:「前からそういう人だって知ってたけど、そこまで見境が無いなんて思ってもいなかったわ」
テディ:「女の子の敵っスね」
アレフ:「俺だっていつもならこんなヘマやらかさないって!」
主人公:「……最ッ低」
アレフ:「お、おい。その限りなく冷たい視線は何……」
主人公:「ケダモノ」
テディ:「ケダモノっスね」
アレフ:「テディ! お前にだけは俺、絶ーっ対言われたくなかったぞ」
テディ:「ケダモノはケダモノっス」
アレフ:「やっかましい! なあ主人公、俺、どうしたらいいんだろう」
主人公:「どうしたらって……ねえ……」


<選択>

許せないので、女の子達にアレフを突き出す

店の中にアレフをかくまう



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